Chuwi UBook Xの実機レビュー - 高解像度ディスプレイがうれしい、もはやSurfaceクローンにとどまらない個性を備えた、完成度の高い12インチタブレットPC

Chuwi UBook X レビュー
こんにちは、natsukiです。今回は、中華PCメーカーの雄、Chuwiから新たに発売されたキックスタンドタイプタブレットPC「Chuwi UBook X」をレビューします。レビュー機は、Chuwiよりサンプル提供していただきました。ホットな新製品を提供していただいたChuwiには、この場を借りてお礼申し上げます。このUBook Xは、ディスプレイサイズが12インチと、サイズ的にはMicrosoftのSurface Proとほぼ一致します。Surface Proのコンセプトは必要だけど、そこまでのスペックは必要としない、という場合の有力な選択肢になるんじゃないかと期待できますね。

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また個人的に、実はこれが初Chuwiでして、たまたまのめぐり合わせで、ライバルメーカーのTeclastは比較的多くレビューしてきたんですが、Chuwi機は今まで実際に触れたことがなかったんです。そういう意味でも、今回のレビューは楽しみにしていました。なお、本機については、紹介記事と、スペックの近い前世代機「CHUWI UBook Pro」の実機レビューもありますので、そちらも適宜ご参照ください。

1.スペック

  CHUWI UBook X
OS Windows 10 Home
CPU Intel Celeron N4100
外部GPU なし
RAM 8GB
ストレージ 256GB SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 12インチIPS(2,160 × 1,440 = 約2K)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
入出力 USB Type-C、USB 3.0、microHDMI、microSDカードスロット、3.5mmオーディオジャック
(USB Type-Cは映像出力、USB PD充電対応)
カメラ イン/アウト 両方あり
バッテリー 38Wh(7.6V / 5000MA)
サイズ 292.19 × 207.89 × 9 mm
実測287 × 205 × 9 mm
重量 公称780g / 実測818g / キーボード込み実測1124g

スペックです。先に触れたように、位置づけとしては、廉価版Surface Proということになるでしょう。価格はSurface Pro最小構成の約半額です。また、前世代機「Chuwi UBook Pro」との比較も気になるところです。Surface Proも、CHUWI UBook Proも、ウインタブで実機レビュー済み(Surface Proは「6」)ですので、よければ、そちらもご参照ください。

先に、前世代機Chuwi UBook Proとの比較を見ておきます。やっぱり、最大の変化は、ディスプレイ解像度ですね。本家Surfaceの魅力の重要な点に、3:2比率の高解像度ディスプレイってのがあると思うんですよ。Surface Proには届かないまでも、新しいChuwi UBook Xも、3:2比率の高解像度ディスプレイを搭載しています。これだけで、普通のPCとは違うという特別感がグッと出てくる。ここは非常にうれしい点です。

一方で、USBポートがひとつ減りました。私は常々、タブレットだろうと、Windowsは拡張性があってこそ、というのを主張しているのですが、それもあって、これは残念なところです。

その他は、さすがこのレベルを作りなれたChuwiだけあって、Celeron N4100搭載のエントリースペックタブレットとして、そつなくまとまったスペックとなっています。RAMは8GB、このクラスなら、十分な容量です。ストレージはSSDで256GB、これもタブレットとして使うには十分ですね。microSDカードによる拡張にも対応しています。またサイズからは、非常に強くSurface Proを意識していることが読み取れます。下に、数値比較を並べておきましたので、ご参照ください。Surface Proは、バリエーションによって変わる部分もあるので、あくまで一例としてです。実測値との違いについて細かく注目しておくと、本体重量が、スペック表記よりも30g以上重かったです。これが、3年前のChuwi製品なら笑って流すところですが、すでにChuwiは、そういうごまかしてどうこうというレベルを越えているメーカーに成長したはずです。メーカーとしての「格」を評価するからこそ、こういうところの詰めの甘さはきっちり指摘しておきます。一方で、本体サイズは、実測の方がやや小さいという結果でした。また、専用キーボード込みの実測重量は、1124gでした。いずれも、ほぼSurface Proに匹敵する値で、なかなかに優秀と言ってよいでしょう。

・サイズ
Chuwi UBook X : 実測287 × 205 × 9 mm
Surface Pro 7 : 292 × 201 × 8.5 mm

・本体重量
Chuwi UBook X : 実測818g / Surface Pro 7 : 約770g(LTEをつけると810g越える)

・キーボード付き重量
Chuwi UBook X : 実測1124g / Surface Pro 7 : 約1070g

2.筐体

同梱品

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さて、いよいよ実際に開封します。箱は、武骨ですがしっかりとした作りで、内部の緩衝材も安心できる梱包品質でした。

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同梱品です。

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説明書は、多言語表記で、日本語もあります。もっとも、ご覧のように、内容は最小限のものです。

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目を引くのが、大きめの電源アダプター。CPUがCeleron N4100なので、12V-2Aなんですが、なぜか大型。

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参考までに、BMAX X14のアダプターとの比較です。中華PCのCeleron機やCore M機は、これまでいくつかレビューしてきましたが、たいてい、このようなコンセントと一体型だったので、ちょっとびっくりしました。だからどうだというわけではないんですが。

