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ThinkPadを使い続ける理由

ThinkPadがなぜ好きなのか
先日投稿した記事「最近はCore i3やIntel N(Celeron)もかなり高性能です。本格的な動画編集やゲームをしないのであれば十分!」でも軽く触れましたが、ThinkPad L13 Gen 2(ジャンク品)を購入しました。PCを好きになって以来、ThinkPadは何度も購入していて、短期間で手放してしまった機種も多いのですが、結局かならず購入し直しています。

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ThinkPadを使い続けている方も少なくないと思います。そのような方々には当たり前の話かもしれませんが、かのあゆがどうしてThinkPad好きなのかをこれからご説明します。

1.初代モデルから変わらないデザイン


ThinkPadの初代モデルは1992年に発売された「ThinkPad 700C」です。初代モデルからIBM大和事業所で開発されていて日本国内でも販売されましたが、国内向けモデルは「ThinkPad」とは名乗っておらず、「PS/55 Note C52 486SLC」というモデル名でした。

当時はまだMS-DOSのGUIシェル扱いだったWindows 3.1やビジネスアプリを実用可能な速度で動かせるi486 SLC 25Mhzと、表示品質に優れたTFT液晶を搭載していて、キーボードの中央には今でもおなじみの赤いトラックポイントが配置されていました。

筐体デザイナーはドイツの工業デザイナー、リヒャルド・ザッパー氏が担当していて、日本の弁当箱から着想を得た黒い筐体も初代モデルの時点で完成しています。かのあゆが購入したL13 Gen 2はもちろんのこと、折り畳みディスプレイを搭載するX1 FoldシリーズやZ世代をターゲットにした新生Zシリーズも基本的なデザインを受け継いでいます。

他のPCメーカー、例えばLet’s Noteも2005年以降はボンネット構造を採用した天板とシルバーの筐体色というデザインは変わっていませんが、2005年以前は今のモデルとは全く異なるデザインを採用していましたし、おそらくおしゃれさを意識しているであろうAppleのノートPC(PowerBook、iBook、MacBook)も定期的にデザインを変更しているので、かのあゆが知る限りこれほど長期にわたって基本的なデザインが変更されていないのはThinkPadだけだと思います。

もちろん技術の進化で初代モデルよりも薄型化していますし、Lenovo買収後は天板右下に配置されている「IBM」ロゴもなくなってしまいました。それでも、一目で「ThinkPad」とわかりますし、使っていて安心感があります。

2.シンプルなソフトウェア

IBM時代からビジネスノートとして位置づけられていたので、プリインストールアプリも非常にシンプルです。一般家庭の利用を想定しているノートPCでは、人によっては永遠に使わないであろうゲームアプリや年賀状作成ソフトといった余計なアプリが多数搭載されているものもありますが、ThinkPadは基本的に初代モデルから今に至るまで最低限必要なユーリティリティのみインストールされています。

Thinkのみならず、IdeaPadやLegonにも搭載されているLenovo Vantage。システムのステータスや保証状況も確認できるので便利。
それどころか「Lenovo System Update」や「ThinkVantage(Lenovo Commercial Vantage)」を使用することで、OSをクリーンインストールしてもほぼ工場出荷時に近い環境を構築できます。現在ではHP、DELLなど一部メーカー製品にも似たようなユーリティリティがありますが、ThinkPadは早い段階からこれらのユーティリティが使えました。

ThinkPad L13 Gen 2の壁紙
ただ、最近のモデルではデフォルトの壁紙のデザインが凝っているので、面倒でも純正リカバリーイメージをダウンロードして、その後最新バージョンまで更新してしまっています(笑)。

3.文章を打ち込むのが楽しくなるキーボード

キーボードの完成度の高さは、ずっと変わらないし、これからも変わってほしくない
個人的には今でもThinkPadのキーボードはノートPC用のキーボードの中では最も打ちやすいと思っています。

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IBM時代からコアなファンが多く、Lenovo買収後にそれまでの7段配列から6段配列に移行したときは、日本でも批判的な意見を各種メディアやSNS、ブログなどで見かけたのですが、打ちやすいことには変わりなく、かのあゆにとって初めての6段配列キーボード搭載モデルとなったThinkPad X230を購入したときも全く不満は感じませんでした。この記事の下書きもL13 Gen 2で執筆しているのですが、配列に癖がないだけでなく、打鍵感も良好でとにかく文章を打っているのが楽しいと思える、最高のキーボードです。

