中国メーカーのCHUWIが13インチモバイルノート「GemiBook」を発売します。おそらくCPUが「Gemini Lake(開発コードネーム)」であるのが製品名の由来なんだろうなあ、と思いますが、エントリー機としてはシステム構成が非常に優れた製品です。
1.スペック
CHUWI GemiBook | |
OS | Windows 10 |
CPU | Intel Celeron J4115 |
外部GPU | なし |
RAM | 12GB |
ストレージ |
256GB SSD (NVMe M.2 2280サイズ空きスロットあり) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13インチIPS(2,160 × 1,440) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C、USB3.0、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1MP) |
バッテリー | 38Wh (7.6v/5000MA) |
サイズ | 289 × 219 × 17.75 mm |
重量 | 1.34 kg |
CPUはCeleron J4115です。先日ウインタブでも実機レビューをした超小型PC「CHUWI LarkBox」にも搭載されていて、ベンチマークテストも各種実施していますが、「Celeron N4100よりはワンランク上」の性能であると評価していいでしょう。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
CHUWI LarkBoxの実機レビュー - とにかく小さいけれど動作はキビキビ!リビング用にもぴったりの超小型デスクトップPC
RAMは12GBとかなりの大容量でストレージは256GB SSDです。
また、この製品は「NVMe接続のM.2 SSD(2280サイズ)が増設可能」であることが明記されています。この画像だと、あたかも2つのM.2 スロットが空きであるかのように見えますが、おそらく空きは1つだけで、もう1つのスロットには標準の256GB SSDが取り付けられているものと思います。
ディスプレイは13インチのIPS液晶で解像度は2,160 × 1,440と、通常のFHD(1,920 × 1,080)よりも高精細、そしてアスペクト比も3:2とやや縦方向に長くなっています(Microsoft Surfaceシリーズと同じアスペクト比です)。先日ウインタブで実機レビューをしたCHUWI UBook Xと同じ解像度で、UBook Xが12インチであったのに対し、それよりも少し大きいサイズ、ということになります。
Chuwi UBook Xの実機レビュー - 高解像度ディスプレイがうれしい、もはやSurfaceクローンにとどまらない個性を備えた、完成度の高い12インチタブレットPC
CPU、RAM、ストレージ、そしてディスプレイと、価格帯の近い他の中華ノートよりもワンランク上のスペックを誇るGemiBookですが、入出力ポートはちょっと厳しいですね。USBはType-Cを含みわずかに2つ、HDMIもありません。ただし、Type-Cポートは「フル機能」と表記され、映像出力やUSB PD 2.0での充電に対応します。また、この製品はType-Cのほか、DC-INジャックも装備していますので、充電時にType-Cポートが使えなくなる、ということもありません。
サイズは(13.3インチではなく13インチなので)かなりコンパクトになっています。重量が1.34 kgというのが少々不満といえば不満で、「あと100グラムくらい軽ければもっと良かった」とは思いますけどね。
2.筐体
少しわかりにくいですが、正面から見たところです。左右のベゼルが細くなっていますが、この製品の横幅は289 mmと、アスペクト比を考慮しても相当に小さなサイズになっていますので、実際にナローベゼルであるのは間違いないでしょう。
なお、キーボードの拡大画像がなかったのですが、オーソドックスな英語配列のようで、左右の余地(余白)が狭くなっていますので、キーピッチもしっかり確保されているものと思われます。バックライトの有無は不明です。
天板はシンプルで、左上に小さくCHUWIの文字が入っているのみ。筐体素材はマグネシウム合金ということですが、その割には重量が少々重い気がします。CHUWI製品は筐体品質が高く、筐体の仕上げについては心配いらないでしょう。
ヒンジは水平位置(180度)開口します。
側面と入出力ポートの配置です。やはりポート数は足りないですね。小型のハブをひとつ用意しておくほうが良さそうです。
3.価格など
CHUWI GemiBookはAliexpress内のCHUWI Official Storeに製品ページがあり、9月5日現在の価格は499.98ドル(54,100円)と表示されています。しかし、9月15日から17日までの期間にセールが予定されていて、セール時の価格が299.99ドル(32,460円)となります。
記事中にも触れましたが、この製品は「よくある中華のノート」よりもCPU、RAM容量、ディスプレイ品質がワンランク上ですし、筐体品質も日本メーカーのPCに対して遜色のないものになっていると思われますので、299.99ドルというのは非常にお買い得だと感じます。
4.関連リンク
期間限定セール:CHUWI公式サイト
Chuwi GemiBook:CHUWI Official Store(Aliexpress)
コメント
当時は中華ノート界の鈍化を感じてLapbook SE買ったはずなんだけど情勢を読み違えたようだ
この製品いいですよね!多分「貸し出しのみ」ということで短期間なら試用できると思うので、CHUWIに頼んでみようかと思います。
実機レビュー的な記事に期待していいのかな?楽しみです
このCPUでメモリー12GB必要なシーンってどんなときなんだろう。
一例ですが、私の場合、資料などづくりで大量の画像を扱う場合が多く、画像加工ソフトに、一度にたくさんの画像を読み込ませて作業すると、RAM8GBでもメモリーが足りないと表示されて画像加工ソフトが落ちることがよくあります。タスクマネージャー見ると、実際、RAMがパンクしてます。小分けすればいいんですが、比較しつつ加工したい場合も多いので、一度にできるだけ多く読み込めた方が作業効率は上がるんですよ。もちろん、資料作成がメインなので、オフィスソフトやブラウザも開きっぱなしで作業したいし。一つ一つの作業負荷は、Cleronで十分レベルなんですけどね。そういう、複数の作業を総合して何かをやる場合には、やっぱり嬉しいです。
アスペクト比が3:2なのがいいですね。
13.3インチ・アスペクト比16:9のPCだと通勤電車では隣に気を使って使いづらいんですよね。
Lapbook SEから乗り換えようかな!
こんにちは。通勤電車の中、というかサラリーマンを辞めてから通勤電車にはほとんど乗らないのですが、わずかなサイズ差でも結構響くもんなんですね。この製品、読者の方の反応が大きいので、実機レビューしてみたいと思います。