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CHUWI Hi9 Plus レビュー - 10.8インチAndroidタブレット、抜群に美しいディスプレイ!キーボードを接続してPCライクにも使えます(実機レビュー)

CHUWI Hi9 Plus
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は中国メーカー「CHUWI」の10.8インチAndroidタブレット「Hi 9 Plus」の実機レビューです。この製品には専用のキーボード(タブレットカバー一体型)とスタイラスペンが別売りで用意されていて、少し大きめのディスプレイサイズと相まってPCライクに使える製品です。ウインタブでも以前からこの製品を「キーボード込みで」レビューしてみたいと思っていて、ようやくそれが実現した、ということになります。

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この製品はメーカーのCHUWIからサンプル提供いただいたものです。CHUWIにはこの場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。また、CHUWIではこのHi9 Plusを「Makuake」にてクラウドファンディング中です。
心ときめくタブレット。ONもOFFも大活躍なハイスペックHi9 Plus&Pro

なお、CHUWIに確認したところ、レビュー機はMakuakeで販売する製品と下記の相違があります。記事中、必要に応じて補足していきますが、この点あらかじめご了承ください。

・この製品はCWI515という型式名で日本の技術基準適合証明(技適)を受けておりますが、レビュー機には技適番号の表示がありませんでした。Makuake出品中のものも含め、市販機には技適マーク及び技適番号も表示されるとのことです。
・レビュー機はストレージが32GBでした。市販機は64GBもしくは128GBとなります。
・レビュー機に付属するキーボートは日本語配列ではありませんでした。市販機用のキーボードは日本語配列です。

1.スペック

CHUWI Hi9 Plus スペック表
最初にスペック表の確認をします。OSはAndroid 8.0で、最新の9.0ではありません。さすがにAndroid 6.0あたりだと一部のアプリが対応していなかったりしますが、8.0であれば実用上の不具合はないものと思います。CPUはMediaTekのHelio X27で、スマホだとSnapdragon 855など、Helio X27よりも数段高性能なものも存在しますが、Androidタブレットとしてはごく高性能なCPUである、と言っていいでしょう。

RAMは4GB、ストレージは64GBもしくは128GBと、Android機としては十分な容量です。そしてディスプレイは10.8インチと一般的なAndroidタブレットよりは少し大きめのサイズになっていて、解像度も2,560 × 1,600と非常に高精細です。OGS技術(One Glass Solution、フルラミネーション加工といい、液晶ディスプレイからカバーガラスまでを圧着して一体化させる技術)が採用され、CHUWI自慢の品質になっているとのことです。また、この製品は1,024段階の筆圧に対応するスタイラスペン「Hi Pen H3」を使うことができます。

CHUWI Hi9 Plus 対応バンド

クリックで拡大します

通信バンドについては実機で確認しました。上記の通り、日本の主要なバンドは網羅されています。ただし、LTEに対応するのはSIM1のみなので、LTE+LTEの同時待ち受けには対応しません。また、SIMスロットもNano SIM × 2でした。

入出力ポートはAndroidタブレットらしく、Type-Cポートが1つとオーディオジャックのみです。タブレットとしてはこれで十分ですが、この製品の場合キーボードを接続してノートPCっぽく使えますので、マウス接続などを考慮するともう少しポートが欲しかったかな、という気はします。

バッテリーは7,000 mAhと大容量で、公称値では「動画再生5時間30分、音楽再生44時間」とのことですが、このへんはレビューを通じてチェックしていきたいと思います。

CHUWI Hi9 Plus システム構成
CHUWI Hi9 Plus ストレージ構成

レビュー機のシステム構成です。スペック表と同じ…と言いたいところですが、冒頭にお断りした通り、ストレージ容量が32GB(本来は64GBもしくは128GB)になっていました。ただし、32GBでもレビューを進めるにあたって支障はありませんでした。また、システムUIは「素のAndroid」と言っていい状態で、カスタマイズされていて操作に戸惑う、という感じは一切ありませんでした。

