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「ダイソー 300円のインスタントコンロ」をキャンプで楽しみ尽くす

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こんにちは、natsukiです。先日ウインタブ氏に誘われて、二人キャンプに行って参りました。天候は、あいにくの雨、というか夕方から夜にかけて豪雨。最悪のコンディションながら、それはそれで不自由を楽しむのもアウトドアの醍醐味なので、私としては大満足でした。その中で、どちらかというとネタ的な意味で楽しめたのが、ダイソーで購入した300円(税込み330円)のインスタントコンロです。要するに、炭がアルミケースにパッキングされていて、使い捨て炭火焼きコンロになるというシロモノ。しょせん300円、ということもあり、まじめな製品レビューではなく、ほとんど読み物になっていることをはじめにお断りしてきます。

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1.さあ、雨でもバーベキューだ!

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やってまいりました、キャンプの聖地、道志村の滝原オートキャンプ場。しかし夕方から天気は崩れ、一時は豪雨といってよいレベルに。このタープがなければ即死だった……。

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さて、キャンプといえばバーベキュー。もちろん、色々と焼く物を用意してきました。

package
そこで出番です。ダイソーで300円という安さで売っているインスタントコンロ!炭は、何かと管理が大変なので、この使い捨てという発想はありがたい。あとは、300円のものが、実際にどのくらいの実力があるかです。

2.雨!湿気らずにはいられないッ!

open
早速、着火しましょう。パッケージを開けると、このように、アルミの枠の中に着火剤となる油紙でくるまれた炭が入っています。

ignition
着火。油紙の燃え広がりがいまいちなので、両端から火を付けます。このあたりから、怪しい気配はしてました。すぐ燃えるはずの油紙が、ろうそくの芯のようにじわじわとしか燃えないんですよ。パッケージには、炭への着火に10分から15分ほどと書いてあるものの、とっくにその時間は過ぎました。どうも、雨の湿気に負けているもよう。炭は湿気を吸収しやすいですからね。もちろん、パッケージはビニル梱包されていて、開封後すぐに着火しています。

barbecue
それでも、一応、炭に火は付きました。よし、バーベキュー。まずは牛肉ひとパック。多少、着火剤のオイル臭はするものの、炭の風味も付き、おいしくいただきました。が、2パック目のラム肉にさしかかったあたりから明らかに火力が減衰。む、これはもうダメだな。

bluetti_battery
そこはウインタブ、ちゃんと大容量/大出力のポータブル電源「BLUETTI AC180」を用意しています。こちらで電熱コンロに切り替え、料理は問題無く続行。炭火の風味は残念ですが、肉は焼けばうまいんです(真理)。1,152Whの大容量とはいえ、料理に湯沸かしに大活躍して、1泊2日でご覧の通り満充電からほぼ使い切ったのはまた別の話。

3.ミニ焚き火台としてまさかの復活

さて食事を終えて、炭を見ると、湿気に完全に負けてしまって、ほとんど自然鎮火状態。息を吹きかけても、ごくわずかに赤くなる部分があるくらい。ここで、数十年来眠っていたキャンプ魂がうずきます。火が見たい! これでも、私は実は田舎育ちで、小学生の時は日常的にたき火をしていたもんです。その後も、大学出てしばらくくらいまでは、山歩きから無人島キャンプ、キャンプツアースタッフのバイトなどアウトドアまみれで、キャンプファイアーに調理に、火をさんざん扱ってきました。が、仕事が忙しくなるにつれ、すっかりご無沙汰に。

branch
雨の林から、適当に枝を拾ってきて折り揃え、即席の薪を作ります。もちろん、スポンジのように水を吸っていて、このままでは燃えるはずもありません。網のすきまから、使い終わった割り箸を小さく折ってうまく挿し込み、わずかに残る火種を覆い、その上に枝の細さを考えながら組み(といっても手で折れる程度なので太くて直径2cmくらい、写真は一番太いのです)、しばらく燻らせながら、唯一の乾燥した木である割り箸に火が付くように、息を吹きかけたり位置を調整したり……。

