記事にアフィリエイト広告を含みます

MSI GP65 Leopard レビュー - 15.6インチでGeForce RTX2060搭載のゲーミングノート。これがウインタブの検証機です

MSI GP65 Leopard
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。9月下旬にウインタブの検証機として、「MSI GP65 Leopard(GP65-9SE-067JP)」を購入しました。その後(私事ですみません)家族が急病で入院したり、その間もたくさんの実機レビュー案件を抱えていたりして、購入品である(返却する必要がない)この製品のレビューがすっかり遅れてしまいました。

スポンサーリンク

私自身ゲーミングノートに触れるのは初めてではありませんが、オンラインゲームをじっくりプレイした経験が非常に少なく、はっきり言ってゲーミングPCのレビューをする上でゲームプレイの経験不足という感を強く持っていました。そのために検証機を購入したわけですが、短期間でも実際にオンラインゲームをプレイしてみると多くの「気づき」というのがありまして、その意味では「買ってよかった」と思っております。今後最低でも3年くらいはこの製品と付き合っていこうと思っていますので、この先何度かレビュー記事を掲載していきたいと考えています。なので「長期レビュー」というタイトルにしています。

前置きが長くなりました。今回は通常の実機レビューと同じ章立てで進めていきます。

1.スペック

MSI GP65 Leopard
GP65 LeopardはMSIのゲーミングノートのラインナップでは「メインストリーム」という位置づけで、価格帯としても(MSI製品としては)エントリー~中位クラスということになります。

MSI 製品体験会 2019/8/9

クリックで拡大します

これ、8月にMSIの製品体験会にお邪魔した際にいただいた画像です。価格帯も「だいたい20万円くらい」で収まりますので、ゲーマー、あるいはこれからPCでオンラインゲームをプレイしてみたいと考えている人が意識しやすいものだと思います。

GP65には2つのバリエーションモデルがあります。CPUは第9世代(Coffee Lake)のCore i7-9750HでRAMは標準で16GBというのは共通、GPUとストレージの構成が異なります。

GP65-9SE-067JP:RTX2060/512GB SSD
GP65-9SD-066JP:GTX1660Ti/256GB SSD + 1TB HDD

正直なところ、私の腕だとGPUは「GTX1660Tiでもオーバースペック」なわけですが、検証機として使っていく上ではRTX2060搭載機のほうがいいかな、と思い、GP65-9SE-067JPのほうを購入しました。

どんなスペックのゲーミングノートにするか、というのは人それぞれで、予算の制約もあるので、一概には言えません。しかし、「だいたい20万円くらいで」ということだと「Core i7-9750H/RTX2060/RAM16GB/512GB SSD」というのは標準的な構成だと思いますし、このくらいの構成を念頭に機種選びをする人が多いのではないか、と思います。

次にディスプレイです。この製品のディスプレイは15.6インチでFHD解像度のノングレアタイプ、リフレッシュレートは144 Hzです。ここ1年くらいの間、ゲーミングノート市場では「高リフレッシュレート」というのがトレンドになっていて、その意味では144 Hzというリフレッシュレートは検証機としても重要だと思っています。

入出力ポートは数、規格とも十分だと思います。USB Type-CはThunderbolt 3ではありませんが、HDMIとMiniDPという映像出力専用ポートもありますし、(個人的にはとってもうれしい)SDカードリーダーも装備されています。SDカードリーダーはモバイルノートやゲーミングノートでは省略されるケースが増えていますが、デジカメで写真撮影してRAW現像、という使い方をする人もいると思いますので、ついているに越したことはないですね。

サイズのほう、15.6インチサイズとしては悪くないと思います。特に横幅の357.7 mmというのはかなり小さいほうだと言えます。しかし、それ以外は特筆すべきところはなく、重量も2.33 kgなので決して軽いとは言えません。まあ、ゲーミングノートなんでこんなものかな、と思います。