2.筐体

CHUWI Hi9 Plus 同梱物
同梱物です。本来だとこの他にACアダプターが付属しますが、レビュー機には同梱されていませんでした。ウインタブは仕事柄Type-Cケーブルは売るほど持ってますので、特に問題はありません。ペーパー類は取扱説明書、保証書、検査項目レポート、そして検査合格証が入っていました。なお、取扱説明書は重要な注意事項のみ日本語対応していましたが、それ以外は英語と中国語(繁体と簡体)がメインでした。最低限英語表記がありますので、特に困らないと思います。

CHUWI Hi9 Plus 前面
前面です。サイズがやや大きいとはいえ、アスペクト比(16:10)は普通のタブレットと同じなので、外観はあまり特徴がありません。

CHUWI Hi9 Plus 保護フィルム
前面のガラスには保護フィルムが貼られていました。ちょっと気泡が入っていたりもしますが、気に入らないようならPDA工房で販売されている保護フィルムに交換するといいでしょう。

CHUWI Hi9 Plus 背面
背面はCHUWIタブレットらしくブラックで、素材はCNC加工のアルミ合金となっています。画像の左上と左下にスリットのようなものが見えますが、これはスピーカーです。キーボード接続時には「背面上部の左右」にこのスピーカーが来ます。下部には各種認証マークが記載されており、技適マークもありますが、番号の表示はありません。

CHUWI Hi9 Plus 上面
この製品は縦持ちでも横持ちでも使えますが、これ以降は便宜的に横持ち(キーボード接続時)を基準として説明します。ということでこの面は上面(縦持ち時の右側面)です。この面には電源ボタンと音量ボタンがあり、電源ボタンは赤く塗られています。デザイン上のアクセント、ということだと思います。

CHUWI Hi9 Plus 左側面
左側面(縦持ち時の上面)です。こちらには左からオーディオジャック、USB Type-Cポートがあります。また、この画像だとよく見えませんが、オーディオジャックの左側にSIMスロットがあります。

CHUWI Hi9 Plus SIMスロット
これがSIMスロット。Nano SIM × 2、もしくはNano SIM + microSDカードの挿入が可能です。スロットの着脱はスマホと同じようにピンを挿して行います。レビュー機にSIMピンは付属していませんでしたが、通常購入であれば同梱されていると思います。まあ、クリップなんかを使っても大丈夫ですけどね。

CHUWI Hi9 Plus 右側面
右側面(縦持ち時の下面)です。ここにはポート類やボタン類はありません。

CHUWI Hi9 Plus 下面
下面(縦持ち時の左側面)です。キーボード接続用のコネクターとキーボード固定用の穴(キーボード側に突起があり、それを受けるためのもの)があります。

CHUWI Hi9 Plus キーボード
次にキーボードを見てみます。この形状を見ていただければわかると思いますが、低価格なWindows タブレットでもよく見られた、タブレットカバーを兼ねるものになっています。

CHUWI Hi9 Plus キー配列
キー配列です。アルファベットキーのキーピッチは手採寸で左右方向に約17 mm、上下方向に約16.5 mmほどでした。このくらいの間隔だと打鍵をする上で狭さを感じますが、慣れてくるとある程度は自然に打鍵できるようになりました。また、一般的なWindowsのキーボードにある程度準拠した配列になっているものの、当然Windowsキーはなく、代わりに「Lang」「Alt Gr」といったキーがあります、調べてみたらAlt Grというのは欧州系のキーボードに見られるもので、英語以外の言語で使われる記号(あるいは文字)を表示するのに使うもので、「Alt Gr + A」を押すと「á」という文字になりました。要するに日本語と英語のアルファベットしか使わない人にはあまり関係のないキーです。

CHUWI Hi9 Plus 日本語キーボード
キー配列についてCHUWIに確認したところ、冒頭にも書いたとおり、英語配列のものをウインタブに送ってしまった、とのことでした。市販品のキーボードはこちらの画像の通り、日本語配列となります。また、この画像で記載されているキーピッチは明らかに誤りです。

