GPDがゲーミングPC「GPD WIN Max 2」を開発中であると発表しました。「GPDといえばUMPC、ゲーミングUMPC」ですが、WIN Max 2はディスプレイサイズが10.1インチとのことなので、もはやUMPCとは言い難いです。しかし、UMPCと呼ぶか呼ばないかはともかく、PCゲームを持ち運べる、コンパクトサイズの製品であることは間違いありません。
1.GPD WIN Max 2 概要
スペック表
GPD WIN Max 2 | |
OS | Windows 11 Home(推定) |
CPU | Intel Core i7-1280P |
GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB |
ストレージ | 1TB/2TB SSD(M.2 NVMe 2280) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 10.1インチ(1,920 × 1,200) |
ネットワーク | Wi-Fi6(推定)、LTE |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 × 3、microSDカードリーダー(推定) |
カメラ | Webカメラ |
バッテリー | 不明 |
サイズ | 228×160mm(厚さは不明) |
重量 | 不明 |
ポイント
Alder Lake-P搭載
現時点で搭載が発表されているのは第12世代(Alder Lake)のCore i7-1280P(14コア20スレッド)です。ウインタブではまだテストしていませんが、Passmarkがワンランク下のCore i7-1270P(12コア16スレッド)のベンチマークスコアを公表していて、これがなんと22,842です(ただし、サンプル数がわずかに1なので、データの信頼性は低いです)。ちなみに、ハイスペックなゲーミングノートに搭載されている第11世代(Tiger Lake-H45)のCore i7-11800Hのスコアが21,478なので、「いい勝負」くらいのパフォーマンスです。この後、サンプル数が増えてくるともう少しスコアも落ち着いてくる(下がってくる)ような気もしますが、現時点では「ゲーミングPCにふさわしい」実力を備えていると言えます。
RAMは16GB/32GBが、ストレージは1TB/2TBが設定されます。ストレージに関してはM.2 2280 PCIe Gen 4スロット×2という構成で、GPDによれば最大で16TB(8TB+8TB)まで搭載可能とのこと。…16TBにする費用はこの製品の本体価格より高いと思いますけど…。
ディスプレイは従来モデルのGPD WIN Maxの8インチ(1,280 × 800)から大型化し、10.1インチ(1,920 × 1,200)となります。また、リリースには「最大で2,560 × 1,600までサポート」という記載がありましたが、原文が中国語で、翻訳しても「2,560 × 1,600解像度のディスプレイが設定される」のか、それとも「外部ディスプレイ接続で2,560 × 1,600表示が可能」なのかはわかりませんでした。
それと、タッチ対応についても記載がありませんでした。ただ、おそらくタッチ対応するんじゃないか、とは思います。
通信まわりでは4GLTE対応、ということが明記されていました。Wi-Fiについての説明はありませんでしたが、おそらくWi-Fi6には対応するでしょうね。
サイズはGPD WIN Maxよりも大きくなります(まあ、当然でしょうね)。
WIN Max:207 × 145 × 26 mm / 790 g
WIN Max 2:228 × 160 mm(厚さ不明)/ 重量不明
なお、厚さについては「WIN Maxよりも薄い」とのことです。
で、筐体ですが、現時点で開示されているのはトップ画像1枚のみ。トップ画像にしても「これじゃ全然わからんがな」というレベルですね。
キーボードレイアウトについてはWIN Maxのものを継承しているという説明がありましたので、上部にゲームコントローラーのついた、独特のレイアウトになっていると思われます。また、サイズが少し大きくなるぶん、キーピッチなどは余裕ができるかもしれません。
ポート構成については断片的ながらいくつか説明がありました。「Thunderbolt 4とUSB Type-Cのデュアルインターフェース」と「USB3.2 Gen2が3つ」という説明です。ただ、これだと具体的なポート数が確定できないですね。なので、上に記載したスペック表が誤っている可能性もあります。ご了承下さい。
2.GPD WIN Max 2 価格など
GPD WIN Max 2の価格や発売時期については、まだわかっていません。ちなみに現行モデルのGPD WIN Maxは「Core i7-1195G7あるいはRyzen 7 4800U/16GB/1TB)が税込み139,800円という価格になっていますので、それよりは少し高くなりそうですね。
GPD社の製品ですから、ゲーミングに関しての品質(コントローラーや冷却性能など)は間違いないと思いますし、サイズが大型化することにより、ビジネスノートとしての使いやすさもアップすることが期待されますね。
3.関連リンク
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※原文は中国語ですが、ブラウザーの翻訳機能を使えばほぼ理解できます。