BungBungame Photon 2 - 孤高にして不遇なAMD搭載の10.1インチタブレット(実機レビュー)

BungBungame Photon 2
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ずーっと前から気になって仕方がなかったBungBungameの10.1インチWindows タブレット「Photon 2」の実機レビューです。先日BungBungameが日本向けに直販サイトを開設した、という記事を書いたのですが、その際に思い切って実機の貸し出しをお願いしてみました。そしたら即時にOKしていただきまして、「こんなことならもっと早くお願いしてみるべきだった」と少し後悔しています。それはともかく、Windows タブレットのハードウェアというのはここしばらく大きなスペックアップができておらず(CPUがCherryTrail化したくらいですよね)、もともとCPUにAtomを使っていないPhotonは全く色あせておらず、むしろ「低価格帯では抜群の高性能タブレット」として貴重な存在になっていると思うので、いまから実機レビューさせてもらう価値は高い、と思っています。
BungBungame公式オンラインストア

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1.スペック

OS: Windows 10 Home 64 ビット
CPU: AMD A6 Micro-6500T-APU 1.2GHz(最大1.8GHz)
※AMDはAPUという名称でGPU(Radeon R4 Graphics)をCPUに統合しています
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB eMMC
ディスプレイ: 10.1インチ(1,920 × 1,200)
ネットワーク: IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
入出力: SDカードスロット、microSDカードスロット、Micro USB、Micro HDMI
カメラ: イン/アウトとも200万画素
バッテリー: 4800mAh、6~8時間
サイズ: 264 × 182.2 × 10.6 mm / 580g
その他: スタイラスペン付属(1,024段階)

この製品はCPUがIntel製ではなく、AMD製である、というのが最も目を引く部分だと思います。果たしてCherryTrail世代のAtomと比較して性能面でどう違うのか、興味深いところですね。また、OSは64ビット、RAMは4GBですから、AMD製のCPU(APU)の性能を十分に引き出せる構成になっています。

また、ディスプレイは1,920 × 1,200と高水準ですし、Wi-Fiも5GHz帯に対応、そして筆圧に対応するスタイラスペンが付属(別売りではありません)しているなど、全体的に機能てんこ盛り、といっていい製品です。

2.筐体

BungBungame Photon 2 同梱物
まずはタブレット本体とその同梱物から。多いですね。いろんなものが入っています。本体と電源ケーブル、ACアダプター、USB-microUSBのケーブルあたりまでは普通ですが…

BungBungame Photon 2 ケーブル
ケーブルは一方がmicroUSB(オス)、もう一方がフルサイズUSB(オス)で、フルサイズUSB側にはmicroUSB変換プラグがセットされていました。地味ですけど、こんなことしてくれるメーカーって、他にありません。

スタイラスは電池式で、新品の単六電池もついていました。マニュアルは日本語での記載もある立派なものです。それと、「microUSBのメモリースティック(8GB、シリコンパワー製)が付属していました!これもびっくりです。価格にしたら高いものではないのかもしれませんが、配慮がうれしいですよね!

BungBungame Photon 2 上部
次に筐体を見ていきます。上面には電源ボタンがあるのみです。ボタンにはLEDがついていて、充電時に光ります。充電中はオレンジ、満充電になるとグリーンに光る、という割と一般的な振る舞いです。

BungBungame Photon 2 左側面
左側面にはなにもついていません。また、下面にもなにもありません。この製品の専用キーボードはBluetooth接続なので、本体下面にコネクターのようなものはないんです。

BungBungame Photon 2 右側面
ポート類が集中しているのは右側面です。画像左から、microUSB、DC-IN、オーディオジャック、microHDMI、音量上下ボタンです。

BungBungame Photon 2 右側面2
この画像は右側面を裏から見たところです。microSDとSD、2つのスロットが見えますね。このあたり、個性的というべきか変態というべきか…ですが、ついてるに越したことはないです。

BungBungame Photon 2 背面
背面はおそらく金属製ではないと思いますが、見た感じヘアライン加工が施され、質感がかなり高いです。それと、「AMD」のロゴがかっこいいですね!Photonならでは。

BungBungame Photon 2 キーボード
次にキーボードです。キーボードは別売りというか、購入時にキーボード付きかキーボードなしかを選択できるようになっています(税込み5,000円)。低価格帯のタブレットでよく見かける、カバー一体型のものです。タブレット本体の接続はキーボード側にあるガイド(ツメ)にタブレットをはめ込むことで行います。画像を見ていただければどうやって接続するのかは容易にイメージできるか、とw なお、Bluetooth接続のため、コネクターとか配線はありません。

