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Windows 11では古いハードウェアのサポートが打ち切りに?

Windows 11では古いハードウェアのサポートが打ち切りに?
こんにちは、かのあゆです。ISOイメージなどが流出したことにより、現行「Windows 10」から新バージョンとなる「Windows 11」へ移行することはほぼ確定と言えそうです。現時点ではまだ正式発表前ということで、あくまで海外サイトなどでリークされている情報にはなりますが、Windows 11では古い世代のハードウェアのサポートが一気に打ち切られることになりそうです。

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1.Windows 11ではセキュアブート有効、TPM 2.0チップ搭載が必須に?

InfineonのTPM 2.0チップ
現行バージョンとなるWindows 10は第3世代Core(”Ivy Bridge”)や第2世代Core(”Sandy Bridge”)はもちろんのこと、実用的に動作するかは別にしてCore 2 Duoなどの「古い世代」のCPUを搭載するパソコンにもインストールすることが可能ですが、Windows 11ではインストールできるハードウェアの要件として

・UFEI搭載
・セキュアブート有効
・Trusted Platform Module(TPM) 2.0チップ搭載

が必須となるようです。海外サイトでは流出したWindows 11を実際にインストールした記事がいくつか公開されていますが、TPM 2.0が搭載されておらず、セキュアブートが無効化されているPCでインストールができなかった事例も発生しているようです。

セキュアブートはデジタル署名を行うことにより、不正に改ざんされたOSやソフトウェアの実行を防ぐ機能、TPMはWindowsでは「Bitlocker」などの暗号化でも利用されているセキュリティチップです。いずれもWindows 10以前のOSでは非搭載、無効化されている機種でもインストールを行えましたが、今後はこれらの機能が搭載されていない古いPCではWindows 11へのアップグレードは行えないということになります。

ハードウェアを制御する基本的なソフトウェアとなるBIOSは1983年に登場したIBM PCから長い間採用されてきましたが、すでに最新のハードウェアには対応しきれなくなっており、セキュアブートにも対応していないため、こちらに関してはサポート打ち切りになるのは自然かなと思っています。現在販売されているPCはほぼすべてUFEIに移行しているので、この点に関しては特に気にする必要はなさそうです。

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2.UEFI、セキュアブートに対応していてもTPMを搭載していないPCは?

第4世代Haswell。今でも使ってる方は多いのでは?
UEFI、セキュアブートに対応しており、TPMが搭載されていればすべての機種でWindows 11にアップグレードできる・・・というわけではなく、TPMのバージョン「2.0」が必須となるようです。TPM 2.0は第4世代Core(”Haswell”)からサポートされているため、それ以前の第3世代Core(“Ivy Bridge”)、第2世代Core(”Sandy Bridge”)以前のCPUを搭載する機種に関しては必然的にWindows 11へのアップグレードが行えないということになります。

One Mix 3などもTPMチップは非搭載となっている模様
また第4世代Core以降のCPUを搭載しているPCでもTPMのバージョンが「1.2」と古かったり、そもそも搭載していない機種も存在するため、これらに関してもアップグレードできないということになってしまいます。かのあゆ手持ちのPCでは昨年12月に発売されたばかりのONE-NETBOOK A1がこれに該当し、CPUは第8世代Core m3-8100Y、セキュアブート対応とWindows 11に十分対応できるハードウェアとなっているのですが、TPMが非搭載となっているため、リークされている「TPM 2.0搭載必須」が正式な動作案件に取り入れられた場合A1に関してもアップグレードが行えないということになってしまいます。

(参考)TPMのバージョン確認方法
TPMのファームウェアバージョンを確認する方法:富士通

3.まとめ

流出したWindows 11は「本来はMicrosoft内部で開発されているビルド」です。正式発表される6月24日にはおそらく詳細も明らかにされるはずなので、システム要件はこれで「確定」というわけではありません。実際リークされているWindows 11でも第2世代Core搭載PCにインストールできたという事例も存在するようなので、現状本当に「TPM 2.0」が必須になるかは微妙なところです。ただBIOSに関してはすでにIntelが搭載の打ち切りを発表していますし、セキュアブートに関してもOSの改ざんを防ぐという意味では必須なので、これらに関してはシステム要件に正式に取り入れられるのではないでしょうか。

また第2世代Coreに関しては「Sandy Bridgeおじさん」というスラングが登場したことからわかるとおり、Windows 10の時点でIntelによるドライバのリリースが終了しているとはいえ、2021年現在でもそれなりに使える性能を持ち合わせているのですが、さすがに設計が古くなってきており、AppleでもすでにMacにおけるOSサポートが終了していることを考えると、そろそろ引退させてあげてもいいのではないかと思っています。

「Windows 10」が最後のバージョンになる、と聞いていましたよね?それを覆してまでナンバリングを変更する必要はあるのか、とは思っているのですが、いろいろな意味でWindowsとしては久々の「大型」アップデートとなりそうです。

4.関連リンク

Windows 11情報 記事一覧

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コメント

  1. 匿名 より:

    世間ではTPM2.0が耳目を集めているが、実はセキュリティ強化にともないVBS/HVCIが必須となる方が制限がきつい。
    具体的にはIntelであれば第8世代Core(2017年第3Q)以降、AMDであればRyzen 2000シリーズ(2018年)以降で3年から4年前までのPCに限定されている。

    例えば自分が持っているDynaboook R82/Bはintel第6世代CPUで外付けのTPM2.0モジュールを持っているがCPUが古くて制限に引っかかっている。

    Windows11はOSの基盤から仮想化するのだから致し方無いと言えばそうなのかもしれない。
    こう言うのは10で運用し続けるしかないのであろう。