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「たいだい5~6万円くらいで仕事にも使える」Windows タブレット、これがおすすめ!(2016年3月版)

ドスパラ Diginnos DG-D11IW 背面
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Windows タブレットの機種比較特集、「2016年2月版」ということで始めたのですが、ここのところすっかり体調を崩していて、もたもたしてたら3月になってしまいました。なので、「2016年3月版」ということで先に進めたいと思いますw

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今回も10インチWindows タブレットについて比較するのですが、ちょっと切り口を変えて「仕事にも使えて、お値段もそこそこ」ということで絞り込んでみました。具体的にイメージしたのは「ヒンジがついていてノートPCとしても使え、CherryTrailを搭載していてAtom機であってもある程度快適に使えそうなもの」という感じです。例外も一部ありますけど、それにも理由があります。

また、今回は4機種での比較となりましたが、例えば「DELL Venue 10 Pro 5000」はキーボードをセットすると7万円以上になってしまうため、対象から外しています。もちろんいい製品なんですけどね。でも、価格だけは「7万円には満たない」ということで厳しくしました。じゃないと、ちょっとずつ予算が上がっていってしまうんですよね。

1.対象機種

acer Aspire Switch 10 E

acer Aspire Switch 10E 2015年冬モデル
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB eMMC + 500GB HDD
ディスプレイ: 10.1インチIPS(1,280 × 800)
ネットワーク:  802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ: イン/アウトとも200万画素
入出力: micro USB、USB3.0(キーボードドック)×1、microHDMI、micro SD
バッテリー稼働時間: 8,060mAh 12時間
サイズ:
(タブレットのみ): 262 x 180 x 10.95 mm / 重量 630 g
(キーボード込み): サイズ非公開 / 重量 1,280 g
価格: 48,800円(2016年3月2日現在の価格ドットコム最安値)
※キーボードドック(物理接続)付属
※Office MobileプラスOffice 365サービス付属

紹介記事:acer Aspire Switch 10 E - 10インチ 2 in 1の本命機、CherryTrailと新色をまとう!
販売ページ(Amazon):Aspire Switch 10 E

この製品は久しぶりに記事にしますね。私は旧型「Aspire Switch 10(無印)」を愛用しています。CherryTrail世代のAtom x5-Z8300を搭載した64ビット機ですが、RAM2GBというのは少し物足りなく感じるかもしれません。しかし、ストレージは64GBをタブレット側に内蔵するほか、500GBのHDDをキーボード側に装備しているので、大容量のデータも保存できます。この構造はASUS TransBookシリーズにもありましたが、最新の「T100HA」ではなくなってしまったので、ある意味貴重と言えるかもしれません。

この製品のセールスポイントはなんといっても筐体構造です。強力なマグネットを使ったヒンジがついていて、タブレットとしてもノートPCとしてもほぼ完璧な使い勝手になります。従ってビジネス用にノートPC形態で使う場合でも非常に快適になります。旧型ですがオーナーとして言わせてもらうと非常に満足度の高い製品であると思います。

ASUS TransBook T100HA-128S

ASUS TransBook T100HAはグラフィック性能が2倍
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Atom X5-Z8500
RAM: 4GB
ストレージ: 128GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS(1,280 × 800)
ネットワーク:  802.11 a/b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ: イン192万画素 / アウト500万画素
入出力: USB 3.1 Type-C、microUSB、microHDMI、microSD、オーディオ
     ※キーボード側にUSB 2.0 × 1
バッテリー稼働時間: 11時間
サイズ:
(タブレットのみ): 265 x 175 x 8.45 mm / 重量 580 g
(キーボード込み): 265 x 175 x 19.45 mm / 重量 1,080 g
価格: 56,800円(2016年3月2日現在の価格ドットコム最安値)
※キーボードドック(物理接続)付属
※Office MobileプラスOffice 365サービス付属

紹介記事:ASUS TransBook T100HA-128S - RAMとストレージ倍増!これで本領発揮だね
販売ページ(Amazon):TransBook T100HA-128S

