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Lenovo Yoga・ThinkBook・IdeaPad Copilot+ PCの全モデルを比較!メリット・デメリットも紹介(2025年2月最新)

Lenovo

Lenovo Yoga Slim 9i 14 Gen 10
レノボ代表的なPCブランドは「ThinkPadシリーズ」で、2025年2月現在、ThinkPadシリーズには5機種のCopilot+ PCがあります(ThinkPadシリーズのCopilot+ PCについてはこちらの記事にまとめています)。しかし、レノボにはThinkPadシリーズ以外の製品ブランドも多数存在し、それらの製品ブランドでもCopilot+ PCが存在します。

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この記事では「ThinkPad以外のCopilot+ PC」を一覧にしています。2025年2月現在だと全部で10機種ありますが、その前に、Copilot+ PCを擁する製品ブランドについて、簡単に説明します。

Yogaシリーズ
レノボはもともとヒンジが360°回転するコンバーチブル2-in-1筐体の製品に「Yoga」という名称をつけていました。しかし現在「Yoga」というのは独立した製品ブランドになっており、2-in-1筐体だけでなくクラムシェルノート(普通のノートPC)筐体の製品も多数存在します。高品質なディスプレイや洗練されたデザインを備え、所有満足度の高いモデルが多く、クリエイターをはじめ、エンタメ用途やモバイル性を重視するユーザーにも人気です。ThinkPadに匹敵する価格帯のモデルもあり、ThinkPadシリーズと並ぶレノボのプレミアムブランドと言っていいでしょう。

 ThinkBookシリーズ
ThinkBookは当初、ThinkPadのカジュアル版として登場し、若年層向けにデザインされていました。しかし現在ではIdeaPadシリーズと大差ない価格帯になり、個性が薄れています(海外市場では極めて独創的、実験的な製品も多数あるのですが…)。それでも、スタイリッシュなデザインと信頼性を求めるビジネスユーザーには適した選択肢です。

IdeaPadシリーズ
 コスパ重視のブランドで、低価格帯市場での競争力が強みです。エントリーモデルは価格を抑えつつ基本性能を確保し、上位モデルのIdeaPad 5シリーズは筐体品質やスペックが向上し、メインPCとしても使えます。コスパの良さを求める幅広い層に支持されています。

なお、ウインタブでは「これから買うなら絶対にCopilot+ PC!」とは考えていません。現時点でCopilot+ PCが得意とされる「オンデバイスAI」はソフトウェア側の対応が全く進んでおらず、2025年中にオンデバイスAI対応のソフトウェアが激増するという見通しも立てにくいためです。しかし、Microsoftが定めたCopilot+ PCの要件を満たすPCは「高性能」ではあるので、「高性能PCとしてのお墨付き」という観点で、いい目安になるとは思っています。

1.Copilot+ PC モデル一覧(ThinkPadシリーズ除く)

2025年2月24日現在、「ThinkPad以外のCopilot+ PC」は下記の10機種です。

製品 形状 ディスプレイ CPU 価格の目安
Yoga Slim 9i Gen 10 ノート 14インチ Core Ultra(Lunar Lake) 31万円
Yoga 9i 2-in-1 AuraEdition Gen10 2-in-1 14インチ Core Ultra(Lunar Lake) 31万円
Yoga Slim 7i AuraEdition Gen9 ノート 15.3インチ Core Ultra(Lunar Lake) 25万円
Yoga 7i 2-in-1 Gen 10 2-in-1 16インチ Core Ultra(Lunar Lake) 21~24万円
Yoga Pro 7 Gen 9 ノート 14.5インチ Ryzen AI 300(Strix Point) 26~27万円
Yoga 7i 2-in-1 Gen 10 2-in-1 14インチ Core Ultra(Lunar Lake) 20~23万円
Yoga Slim 7x Gen 9
ノート 14.5インチ Snapdragon X 21~24万円
ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon ノート 16インチ Snapdragon X 12~17万円
IdeaPad Slim 5x Gen 9 ノート 14インチ Snapdragon X 13~14万円
IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 2-in-1 14インチ Snapdragon X 12万円

※製品名をクリックするとレノボの製品ページが開きます。
※注文時に構成のカスタマイズが可能なものがあります。カスタマイズによっては「目安」より安くも高くもなります。
※Copilot+ PC以外にも多数のモデルがあります。モデル一覧と価格情報はこちらをご覧ください。

2.Lenovo Copilot+ PC 製品別の特徴

Yoga 9

Lenovo Yoga 9i 2-in-1 Aura Edition Gen 10 (14, Intel)

Yoga 9i 2-in-1 Aura Edition Gen 10

Yogaシリーズで最上位に位置するのが「Yoga 9シリーズ」です。クラムシェルノートの「Yoga Slim 9i Gen 10」と2-in-1の「Yoga 9i 2-in-1 AuraEdition Gen10」の2機種があり、いずれもCPUにCore Ultraシリーズ2(Lunar Lake)を搭載するCopilot+ PCです。

Lenovo Yoga Slim 9i Gen 10 (14, Intel)

上:Webカメラ使用時、下:Webカメラ非使用時

この画像はYoga Slim 9i Gen 10のディスプレイ(の上半分)ですが、なんと「カメラアンダーディスプレイ設計(ディスプレイの下にカメラがあり、カメラ非使用時には見えなくなる)」です!2-in-1のYoga 9i 2-in-1 AuraEdition Gen10はカメラアンダーディスプレイではありませんが、高品質なペン入力が可能(ペンも付属します)で、どちらも標準で4K解像度の有機ELディスプレイとなっています。