CHUWI Hi9 Plus キーボード拡大
どちらかと言うと簡易的なキーボードということで、キートップに加工は施されておらず、バックライトも装備しません。この製品の性格(OSとか価格とか利用シーンとか)上、これで特に不満はありません。

CHUWI Hi9 Plus スタイラスペン
スタイラスペンです。筐体素材は金属(おそらくアルミ)製で、サイドにボタンが1つ。単6電池一本が必要です(スタイラスペンに同梱されています)。外観や持ってみた感じの印象は悪くありません。ちょっと高級感もありますね。

CHUWI Hi9 Plus
CHUWI Hi9 Plus 側面
CHUWI Hi9 Plus 背面
キーボード接続をしたところです。低価格帯のタブレットによく見られる、カバーを台座にしてタブレット本体を立てかけるタイプですね。この状態でディスプレイの角度調整はできません。タブレットとキーボードはマグネットで固定される仕組みで、マグネットの磁力はそれほど強くはないものの、ある程度の安定性は確保されています。

CHUWI Hi9 Plus キーボード装着時、上から
タブレットに接続した状態でキーボードを上から見たところです。このようにパームレストに相当する部分はなく、「浅い」感じになります。ただし、打鍵はしやすいですし、浅いぶんだけ奥行きを必要としないので、比較的狭いテーブルなどでも利用は可能です。

一通り筐体をチェックしてみました。この製品に限らずCHUWIのPCやタブレットは筐体の質感や工作精度はかなり高く、価格に見合わない仕上がりになっていると思います。キーボード込みでも2万円台で購入できるタブレットとしては合格点をあげられますし、かなり高評価してもいいと思います。

3.使用感

システム

CHUWI Hi9 Plus ホーム画面
スペック説明のところで触れたとおり、この製品のUIは非常に素直で、カスタマイズされているところはほとんどありません。そのため、多少Androidをいじったことのある人なら戸惑うことなく操作できると思います。

CHUWI Hi9 Plus アプリ一覧
アプリ一覧です。赤枠で囲んでいる「Antutu」とか「Autodesk」は私がインストールしたものですが、それ以外のアプリを見ていただくと、「余計なものが一切入っていない」ということがわかると思います。Google関連サービス(GmailやPlay Storeなど)は必須アプリだと思いますが、これらはしっかりインストールされていました。というか最低限Play Storeさえあればなんとかなりますけどね。

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ということで、レビューで触れておかなくてはならない注意点というのはUIに関してはありません。

ディスプレイ

ディスプレイはこの製品のセールスポイントの1つです。2,560 × 1,600という解像度とOGS技術が盛り込まれている、というスペック上の特徴もあります。

品質のほう、抜群ですね。非常に明るく、発色も素晴らしいです。ウインタブではこれまでに何度かディスプレイ解像度2,560 × 1,600という中華のAndroidタブレットをレビューしていますが、その経験から言っても「最高レベル」だと評価できます。これから購入を検討される人は、ディスプレイに関しては期待していいですし、期待を裏切られる可能性は低いと思います。

スピーカー

この製品のスピーカーは「見るからにステレオ」ですが、実際はモノラルです。また、音質に関しても期待しないほうがいいでしょう。薄型のタブレット製品なのである程度はやむを得ないところですが、音楽鑑賞用とは言えず、実用品レベルの品質です。この製品は個人的にかなり気に入っているものの、スピーカー品質に関してはちょっと残念でしたね。配置もよく、音楽鑑賞なんかをしたくなるような製品特性でもありますので、次回作ではこの辺のところを可能な範囲(薄型タブレットなのでどうしても限界はあると思います)で改善してもらいたいところです。

キーボード

この製品のキーボードはカバーを兼ねる、どちらかと言うと簡易な構造です。装着と折りたたみの様子を動画にしてみました。

CHUWI Hi9 Plus 専用キーボードの装着

本体とキーボードはマグネットで固定されます。また、カバー部分にもマグネットがついていますので、キーボード使用時は十分に安定します。ただし、マグネットはそれほど強力ではないので、キーボードを接続した状態で乱暴に振り回したりすると外れてしまいます。実用上は十分な強度になっていますので、例えば電車の中で膝の上に乗せて使うくらいなら大丈夫だと思います。