MSI GP65 Leopard システム情報
MSI GP65 Leopard ストレージ情報
システム構成です。スペック表通りで、Windows 10 Home/Core i7-9750H/RTX2060/RAM16GB/512GB SSDという構成になっています。

2.筐体

MSI GP65 Leopard 同梱物
同梱物です。ペーパー類は「クイックスタートガイド」「システム回復機能の説明」「保証書」がありました。正直なところ、特に親切な内容とは言えず、各部名称の説明とか、あとはごく簡単な操作説明のみが掲載されていました。ACアダプターは180Wで重量が701 g(電源ケーブル込み)と、ゲーミングノートらしい大型のものです。それと、おそらくRAMあるいはSSD増設時に使うと思われる小さなネジが2つ入っていました。

MSI GP65 Leopard 天板
天板です。少しだけ立体的なアクセント(2本の筋状の突起)があるものの、イルミネーションなどはついておらず、ゲーミングノートとしてはシンプルなほうだと思います。MSIの「ドラゴンのロゴ」は素直にカッコいい!と思いました。

筐体素材はプラスティックです。以前MSIの発表会にお邪魔した際、「上位モデルのGE65 Raiderは金属製、このGP65 Leopardはプラスティック製」という説明を受けていましたので、ここは想定通りでした。決して安っぽくはなく、しっかりした作り、という印象です。

MSI GP65 Leopard 底面
底面です。通気口が大きく、しかもデザインアクセントになっています。また、画像の下側(使用時には手前側となります)にスピーカーが見えます。一見4スピーカーなのですが、この製品は2スピーカーです(上位モデルのGE65は4スピーカー)。

MSI GP65 Leopard 右側面
右側面です。画像左からUSBポート2つ、SDカードリーダー、そしてDC-INです。私はこの面にあるUSBポートをよく使っていますが、個人的には「手前に寄り過ぎ」と感じます。このへんは人それぞれだと思いますが、できればもう少し後部寄りについていてほしかったですね。

MSI GP65 Leopard 前面
前面にはLEDインジケーターがありますが、ボタン類やポート類はありません。

MSI GP65 Leopard 左側面
左側面です。画像左からセキュリティロックスロット、通気口をはさんで有線LAN、HDMI、miniDP、USB Type-A、USB Type-C、ヘッドホンジャック、マイクジャックです。この面にはたくさんのポートがありますが、15.6インチサイズということもあって、特に窮屈な感じではありません。ただ、有線LANポートや映像系ポートは背面にあるほうが使いやすいかもしれないですね。

MSI GP65 Leopard 背面
その背面です。こちらにはポート類は何もありません。大きな通気口がデザインアクセントになっていますし、中央部に「LEOPARD」のロゴが入っていて、ここも個人的にはカッコいいと感じます。

MSI GP65 Leopard キーボード
キーボードです。15.6インチサイズのノートPCって、最近テンキーレスのものが増えてきましたが、この製品にはしっかりテンキーがつきます。このキーボードはSteelSeries製の高品質なものなのですが、よく見るとWindowsキーが右側にあります(ゲームプレイ時に誤ってWindowsキーを押してしまうことを防ぐ目的です)。打鍵感などは後述しますが、配置としてはWindowsキーの位置に戸惑うであろうこと(ドスパラのGALLERIAを思い出しますね。GALLERIAもほとんどの製品でWindowsキーは右側になっています)、右側のShiftキーが小さく、隣接するキーとくっついていることなどが挙げられますが、少し使っているうちに慣れます。というか慣れました。

MSI GP65 Leopard キーボード拡大
このキーボードは「Per-Key RGB(一つ一つのキーのバックライト色を変更できる)」です。SteelSeries製の設定アプリがプリインストールされていて、好みのバックライト色にすることもできます。この点、ゲーマーには喜ばれそうです。

MSI GP65 Leopard 正面
正面から見たところです。ベゼル幅はかなり細くなっていて、「いまどき」のノートPCという感じがします。これはデザイン面にも寄与していて、筐体をスタイリッシュに見せてくれています。