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また、筐体は材質にこだわり、高級感のある美しいデザインに仕上げられていて、ThinkPadシリーズの無骨さを感じるデザインとは正反対という印象です。そのため「ビジネス最優先ではなく、トータルでの所有満足感が欲しい」人や「超高品質なディスプレイでコンテンツを作りたい」クリエイターにはThinkPadシリーズ以上の魅力があるものと評価できます。

ウインタブとしても(言うまでもなく)この記事で取り上げた製品の中ではYoga 9シリーズが「ベスト」な製品だと思います。ただし、価格は30万円オーバーなので、ThinkPadシリーズよりもむしろ高価だったりしますので、予算の確保も必要になりますね。

レノボ製品ページ:
Yoga Slim 9i Gen 10
Yoga 9i 2-in-1 AuraEdition Gen10

ウインタブ関連記事:
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Lenovo Yoga 9i 2-in-1 Aura Edition Gen 10 (14, Intel) - クリエイター向けAI機能を搭載したハイスペックな2 in 1 PC。Copilot+ PCです

Yoga 7

Lenovo Yoga 7i Gen 10

Yoga 7i Gen 10(14インチモデル)

上に掲載したYoga 9のワンランク下にしてYogaシリーズの主力と言えるのがYoga 7シリーズです。「ワンランク下」といいつつもスペックや筐体品質は非常に高く、すべてCopilot+ PCとなった2025年モデルに関しては「20万円台前半から20万円台半ば」くらいが中心価格帯になっていますので、ThinkPadシリーズのCopilot+ PCとあまり変わりません。

Yoga 7シリーズもクラムシェルノートと2-in-1があり、5機種ものCopilot+ PCがありますので、「選び放題」と感じられますが、CPUはCore Ultraシリーズ2(Lunar Lake)、Ryzen AI 300(Strix Point)、Snapdragon Xの3ブランド、ディスプレイも14インチ、14.5インチ、15.3インチ、16インチの4サイズと、2種類の筐体構造があるということも含め微妙に製品特性が異なっているので、ご自身のニーズ(モバイルなのか据え置きなのか、タッチ対応でペン入力ができることが必須なのかなど)がはっきり決まるとおのずと購入すべきモデルが絞られてくるのではないでしょうか。

Lenovo Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(16)

Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(16)

Yoga 7シリーズのディスプレイは基本的に「2.8K解像度の有機EL(Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9のみ2.8K解像度のIPSパネル)」で発色品質が高く、2-in-1筐体のものに関しては筆圧対応のペンが付属します。また、全モデル筐体素材やデザインも高水準に仕上げられていますので、所有満足感もあります。それと、一般にCopilot+ PCはモバイルノートサイズ(14インチくらい)のものが主流になっていて、16インチという大型のもの(Yoga 7i 2-in-1 Gen 10)が選べるというのもいいですよね。

Yoga 9のところで説明した通り、ビジネス最優先ではなく、個人利用PCとして様々なことに活用するのであればYoga 7はおすすめです。Yoga 7はYoga 9よりもワンランク(いや、数万円以上)価格が低いのもうれしいところです。

Yoga 7については上に書いたようにCPUブランド、ディスプレイサイズ、筐体構造が様々なので、どれがベスト、ということは言いにくいですね…。

レノボ製品ページ
Yoga Slim 7i AuraEdition Gen9
Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(16インチ)

Yoga Pro 7 Gen 9
Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14インチ)
Yoga Slim 7x Gen 9

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ThinkBook/IdeaPad

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9 レビュー

Lenovo IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9

ThinkBook 16 Gen 7 SnapdragonとIdeaPad Slim 5x Gen 9はクラムシェルノート、IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9は2-in-1で、3機種とも搭載CPUはSnapdragon X Plus X1P-42-100です。この型番はSnapdragon Xシリーズの上位型番ではありませんが、AI処理チップNPUの性能は最大45TOPと高く、Copilot+ PCの性能要件を満たします。

3機種に共通する特徴は「Copilot+ PCとしては国内のPC市場で最安値圏にある」という点です。最低価格で12万円程度からCopilot+ PCが買えるというのはそれだけで大きなメリットと言えるでしょう。

システムスペックは「可もなく不可もなく」「過不足なし」という感じで、最低価格のモデルでもRAM16GB/SSD512GBが確保されています。

この3機種中ではIdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9がウインタブのおすすめです。まず、2-in-1筐体なので様々な形態で使えるという点が挙げられ、ディスプレイの発色品質も「100%sRGB」と高く、ペン入力にも対応、ペンも付属しますので、コスパの観点からも製品パッケージングの面からも最も魅力的だと思います。

一方でThinkBook 16 Gen 7 Snapdragonはディスプレイサイズが16インチの大型サイズなので、据え置き型としてじっくり使うのに向き、IdeaPad Slim 5x Gen 9は14インチサイズながらIdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9と同様に100%sRGB品質のディスプレイを備えていますので、ニーズによっては悪くない選択肢です。

ただし、現状Snapdragon X搭載機(OSはARM版のWindows 11)は一部動作しないアプリがあるなど、「熟成が今ひとつ」と感じられます。よって、ビジネスシーンでは「いつも使っているアプリが動作しない」などの弊害が出る恐れがあります。「超薄型・超軽量機である」とかの特徴も兼ね備えていれば決して悪くはないと思うのですが、この3機種に関しては安さ優先、という感があります。Copilot+ PCの最大の特徴である「オンデバイスAI処理能力」の高さについては、まだまだ使えるソフトウェアが揃っていない状況なので、アプリの互換性とかオンデバイスAIの活用、といった観点から、Snapdragon X搭載機は「時期尚早」という気はします。

レノボ製品ページ
ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon
IdeaPad Slim 5x Gen 9
IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9

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執筆者:ウインタブ 2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
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