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Windows8 タブレット スペック比較 (2014年10月:8インチ版)

Lenovo ThinkPad 8
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。なかなか8インチWindowsタブレットが出てこないなあ、と思っていたら、主要メーカーからの新作がかなり出揃ってました。昨年からのWindowsタブレットの製品サイクルから考えて、8インチタブレットの2014―2015年モデル第1弾があらかた出揃った、と考えていいと思います。ということでまたまた独断に満ちたランキングをやってみます。

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1.ノミネート機種

Lenovo Yoga Tablet 2 with Windows

YOGA TABLET 2 スタンド
OS:Windows8.1 with Bing 32bit
CPU:Intel Atom Z3745(1.33GHz/バースト時1.86GHz)
RAM:2GB
ストレージ:32GB
価格帯:34,164円(Amazonでの価格。販売開始は2014/11/28)
備考:バッテリーシリンダーを活かした多彩なレイアウト可。バッテリー稼働時間15時間を誇る。キーボード付属モデルはなし。Lenovoなので純正オプションは豊富。
機種紹介:
Lenovo YOGA Tablet 2 with Windows - 個性派タブレットがモデルチェンジしてWindows版も追加!

ASUS: VivoTab 8

VivoTab 8 ホワイト
OS:Windows8.1 with Bing 32bit
CPU:Intel Atom Z3745(1.33GHz/バースト時1.86GHz)
RAM:2GB
ストレージ:32GB
価格帯:36,493円(Amazonでの価格)
備考:CPUが前作VivoTab Note 8よりもパワーアップ。2014―2015年モデルの8インチタブレットの中では最軽量となる重さ330gで厚さも8.8mmと薄い。ただし、VivoTabのセールスポイントであったデジタイザはなくなった。
機種紹介:
ASUS VivoTab 8 - 軽く、薄く、安く!進化したVivoTab!でもデジタイザなしが残念

DELL: Vanue 8 Pro with Bing

Dell Venue 8 Pro with Bing
OS:Windows8.1 with Bing 32bit/64bit
CPU:Intel Atom Z3745D(1.33GHz/バースト時1.83GHz)
RAM:2GB
ストレージ:32GB/64GB
価格帯:33,458円~47,498円(DELL直販価格)
備考:基本的に前作のパッケージをそのまま踏襲し、CPUがパワーアップ。8インチタブレットでは唯一3GSIMフリーモデルが存在する。
機種紹介:
DELL Venue 8 Pro - 知らない間にCPUがパワーアップしていました、価格もダウン

富士通: ARROWS Tab QH33/S

ARROWS Tab QH33/S インターフェース
OS:Windows8.1 with Bing 32bit
CPU:Intel Atom Z3735F(1.33GHz/バースト時1.83GHz)
RAM:2GB
ストレージ:64GB
価格帯:64,584円(Amazonおよび富士通直販価格・10月29日販売開始)
備考:国内老舗メーカーという安心感は大きい。スペックは平凡ながら、効果な辞書ソフトを多数バンドルしており、これらのソフトに需要のあるユーザー向け。価格だけみれば割高
機種紹介:
富士通 ARROWS Tab QH33/S 8インチの日の丸Windowsタブレット、個人ユーザー向けに販売開始!

東芝: dynabook Tab S38

dynabook Tab S38
OS:Windows8.1 with Bing 32bit
CPU:Intel Atom Z3735F(1.33GHz/バースト時1.83GHz)
RAM:2GB
ストレージ:32GB/64GB
価格帯:31,980円~45,213円(Amazonでの価格)
備考:安心の日の丸ブランド。スペックは平凡ながら、32GBモデルは値崩れが進んでおり、国内ブランドとしてはかなりお買い得
機種紹介:
薄く、軽くなった日の丸Windowsタブレット dynabook Tab S50 & S38 - でも7インチはまだよ