MSI GP65 Leopard ヒンジ開口
ヒンジを最大開口してみました。レノボ製品のように水平位置までは開口できませんが、実用上十分な角度が確保されています。まあ、当たり前なんですけどね…。

MSI GP65 Leopard
一通り筐体をチェックしてみました。最近ウインタブではゲーミングノートをレビューする機会が増えていますが、直近でレビューしたASUS ROG Zephyrus S GX502GVのような美しさではなく、Lenovo Legion Y740(15)のような前衛的なデザインでもありません。これらの製品と比較してしまうと「普通」という感じですね。キーボードバックライトを消してしまうとゲーミングノートっぽさも薄れます。

しかし、それが悪いというわけでもなく、少しおとなしめではありますが、ノートPCとしては十分に良いデザインだと感じられます。またゲームプレイ以外の場面ではテンキーが重宝するという人も多いと思います。個人的にはテンキーは特に必要ないんですけど、あればあったで使いますねw

3.使用感

Dragon Center

MSI GP65 Leopard Dragon Center
MSIのゲーミングPCには「Dragon Center」という設定アプリが入っています。CPUやGPUなどの使用率を確認したり、システムの動作モード(Turbo、Sport、Comfort、ECOの4段階にパフォーマンスを調整できる)の設定などが可能です。

MSI GP65 Leopard Killer
また、この製品は有線LANのチップがKILLER製のため、Killer Control Centerというアプリが入っているのですが、「有線LAN接続時のみ」機能するようで、日頃Wi-Fi接続をしている私にはまだその恩恵が享受できていません。このアプリはタスクごとに通信の優先順位を制御できるもので、特に「Game First」という機能をオンにすれば、ゲームプレイが検出された場合に自動的にゲームの通信を優先してくれます。

その他にも各種設定アプリがありますが、それは後述します。

ディスプレイ

この製品のディスプレイは15.6インチのFHD解像度、ノングレア液晶でリフレッシュレートは144 Hzと、いまどきのゲーミングノートらしいスペックになっています。また、メーカーはこの製品のディスプレイ形式を開示していませんが、私が確認した限り、ほぼ間違いなくIPS(IPS相当)の品質です。視野角が非常に広く、角度をつけてもとても見やすいです。

いつものようにブラウザーのEdgeを開き、Bingで「花」を検索して手持ちのディスプレイと比較してみました。発色はよく、黒もしっかり黒いので、とても鮮やかに感じられます。また、輝度も十分に高く(明るいということです)なっています。このディスプレイであればほとんどの人が不満を感じないと思います。ただし、ノングレアタイプ(ゲーミングノートのディスプレイはほぼ100%ノングレアタイプです)なので、グレアタイプの、それもHPの上位モデルとかNECの上位モデルとの比較では鮮やかさという点で一歩譲ると思います。

それと、リフレッシュレート144 Hzです。これね、実際にゲームをプレイして確認してみました。CS:GO(Counter-Strike: Global Offensive、今練習中のFPSゲームです)だと200FPS以上出ますので、通常のディスプレイ(60Hz)との差を体感できるはずなんですけど、なめらかに画面が遷移する、というのは間違いないにしても、正直「違いがあんまりわからない」んですよね…。これはGP65のせいではなく、私の人間設定の問題なので、今のところはいかんともしがたいです。この製品については長期レビューをしていくつもりなので、折に触れてこの部分をレポートしていきたいと思います。おそらくライターのtakumiさんとかひつじさん、ゆないとさんであれば違いがよく分かるんだろうと思います。

キーボード

キーボードはSteelSeries製のテンキー付きで、アルファベットキーのキーピッチは(手採寸で)上下左右とも19 mmを若干下回り、18.5 mm程度です。また、テンキー部分のキーピッチはかなり狭く、16 mm弱しかありません。テンキーがあると何かと便利、というのはあるにせよ、テンキーなしの15.6インチノートと比較すると若干窮屈に感じられます。