製品本体

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本体を見ていきましょう。ディスプレイの右側に、タッチによるWindowsボタンがあります。画像は、梱包フィルムを貼ったままの状態ですが、このフィルムをはがずと、はじめから保護フィルムが貼ってあります。これは、うれしい。

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ひとむかし前は、中華PCの保護フィルム貼りの精度は、おせじにもきちんとしたものではなく、ほこり入りまくりだったんですが、これはそんなことはありません。位置もぴったり、ほこりは……、一か所だけすごくちっちゃいのが挟まっていました(笑)。ただし、この保護フィルム、やたらと柔らかいです。レビューの写真を撮るために、ひっくり返したりあれこれしているだけで、擦り傷がつきまくりました。これはアカン。やっぱり、自前で用意して貼った方がよさそうですね。専用フィルムはまだ販売されていませんが、そこは、ほら、PDA工房がありますから。

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背面です。上部中央にカメラがあります。表面はいわゆる梨地仕上げで、材質は……、なんだろうこれ?はじめはアルミニウムかと思ったんですが、あんまりひんやりはしないんで、硬質プラスチック? すみません、ちょっと正確に区別がつかないです。そのくらいしっかりとした、梨地仕上げの粒子も細かい、肌触りの良い高級感のある素材です。おそらくプラスチック系だとは思うのですが、安っぽさは全く感じられません。

また、側面は硬質ゴムのような樹脂素材になっています。これはおもしろい。もちろん過信はできませんが、ある程度は、製品の保護に役立つかもしれません。

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ご覧のように、技適マークがちゃんと番号付きであります! 素晴らしいですね。こういうところは、やはり中華メーカーのなかでも「一つ格上」としての配慮が感じられます。もっとも、同じChuwi製品でも、番号表記はあったりなかったりなので、この辺、どういう基準でつけているのかはいまいちよくわかりませんけれど。

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UBookの名称の由来ともなっている、U字型のスタンドです。一番はじめは固いのですが、2,3回動かすと、程よい固さになります。片手で開くのは無理なくらい。使っていると、正直、「華奢さ」は多少感じます。まあ、常識的に使う分には問題ないとは思いますが、子供用PCにはしたくないな、ってくらいです。

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ちなみに、スピーカー穴がスタンドの内側にあるので、これじゃあ、タブレット状態では音が小さくなるんじゃなかろうかと心配したんですが、そんなことはなかった。スタンドを開くための「とっかかり」となるへこみが、スタンドを閉じた状態だと、ちょうどスピーカー穴と重なるんですね。なるほど、よくできている。

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下部側面は、キーボード接続用の端子とガイド穴のみ。

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上部側面は、定番の、電源ボタンと音量ボタン。それから、microSDカードスロット。

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左側面は、3.5mmイヤホンジャックのみ。

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右側面に多くのポートが集中しています。左(使用時には上)から、DC-IN、microHDMI、USB Type-A、USB Type-Cです。なお、USB Type-Cは、映像出力のほか、USB PDによる充電にも対応しています。先ほど見たように、電源アダプターがでかいので、レビュー中の充電は、もっぱらUSB Type-Cからやってました。もっとも、USB PDは、機器による相性が激しいのも経験済みなので、必ずできるかどうかは保証の限りではありません。

ポートの配置は、よくないですねー。ただでさえ少ないのに、USBどうしが隣り合っていて、同時に使おうとすると干渉してしまう。ただし、これは多くのタブレットに共通する問題です。Teclast X6 Proや、旧UBookは、このタブレットの弱点を克服していて、それを高く評価していたんですが、普通になってしまって、残念です。

と、ここまで主に機能面に着目してみてきましたが、工作精度や全体的な品質の面でいえば、文句なしです。甘さ、粗さは一切見られません。むしろ、高級感のある出来といえるレベルです。デザインも含む筐体品質については、これまで多くの中華PCを見てきた経験も踏まえて、非常に高く評価できると思っています。この件については、後でまとめのところでちょっと語らせてください。

専用キーボード

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今回のレビューでは、専用キーボードもつけていただきました。これもSurfaceタイプのもので、軽量に仕上がっています。本体のデザインは、前機種CHUWI UBook Proを基本的に踏襲したものとなっていましたが、この専用キーボードは、全く別物となりました。キーボード面はプラスチック製。キーピッチは、実測でしっかり19mmのフルサイズ。また、ちゃんと縦に6列あります。ただし、後で使用感のところで見ますが、キー配置にはクセがあります。

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定番ですが、マグネットにより、このように角度をつけることも可能です。

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キーボード裏面。なんと、意外にも、フェルト地。おそらくSurfaceのアルカンターラ素材を意識しているとは思われるものの、よく見てみるとデザインはかなり違います。なかなか良い手触り感で、どうせプラスチックか、疑似レザーだろうと思っていたら、これは良いサプライズ。キー配置に不満は残るものの、タブレット付属のキーボードとしては、十分な出来のものだと思います。