CHUWI Hi9 Plus 専用キーボードの打鍵

動画アップロードをしておきながらこういうことを書くと叱られそうですが、「あまり参考になりません」。打鍵音を拾おうと思ったのですが、思うように拾えませんでした。要するに非常に静かなんです。キーピッチは確かに狭いのですが、思ったよりもかなり快適に打鍵ができます。ウインタブの記事の下書きに使ってみたところ、「全然いけるじゃん」と感じたくらい。

でも、レビュー機のキーボードは日本語配列ではなく、英語配列で一般的な「ALT+~(チルダ)」でのIME切り替えができませんでした。結局最後までIME切替方法がよくわからないまま試用したのですが、Androidの「Gboard」が思いのほか優秀で、慣れるとサクサク入力ができます。上に書いたとおり、市販品では日本語配列のキーボードになるので、それを考慮すれば、このキーボードはかなり実用性が高いと思われます。

ペン入力

「Autodesk Sketchbook」というアプリを使って手書き入力を試してみました。筆圧はしっかり効いていますが、遅延はかなり大きいですね。動画を撮影してみました。

CHUWI Hi9 Plus ペン入力のテスト

遅延が気になりますよね?ペン先がずれているのかどうかもよくわからないくらいです。私はイラストを描く趣味はありませんが、これだけ遅延が大きいと筆圧がしっかり効くにせよ、絵描きさんは耐えられないのではないか、と思います。AutoDesk Sketchbook以外にAdobe Photoshop Sketchも試してみましたが、症状は同じでした。

Androidではペン入力用のアプリがかなり充実してきていて、この製品のように大きな画面のタブレットでも、それを活かせるようなインターフェイスが備わっています。それだけに、このペン、素性は悪くないんですけど、遅延がもう少しなんとかなっていれば、と残念に思います。もちろんメモ用として使うのなら大丈夫だと思いますけど…。

バッテリー

Android機なので、Windows PCよりはバッテリーは長持ちします。「ディスプレイ輝度100%、音量50%の状態で動画を30分鑑賞し、その後ゲームアプリを30分プレイ」して、バッテリー消費は16%でした。この使い方だと稼働時間は6~7時間程度となります。つまり、国内外メーカーを問わず、大変珍しいことに「公称値が信用できる」ということです。ただし、SIMを入れて待ち受けをしたりすると稼働時間はもう少し短くなると思われます。

その他

この製品はタブレットとしてだけでなく、キーボードを接続してWindows PCのようにして使いたい、というニーズがあると思いますし、あって当然、という製品特性です。今回のレビューではキーボードが日本語配列ではなかった、という点はあるにせよ、テキスト入力をする上ではWindows PCとあまり変わらない使用感になると感じました。

一方で問題になるのは「キーボード(とマウス)に適したアプリがあるか」という点です。Microsoft Officeに関してはAndroid版があり、マクロなどの高度な機能は使えないにせよ、この製品がもともとAndroidタブレットであるという前提に立てば十分納得できるだけの機能が使えると思います。また、ペン入力に関してもレビュー中に試した「AutoDesk Sketchbook」や「Adobe Photoshop Sketch」などは大画面のタブレットにも適したインターフェースになっていますので、問題なく使えると思います。

ウインタブとして問題なのは「画像加工アプリがない」ことですね。「Gimp Inkspace」は起動しませんでした。ウインタブの画像加工は最低限「リサイズ」と「トリミング」ができればいいのですが、トリミングについてはキーボードとマウス操作に適したアプリが見つかっていません。対応アプリではこの点のみが不満でしたが、多くの読者にはピクセル単位のリサイズとかトリミングはあまり使わない機能だと思いますので、その点で言えば、かなりPCライクな操作が可能、と言えます。

