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HP Pavilion 15-eg レビュー - Intel第13世代CPU搭載、HPの「永遠のスタンダードノートパソコン」

HP Pavilion 15-eg
HP Pavilion 15-eg(Intel)の実機レビューです。ディスプレイサイズが15.6インチでキーボードにはテンキーを装備する「スタンダード」なノートパソコンで、初めてパソコンを購入する人にも、またパソコン操作に慣れた人にもおすすめできる、使いやすい製品です。

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ここがおすすめ
・クセのない美しいデザインと高い質感の筐体
・ディスプレイがタッチ対応し、初心者にも操作しやすい
・使いやすいキーボード
・Bang&Olufsenステレオスピーカーによるクリアなスピーカー音質
・とにかく「目立つ欠点のない」ノートパソコン
ここがイマイチ
・より高品質なディスプレイのオプションの設定があってもよかったかも
販売サイトはこちら【広告】【提供:株式会社日本HP】
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1.Pavilion 15 概要

どんなパソコン?

Pavilion 15は「HPのNo.1ロングセラーブランド」にしてメーカー自らが「永遠のスタンダードパソコン」と称する製品です。「定番パソコン」と言ってもいいでしょう。クセのない美しいデザイン、使いやすいキーボード、普段使いにちょうどいいサイズと、使う人や使用目的を選ばず、どなたでも違和感なく使えるノートパソコンです。

一方で「オールラウンドプレイヤー」ながら、使用目的がはっきりしている人にはPavilion 15よりもフィットするパソコンがあります。

●毎日パソコンをバッグに入れて持ち歩きたい
 →小型・軽量なモバイルノートパソコンがおすすめ(Pavilion Aero 13など)
●がっつりオンラインゲームを楽しみたい
 →グラフィック性能の高いゲーミングノートがおすすめ(OMEN 16やVictus 16など)
●高度な画像加工や動画編集をしたい
 →性能が高く、ディスプレイ品質が高いクリエイターノートがおすすめ(ENVY 16など)
※HPの個人向けノートPCラインナップについてはこちらiconをご覧ください

Pavilion 15は様々な使用目的を想定しつつも「どれもライトに楽しみたい」とか「在宅ワークに使いたい」とか「リビングルームに置いて、家族みんなで使いたい」といった用途にピッタリの製品です。

バリエーション展開

Pavilion 15はワイドバリエーションです。ノートパソコンを選ぶ際、みなさん最初に価格を見ると思いますが、次に見るのは「CPUの型番」でしょう。Pavilion 15にはIntelの第13世代Coreプロセッサー「Core i5-1335U/Core i7-1355U」、AMDの「Ryzen 5 7530U/Ryzen 7 7730U」と、4種類の型番を選べます。

Pavilion 15のバリエーションモデルは以下のとおりです

Intel版(Pavilion 15-eg)
・スタンダードモデルG3:Core i5/8GB/256GB
・スタンダードプラスモデルG3:Core i5/16GB/512GB
・パフォーマンスモデルG3:Core i7/16GB/512GB
AMD版(Pavilion 15-eh)
・スタンダードモデルG4:Ryzen 5/8GB/256GB
・スタンダードプラスモデルG4:Ryzen 5/16GB/512GB
・パフォーマンスモデルG4:Ryzen 7/16GB/512GB
 ※左からCPU/RAM/SSD

ネットで調べ物をするとか動画を視聴する、またExcelやWordなどであまり込み入っていない(膨大な関数やマクロを使っていない)資料を作成するなどの用途であればRAMやSSDの容量は小さめ(8GB/256GB)で問題ないと思いますが、この先数年間にわたって様々な用途で活用するつもりなら16GB/512GBモデルがおすすめです。なお、CPUについてはよほど重い作業(動画編集や高度な演算業務など)をするのでなければCore i5/Ryzen 5で問題ないと思います。もちろん予算に余裕があればCore i7/Ryzen 7モデルにしておくとより安心ではありますけどね。

