中国メーカー「CHUWI」製品については、先日Android タブレット「Hi9 Plus」の実機レビュー記事を掲載しましたが、今回はWindowsのモバイルノート「LapBook Pro」を紹介します。中華のモバイルノートは以前ほどの「激安」感が薄れてしまいましたが、販売価格が少し上昇したものの、製品の品質は大きく向上していますので、依然としてお買い得感はありますね。
1.スペック
CPUはGemini LakeのCeleron N4100、RAMは4GB、ストレージは64GB eMMCです。エントリークラスの製品としては「まあまあ」という感じで、このスペックでもOfficeソフトなどを使っての作業には問題がないと思います。また、ストレージに関しては…
このように底面にM.2スロットを備えていますので、M.2 SSDの増設が簡単にできます。対応するM.2 SSDのサイズは不明ですが、画像を見る限り2242~2280くらいまでかな、と思います。ウインタブでも過去に何度かこのタイプのM.2 スロットを備える製品をレビューし、実際にSSD増設を試したことがありますが、PC初心者の人でも容易に作業できてしまいます。2019年4月現在、M.2 SSDはAmazonあたりでも安価に購入ができ、128GBで3,000円くらいです。なので、お金がぜんぜんかからないというわけでもありませんが、かなり少ない出費でストレージに関する不安(容量面と速度面)を解消することが可能です。
ディスプレイは14.1インチのIPS液晶、FHD解像度です。この製品は試用していませんが、CHUWIのディスプレイ品質は非常によく、スペック表から期待される品質は軽くクリアしているだろうと思います。ちなみに先日レビューしたCHUWI Hi9 Plusのディスプレイ品質は抜群でした。
入出力ポートの構成は14インチクラスのノートPCとしてはミニマムです。USBポートに関してはType-CとType-Aの2つを備えますが、Type-Cは充電/給電ポートも兼ねていますので、実際には「1つ半」くらいと考えるべきでしょう。また、HDMIもmicro規格です。microSDカードリーダーについてカッコ書きしていますが、これはBanggoodの製品ページ及びCHUWIの製品紹介ページに「装備されている」という記載があったものの、製品画像を確認してもどこにmicroSDカードリーダーがあるのかわからず、「ひょっとして誤りでは?」と思いましたので、このような記載にしています。
入出力ポートがミニマムである理由はおそらく「サイズ」にあります。この製品は14インチサイズとしてはかなりコンパクトで、特に「薄い」んです。厚さ13.4 mmというのはCHUWIの製品紹介ページにあった記載ですが、「5.8 mm」という記載もありましたので、最薄部5.8 mm、最厚部13.4 mmということだと思います。
ただし、重量はそんなに軽くありません。1.43 kgはモバイルノートの範疇に入れてもおかしくないの重量ですが、長時間持ち歩くと少しばかりこたえるかもしれません(ウインタブが非力なだけかもしれないです)。
2.筐体
正面から見たところです。中華ノートの場合「画像を盛る(より美しく見えるように画像加工する)」場合があるのですが、この製品は横幅324 mmということなので、信用しても大丈夫か、と思います。ご覧のようにナローベゼルで非常に美しいデザインです。
天板もごくシンプルで、ロゴマークもありません。中華ノートの場合、メーカー名を大きく印字しているケースが多く、あまり歓迎できないと感じることもありますが、この製品ならそんな心配はいらないですね。また、筐体が非常に薄く仕上げられているのもわかります。筐体素材はマグネシウム合金とのこと。最近のCHUWI製品の出来を見ると、筐体デザインとか質感は期待してもいいと思います。
キーボードです。残念ながら日本語配列ではありませんが、キーピッチが十分に確保され、打鍵しやすそうに思われます。バックライトも装備されます。
底面です。ありますね、M.2 スロット。また、スピーカーも2つあり、当然ステレオスピーカーだと思います。
入出力ポートです。ここがこの製品のウイークポイントか、と思われます。ハブは持っておいたほうが良さそうです。
3.価格など
CHUWI LapBook Proは中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、4月21日現在の価格は359.99ドル(41,007円)です。この価格、決して高いというわけではありませんが、以前のような激安な印象もありません。
先日実機レビューした「Teclast F7 Plus」もまた、349.99ドル(39,868円、Banggood価格)と、似たような感じになっていまして、数年前のように「このスペックで2万5千円!」みたいな驚きはないですね。一方で、Teclast F7 Plusもそうでしたが、トータルな品質といいますか、筐体の剛性感とか質感の高さといった部分では飛躍的な改善がなされていて、「どこで使っても恥ずかしくない」くらいのデザインと品質になっています。
LapBook Proに関しても、スペック表だけで判断すると「もっと安いのがある」と感じられますが、CHUWIの筐体品質を考慮すると、総合的には依然割安な製品だと思います。
4.関連リンク
CHUWI Lapbook Pro:Banggood
コメント
N3450のEZBook3Proが2万円ちょいのコスパを知ってしまうとN4100を3万~4万出してまで買うほどの性能差がないと思い、購買欲は刺激されないですね。
そういえばこれRAM4GBから8GBになったような記憶があります。
間違ってたらすいません。
買うなら独身の日でしょうか