また、ブラウザーのGoogle ChromeはWindows版とは異なり、Chromeウェブストアからの拡張機能インストールには対応しておらず、レスポンシブ(Webサイト側でディスプレイサイズを判別し、適した表示方法にしてくれるもの。ウインタブがそうです)対応していないサイトはスマホ用の表示になりますが、これもChromeの設定でワンタッチでPC用の表示に変更できます。個人的にはウェブストアの拡張機能が使えないのがちょっと残念ですが、これはOSが違いますので仕方のないところでしょう。ただし、それで非常に困る、ということもありませんでした。

この製品に日本語キーボードを接続した状態であれば、かなりの部分は「PCでやりたいと思うこと」がこなせると思います。

4.性能テスト

いつものようにAntutuベンチマークをやってみました。

CHUWI Hi9 Plus Antutu
参考:
Xiaomi Mi9(Snapdragon 855): 361,390
Samsung Galaxy Galaxy S10e (Snapdragon 855): 355,870
Samsung Galaxy S9 SM-G960F (Exynos 9810): 250,018
Samsung Galaxy Note8 SC-01K (Snapdragon 835): 205,819
Samsung Galaxy S8 Duos SM-G950FD (Exynos 8895) : 194,363
Samsung Galaxy S8 SC-02J (Snapdragon 835) : 194,096
Sony Xperia X Performance F8132 (Snapdragon 820): 157,502
Xiaomi Mi 8 Lite (Snapdragon 660): 142,455
LEAGOO S10 (Helio P60): 138,927
Samsung Galaxy Feel2 SC-02L (Exynos 7885): 123,174
ALLDCUBE m5 (Helio X20): 103,678
Chuwi Hi9 Air (Helio X20): 95,498
Teclast M20 (Helio X23): 94,849
DOOGEE S70 (Helio P23 MT6763T): 93,417
Chuwi Hi9 (MT8173): 88,330
Huawei P20 lite (Kirin 659): 86,761
ALLDOCUBE X1 (Helio X20): 85,170
Ulefone Armor 5 (Helio P23 MT6763V) : 83,335
Umidigi One Pro  (Helio P23 MT6763V): 83,184
UMIDIGI Z2 (Helio P23): 82,704
Blackview BV9500 (Helio P23 MT6763T): 80,715
Vernee V2 Pro  (Helio P23): 79,410
Huawei P10 Lite (Kirin 658) : 78,986
Lenovo S5 (Snapdragon 625): 77,714
HOMTOM HT70 (MT6750T): 59,460
Blueboo S3 (MT6750T): 57,837
UHANS i8 (MT6750T): 52,967
Nomu S10 Pro (MT6737T) : 51,425
Vernee M6 (MT6750): 50,186
VKWorld Mix Plus (MT6737) :  44,558
T-bao X101A (MT8783): 40,933
PIPO N8 (MT8163A):39,785

この製品はCPUにHelio X27を搭載していますが、他のHelio Xシリーズと大差ない9万点台のスコアとなりました。これまで試用してきたように、キーボードを接続してPCライクに使う場合、なんの不満も出ません。しっかり、そして快適に使えます。問題なのは「ゲーム」ですよね?

CHUWI Hi9 ゲームアプリ
Need For Speed No Limitsを試してみました。このゲームは私にしては比較的長時間プレイしていますので、グラフィックや操作感はある程度評価できます。ゲーム中の挙動は特に問題ないといいますか、カクついたりすることもなく、普通にプレイができました。しかし、上の画像にあるようにグラフィックはあまりキレイとは言えません。(画面中央の橋のあたりに)シャギーが出てしまっていますよね。

また、タッチ操作に関してもあまり快適とは言えませんでした。この製品は普通にタッチ操作するぶんには特に不快な挙動はなく、一般的なタブレットとして操作ができますが、Need For Speedの場合、画面をすばやくスワイプする必要があり、高速な動きへの追随性がやや低いと感じられました。それと、もちろん5.5インチとか6インチのスマホと10.8インチの大画面では操作時の「体感」が少し変わってくる、というのもあります。

