GMKtecがミニPC「NucBox G3 Plus」を発売しました。GMKtecのミニPCとしてはエントリークラスで、既存モデル「NucBox G3」の上位版となります。G3とは「CPU違い」と思われますが、Intel N150という「多くの人にとって初見」であろう型番を搭載しています。
1.概要
スペック表
GMKtec NucBox G3 Plus | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel N150 |
GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(DDR4 3200) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD(PCIe 3.0, M.2 2280) ※M.2 2242 SATA空きスロット1 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | Wi-Fi6E、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Type-A × 4、HDMI × 2、LAN(RJ45)× 2、オーディオジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 114 × 106 × 42.5 mm (NucBox G3の数値) |
重量 | 360 g(NucBox G3の数値) |
※このスペック表はベアボーンモデルを考慮していません
バリエーションモデル
・ベアボーン(OS/RAM/SSDなし)
・8GB/256GB
・16GB/512GB
・16GB/1TB
※左からRAM/SSD
コメント
以下のコメントはベアボーンモデルを考慮していません。
搭載CPUはIntel N150です。開発コードネームは「Twin Lake」といい、ウインタブとしては「ほとんど初耳」の型番です。過去記事を検索してみると、ライターの渋谷Hさんが以前記事内で言及していて、北森瓦版にもTwin Lakeに関する記事がありました。が、Intelの公式サイトにもN150の製品情報はなく、現状なんともご説明のしようがありません。
GMKtecの製品ページにこのような画像がありました。「どのテストの数字かわからない」のですが、シングルコアではN100に対して7.5%増し、マルチコアでは7.9%増しになっていますので、要するに7~8%くらいの性能アップということでしょうか。いずれにしても「N100よりも高性能である」と考えて間違いはないと思います(…当たり前ですけどね…)。
この画像を見ると、RAMはシングルチャネルで最大32GBまで搭載可能、SSDは初期搭載のものがM.2 2280(別の画像でPCIe 3.0と書かれていました)で拡張用にM.2 2242 SATAの空きスロットがあります。初期搭載の容量は8GB/256GB、16GB/512GB、16GB/1TBの3種類です。
入出力ポートの構成です。USB Type-Cポートはなく、Type-Aポート(詳細は不明ですが、おそらくGen1規格)が4つとHDMIが2つ、あとは有線LANポートとイヤホンジャックを装備しています。USBポートの数は不十分かな思います(マウスとキーボードをBluetoothにすればいくぶん余裕が出るかもしれませんけど)し、Type-Cポートがないというのも今どきちょっと不便な気がします。せめて映像出力対応のType-Cポートがあれば高規格のドッキングステーションが使えるんですけどね。
筐体のサイズについては開示されていません。ただ、トップ画像を見ると、またポート構成を見てもおそらく既存モデルのG3と同じと思われます。
2.価格など
GMKtec NucBox G3 PlusはGMK公式サイトで販売中で、11月26日現在の価格は下記のとおりです。
ベアボーン:19,380円
8GB/256GB:24,610円
16GB/512GB:29,224円
16GB/1TB:35,377円
…安いですね…。おそらく事務仕事メインであれば十分快適に使える性能を備えていると思いますので、購入されるのなら16GB/512GBモデルあたりにしておくと後々後悔しないんじゃないかと思います。しかし、気になりますね、Twin Lake…。
3.関連リンク
NucBox G3 Plus – Intel N150 プロセッサを搭載した高性能ミニ PC:GMK公式サイト
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。