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復活!見事復活! ちなみに、暗闇の中で光源が火だけという状態のため、スマホの撮影モードの都合で、写真は肉眼で見るよりもかなり大きく炎が写っています。

fire_2
当たり前ながら、本格的なたき火にはしません。サイズは手のひらサイズ。大きな火を上げるのではなく、ちょろちょろとした火を楽しみます。特に料理するとかではなく、ただ火をながめる、それがいいんです。もっとちゃんと火を上げたい場合は、薪を買ってキャンプ場のルールに従って行いましょう。

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小さいとはいえ火なので、タープの外で(重要)、つまり雨の中で燃やします。それでもまめに管理してやればそれなりに燃えるものです。乾燥まで計算に入れつつ、適宜、薪を足し続けて、これを大きくせず、しかし絶やさないようにするのが面白い。無限に遊んでいられます。しまった、すでに電熱コンロであぶって酒のつまみにしてしまいましたが、ししゃもをとっておけばよかったな。

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そろそろ終わりにしましょう。うーむ、いい「おき」だ。闇の中のこの赤さを見ているだけで幸せ。

embers_2
さらば。

というわけで、まさかのミニ焚き火台として、大いに遊べました。繰り返しになりますが、本格的なたき火ではなく、あくまで手のひらサイズの炎です。

ash
ちなみに、翌朝チェックすると、ミニたき火をしたにもかかわらず、元の炭が半分くらい残っている。炭としては全然ダメじゃねぇか。いや、あの湿気の中で燃やすのは酷だったか。炭は砕いてキャンプ場の灰捨て場に捨て、アルミの枠はゴミとして持ち帰ります。

4.注意事項

今回の火の扱いについて、いくつか、注意喚起をしておきます。大前提として、今回の使い方はイレギュラーなもので、そのままマネを勧めるものではありません。さしあたり、特に重要な注意点は以下の通りです。

今回の火はあくまで炎のサイズは手のひらサイズ、燃やした木の枝は、湿気っていても手でポキポキ折れる程度の細いもので、チョロチョロとした小さな火を楽しんでいます。炎の大きさは、着火時の炎と同レベルということです。火を大きくしてはいけません。キャンプ場では、そもそも本格的にたき火を行うための薪などを販売し、たき火に関する設備や資材などがきちんとあります。もっとちゃんと火を起こすなら、それらを使って行いましょう。

基本的なこととして、炎は瞬間的に大きくなったり、予想以上に放射熱が出てじわじわと周囲を加熱するので(色の濃いプラスチック素材とか簡単に溶けます)、例え小さい火でも、炭火とは異なるレベルで周囲への延焼に注意が必要です。例えば、タープの素材なんか危険です。今回は、炎が上がった時点で、たき火をタープの外へ出しています。また、たき火の間中もずっと雨が降り続けていて、常にタープが水浸しであることも頭にあります。炎の、特に直上のエリアに絶対にものがかからないようにするのはもちろん、放射熱による加熱も考えて、周囲にものを置かないように十分に気をつけてください。ちなみに、地面も砂利です。このサイズなんで、ヤバいと思ったら躊躇無く踏み消す心づもりを持ちつつ燃やしています。

それから、湿気った薪でのたき火は、こんなサイズですらすさまじい量の煙が出ます。今回のキャンプは、平日と悪天候もあってか、キャンプ場全体に私たちを含めて2組しかおらず、他の人と十分な距離があることを確認の上、火を起こしています。

5.まとめ

結論。雨天での炭火焼きは、無理がある。これがもっといい炭を使ったらどうだったかは分かりませんが。ともあれ、天気が崩れそうな場合は、料理の熱源として、炭以外にも代替手段が必要です。ダイソーのインスタントコンロ本来の実力は、次の機会にあらためてうかがうとしましょう。

そして、このインスタントコンロは、ミニサイズの焚き火台としても遊べました。網の上に組めるので、空気の抜けがいいんですね。十分な注意をした上で、こういう小さな火を愛でるのも、なかなかオツなものです。

6.関連リンク

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