
GMKtecがミニPC「EVO-X1 Pro」を発売しました。従来モデルのEVO-X1はウインタブでも実機レビューしており、その性能と品質を高く評価しましたが、ニューモデルEVO-X1 Proは外観は従来モデルとほぼ同じでCPUが新しくなりました。
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 470 |
| RAM | 64GB(LPDDR5 6400MT/s) ※オンボード |
| ストレージ | 1TB/2TB SSD (M.2 2280 PCIe 4.0) ※M.2 2280 スロット空き1 |
| ディスプレイ | なし |
| 無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
| ポート類 | USB4 Type-C (フル機能) USB 3.2 Gen2 Type-A×4 OCuLink、HDMI 2.1 DisplayPort 2.1 LAN (RJ45、2.5GbE)×2 オーディオジャック |
| カメラ | なし |
| バッテリー | なし |
| サイズ | 107×111×63mm |
| 重量 | 590 g |
2. OS/CPU
OSはWindows 11 Pro、CPUは従来モデルのRyzen AI 9 HX 370 (Ryzen AI 300シリーズ、Strix Point)からRyzen AI 9 HX 470 (Ryzen AI 400シリーズ、Gorgon Point)に変更されました。

こちらはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。Ryzen AI 400シリーズはRyzen AI 300シリーズからCPU/GPUの基本設計に大きな変更はありませんが動作周波数が引き上げられるなどの改善が施されているため、ベンチマークスコアも向上しています。また、Passmarkスコアには反映されていませんが、NPU性能もAI 370の最大50TOPSから最大55TOPSに上がりました。

Ryzen AI 9 HX 470はNPUとGPUを合わせたAI性能が最大86TOPSと高く、GMKtec独自のAIツール「GMKClaw」がプリインストールされます。GMKClawについてウインタブでは詳細な情報がありませんが、おそらく「OpenClaw」をカスタマイズしたものと思われます。OpenClawは非常に優れたローカルAIツールですが、現状だと操作の難易度は決して低くはなく、プログラミングの知識がある人向けです。
3. RAM/SSD
RAMは64GBでオンボードメモリなので購入後の増設・換装はできません。なお、メーカーサイトには「基板上に4つのメモリ実装位置を備えています」との説明があり、物理的には「クアッドチャネル」に見えますが、Ryzen AI 9 HX 470はデュアルチャネルまでしか対応していません。SSDは1TBと2TBを選べ、M.2 2280 PCIe 4.0対応の空きスロットが1つありますので、容易に増設ができます。
4. 筐体

従来モデルのEVO-X1とこのEVO-X1 Proは筐体サイズが若干 (最大で4ミリ程度)異なりますが、外観はほとんど変わっていません。また冷却ファンも2基搭載しており、従来モデルでは発熱がしっかり抑え込まれていましたので、EVO-X1 Proでも冷却面での心配はいらないと思います。

また、これも従来モデルと同じですが、電源モードを3段階に切り替えることができます。35W/54W/65Wというのも従来モデルと変わりません。従来モデルのレビューでは「一般的な事務作業では35Wで十分」というのと「電源モードの切り替えのためにいちいちBIOSにアクセスする必要があり、面倒」ということを感じました。

入出力ポートの構成です。USBポートは合計で5つ、うちUSB4が1つで残りはUSB3.2 Gen2と高規格です。HDMIは2.1規格、DisplayPortも2.1規格と開示されており、どちらも最高で8K@60Hzの映像出力が可能です。なお、ポート構成は従来モデルから変更されていません。
5. 価格など
GMKtec EVO-X1 ProはGMKtec公式サイトとAmazonで販売中で、7月30日現在の価格は下記のとおりです。
64GB/1TB:251,999円 (252,999円)
64GB/2TB:278,799円 (取扱なし)
※カッコ内はAmazonでの価格
なお、64GB/1TBモデルについて、Amazonで購入する場合は2,965ポイントが付きます。それと、昨今の中国メーカー製品 (タブレットやPC)の相次ぐトラブル (OSがボリュームライセンスである、RAMやストレージ容量がメーカー開示値と異なるなど)を踏まえると、「Amazonを通した方が安心」という気もしないではありません。ただし、ウインタブではこれまでGMKtec製品のOSライセンスがおかしかったり、スペックが開示数値と異なっていたり、という経験はしておりません。
2026年に入り、GMKtec製品も価格が上昇してしまいました。EVOシリーズについても「高くなったよなあ」と感じていますが、この製品は「RAMが64GB」なので、PC市場全体を見れば「これでもかなりお買い得かな」と思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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