ドスパラ: Diginnos DG-D08IW

ドスパラ デジノス8インチ
OS:Windows8.1 with Bing 32bit
CPU:Intel Atom Z3735F(1.33GHz/バースト時1.83GHz)
RAM:2GB
ストレージ:16GB
価格帯:19,980円(ドスパラ直販価格・11月下旬販売開始)
備考:価格だけみればセンセーショナルな安さとなっている。Officeはバンドルせず、ストレージも16GBとなっているため、価格の安さと裏腹にむしろ初心者には使いにくいと思われる。
機種紹介:
ドスパラ Diginnos DG-D08IW - ついに出た!19,980円のフルWindowsタブレット

マウスコンピューター WN801-BK

マウスWN801-BK
OS:Windows8.1 with Bing 32bit
CPU:Intel Atom Z3735E(1.33GHz/バースト時1.83GHz)
RAM:1GB
ストレージ:32GB
価格帯:25,800円(マウスコンピューター直販価格)
備考:Windowsタブレットとしてはローエンドに属するモデル。RAM1GBながらOffice Home&Businessがバンドルされており、絶対的な価格ではドスパラのデジノスに譲るものの、実質的にはかなりのお買得モデル
機種紹介:
マウスコンピューター WN801-BK - これが日本版99ドルタブレットの標準スペックとなるか?

この先ほどなく追加されるであろう機種としてLenovo Miix 3、acer Iconia Tab 8 W、NECの新型、HPのStream7とStream8があります。またThinkPad 8については比較しちゃうと性能面で確実にトップになってしまうのと、価格がかなり高くなるため、今回は「殿堂入り」扱いとして比較していません。

2.価格だけで比べちゃダメ

驚きの安さ
実売価格が安い順に並べると

1位: ドスパラ Diginnos DG-D08IW 19,980円
2位: マウスコンピューター WN801-BK 25,800円
3位: 東芝 dynabook Tab S38 31,980円

3位以下はダンゴ状態といってよい感じですが、ノミネート機種の中では発売時期が7月でやや日数が経過しているせいかAmazonでの値崩れが進んでいるdynabook Tabがランクインしました。Windowsタブレットとしては初めて2万円を切ったデジノスが堂々の第1位、2万円台なかばのWN801が2位と、3位以下に大差をつけてのワンツーです。

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ただし、ここで注意喚起。1位のデジノスはRAMが2GBですがストレージはわずかに16GBでMicrosoft Officeもバンドルしません。それが悪い、ということではありませんが、ことの重大さを理解してから購入しましょう。いつも書いていますが、Windowsのデスクトップソフトウェアの中には内蔵ストレージにしかインストールできないものが多数あり、Windowsストアアプリはすべて内蔵ストレージにしかインストールできません。

ストレージ16GBというのは、工場出荷時の空き容量が2~3GBくらいしかないと思われ、これだとWindowsストアでスケジュール管理アプリとか乗り換え案内とか簡単なパズルゲームをインストールするぶんには問題はありませんが、サイズが1GB超のアプリ(大作ゲームなど)を複数インストールするのは現実的ではありません。デスクトップソフトウェアに関しても同様のことが言えます。なので、ストレージ16GBで快適にタブレットを使うにはアプリやソフトのインストールを厳選して行ない、できるだけOffice OnlineやGoogle DocsのようなWebアプリやOneDriveのようなクラウド・ストレージをうまく使いこなせないと苦しいと思います。

2位のWN801はストレージは32GBありますが、RAMが1GBしかありません。1GBでも問題なく動くはずですが、複数のアプリやソフトを同時に起動したり、RAMを大量に使う画像加工ソフトなどを使うと挙動が不安定になる可能性があります。よってこまめに使わないアプリを終了させるとかの気配りが必要になります。

1位と2位、価格はエントリークラスですが、買って後悔しないためには「ストレージ16GB」「RAM1GB」ときちんと付き合えるだけの知識が必要になることを理解しておきましょう。

一方3位のdynabook TabはRAM2GB、ストレージ32GB、Office Home&Businessがバンドルされており、2013―2014年モデルの8インチWindowsタブレットとほぼ同様の構成なので、だれでも期待した通りの使い方ができると思います。もちろん圏外となった各商品についてもすべて同じことが言えます。

