こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。2019年春のノートPC購入ガイド、第4回目は低価格品をこよなく愛するウインタブにとって大切な領域「5万円以内で買えるクラムシェル・モバイルノート」です。5万円以下で購入できるノートPCというのは決して数が少ないわけではありません。しかし、「クラムシェル」で「モバイルノート」となると一気に数が減ります。低価格かつモバイル用の製品はコンバーチブル 2 in 1とかデタッチャブル2 in 1が意外に多く、クラムシェルのモバイルノートは少なめです。
それと、別に悪い話ではありませんが、このクラスの製品の場合「ベースが中華PC」というケースも多くなります。ただし、その場合でも日本企業が日本市場向けに販売しているわけで、特に心配したりする必要は全くないと思います。この記事では「中華ベース」と思われる製品をひとつ、ビジネス仕様の、ちょっと高価な製品をひとつ、そして11.6インチサイズの、これまで紹介してこなかった小型タイプの製品を紹介します。残念がらCore iプロセッサーを搭載する製品はなく、すべてCeleron機になりますので、PC負荷の高い作業に使いたい、というニーズには向かないと思います。「学生さんが授業に持ち込む」とか「すでにメインPCを持っている人のサブマシン」的な用途にピッタリか、と思います。なお、この記事で紹介するもの以外にも素晴らしい製品はたくさんあります。あくまでもウインタブのオピニオン記事であることをあらかじめお断りしておきます。
1.ドスパラ Altair VH-AD3S
価格: 29,980円(税込み32,378円)
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Celeron N3350
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB eMMC
ディスプレイ: 14.1インチ(1,920 × 1,080)
サイズ: 333 × 222 × 18.1(ゴム足込)mm / 1.37 kg
記事の冒頭で触れた「ベースが中華PCと思われる」ノートPCです。もちろんドスパラ製で、ドスパラのサポートを受けられる日本仕様の製品なので、そのことを意識する必要はありません。また、この製品はウインタブでも実機レビューをしています。
CPUは最新のGemini Lakeではなく、ひとつ前のApollo LakeのCeleron N3350ですが、処理性能は期待以上で、比較的ライトな用途(Officeソフトでのドキュメント作成やWebブラウジング、動画視聴など)であればラクラクとこなせます。RAMは4GB、そしてストレージは標準で64GB eMMCとなるものの、底面にM.2 スロットを装備していますので、購入後にSSDの増設ができます(誰でも簡単に増設可能だと思います)。
また、ディスプレイも「IPS相当」です。モバイルノートの場合は視野角の広いIPS液晶のほうが快適に使えると思いますし、税抜きで3万円台を切る価格でこのディスプレイ品質なら大満足と言えるでしょう。購入してしばらく使っていくうちにSSDの増設をしたくなるかもしれませんが、そういう作業も含め、PC初心者の人も楽しめる製品だと思います。
ドスパラ製品ページ:Altair VH-AD3S
ウインタブ実機レビュー:ドスパラ Altair VH-AD3S レビュー - 激安価格ながら期待以上の実力と質感の高い筐体を備えた14.1インチモバイルノート(実機レビュー)
2.Lenovo Ideapad S130
価格: 税込み30,661円
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Celeron N4000
RAM: 4GB
ストレージ: 128GB SSD/500GB HDD
ディスプレイ: 11.6インチTN(1,366 × 768)
サイズ: 288 × 200 × 17.7 mm / 1.15 kg
※サイスはSSDモデルのもの
この特集では初めて紹介する「11.6インチサイズ」の製品です。当然ですが11.6インチサイズの場合、これまで主に紹介してきた13.3インチとか14インチの製品よりも一回り小さくなっていて、持ち運びがさらに便利です。一方で画面が小さいぶんだけ視認性は落ちますし、キーボードのサイズも小さくなってしまいますので、打鍵のしやすさも少し劣ります。ただし、個人的な経験に基づいて書くと、「そこまで使いにくくはない」ですね。おそらく初めてパソコンを買う人であれば「こんなもんか」と思うでしょうし、これまで13.3インチを使ってきた人でもすぐに慣れることができると思います。
さて、このideapad S130はLenovoの最新エントリーノートで、スペックもいいです。CPUはGemini LakeのCeleron N4000ですし、ストレージはSSDとHDDを選べます(同価格)。もちろんウインタブとしては「絶対にSSDを選びなさい」と主張しておきます。
学生さんの学習用(理科系で膨大な量の統計データを手に入れられるような幸せな人には向きません)にもぴったりだと思いますし、ビジネスマンがOfficeソフトでドキュメントを作成するくらいのことなら楽勝だと思います。軽快で若々しいイメージの製品で、誰にでもよく似合うと思います。
Lenovo製品ページ:Ideapad S130 (11)
ウインタブ紹介記事:Lenovo Ideapad S130 - エントリークラスの11.6インチモバイルノート、CPUがGemini Lakeになりました。SSDモデルがおすすめ!