HP Pavilion 15-eg

セラミックホワイト


HP Pavilion 15-eg

フォグブルー

筐体色はIntel版、AMD版とも「セラミックホワイト」と「フォグブルー」を選べます。

以下にスペック表を掲載します。

  HP Pavilion 15-eg/eh(2023)
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i5-1335U/Core i7-1355U
AMD Ryzen 5 7530U/Ryzen 7 7730U
外部GPU なし
RAM 8GB/16GB(DDR4-3200)
ストレージ 256GB/512GB SSD(PCIe NVMe M.2)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチIPS (1,920 x 1,080)タッチ
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth5.3
入出力 USB Type-C(10Gbps, 映像出力・PD対応)、USB Type-A(5Gbps)× 2、HDMI、オーディオジャック
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー Intel:最大7.5時間/AMD:最大8.5時間
サイズ 360 × 234 × 17.9-20.0 mm
重量 1.71 kg

2.Pavilion 15 外観と使用感

レビュー機の構成

Intel版のPavilion 15-egのパフォーマンスモデルG3(Core i7/RAM16GB/512GB SSD)で筐体色は「セラミックホワイト」でした。筐体の品質や外観についてはどのバリエーションモデルを選んでも同じですが、後述する「性能テスト」はバリエーションモデルによって差が出ますので、ご注意ください。

同梱物

HP Pavilion 15-eg ACアダプター

HP Pavilion 15-eg ACアダプター
取扱説明書や保証書のほか、ノートパソコンでは必ずと言っていいほど電源ケーブルとACアダプターが付属します。Pavilion 15では「ACアダプター、電源ケーブル、ウォールマウントプラグ(通称ダックヘッド)」が付属していました。ACアダプターは45W出力のものでサイズは小ぶり、またひとつ上の画像の左上にあるダックヘッドは基本「付属していないパソコンのほうが多い」です。ダックヘッドは「手近なところにコンセントがあり、長い電源ケーブルが必要ない」ときに、ACアダプターに直付けして使います。

このダックヘッドがあればコンセントが近くにあることがわかっている場合は電源ケーブルを持ち歩く必要がなくなり、長いコードがないぶん軽量でかさばらないので、持ち運びが便利です。ちなみにACアダプター+ダックヘッドの実測重量は203 g、ACアダプター+電源ケーブルの実測重量は272 gでした。

天板と底面

HP Pavilion 15-eg 天板
天板です。Pavilion 15の筐体色「セラミックホワイト」はAED(アニオン電着塗装)加工が施されています。手触りが非常に良く、指紋もつきにくく、さらに(試していませんが)引っかき傷にも強いとされています。AEDはHPの上位クラスの製品に採用されていますが、この手触りのためだけにセラミックホワイトを選ぶ、までアリですね。個人的には大好きな感触です。

HP Pavilion 15-eg 底面
底面です。Pavilion 15の筐体は大部分が樹脂製ですが、決して安っぽくはありません。底面の色はセラミックホワイトではなくシルバーで、左右にスピーカーグリルがあります。

側面

HP Pavilion 15-eg 前面
前面です。こちらにはポート類やボタン類はありません。画像左側の赤丸で囲んだ部分を見ていただくと、上部(ディスプレイ側)、下部(キーボード側)とも、中央に向かって絞り込まれているのがわかります。この構造により、ヒンジ開口の際に指のかかりがよくなり、開けやすくなります。

HP Pavilion 15-eg 背面
背面にもポート類やボタン類はありません。中央に「PAVILION」の文字が入っていて、これがなにげにカッコいいです。

HP Pavilion 15-eg 左側面
左側面です。画像左からHDMI、USB Type-A、USB Type-C、少し間を置いてイヤホンジャックがあります。なお、USB Type-Aポートは伝送速度5Gbps、USB Type-Cポートは伝送速度10Gbpsなので、「ちょっとしたファイル転送」の場合はどちらを使ってもストレスを感じないと思いますが、動画データなど容量の大きなものを転送する場合はType-Cポートのほうがずっと短時間で済みます。

HP Pavilion 15-eg 右側面
右側面です。画像左からセキュリティロックスロット、USB Type-A、電源コネクタがあります。こちらのUSB Type-Aポートも伝送速度5Gbpsです。Pavilion 15の各種ポートの仕様と数は、15.6インチサイズのノートPCとして「標準的」と言えます。