3.スペック厨なら

超音速
ThinkPad 8をランキング対象外としたので、スペック厨にはちょっと物足りない結果かもしれません。

1位: Lenovo Yoga Tablet 2
2位: ASUS VivoTab 8
3位: DELL Venue 8 Pro

1位と2位はCPUにAtom Z3745を、3位はAtom Z3745Dを搭載しています。これらは2013―2014年モデルの主流だったAtom Z3740よりは確実に高速です。Z3745とZ3745Dの違いはバースト時のクロックスピードが人間には判別不能なくらい微細なレベルでZ3745の方が高速なのと、扱えるRAMが異なるだけで、もともとRAMの拡張なんてできない8インチタブレットでは全く問題ないような相違です。

じゃ1位と2位の差は?ということになりますね。Yoga TabletもVivoTabもRAM2GB、ストレージ32GBと同スペックなんですが、バッテリーシリンダーを採用して最大15時間の稼働時間を確保したYoga Tabletを1位としています。バッテリー稼働時間も重視すべきスペックですから。ちなみに個人的にはメーカー発表の稼働時間をあまり信用していませんが、Yogaの場合はハードウェア的な裏付けがちゃんとありますから、「一番長持ち」ということは信じます。

4.個性的なデザインは

美しいデザイン
これ、1位は書くまでもないですね。

1位: Lenovo Yoga Tablet 2
2位: ASUS VivoTab 8
3位: 東芝 dynabook Tab S38

Yoga Tablet、本当に素晴らしいと思います。これまで8インチWindowsタブレットはすべて似たようなデザインで、全く面白みを感じませんでしたから。詳しくは製品紹介の記事を見ていただきたいのですが、特に「パーツを使わず本体だけで壁掛けできる」というのが個人的にはすごすぎると思います。ただ、このデザインを生み出した「バッテリーシリンダー」のデザインについては賛否両論というか好き嫌いは分かれると思います。このデザインを受け入れることができるのなら、間違いなく買いでしょう。

2位のVivoTab 8ですが、前作VivoTab Note 8でもカラーがホワイトのモデルがあり、それを踏襲する格好で「白いタブレット」を選べます。また、色だけでなく、ベゼルが非常に細くなっており、縦持ちした際の横幅が124.9mmと細く、従って持ちやすくなっています。

3位のdynabook Tabですが、これは筐体がシャンペンゴールドである、というところが気に入りました。ただ、DELL Venue 8にも美しい赤が用意されているので、どっちがいいかは個人の好みで変わると思います。とにかく黒とシルバー以外の色がある、というだけの理由で2位以下を決めているようなもんですw

5.総合評価

激戦
異論は認める…

1位:東芝 dynabook Tab S38

コメント:実売価格からみてコストパフォーマンスは随一だと思います。CPUのスペックは若干劣りますが、もともと8インチタブレットの場合OSは32ビットですしRAMも2GBですから、青天井のスピードなど期待はできません。その意味で評価者である私はCPU速度について強いリアクションをとりません。安心の日の丸ブランドでありながら高い価格競争力があること、そしてこの価格でPowerPointつきのOffice Home&Businessがついていることを評価しています。

2位:Lenovo Yoga Tablet 2

コメント:1位でもおかしくないです。CPU性能はノミネート機種中第1位、バッテリー稼働時間も長く、デザインにも気の利いたアクセントがあります。もちろんOffice Home&Businessもバンドルされています。にも関わらず2位としたのはYogaに落ち度があったからではなく、国産でありながら大陸系メーカー以上の競争力を持った製品であるdynabook Tabに敬意を表したからです。また、Yogaについてちょっとだけ気がかりなのは、やはり個性的なデザインということで好き嫌いが分かれそうなことと、バッテリーシリンダーが携帯性にもたらす影響も心配といえば心配。でもまあ、1位と2位の差は個人的な情緒の問題と言っていいくらいなものです。

3位:ドスパラ Diginnos DG-D08IW

コメント:なんといっても「2万円切り」のインパクトがすごいです。これがWindowsタブレットの裾野を広げるきっかけになってほしいと思います。上のほうで注意喚起したとおり、Officeがバンドルされず、ストレージも16GBというパッケージングは、下手をすると「初心者いじめ」になってしまう危険がありそうなのですが、「理解した上で買う」というのはありです。ちゃんとした知識がある人で16GBのタブレットを「クラウドサービスを活用したChromebook」のように使いこなせる自信がある人にはぜひ試してもらいたいですね。紹介記事を読んでもらえれば、この機種が単に安いだけでなく、2014―2015年モデルの中で最軽量の部類に入る優れたパッケージングを持っているモデルだということもわかると思います。工夫すれば8インチらしいミニマルな利用環境を楽しめるかもしれません。