EシリーズやLシリーズといった、比較的安価な価格帯のモデルでは「若干」打鍵感が劣っているかな・・・と感じる場面はありますが、快適さは全く変わっていません。ただ「最近のモデルではキーボードの打鍵感が劣ってきている」コメントを見かけたので、すこし不安に感じています・・・

4.モバイルノートとして安心できる堅牢さの高さ

こののL13 Gen 2はそもそもジャンク品だが、中古でもかなりハードな使われ方をしたと思われる個体をよく見かけることが多い
ThinkPadはもちろん個人向けにも販売されていますが、企業で大量に導入されることも多く、リース期間が終了して中古市場に流れてきているモデルを見ていると、かのあゆのL13 Gen 2のように筐体が割れていたり、ディスプレイに白シミが発生していたりと、ラフに扱われてきたんだろうな・・・と思えるような個体を見かける機会が多いのですが、それでも、かのあゆが購入してきたThinkPad達は、ほとんどそのまま使用出来るものがほとんどでした。

サービス部品 CRU (お客様による交換可能部品) について:Lenovo

ディスプレイが割れてしまったりキーボードに水をこぼして反応しなくなってしまった場合でも、ThinkPadの場合は中古の個体数が比較的多く、秋葉原のジャンクショップやYahoo!オークション、メルカリなどで液晶パネルやキーボードを安価に入手出来ますし、Lenovoでも保守用マニュアルを公開していて、ユーザーが自分で交換できるパーツの注文も可能です。

ここ数年、海外で「自分で修理する権利」が認められてきた影響もあって、以前はユーザーによる修理を一切考慮していなかったAppleやMicrosoftもメンテナンスしやすい筐体の採用や、交換用パーツの単体販売を行うようになってきましたが、ThinkPadの場合初代モデルの時点でユーザーが保守できる設計になっています。

またThinkPadは満員電車・・・どころか工事現場といったハードな環境を想定した、拷問テストを昔から実施しているので、その堅牢性の高さは定評があります。某コーヒーショップでドヤれるおしゃれさ「だけ」を重視したノートPCとは根本的な考え方が違うので、ThinkPadにPCケースをいれて使うのはナンセンスとすら思っています。

そのままリュックに入れてさっと取り出して使う。そんな使い方が出来るのもThinkPadの魅力の一つだと思っています。

5.まとめ

何回手放しても買い戻すならもうそのまま乗り換える必要などないのでは・・・
かのあゆが初めてPCを使い出した1998年から2003年までは、NECの国民標準機、PC-98のノートをメインにしていましたが、もちろんThinkPadはそのころから存在していましたし、漆黒の筐体は格好良く、憧れの存在の一つでした。

オンボードメモリモデルが増えてきていて、ユーザーが後からメモリを増設できなくなってしまっている点や、バッテリーが内蔵式に変更されるなど、IBM時代からの良さが失われてしまっているのは正直寂しさを覚えますが、それ以外はかのあゆがPCを好きになった頃から基本的に全く変わっていませんし、おそらく今後も変わることはないでしょう。

最近になり他の機種に浮気することも多くなり、ThinkPadも数回ほど手放してしまいましたが、結局何らかの形で購入し直しているのでやっぱり好きなんだろうなぁと思っています。それならば他の機種に浮気するなという話なのですが・・・(苦笑)

6.関連リンク

Lenovo トップページ
ThinkPad x230 - 中古で購入して半年経ちました。とても満足してます!(実機レビュー:かのあゆ)
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(5th Gen)- 購入しました。現行モデルもおすすめですが、旧モデルでも高い満足度!

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コメント

  1. PYU より:

    最近のThinkpadは改造性・拡張性に乏しいから第3世代〜第7世代のCPUを載せていた時期のマシンが好きだったりします。個人的には。

  2. かのあゆ より:

    >>PYUさん
    自宅にIBM時代に販売されていたThinkPad 365Xがまだあるので、久々に引っ張り出してみたのですが、あの世代だとキーボードを開くだけでHDDやメモリの交換が出来るんですよね。

    Thinkはそう言ったところも魅力の一つだと思っていたので、確かに最近のモデルでその良さが失われてしまっているのは寂しく感じています…