ディスプレイ

HP Pavilion 15-eg ディスプレイ
ディスプレイは15.6インチのIPS液晶、解像度は1,920 × 1,080で、画面の縦横比は16:9です。また、15.6インチノートとしては「珍しい」と言っていいと思いますが、このディスプレイはタッチ対応します。ディスプレイがタッチ対応すると、マウスなどが使いにくいような場所(電車の中など)でも操作性が改善されますし、初めてノートPCを購入する人も(スマホ操作には慣れていると思うので)使いやすいと思います。タッチ対応ディスプレイの多くがそうであるように、Pavilion 15のディスプレイもグレア(光沢)タイプなので、設置場所によっては少し映り込みが気になります。

ディスプレイの使用感

発色ですが、ノートPCとしては標準的な品質だと思います。具体的には100%sRGBとか72%NTSCといった仕様ではなく、45%NTSCくらいでしょう。手持ちのPCモニター(100%sRGBのもの)と発色を比較すると、原色がややくすんで見えます。

ただし、一般的なビジネス用、学習用として不足のある品質ではありません。一般的な用途では十分キレイです。繊細な色の識別が必要なクリエイターの人には少々不満に感じられるだろう、というくらいでしょうね。

キーボード

HP Pavilion 15-eg キーボード

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キーボードです。メーカーの開示では「バックライトキーボード (日本語配列、テンキー付き)、キーピッチ約18.7×18.7mm、キーストローク約1.3mm」となっています。キーピッチおよびキーストロークはノートパソコンとして標準的なものと言えます。また、バックライトは明るさを2段階に調整できます。

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なお、15.6インチサイズのノートパソコンは基本的にテンキーを装備していて、Pavilion 15もその例に漏れませんが、一部の製品でテンキーがないものもあります。テンキーの有無についてはお好みによりますが、個人的には初めてこのサイズのノートパソコンを購入するならテンキーがつくタイプのほうがいいのではないか、と思います。

HP Pavilion 15-eg キーボード
キートップはフラットで特殊な加工などはありません。

キーボードの使用感

配列は素直と感じられます。アルファベットキーに関してはキーピッチが十分取られており、狭苦しさを感じることもありません。強いて言えば最下段のWindowsキーやFnキー、Ctrlキーがやや小さいのですが、使用感に大きく影響することもないと思います。キーストロークもノートPCとしては標準的な深さで、打鍵の感触もよく、打鍵音も小さめです。このキーボードであれば静かな場所で使っても周囲にあまり気を使う必要はないでしょう。

また、テンキー部分はアルファベットキー部分よりも横方向に狭くなっている(手採寸で約16.5 mmほど)のですが、他社の15.6インチノートよりも余裕があり、少し慣れれば十分に使いやすいのではないかと思います。

なお、キーボードバックライトについては、もともとのキーの印字が見やすいので、個人的には必要性を感じませんでした。

筐体その他

HP Pavilion 15-eg ヒンジ最大開口
これはヒンジを最大まで開口したところです。最近のノートパソコンはヒンジが180度開口するものが増えていて、この場合はビジネスミーティングの際などに向かい側にいる人と画面共有がしやすくなりますが、Pavilion 15は180開口には対応していません。まあ、個人で使う場合はこれで何の支障もないですけどね。

スピーカーとWebカメラ

HP Pavilion 15-eg Bang&Olufsen Audio Control

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Pavilion 15はBang&Olufsen(メーカーの表記では「B&O Play」)のステレオスピーカーを搭載しており、音響アプリには「B&O Audio Control」がプリインストールされています。音質はクリアで低音から高音までバランスよく聴けます。

HP Pavilion 15-eg

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また、B&O Audio Controlにはイコライザー機能もついていますので、お好みに合わせ音質を調整することができます。

しばらくYouTubeで音楽を聴いてみましたが、音質がいいのでつい音量を上げてしまいますね(EDM系だと音量50%くらいにすると迫力が出ます)。また、音量を上げていって、最大音量にしても音は割れませんでした。