6.終わりに

そういえば富士通のARROWS Tab QH33/Sについて、ノミネートしときながら、一切触れてない、ということに気づいてしまいました。この機種、価格を見るととんでもなく割高に見えるんですけど、バンドルしているソフトがかなり高額なものなんです。広辞苑とはじめとして辞書4つ。普通にソフトを買ったらどう考えても2万円以上はするはずです。大学生とか士業でこれらのソフトウェアの需要がるような人なら決して高い買い物ではないのですが、そうでないとちょっと価格だけで引いちゃいますね…。

この記事、めっちゃ長くなりましたが、最後にひとこと。

直近で発表された新しい8インチタブレットのトレンドはスペックアップよりも低価格化、軽量化であると思います。スペック厨にはちょっと残念なのですが、8インチタブレットが大ヒットした2013年末から1年近くが経過し、8インチだけでなく10インチ、そして2 in 1と、比較的接近した価格帯、5万円までの低価格帯で選べるモバイルWindows製品のバリエーションが充実し、8インチタブレットの位置づけも少しづつ変わってきたようにも思います。現状、8インチを選ぶ人のニーズとしては「普段はモダンUIでストアアプリをメインに使い、急用でExcelとかデスクトップソフトウェアを使う必要が生じた時にデスクトップUIを使う」というイメージだと思います。

デスクトップUIの利用頻度が高い場合は10インチとか2 in 1の方が使いやすいことは間違いないので、自分のタブレット活用イメージをよく考えて、後悔しないタブレット選びをしましょう。

あ、そうそう、順位はネタみたいなもんだと思ってくださいw

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コメント

  1. 石ノ上 知音 より:

    いつも参考にさせて頂いてます。私もセカンド的なタブレットでいてノートにもなるものを探してまして。プロジェクターに繋いでプレゼンするだけなら8インチで充分だけど、ちょっと外で入力する可能性を考えると10インチが無難なのかとか、中々決まりません。。 ただ、8にしろ10にしろキーボードは必需品で、USBはもちろんHDMIは外せなく、手元にある2010年版のディスクでIDが1つ余ったもののうまくインストールできるかわからないのでofficeは付いていてほしい、という感じです。もちろん、Windowsであることは必須です!
    ほぼマウスコンピューター10インチにしようかと思っていたところ、記事を読んでみるとYOGAの10インチ版とかエイスース、ダイナブックがいいのかも、と迷ったり、SURFACE3が出るのならもう少し待ってみようとか・・・。

    8インチだけでなく、再度10インチも検証頂けませんか?
    できたら、何ができないのか(Excelのマクロ等以外)よくわからないSurface2も、価格帯的には範疇に入ると思いますので候補に入れて頂きつつ。

    とにかく、日々、楽しみにしております。
    これからもアップ頑張ってください!

  2. wintab より:

    コメントありがとうございます。

    私は近日中に2in1を購入するつもりでいます。現在の候補はacer Aspire Switch 10です。8インチの方はウインタブでいろいろ検証してきましたが、結果としてモダンUIでストアアプリを使うスタイルが主、デスクトップUIでExcelなどを使うのが従、という感じで落ち着いています。逆に10インチの方はデスクトップUIを主、モダンUIを従として使いたいと思っています。

    そんなわけで、10インチと2in1の比較も近日中にやります。このサイズの場合、上記の通りキーボードと組み合わせた時の使い勝手、ということに注力した記事とするつもりです。Surfaceについては個人的にモバイルマシンとしてちょっと値段が高すぎ、性能も高すぎ、と思っていて、比較してしまうと価格以外のところで圧勝してしまいそうなので控えていたのですが、ご要望を頂いたので、記事に取り入れます。

    ご丁寧なコメント、本当にありがたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。