この製品は先日の「10インチ、キーボードつき、3万円台で買えるWindows タブレットを探す(2016年2月版)」の記事でも紹介していますが、今回紹介するのはその上位機種となります。64ビットOSとCherryTrail世代のAtomでも高性能なZ8500をCPUにしていることは変わりませんが、RAMを4GBに、そしてストレージを128GBに増量しています。そのため購入時の納得感は高くなりますし、使用するソフトウェアにもよりますが、ビジネスマシンとして使うにも最適といえるでしょう。

ドスパラ Diginnos DG-D11IW

ドスパラ Diginnos DG-D11IW ノートPC形態
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Core M-5Y10c
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 11.6インチIPS(1,920 × 1,080)
ネットワーク:  802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ: イン200万画素 / アウト500万画素
入出力: USB 3.0、USB 2.0、microUSB、miniHDMI、microSD、オーディオ
     ※キーボード側にUSB 2.0 × 1
バッテリー稼働時間: 11時間
サイズ:
(タブレットのみ): 300 x 192 x 13 mm / 重量 900 g
(キーボード込み): 300 x 192 x 23 mm / 重量 1,350 g
価格: 64,584円(2016年3月2日現在のドスパラ直販価格)
※キーボード(物理接続)一体型保護ケース付属

紹介記事:ドスパラ Diginnos DG-D11IW - ドスパラ最強2 in 1、絶対完売するだろ、これ(実機レビュー)
販売ページ(ドスパラ):Diginnos DG-D11IW

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この製品はヒンジがついていませんし、サイズも11.6インチサイズなので、他の比較機種とは異なります。ただし、CPUはAtomではなくCore Mを搭載していて最も高性能な製品です。Core i7とかCore i5搭載のノートPCには及びませんが、ビジネス利用でもストレスを感じない程度には高速に動くと思います。

今回のテーマから考えて、この製品はどうしても入れておく必要があると判断しました。というのも価格が税抜きで59,800円、税込みでも64,584円とAtom機並みに安いためです。ヒンジがなく、重量もやや重くなりますがコストパフォーマンスは抜群ですね。

富士通 arrows Tab QH35/W

富士通arrows Tab QH35/W
OS: Windows 10 Home 32ビット
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチ(1,280 x 800)
ネットワーク:  802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth
カメラ: イン2MP / アウト5MP
入出力: USB3.0、microUSB2.0、microHDMI、microSD、オーディオ
バッテリー稼働時間: 7.5時間
サイズ:
(タブレットのみ): 259.8 × 171.4 × 8.9 mm / 重量 630 g
(キーボード込み): 275 × 190 × 21.5 mm / 重量 1.3 kg
価格: 65,747円(2016年3月2日現在の価格ドットコム最安値)
※カバー付キーボード(Bluetooth)付属

紹介記事:富士通 arrows Tab QH35/W - キーボード付属の10.1インチタブレット、もちろんCherryTrail
販売ページ(ビックカメラ楽天):arrows Tab QHシリーズ QH35/W

大手メーカー富士通の製品です。CPUにCherryTrail世代のAtomを搭載していますがOSは32ビットですしRAMは2GBです。また、この製品もヒンジつきのキーボードではなく、「カバー付キーボード(カバー部分を台座にしてタブレットを立てかけるタイプ)」となりますので、カタログスペックだけを見ると他の機種と比較して若干見劣りします。

しかし、富士通製品はしっかりと作りこんであり、質感も高いので、この実売価格は評価できると思います。何かあったときももちろん安心ですしね。また、価格が上昇するため今回の対象には含めていませんが、よりビジネス向けにチューニングされた「arrows Tab WQ2/X」という上位カスタマイズモデルも存在します。

2.性能で選ぶ

OS、CPU、RAMの組み合わせで選ぶとこうなります。

1位:Diginnos DG-D11IW
2位:TransBook T100HA-128S
3位:Aspire Switch 10E
4位:arrows Tab QH35/W

