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DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)- 第10世代のCore iプロセッサーを搭載しつつ、相変わらずバリュー価格の14インチモバイルPC

DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)
大手メーカーの中では最も早く第10世代のCore iプロセッサーの搭載を開始したDELL。9月6日にも非常に多くの製品で第10世代CPUの搭載、そして販売をスタートさせました。今回はその中でもウインタブのセール情報記事でおなじみ、14インチのバリューなCore i搭載モバイルノート「Inspiron 14 5000(5490)」とコンバーチブル2 in 1「Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)」をご紹介します。クラムシェルノートの「5490」については、9月8日に都内にて開催中の展示イベント「DELL LOUNGE」に行って実機に触れることができましたので、この記事では主に5490についてご説明したいと思います。

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1.スペック

DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)
同じ「Inspiron 14 5000」という名称になっていますが、クラムシェルとコンバーチブル2 in 1では筐体も異なりますし、システム構成も多少違っています。CPUに第10世代のCore i3/Core i5/Core i7を搭載しますが、「第10世代のCore iプロセッサー」というのは2種類あります。ひとつはIce Lakeと呼ばれるリソグラフィー(プロセスの微細度)10 nmのタイプ、もう一つはComet Lakeと呼ばれるリソグラフィー14 nmのタイプです。「第10世代」ということでイメージするのは10 nmのほうですよね?こちらはXPS 13 2-in-1に搭載されていますが、Inspiron 14 5000に搭載されているのはComet Lakeのほうです。型番の数字のところが5桁になっているので、大きく変わった!というイメージを持ってしまいますが、よく見ると型番末尾もUですし、14 nmプロセスというのも第8世代のCore iプロセッサーと変わりはありません。性能面について具体的な検証はできませんが、Whiskey Lakeの延長線上のCPUであると考えていいでしょう。まあ、新しいほうがうれしい、というのは間違いないですけどね。

この製品は注文時に構成のカスタマイズがほとんどできません。OSのバージョンくらいですかね、変更できるのは。そのため搭載するCPUによってRAMやストレージ容量が決まっています。

【クラムシェル(5490)】
スタンダード:Core i3/RAM4GB/256GB SSD
プレミアム:Core i5/RAM8GB/256GB SSD
プレミアム:Core i5/GeForce MX230/RAM8GB/256GB SSD
プラチナ:Core i7/GeForce MX230/RAM8GB/512GB SSD

【2-in-1(5491)】
スタンダード:Core i3/RAM4GB/256GB SSD
スタンダード:Core i3/RAM8GB/128GB SSD
プレミアム:Core i5/RAM8GB/256GB SSD
プラチナ:Core i7/GeForce MX230/RAM16GB/512GB SSD

クラムシェルのほうはCore i3を選ぶとRAMが4GBのみになってしまうのが少し残念ですね。一方で2 in 1のほうはCore i3を選ぶ場合、RAM4GB/256GB SSDもしくはRAM8GB/128GB SSDを選択できます。「どっちもイマイチ」という声が聞こえてきそうですが、個人的にはRAM8GB/128GB SSDという組み合わせには結構な魅力を感じます。

また、この製品は外部GPUのGeForce MX230を搭載するモデルも選択できます。ゲーム用としては少し非力なGPUですが、グラフィック関係の作業が多いという人にはうれしいバリエーション設定だと思います。

ディスプレイはクラムシェルが非タッチのみ、2-in-1はタッチのみとなります。「IPS」という表記はありませんが、「広視野角」という記載がありますし、私が展示機を確認した限りはIPSに近いものになっていると思われます。また、2-in-1のほうは展示機がありませんでしたが、1,024段階の筆圧に対応するペン入力も可能です(ペンは別売りで税抜4,000円です)。

入出力ポートは「かなり健闘している」と思います。Type-C(映像出力も可能)を含めUSBポートが合計で4つもありますし、HDMIとmicroSDカードリーダーもあります。ただ、SDカードリーダーについてはクラムシェルのほうがmicro規格、2-in-1がフル規格になっていて、「なぜに?」と思ったんですけど、購入の際はご注意ください。それと、バッテリー容量も「なぜか」異なります。常識的にタッチパネルを搭載する2-in-1のほうがバッテリー消費が大きいと思うんですけど、なぜか容量が小さいんですよね…。