また、右側のSHIFTキーが小さく、その横のキー(ひらがなの”ろ”とかアンダースコア)がくっついて配置されているため、「どちらのキーもよく使う」私としては少々使いにくいと感じられました。ただ、この製品は貸与品ではなく購入品で、しかるべき期間使っていますので、今は慣れました。

またテンキーが小さく、キーピッチが狭いという点も、使っているうちに慣れました。個人的にはテンキーはなくてもいいと思っているのですが、「あればあったで便利」というのも間違いないです。

打鍵時の押下圧は一般的なノートPCよりも若干重く、しっかりとした手応えがあります。打鍵音はかなり小さめで、仮に静かな場所で使ったとしても周囲に迷惑をかけることはないでしょう。

MSI GP65 Leopard SteelSeries Engine

クリックで拡大します

また、このキーボードはバックライトのコントロールができます。「Steel Series Engine 3」というアプリが入っていて、レディーメードのイルミネーションが多数設定できるほか、この製品のセールスポイントでもある「Per-Key RGB(ひとつひとつのキーのバックライト色を任意に変更できる)」機能もこのアプリで設定できます。現状特にバックライトの設定で凝ったことをしていませんが、この先少しずつPer-Key RGBの設定を試してみたいと思います。

スポンサーリンク

それと、マクロキーの設定も可能です。この製品にはハードウェアとしてのマクロキーはついていませんが、「独自のキーボードショートカットを作る」形式で各種操作を登録することができます。

スピーカー

MSI GP65 Leopard Nahimic

クリックで拡大します

スピーカーは高評価できません。この製品のスピーカーは底面にあり、配置上ステレオ感はしっかり出ます。また、音質を調整できるアプリ「Nahimic」が入っているのですが、アプリよりも、そもそもスピーカーの素性が悪いと思います。GP65 Leopardと上位モデルの「GE65 Raider」は筐体パーツなどを共有していて、GE65のほうは底面が4スピーカーになっています。一方でGP65は2スピーカーで、その差は「ウーファー(GP65にはウーファーがない)」です。これはGP65の音質によく現れていて、全体的に音が軽く、少々薄っぺらく感じます。

ヘッドホンで聴いてみると、このことがよくわかります。Nahimicで音質を調整してやると明らかに音質が変わり、低音から高音までバランス良く、というか、好みの音質にでき、満足できるものになるものの、スピーカーでの視聴時はNahimicで低音のブーストを効かせても音質に跳ね返ってきません。ということで、スピーカーの品質に関しては価格や製品の格からみて不満が残ります。

バッテリー

この製品は「15.6インチサイズのゲーミングノート」なので、バッテリー稼働時間が長いとか短いとかを評価すべきものではないと思います。しかし、「一応」どのくらいバッテリーが持つのかを試してみました。

「ディスプレイ輝度を20%(バッテリー稼働時、自動的にこの輝度になりました。手動で輝度変更は可能です)、Dragon CenterのモードをComfort(下から2番めに省電力。これもバッテリー稼働時に自動で変更されました)にし、Spotifyの音楽をボリューム40%で流しつつ、テキストライティングや画像加工等の仕事を1時間」という使い方で35%減りました。なので、だいたい稼働時間は3時間位ですかね。

MSI GP65 Leopard バッテリー保護

クリックで拡大します

バッテリー稼働時間はともかく、歓迎したいのがDragon Centerにある「バッテリー保護の設定」です。ご存知の通り、ノートPCは満充電にもかかわらず、ACアダプターを繋いだままにしておくとバッテリーの寿命を縮める、と言われています。Dragon Centerでは充電を80%で止めてくれたり、バッテリーのキャリブレーションが」できたり、といった機能がありますので、私のようなズボラな人間がACアダプターを繋ぎっぱなしにしておいても安心です。

4.性能テスト

MSI GP65 Leopard ドラクエベンチ
参考:
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 20,217
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 20,113
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 19,882
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 19,838
MSI GL63 8SE(Core i7-8750H、RTX2060): 19,178
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 17,330
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 12,074
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 9,330
Lenovo IdeaPad S540 Gaming Editon(Core i5-8265U、GTX1650): 9,060