BungBungame Photon 2 キーボード面
みなさん、ご安心ください!キーボードは「日本語配列」ですよー。配列は右端のほうにややクセがあり、特に右側のShiftキーがついてない、というのが最も厳しいところですが、あとは特に問題ありません。右Shiftがない、というのは「慣れてください」。この製品にはそれだけの価値があります。

BungBungame Photon 2 キーボードUSB
キーボードの充電はなぜかmicroUSB 3.0ポートです。もちろんmicroUSB 2.0規格のものも使えるので、Photon 2についているケーブルも使えます。

BungBungame Photon 2 キーボード台座
キーボードのカバーを台座にするとこんな感じです。マグネットがつかわれているので、非常に簡単に、ワンタッチで組み立てられます。
BungBungame Photon 2 横から
横から見るとこんな感じ。台座部分の形状は工夫されていると思いますが、やはり奥行きはとります。クラムシェルのノートPCを使っている人は少し面食らうかも。また、構造上ディスプレイ角度の調整はできませんが、私が試用した限り、特に支障はありませんでした。

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BungBungame Photon 2 ペン収納
スタイラスもこのように収納できます。でも、この画像、スタイラスの向きが逆なんですよね…。すみません。正しくセットするとぴったりはまります。

BungBungame Photon 2 ケース
タブレットとスタイラスをセットしたまま折りたたむことができます。表面はスウェード調になっていて、特に安っぽいということはありません。このようなスウェード調なのか、あるはスムースレザー調なのか、好みはわかれるでしょうが、少なくとも実用品としては全く不満がありません。

3.使ってみた

BungBungame Photon 2 システム
試用機は(当たり前ですけど)スペック表通りの構成でした。タブレットとして、またキーボードをセットしていつものようにウインタブの記事作成やブラウザゲームなどをやってみました。

そんなに負荷がかかることはしていないとはいえ、明らかに挙動は軽いです。ちなみに比較対象はAtom X5-Z8300搭載の14インチノート「PIPO W9S」です。読者の方にわかりやすい表現かどうかわかりませんが「RAMをしっかり使いきれてる」という感じです。Atomの場合(CherryTrail機であっても)仕様上は対応しているといっても、なんとなくRAM4GBを使いきれていないような挙動をすることが多いと感じるのですが、この製品はそういうことがありませんでした。いや、そういうことが少なかった、というべきでしょうか。だから動きが軽快に感じるんです。

ただし、満点か、というとそうではなく、例えばブラウザゲーム「御城プロジェクト」などで遊んでみると、処理性能はAtom機よりもずっと快適、というほどではありません。少しもたつきます。

試用なので使った時間は限られますが、性能面ではAtom X5-Z8300、X5-Z8500よりもワンランク上である、というのが感想です。ただし、AMD製のCPUということで、特定のアプリやソフトウェアとの相性、また特定の周辺機器との相性の問題がないとは言えません。少なくともAtomよりリスクが小さいとは言えないでしょう。試用期間中にそのような経験はしていませんけどね。

次にキーボードです。全体的にサイズが小さめなので、若干慣れる必要はありますが、かなり快適です。打鍵感もいいですね。上にも書きましたが、右のShiftキーがない、ということは人によっては問題になりそうです。私は右のShiftキーを多用しますが、ウインタブの記事を一つ書くまでにはある程度適応できました。この辺は慣れの問題なので何とも言えないですねえ。

あと、バッテリーですが、公称値「6~8時間」の下限くらいまでは行けそうです。「ディスプレイの明るさ50%、バッテリー82%で1時間30分テキスト入力→残量60%」くらいだったので、6時間くらいは何とかなりそう。もちろん激しくゲームをやったりしたら無理でしょうし、ディスプレも暗めにしとかないといけないと思います。

BungBungame Photon 2 スタイラス
手書き入力もやってみました。申し訳ないのですが、私はイラストを描くことができないので、文字を書くのみでしたが、筆圧にはちゃんと対応しています。

BungBungame Photon 2 手書き
Edgeに書き込んでみましたが、ペン先を太くすると少しにじんだ、というかぶれた感じになります。しかし、ペン先はキャリブレーションなしでもズレが少なく、実用性は高いと感じました。あとはイラストを描く人が専用のソフトを使うとどうか、ということだと思いますが、この点は何とも言えません。