私の推測ですが、新筐体になっているのはクラムシェルのほうだけで、2-in-1のほうは従来モデル(5482)と同一筐体のようですね。それでポート構成やバッテリー容量が(比較上)少しおかしな感じに見えているのでしょう。

2.筐体

ここからはDELL LOUNGEで私が撮影した画像を元に、クラムシェル(5490)についてご説明します。

DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)
従来モデルから若干ですがサイズが小さくなり、そのせいもあってさらにベゼルが細く見えます。なお、この展示機の色は「プラチナシルバー」でしたが、この筐体色だとベゼル部分はホワイトになっていました。

DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)
DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)
左右の側面です。左側面の方に多くのポートが配置されていますが、右側面にもUSB 2.0ポートがありますので、マウスなどを接続するのには困りません。残念ながら有線LANポートの装備は見送られています。

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DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)
それと、私が撮影した画像だとよく見えませんが、この製品は他社のニューモデルにもよく見られる「リフトアップヒンジ」を採用していて、開口角度135度以上になる場合に、このように筐体後部がせり上がる構造になっています。

DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)
キーボードです。Enterキーの周辺とかスペースキーの大きさなど、若干無理な配置になっていると感じる部分もありますが、しっかり日本語配列で、バックライトも装備されています。キーピッチは左右に18.7 mm、上下に18.05 mmと余裕があり、大量のテキスト入力も問題なくこなせると思います。

DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)
すみません、この画像の色が少し黄みがかっていますが、実際はプレーンなシルバーでした。天板はアルミ製で、もちろん安っぽさは一切ありません。

DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)
底面です。スピーカーは底面に2つあります。展示環境だと音質のチェックはできませんでしたが、「DELL CINEMA」のコンセプトのもと、音質にも力が入っていると思われます。

DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)
この製品筐体色が豊富です。メインカラーはプラチナシルバーだと思いますが、その他に(画像左から)アイスミント、アイスゴールド、アイスライラックという色を選ぶこともできます。なお、2-in-1のほうはプラチナシルバーとアーバングレーの2色展開です。

3.価格など

DELL Inspiron 14 5000(5490)/ Inspiron 14 5000 2-in-1(5491)はDELL公式サイトで販売中で、9月8日現在の価格は、クラムシェルの5490が53,933円(税込み58,247円)から、2-in-1の5491が62,233円(税込み67,211円)から、となっています(いずれもセール価格です)。また、DELLでは「クレジットカード払いの場合は9月30日の注文までは消費税8%、クレジットカード払い以外で、配送と支払いが10月になってしまうものは9月中の注文でも消費税10%」との説明を頂いています。

クラムシェルの「Core i5/RAM8GB/256GB SSD(プラチナモデル)」の価格は66,383円(税込み71,693円)と、ニューモデルになっても依然として激安だと感じます。というか、大手メーカーでまだ第10世代のCore iプロセッサー搭載機が出ていないことを考えると、「第10世代のCore i5を搭載して7万円そこそこ」というのは、「むしろ異常」な気もします。

展示機に触れて、いろいろ写真を撮影した、というのはウインタブではレビューとは言いません。あまりにも実機を試す時間が少ないので。なので、ごく短時間での印象ではありますが、その前提では、筐体は十分な高級感があり、ナローベゼルでデザインもよく、到底「バリューモデル」とは思えなかった、というのが正直な感想です。

いつも書いていることですが、Inspiron 14 5000で唯一「低価格っぽい」と感じられるのが「重量」です。ニューモデルになって従来よりも軽くなりましたが、依然として1.42 kgありますので、上位クラスのモバイルノートと比較してしまうとどうしても少し重く感じられるでしょう。しかし、逆に言うと、重量以外にこの製品の弱みというのはないと思います。この筐体、このスペック(特に第10世代Core iプロセッサー)にして5万円台から購入できる、というのは現状他社にはありませんね。

4.関連リンク(DELL)

New Inspiron 14 5490(2019年9月3日発売)
※コンバーチブル2 in 1の5491も上記ページから確認できます

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