なお、昨今Web会議などの需要が拡大していますが、Webカメラの品質は「普通」です。ノートパソコンのWebカメラ画素数は大多数の製品が「720p/約1MP」で、Pavilion 15のWebカメラもこれと同じです。一方で「1080p/約2MP」という画素数の製品が増えており、HPの上位モデルでは「5MP」という高い画素数の製品もありますので、カメラ画質については「普通」ではあるものの、人によっては少し物足りないと感じるかもしれません。

HP Pavilion 15-eg B&O Audio Control

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ただし、マイクのノイズキャンセリング機能は(他社製品同様)しっかり装備されています。

3.Pavilion 15 性能テスト

ベンチマークテスト

ベンチマークテストの実施にあたり、Windowsの設定にある電源モードを「最適なパフォーマンス」にし、電源接続をして測定しています。

ウインタブでは毎回いくつかのベンチマークソフトを使って性能テストを実施していますが、Pavilion 15は特に高い性能を要求されるモバイルワークステーションやゲーミングノート、クリエイターノートといったジャンルのパソコンではなく、オフィス系の作業や動画視聴、SNS、Webブラウジング、画像加工や比較的簡単な動画編集などを意図したスタンダードノートなので、はっきり言って最初に掲載する「PC Mark」の結果だけ見ていただければ十分かと思います。

HP Pavilion 15-eg PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):9,187
MSI Vector GP78 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4080):8,981
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H、RTX4050):7,958
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):7,955
ASUS ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme):6,654
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U)5,954
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,761
Lenovo ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) (Ryzen 5 7530U):5,624
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):5,614
VAIO F14(Core i7-1355U):5,553
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):5,503
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):5,500
VAIO SX14(Core i7-1280P):5,452
VAIO F16(Core i7-1355U):5,402
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11(Core i5-1335U):5,342
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):5,074
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):5,031
DELL XPS 13 Plus(Core i5-1240P):4,980
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):4,902
HP Spectre x360 14(Core i7-1255U):4,834
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):4,833
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):4,613
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066

スコアのほう、「気持ち低めかな」という感じです。レビュー機はCPUに第13世代のCore i7-1355Uを搭載しているので、できれば5,500点前後が欲しかったかな、とは思いますが、ウインタブとしてはExcelやWordを使ったり、画像加工をしたり、簡単な動画編集をしたりといった程度の作業をするのであれば「4,000点もあれば十分」だと思っていますので、5,000点以上のスコアが出るのなら、普段使いでストレスを感じることはまずないと思います。

HP Pavilion 15-eg 3D Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えますが、レビュー機は外部GPUを搭載しておらず、スコアは低めになることが予想されました。

参考1(GeForce RTX3050/GTX1650搭載ゲーミングノート):
MSI GF63 Thin 10U(i5-10500H、RTX 3050):4,187、9,486、434
Lenovo Legion Y7000(i7-9750H、GTX1650):3,722、8,164、-
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650):3,441、8,036、-
※左からTime Spy、Fire Strike、Port Royalのスコア

参考2(外部GPU非搭載のノートPC):
ASUS ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme):17,764、28,294
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):15,330、20,071
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):14,055、18,529
VAIO F16(Core i7-1355U):13,817、17,253
VAIO F14(Core i7-1355U):13,655、16,810
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):13,129、18,071
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U):-、16,098
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11(Core i5-1335U):11,795、14,774
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):10,684、14,119
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):10,931、13,960
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):10,009、11,202
Lenovo ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) (Ryzen 5 7530U):6,883、13,730
※左からWild Life、Night Raidのスコア

外部GPU非搭載機の場合、Wild Life(WindowsやAndroidなど、クロスプラットフォーム向けテスト)とNight Raid(外部GPU非搭載機向けのテスト)のスコアを見るようにしていますが、「まあ妥当」くらいの結果になったと思います。

「せっかくパソコンを買ったので、ちょっとゲームでも…」と考えている人もおられるでしょう。このくらいのスコアなら、カジュアルに楽しむ程度なら十分PCゲームを楽しめると思います。ただし、ガチでオンラインゲームをプレイしたい、という人はPavilion 15ではなく、OMENやVictusといったゲーミングノートにされることをおすすめします。

