MINISFORUM HM50 － CPUのRyzenが4000番台に、筐体も少し大きくなって使い勝手が向上した最新ミニPC

中国のミニPCメーカー「MINISFORUM」が最新モデル「HM50」を発売します。ちょくちょくニューモデルを追加するMINISFORUMですが、例えばUMシリーズなどは「CPUの型番が変わっただけでケースは同じ」だったりもします。ミニPCはデスクトップPCジャンルの製品なので、これはこれでいいんでしょうけど、ノートパソコンをメインにご紹介しているウインタブとしては「いまいち新鮮味がない」と感じることもありました。

今回ご紹介する「HM50」はケース（筐体）も新しくなっています。少し大型化しましたが、性能と使い勝手は確実に向上していると思います。

1.スペック

スペック表

バリエーションモデル

RAM/ストレージなし：55,980円
RAM16GB/256GB SSD：78,980円
RAM16GB/512GB SSD：83,980円
※輸入消費税込み
※製品ページに10,000円OFFクーポンあり

ポイント

●Ryzenの型番が新しくなり、モバイル用第3世代に
●筐体が少し大型化
●入出力ポートが充実

ポイント

中国メーカーでは「少し前の型番のCPUを搭載し、そのぶん価格を抑える」手法が増えています。MINISFORUMについても従来モデルではRyzenの2000番台や3000番台を使っていましたが、このHM50は最新ではないものの、まだまだ国内外メーカーでは新製品に搭載されているRyzen 5 4500Uを搭載しています。当然パフォーマンスにもかなり期待できますね。

ベアボーン（RAM/ストレージなし）もありますが、完成品PCとしては2バリエーションあり、RAMは16GBと大容量です。MINISFORUMの製品はRAMスロットが2つあり、ユーザーがRAMスロットに簡単にアクセスできますので、もし足りないようなら後日増設・換装することも可能です。また、ストレージに関しても2.5インチSATAのドライブベイが2つあり、こちらもユーザーによる増設が簡単にできます。

HM50の筐体はつい先日ご紹介したUM340よりも一回り大きくなっています。

HM50：149.6 × 149.6 × 55.5 mm / 0.75 kg
UM340：128 × 127 × 46 mm / 0.5 kg

13センチ四方が15センチ四方になった、ということですが、こうやって少しずつ大きくなって、ついにはミニPCとは言えないくらいに…、という心配は今のところ不要でしょう。15センチ四方でも十分ミニPCと呼べます。

サイズが大きくなった恩恵として、入出力ポートが充実しました。具体的にはUSBポートが合計で7つ（UMシリーズは5つ）になっています。ミニPCはノートPCとは異なり、ディスプレイやキーボード、マウスの接続が必要になりますし、人によってはWebカメラやスピーカーの接続もすると思いますので、USBポートが4つとか5つだと少々不足感があります。その点HM50は使い勝手が大きく向上したと思います。

2.筐体

MINISFORUMのミニPCは筐体の開口を前提に作られています。ただ、HM50は新筐体なので、UMシリーズのようにワンプッシュで天板を開口できる仕組みなのか定かではありません。

入出力ポートの配置です。画像上が背面、下が前面ですね。ポートの数は十分だと思います。また、この製品にはモニターの背面に取り付けられるようにブラケットが付属します。

製品ページにあった画像です。これでサイズ感がイメージできると思います。

3.価格など

MINISFORUM HM50はMINISFORUM公式ストアで予約注文を受け付けていて、配送開始は4月下旬から5月上旬とのことです。また、先着50名限定で早期予約特典「1万円OFFクーポン」がでています（クーポンは製品ページにあります）。4月2日現在の価格は下記のとおりです。

RAM/ストレージなし：55,980円
RAM16GB/256GB SSD：78,980円
RAM16GB/512GB SSD：83,980円
※輸入消費税込み
※10,000円OFFクーポンは考慮していません

価格のほう、MINISFORUMとしては少し高めかな、と思いますが、サイズが少し大きくなって利便性も向上していますし、拡張性も確保されていますので、メインPCとして長く使っていけそうな製品だと思います。

4.関連リンク

MINISFORUM HM50：MINISFORUM公式ストア