MSI GP65 Leopard DDONベンチ
参考:
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 12,030
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 11,724
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 11,433
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 11,218
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 10,784
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 9,792
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 9,100
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 8,026
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 6,911

まずはオンラインゲーム「ドラゴンクエスト X(ドラクエ)」と「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)」のベンチマークテスト結果から。ドラクエのほうは最近特にスコアのばらつきが非常に大きくなっていて、特に1万点を越えるくらいのものになると、はっきりいって当てにならない感じです。なので、次回以降は外部GPU搭載のゲーミングPCではドラクエベンチは廃止したいと思います(比較的スペックの低い製品では依然として有効だと思っています)。

一方でDDONもサービス終了がアナウンスされているので、今後も続けるかどうか考えどころですね。

スコアの方ですが、直近で同じCPU/GPUを搭載するASUS ROG Zephyrus S GX502GVをレビューしていますので、これと比較してみたいと思います。ドラクエ、DDONとも大差ない、というか、厳密にはドラクエではGP65の勝ち、DDONではROGの勝ちとなるのですが、はっきり言って無視していいくらいの差だと思います。つまり、この点だけ見ればCore i7-9750H/RTX2060搭載機として妥当なスコアと考えていいでしょう。

MSI GP65 Leopard 3D Mark
参考: 
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 7,219、16,668、35,109
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 6,703、17,345、37,589
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 6,566、15,229、36,469
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 6,508、14,067、36,491
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 6,283、15,476、30,804
MSI GL63 8SE(Core i7-8750H、RTX2060): 6,205、14,838、33,985
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,850、13,667、28,140
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,610、12,852、34,583
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,583、15,146、36,268
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,453、13,800、33,609
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,280、14,030、30,686
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,257、13,233、29,845
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,219、10,223、20,073
ドスパラ GALLERIA GCF1060NF(Core i7-8750H、GTX1060): 3,965、10,506、29,442
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,808、9,888、26,344
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 3,722、8,164、26,019
GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,717、9,989、24,824
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 3,703、9,743、26,843
GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,625、9,784、24,233
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 3,583、9,276、22,203
ドスパラ raytrek RKF1060TGK(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,518、9,207、23,689
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 2,988、6,789、20,260
ドスパラ GALLERIA GCF1050TNF(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 2,528、6,776、17,005
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 2,523、6,802、20,045
GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,492、6,858、18,179
NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,449、6,852、20,453
Lenovo ThinkPad X1 Extreme(Core i7-8750H、GTX1050Ti Max-Q): 2,393、6,490、19,506
GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): –、5,344、16,987
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 1,826、5,553、17,109
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 1,797、5,230、14,052
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア

3D Markのスコアも「こんなもん」でしょうね。ROG Zephyrus S GX502GVよりもほんの少し低いスコアになっていますが、このくらいだと測定誤差で片付けてしまってもいいレベルだと思います。ドラクエやDDONでは目立った「下剋上(低位のGPUを搭載する製品のほうが高いスコアになること)」は3D Markではあまり見られず、CPUとGPUの型番ではっきりと決まってくる感じです。

MSI GP65 Leopard PC Mark

クリックで拡大します

参考:
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS ZenBook 14 UX434FL(Core i5-8265U、MX250):3,933
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
HP Spectre 13(Core i5-8265U): 3,766
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 3,728
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U): 3,617
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108

PC Markはグラフィック性能だけでなく、表計算ソフトや画像加工ソフト、ビデオチャットなどのビジネスソフトの利用もシミュレートしている総合的なテストです。ここではROG Zephyrus S GX502GVよりも低いスコアになりましたが、やはり問題視するほどのものでもないと考えます。このテストで5,000を越えているというのは立派というか、日常のあらゆる場面で性能面の不安はないと考えていいと思います。