HP Pavilion 15-eg CINEBENCH R23
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForceなど)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX):2,149、30,358
MSI Vector GP78 HX 13V(Core i9-13980HX):2,112、29,156
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
VAIO F16(Core i7-1355U):1,867、7,545
Lenovo LOQ 16IRH8(i7-13620H):1,857、14,383
VAIO F14(Core i7-1355U):1,837、7,400
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):1,802、11,620
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
ASUS ROG Ally(Ryzen Z1 Extreme):1,784、13,962
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,769、9,334
富士通LIFEBOOK NH WN1/H1(Core i7-12700H):1,754、11,953
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11(Core i5-1335U):1,702、7,160
MSI Prestige 13 Evo A12M(Core i7-1280P):1,667、9,514
VAIO SX14(Core i7-1280P):1,661、9,354
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
富士通LIFEBOOK AH(Core i7-1260P):1,646、9,012
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
Lenovo ThinkBook 15 Gen 5 (AMD) (Ryzen 5 7530U):1,435、7,867
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):1,364、8,013
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
富士通LIFEBOOK CH WC1/G3(Core i5-1240P):1,304、5,260
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740

CINEBENCH R23のスコアも気持ち低めですが、悪くはないと思います。

HP Pavilion 15-eg Crystal Disk Mark
最後にSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。このスコアはスタンダードノートとしては非常に高速で、Office系アプリの起動、データ保存はもちろん、大容量の動画データの読み込みもストレスなく行えると思います。Pavilion 15の製品特性から考えて、これ以上の速度は必要ないと言ってもいいでしょう。

バッテリー駆動時間

レビュー機を実際に一定時間使ってみてバッテリー消費量を確認しました。作業にあたって「ディスプレイ輝度を70%に、音量を30%に(一部の作業を除く)」、Windowsの設定にある電源モードを「トップクラスの電力効率」に、キーボードバックライトをOFFにしています。

・ウインタブの記事執筆(Wordpressで文字入力、画像加工アプリGIMPで簡単な画像加工、ブラウザー上でWebサイト閲覧・調べもの)を1時間15分
・ブラウザー上でYouTubeを開き、音楽鑑賞および動画視聴を30分

上記合計1時間45分(105分)でバッテリー消費量は36%でした。単純計算だと1時間あたり約20%のバッテリー消費、バッテリー駆動時間は5時間程度となります。

バッテリー駆動時間のメーカー公称値は「最大7時間30分」となっています。もちろんディスプレイをさらに暗くする、音を出さないなどの節約は可能ですし、作業内容によってもバッテリー消費量は変わってきますが、今回のテスト結果はウインタブとしては「こんなもんだろう」と思います。ただ、Pavilion 15に限らず、国内で販売されているノートパソコンのほとんどはメーカーの公称値よりも実際の駆動時間が短めになっていますので、常に7時間30分のバッテリー駆動時間にはならないと考えておくほうがいいでしょう。

発熱とファン音

結論から言うと発熱、ファンの騒音とも心配無用です。今回のレビューでは基本的に「無音」に近く、発熱もほとんど気になりませんでした。ベンチマークテストの際(CPUの負荷が大きくなっています)にファン音が聞こえますが、騒音レベルは小さく、静かな場所でもあまり気になりません。また、同じくベンチマークテスト中にはキーボード面の上部に多少発熱を感じますが、それによってキー操作が不快になるなどの影響は感じられませんでした。

4.Pavilion 15 レビューまとめ

HP Pavilion 15シリーズ、「期待を裏切らないスタンダードノート」です。筐体の品質は高く、キーボードなどの操作性も良好、搭載CPUからみた性能も予想通り(やや安定志向かと思いますが、それもまた定番ノート向けかと思います)、欠点を探すのが難しい製品です。

オンラインゲームをするにはCPU性能がやや弱く、クリエイティブワークをするにはディスプレイ品質がやや弱い、という指摘はできます。が、Pavilion 15は「どんなことでもそつなくこなせる」ことが求められる、汎用ノートパソコンなので、それを踏まえれば「さすが世界最大のパソコンメーカーの定番品」と言える仕上がりだと評価したいです。どなたにでもおすすめできるノートパソコンです。

5.関連リンク

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