もっとも高性能なのはDiginnosです。CherryTrailのAtomと比較してもCore MのほうがCPUとして明らかに高性能になります。また2位のTransBookはAtomの中でもスペックが高い(3モデル中の中位)Z8500を搭載していますし、RAMも4GBあるので、Atom機としては不満の出ない構成になっています。3位と4位はともにAtom Z8300にRAM2GBという構成ですがOSが64ビットのAspire Switchを上位にしました。HDD500GBをキーボードドックに搭載しているのも大きいです。

以上がカタログスペックからみた順位なのですが、これがどこまで機種選定の決め手になるかは人によります。今回は「ビジネス向け」としていますが、一言で「ビジネス」といっても使い道は非常に広いですよね。もしもMicrosoft Officeを使うとか、ブラウザーで操作できる社内システムを使うとかであればこの順位はあまり気にしなくてもいいと思います。

一方、比較的重い専用ソフトを使うとか、画像加工を多用する、という場合はこの順位は参考になるでしょう。性能にこだわるなら1位のDiginnosがダントツだと思います。

3.筐体で選ぶ

ビジネスシーンではノートPC形態を多用することになります(私の経験上ですけど)。そのため、キーボードを接続した時の使い勝手は通常のタブレット選びよりも重要であると思います。

それならTransBookとAspire Switchがワンツーですね。この2機種はキーボード接続時に「ほぼ完全なノートパソコン」となります。両者のどちらが上か、というのは難しいですが、少なくとも私が使っている旧型のAspire Switchは「筐体にお金をかけているなあ」と感心するできばえです。ヒンジは快適に動作しますし、タブレットとキーボードの接続は超強力なマグネットを使用しているため、使用中に外れることは皆無ですし、かなり力を入れないと分離できません。ただし、TransBookのほうは試用した時間がごく短いので、あえて「どっちが上」とは書きません。

一方、Diginnosとarrows Tabはやや劣ります。ともにヒンジがついていません。Diginnosのほうはしっかりマグネットで接続できることを確認していますが、arrows Tabのほうは「ただ台座に乗せるだけ」と思われます。これだと移動中とか膝の上とかだとうまく使えません。「常にテーブルの上で作業する」という前提でないとちょっと厳しいでしょう。

4.まとめ

個人的な意見としては、「スペックを要求するのならDiginnos、筐体の使い勝手とオールラウンドな性能ならTransBook」となります。Diginnosには「サイズが大きくて重く、キーボード接続時には使う場所を選ぶ」というウイークポイントがあります。しかし、この価格で非AtomのCPUを搭載し、ディスプレイも高精細であることも併せて考えると、やはり相当にコストパフォーマンスが高い、と言えます。

Aspire Switchはどうでしょうか?この製品は筐体だけ見ればトップクラスです。また、キーボード側に500GBのHDDを搭載しているというのもビジネスシーンではありがたいでしょう。比較的PC負荷の小さい作業を中心にしているのなら、対象機種中で最も低価格でもあり、魅力的な存在だと思います。

arrows Tabはカタログスペックを中心に検討するとどうしても若干見劣りしてしまいますが、富士通の製品がこの価格で手に入る、というのは大きいですね。メーカーとしての信頼度も抜群ですし。もしも富士通ファンとか、メーカーの信頼性を気にするのであればarrows Tabは非常にいい選択肢になると思います。

「ビジネス」っていう切り口は難しいですね。実際みんなどのくらいPCに負荷のかかる作業をしているんでしょう?

5.関連リンク

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コメント

  1. 匿名 より:

    いつも役立つ情報ありがとうございます。
    古い頭なのでクロック数が気になってしまいますが、やはり Core M の方が Atom より優位でしょうし、早く頭を切り替えなければ・・・ しかし、これでドスパラさんが ac WiFi を搭載してくれたら間違いなく即完売? (笑

    • wintab より:

      こんにちは、返信が遅れすみませんでした。「即完売」じゃなかったっすね。今でもかなりコスパの高い製品だと思うんですけど…