MSI GP65 Leopard Port Royal
参考:
ドスパラ GALLERIA GCF2070NF(RTX2070): 4,198
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 3,641
MSI GL63 8SE(RTX2060): 3,246
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(RTX2060 Max-Q): 2,955

3D Markのテストのひとつで、「リアルタイムレイトレーシング」の性能を見る「Port Royal」というテストです。サンプル数が少ないので、あまり参考にならないかもしれませんが、ここでもROG Zephyrus S GX502GV とほぼ近いスコアになりました。

ROGの実機レビューの際にも言及しましたが、このテストのみ「重い」って感じましたね。画面遷移もなめらかとは言えず、少しカクつきます。ROGのときも同様だったので、RTX2060はリアルタイムレイトレーシングに対応しているとはいえ、少々性能面では足りないのかな、と思います。リアルタイムレイトレーシングを楽しみたいということなら、RTX2070とかRTX2080を選ぶほうがいいかなあ、と思いますね。あとは予算次第、というところでしょうか。

MSI GP65 Leopard CDM
参考までにストレージの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアも掲載しておきます。ゲーム用としてみても十分な速度になっていると思います。

発熱について

全然熱くなりません。これまでレビューしてきたゲーミングノートの中でトップレベルに発熱が少ないんじゃないかと思います。大抵の場合、ベンチマークテスト中に少なくとも「ぬるく」はなるんですけど、この製品はそれすらもあまり感じられず、「言われてみれば少しぬるいかなあ」くらいです。ゲームプレイ中はファン音がそれなりには大きくなりますが、発熱に関しては全く心配いらないでしょう。ドラクエベンチを2連続でやったくらいではファンの風量も変わりませんでした。さすが「CoolerBoostのMSI」です。

5.まとめ

MSI GP65 LeopardはMSI指定販売店であるPCショップアークで販売中で、10月28日現在の価格は下記のとおりです。ちなみに、このレビュー機もアークで購入しています。

GP65-9SE-067JP:199,800円(レビュー機)
GP65-9SD-066JP:197,800円
※税込み価格

なお、197,800円のGP65-9SD-066JPのほうはGPUがGeForce GTX1660Ti、ストレージが256GB SSD + 1TB HDDという構成になります。GPU性能を優先するのならレビュー機と同じGP65-9SE-067JPのほうがお買い得感がありますね。

つい先日レビューしたASUS ROG Zephyrus S GX502GVは「2019年最高の大人向けゲーミングノート」という評価をしました。このROGと同じCPU/GPU構成となるGP65 Leopardは、よくも悪くもROGとは異なる特性の製品だと思います。性能は同等ながら、筐体デザインではよりゲーミングPCらしくなっていますし、キーボードもSteelSeries製の高品質なもので、テンキーも省略されずに残されています。そして何よりもROGよりもずっと低価格です。

この記事の上の方でも書きましたが、個人的には「RTX2060で20万円くらい」というのがこの時期のゲーミングノートの「ボリュームゾーン」かと思います。その意味ではGP65 Leopardは多くの人の購入候補に上がるはずの製品だと言えるでしょう。

いろいろなメーカーのゲーミングノートをレビューしてみて、優劣をつけるのは容易ではない、ということを痛感しておりますが、性能という点ではスペック表に記載されているシステム構成から期待される水準を裏切るようなものはまずありません。あとは筐体デザインであるとか、15.6インチの場合であればテンキーやRGBバックライトの有無、またディスプレイのリフレッシュレートなどが決め手になるのかな、と思います。その意味では、SteelSeries製のテンキー付き、Per-Key RGBバックライトを備え、ディスプレイのリフレッシュレートも144 Hzと高水準となるGP65 Leopardは有力候補にしていいと思います。あと、冷却性能も素晴らしいですしね。

今回はここまで。この製品はウインタブの検証機として購入していますので、今後ちょくちょく継続レビューをしていきたいと思います。

6.関連リンク

GP65 Leopard 9SE GP65-9SE-067JP:PCショップアーク
GP65 Leopard 9SD GP65-9SD-066JP:PCショップアーク

スポンサーリンク