7月22日、Microsoftの4半期決算説明会でCEOのSatya Nadellaさんが、こう言ったそうです。
次期Windowsでは3つのOSから、すべての画面サイズに対応する1つのOSにまとめるからね
(原文)
“We will streamline the next version of Windows from three operating systems into one single converged operating system for screens of all sizes,”(出所:ZDNet米国版)
この発言をうけ、米国と日本のWebメディアでは「次期Windows、3つのOSを1つに統合、WindowsRTとWindowsPhoneは終了」的な記事がたくさん出ました。現在のWindowsソフトウェア資産をARMプロセッサで動かせるOSがそう簡単にできるとも思えないので、OS側でCPUのプロファイルに合わせて使える機能やソフトウェアを制御するのかな?なんて思っていたのですが、最近私もすっかり名前を覚えたWindows情報通の Mary Jo Foleyさんが、「いやそれ違うし」という記事を書いています。
オリジナル記事:What ‘one Windows’ really means (and doesn’t):ZDNet
彼女のもつ情報によれば、3つのOSを1つに、というのは下記の意味だそうです。
1.1つに統合されたチームがWindows系の全てのOSを開発
2.Windows系のOSが1つのコア(原文:core)、The NT coreに統合
3.WindowsストアとWindowsPhoneストアの統合
4.開発プラットフォームの統合、1度のプログラミングでどのWindows系デバイスも動かせるように
Nadellaさんは、こういう意味のことを率直に話しただけで、別に何にも新しい話じゃなく、次期Windowsも1つはおろか2つにすら統合されない、とのことです。
話の真偽はわかりません。これから来春にかけて次期Windowsのプレビューリリースもあるでしょうし、詳細な情報が入ってくるにつれて、実際どうなのかわかると思います。上にも書きましたけど、サードパーティーが長い年月をかけて作りこんできた膨大なWindowsPC用のソフトウェアがWindowsPhoneでも動くようにOSを作りこむのって無理なんじゃないかと思いますんで、仮に「1つに統合」という謳い文句を使ったところで、PC用、ARM用、WindowsPhone用と機能を分化させる必要があるでしょう。
普通の人としては、日本人にウケている8インチクラスのWindowsタブレットの機能をヘンに限定したものにしないで欲しいということと、「いいからさっさとWindowsPhoneを日本で発売しろや」ということが希望です。
関連リンク
Microsoft Will Streamline The Next Version Of Windows From Three OS’ Into One:Microsoft-News.com(英語)
What ‘one Windows’ really means (and doesn’t):ZDNet(英語)