また、この製品はワコムの技術は使用しておらず、電池式のスタイラスで筆圧対応している、というのみです。

4.性能テスト

お待たせしました!「ドラクエベンチ」と「ドラゴンズドグマオンラインベンチ」をやりました。最近Atom機でこれらのテストをやる意義を見失いかけていたのですが、この製品の実機レビューで俄然輝きを増しましたね。

BungBungame Photon 2 ドラクエベンチ
参考:
Cube iWork 11 Stylus(Atom X5-Z8300): 1,817
ONDA V919 Air CH(Atom Z5-Z8300): 1,801
Chuwi Hi 10(Atom x5-Z8300):1,658
ドスパラ Diginnos DG-D10IW3(Atom x5-Z8300): 1,570
Teclast X98 Plus 3G(Atom x5-Z8300): 1,464
DELL Inspiron 11 3000(Celeron N3050): 1,446
PIPO W9S(Atom x5-Z8300): 1,136
acer Aspire Switch(Z3735F): 1,101
Diginnos DG-D08IWB 32GB(Z3735F): 1,097

ドラクエベンチについては読者の方から2,000越えのスコアが出たよ、と教えていただいたのですが、自分で試してみたらやっぱり出ました。テストデータにAtom X5-Z8500のデータがないのですが、おそらく2,000強になると思われますので、少なくともドラクエに関してはPhoton 2がクラス最強、と言っていいでしょう。

BungBungame Photon 2 DDONベンチ
参考:
Teclast X98 Pro(Atom X5-Z8500): 1,048
Cube iWork 11 Stylus(Atom X5-Z8300): 911
ONDA oBook 10(Atom X5-Z8300):908
ONDA V919 Air CH(Atom X5-Z8300): 819
Cube iWork 8 Ultimate(Atom x5-Z8300): 774
Teclast X98 Plus 3G(Atom x5-Z8300): 705
ドスパラ Diginnos DG-D10IW3(Atom x5-Z8300): 692
PIPO W9S(Atom x5-Z8300): 474
acer Aspire Switch 10(Atom Z3735F): 469

一方、DDONについてはそれほどでもない、という結果になりました。「4桁はいくだろ」と思って何度か試しましたが、そうはいきませんでした。またこのテストでは筐体の発熱量が大きく、テスト直後は全体的に挙動が遅くなりました。特にDDONは低スペック機ではかなり負荷が大きく、システムにとってはオーバーキャパシティの状態になると思うのですが、そんな時のPhoton 2はややもろさを見せる、と感じました。

5.まとめ

BungBungame Photon 2はBungBungame公式オンラインストアで販売中です。価格は「本体+スタイラス」が税込み24,900円、これにキーボードをつけると税込み29,900円となります。

はっきり言って激安です。これだけのスペックを持ち、筆圧対応のペンが付属し、日本語配列のキーボードがついて3万円を切る、というのは中国の通販サイトで中国タブレットを購入するよりも安いと思います。

いつも思うんですよね、これほど不遇な製品はない、って。キーボードをはじめとして日本市場にしっかり対応しているのに、長い間販売チャネルがなくて、販促もしていなくて、誰の目にも止まらなかった、ということです。この製品が24,900円だの、キーボード付きで29,900円だの、そんなバカな話はないです。ウインタブ的価値観だと「とんでもなくお買い得」ということになります。

なお、読者の方ですでにこの製品を購入された方が何名かいて、中には初期不良に見舞われた方もいました。しかし、その方のコメントによれば、メーカーの対応は真摯で気持ちの良いものだった、とのことです。初期不良というのはどうしても発生しますし、運不運もありますし、ひょっとしたら大手メーカー製品よりも初期不良の発生確率は高いのかもしれません。しかし、メーカーが日本で、日本語で対応してくれる、というのは安心ですし、信頼もできると思います。独創的な製品でありながら不遇だったPhoton 2、この記事で興味を持ってくれる人が一人でも増えたら幸いです。

6.関連リンク

Photon 2:BungBungame公式サイト
BungBungame公式オンラインストア

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コメント

  1. 匿名 より:

    米国の子会社の社長が死去したそうで日本国内の発売も終了する見通しだそうです

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。情報ありがとうございます。PC Watchに記事がありました。AMDタブはもう買えなくなりますね。

  2. 匿名 より:

    アプライドにこの記事パクられてないですか?

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。また情報も助かりました。該当記事は削除してもらいました。