そのため、重量級のゲームに向かない、というよりは操作が敏感なゲームアプリにはあまり向かない、と評価します。

5.まとめ

CHUWI Hi9 Plusはクラウドファンディングサイト「Makuake」に出品中で、4月20日現在の価格はタブレット単体が税込み27,000円、タブレット+シリコンケースが税込み27,900円、タブレット+キーボードが税込み31,000円、そしてタブレット+シリコンケース+キーボード+スタイラスペンのフルセットが税込み33,000円(いずれもストレージ64GB版)となっています。

Androidタブレットとしての素性は非常にいいと思います。最近のCHUWIらしく金属製の筐体の質感は高く、ディスプレイも素晴らしく美しいです。ネックはスピーカーの音質と「モノラル」である、という点くらいでしょうか。また、10.8インチというサイズもあり、敏捷な操作を必要とするゲームアプリにはあまり向かないと感じますが、CPU性能そのものは決して低くはないので、その気になれば一通りのゲームをプレイできると思います。

個人的には、CHUWI Hi9 Plusを購入するのであれば「キーボードは絶対につけておきたい」ですね。Android環境でも(機能が限定されるとはいえ)Microsoft Officeは使えますし、マウスとキーボードに対応するアプリも増えてきているように思います。またAndroidタブレットでキーボードを使うのはこれが初めてではありませんが、以前よりもずっとキーボードを使っての操作が快適になっていると感じました。

そして、この製品には「中華タブ全体にとっての大きな弱点」である「技適マーク」がしっかりとついています(認証済みですし、Makuake版を含む市販品には不備のない状態でマークと番号が表示されるという説明を受けています)。これもまた、多くの読者にとって購入を決断するための好材料となるでしょう。あと、スタイラスペンですが、個人的にはあまり高く評価できません。しかし、すべてのペイントアプリで使用感を試せたわけではありませんし、価格を見ると「キーボードのみ付属」と「キーボード、シリコンケース、スタイラスペン付属」の価格差がわずかに税込み2,000円なので、とりあえずセットしておいても大きな損にはならないと思います。

あるときはAndroidタブレットとして各種エンターテイメントを楽しみ、あるときはセミPCとして仕事や学習用に、ということで、多彩な用途で使える製品として高く評価できます。

6.関連リンク

心ときめくタブレット。ONもOFFも大活躍なハイスペックHi9 Plus&Pro:Makuake

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コメント

  1. 匿名 より:

    Hi9、気になってはいるのだけども、クラウドファンディングでしか購入できないだろうかが疑問。
    ウィンタブさんのようなレビューをじっくり読んでから決めたいんだよなぁ。

  2. あるえふ より:

    年度末にちょっと収入があって、Hi9 のうち Pro, Air, Plus で迷いましたが、結局「主に電子書籍特化」として Hi9 Air を購入しました。

    文字入力に「mazec3」使ってるため、Air は手書き反応がちょっと遅いからProかPlusのような上位CPUのほうが良かったかな?と思ったのですが、たいして変わらないようですね・・・。

  3. 匿名 より:

    過去記事へのコメント失礼します。

    makuake版でSoCがX27ではなくX25が搭載されている疑惑が発生しておりますが、
    ウィンタブ編集部さんがCHUWIから提供されたHi9 PlusのSoCはAntutuやCPU-Zではどのように表示されていますか?

    makuake版では最初は、X25/mt6797Tと表示されており問い合わせたところソフトウェアの不具合で表示が間違っているとアナウンスされ、2回目のOTAでX27/mt6797Tと表示が変わりました。
    OTAにより型番とSoC名の不一致が発生したことで、搭載するSoCを勝手に変更しただけではなく、隠蔽に走ったと噂されております。

  4. 匿名 より:

    まだまだあるぞ!Chuwiの隠蔽捏造疑惑(確定?)
    音声出力がステレオと主張しているが、実際はモノラル
    電池の消耗度が半端ないくらい早い。
    docomo系simは認識しないが、ソフトバンクsimは何故か認識
    他多数あるが検索すればいくらでもある。