3.マウス m-Book J
価格: 46,800円(税込み50,544円)から
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Celeron 3867U
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB SSD
ディスプレイ: 13.3インチ(1,920 × 1,080)
サイズ: 324 × 234 × 25.0 mm(突起部含む)/ 1.4 kg
※このスペック表は46,800円モデルのものです
この記事中で最も価格が高く、ビジネス色の強い製品だと思います。m-Book Jシリーズは非常にワイドなバリエーションで、CPUにCeleronだけでなくCore i5やCore i7を搭載するモデルもありますし、LTEモジュールを搭載することもできます(LTE対応すればSIMカードの挿入によりデータ通信が可能になります)。
サイズは大きめですし、重量も重いほうです。そのかわり入出力ポートは非常に充実していて、ビジネス利用にも不満は出ないでしょう。というか、Core i7を搭載するモデルと同一の筐体なので、価格に見合わない品質ということもできます。
この製品はCPUの型番だけでなく、RAM容量とかストレージ容量も変更でき、とっても便利ではあるのですが、カスタマイズすれば当然価格も上昇してしまいます。この記事で掲載しているスペック表のモデルでも税込みでは5万円を越えてしまっていますし、RAMを8GBに、とかストレージを240GBに、などということをしてしまうとあっという間に予算オーバーとなりますので、その点はご注意ください。
マウス製品ページ:13.3型ノートPC m-Book J シリーズ
ウインタブ紹介記事:マウス m-Book J(J322)- マウスの定番13.3インチ・モバイルノート、Celeronモデルが新しくなりました
4.ASUS E203MA
価格: 36,800円(税込み39,744円)から
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Celeron N4000
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB eMMC
ディスプレイ: 11.6インチ(1,366 × 768)
サイズ: 286 × 193 × 16.9 mm/ 1 kg
ラストはASUSの11.6インチモバイルノートです。上に紹介したLenovo ideapad S130と同様、これまで紹介してきた製品の中では最小サイズですね。そして、その「サイズ」がこの製品の最大の魅力と言っていいかもしれません。
重量はわずかに1 kgで、もちろんコンパクトなタテ・ヨコサイズも相まって、抜群の携帯性を見せてくれると思います。CPUはGemini LakeのCeleron N4000、RAMは4GB、ストレージは64GB eMMCと、特にストレージ容量にはあまり余裕がなく、上にほうに紹介したドスパラのAltairのように簡単に容量を増やすことができない、というのがウイークポイントかと思います。
そんなわけで、どちらかというとすでにPCを持っている人の、「外出時に持ち歩くセカンドマシン」的な使い方に向くと思います。
ASUS Store製品ページ:ASUS E203MA
ウインタブ紹介記事:ASUS E203MA - 重量わずか1 kg、最長で14.6時間もつバッテリー!これなら気軽に持ち歩けるね!11.6インチモバイルノート
5.関連リンク
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