レノボがモバイルノート「ThinkPad T14s Gen 6 Strix Point(AMD)」を発売しました。「T14s Gen 6」という名称の製品は他にもう1つありまして、「ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon」といいます。「~Snapdragon」はその名の通りSoCにSnapdragon Xを搭載するCopilot+ PC(ARM版Windows)ですが、今回ご紹介する「~Strix Point」もCopilot+ PCで、CPUにRyzen AI PRO 300を搭載しています。ちなみに製品名にある「Strix Point」というのはRyzen A 300シリーズの開発コードネームです。
1.製品概要
スペック表
ThinkPad T14s Gen 6 Strix Point(AMD) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | AMD Ryzen AI 7 PRO 360 |
GPU | なし |
RAM | 32GB/64GB (LPDDR5X-7500MHz, オンボード) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD(M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920×1,200)100%sRGB 14インチIPS(1,920×1,200)45%NTSC, タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi7(a/b/g/n/ac/ax/be)、Bluetooth5.4、(5G) |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、オーディオジャック、HDMI、(SIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(5MP)顔認証対応 |
バッテリー | 58Whr |
サイズ | 313.6 x 219.4 x 16.9 mm |
重量 | 1.3 kg~ |
コメント
ThinkPad T14s Gen 6 Strix Point(AMD)は他のThinkPadシリーズと同様に注文時のカスタマイズに対応します。OSはWindows 11 HomeとProを選べ、CPUはRyzen AI 7 PRO 360です。Ryzen AI PRO 300シリーズでは下位の型番ですが、AI処理チップNPUは最大50TOPSの性能になっており、Copilot+ PCの要件を満たしています。11月11日現在、これ以外のCPUは設定がありません。
RAMは32GBと64GBを選べ、オンボードメモリなので購入後の増設・換装はできません。SSDは256GBから1TBまで選択可能です。
ディスプレイは14インチで解像度は1,920 × 1,200(アスペクト比16:10)、ノングレア(非光沢)タイプです。標準だと100%sRGBの発色品質ですが、カスタマイズでタッチ対応するものも選べます。ただし、タッチ対応のディスプレイは45%NTSCと、発色品質がワンランク落ちます。
筐体は2024年リリースの「T14s Gen 5」及び「T14s Gen 6 Snapdragon」と同一です(サイズが全く同じです)。ただし、重量は若干重くなり、T14s Gen 5やT14s Gen 6 Snapdragonの1.24 kgから1.3 kgとなりました。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、注文時に日本語配列と英語配列を選択可能です。日本語配列、英語配列ともバックライトがついています。また、Copilotキーもありますね…。
側面と入出力ポートの配置です。ポート構成もT14s Gen 5やT14s Gen 6 Snapdragonと同じです。USBポートは合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4(RyzenでもThunderboltが使えるようになったんですね)、あとHDMIです。また、この製品はカスタマイズで5Gモジュールの搭載ができ、5GモデルはnanoSIMスロットがつきます。
2.価格など
Lenovo ThinkPad T14s Gen 6 Strix Point(AMD)はレノボ直販サイトで販売中で、11月11日現在の価格は232,067円からです。「Ryzen AI 7 PRO 360」という型番を搭載するノートPCは今のところ他にはなく、他社製品との比較で割高、割安ということは言えませんが、ThinkPadモバイルノートの上位モデルで(ARMではない)x64のCopilot+ PCということだと割と低めの価格なのではないか、と思います。
3.関連リンク
ThinkPad T14s Gen6 Strix Point(AMD):Lenovo
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。