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まったくどうでもいい話ですが、端子の形状とガイドの位置がTeclast X6 Pro専用キーボードと同じなので(全体サイズはTeclast X6 Proの方が少し大きい)、これは流用できるんじゃないかと思ってやってみましが、ダメでした。何がダメかというと、内蔵マグネットの位置が違うらしく、反発しちゃうんです。ということで、一般論になりますが、端子やガイドの形状が同じでも、別製品のキーボードは流用できないようです。両者では、キー配列が違うので、もしつながったらどんな挙動をするのか楽しみではあったんですが(笑)、残念。

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ところで、このChuwi UBook Xは、Chuwi製スタイラスペン「Chuwi Hipen H6」でのペン入力にも対応しています。ただ、見たところ、本体にも専用キーボードにも、ペンを収納したり張り付けたりするスペースは見当たりません。前機種CHUWI UBook Proの専用キーボードには、ペン収納用のストラップがついていたんですけれどね。このペンに関しては、今回の試用品には付属しませんでした。個人的に興味はあるので、すでに購入して発注済みです。もっとも、Aliexpressで注文した業者から「日本には送れなかったよゴメン、返金処理してね」ときてしまって、現在、別のところに再注文中なので、入手までかなり時間がかかると思います。入手後、特筆すべきことがあれば、記事にするかもしれません。

3.使用感

システム

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システム構成です。

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初回起動時は、ちゃんとアカウント設定からはじまります。中華PCでよくある、すでにアカウントが作ってあるというようなことはありませんでした。

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また、初期設定で日本語を選択したところ、これもきちんと、システムロケールまで日本語になっていました。

日本語化については、試用機はこのように非常にスムーズにいきましたが、これは機体によって異なることも考えられるので、実際の購入時には、海外PCの常識として、言語設定は深いところまでチェックしておくことをお勧めします。

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初期ストレージはこんなもの。海外PCなので、独自のソフト類はまったく入っていません。

ディスプレイ

一番気になるディスプレイ品質です。一言で言って、綺麗です。Teclast X6 Proでは、うっすらと横線が入るといった残念さもあったので、不安はあったんですが、まったく杞憂でした。厳しいことを言えば、黒の深さやコントラストにやや甘さはあるものの、それは高級ディスプレイと比べての話。一般的なPCのディスプレイとしては、発色は十分。普通に視聴して全く問題を感じないだけの性能はあるので、すると、高解像度が活きてきます。例えば、YOUTUBEで高解像度の自然映像を配信しているJacob + Katie Schwarzチャンネルなんかを見ると、FHD(1920×1080ピクセル)のディスプレイと比べて、素直に、うおおぉ、精密! というのを感じることができると思います。このディスプレイのためにUBook Xを買ったんだよ! という満足感は十分に得られるでしょう。

ただし、YOUTUBEの「1440p60」解像度での再生は、処理能力的に「ギリギリ」です。実際、YOUTUBEで適当に高解像度動画を視聴すると、解像度の自動判定は「1080p60」に判定されてしまうことが多く、手動で「1440p60」にしてやる必要があります。また、ほかの処理とか入るとカクつきます。動画視聴のみに集中するなら、試した限りでは、YOUTUBEの「1440p60」解像度「のみ」を視聴する分には、問題なく視聴できました。もちろん、手持ちの動画ファイルを再生する分には、もっと処理は軽いので、問題なし。

なお、ディスプレイ設定の「拡大縮小とレイアウト」の倍率を、150%にするか、175%にするかは、なかなか悩みどころです。私は、デフォルトの150%のままで、多少メニューのフォントなどが小さくなっても、それはそれで、作業スペースが大きく使えるのでそのまま使っていましたが、これは、お好みに応じて175%に拡大してもいいでしょう。

スピーカー

まあ、普通、です。ひどくはないけれど、実用十分。本格的な音楽鑑賞には向きませんが、ちゃんとステレオで、ステレオ感も出ます。ただし、筐体のところで見たように、スピーカー穴が隠れたところにあるため、音の「指向性」が使用者側に向いていないません。そのため、結果的にやや明瞭性に欠け、また、単純に、聴いていて音の聞こえ方に違和感があります(笑)。あと、出力がさほどなく、一人で視聴する分には問題ないと思いますが、多人数で、例えば屋外や、屋内でも2mくらい離れてJポップなどを視聴したいときには、音量MAXにしても不足感があると思います。もちろん、動画そもそもの音量もありますが、システム音も音量MAXで大したことがないので、単純に出力が低いんですね。その分、割れはしませんけども。

ZOOMなどの用途に使う場合、実用レベルでは問題ないと思われますが、やっぱり、音が「こっち向いてる感がない」というのは、慣れが必要かと思います。

あくまで、デフォルトのスピーカーは、個人視聴用の実用品と割り切って、より本格的な品質や出力を求める場合は、外部機器をつなぐべきでしょう。

専用キーボード

専用キーボードの使用感を見ていきます。まず、角度。先述のように、ベタ置きと斜めの2段階に調整できます。材質がプラスチックなので、斜めにした場合は、ある程度のたわみと、あと、音がポコポコ響いてしまいます。これがどこまで許容できるかは、それぞれだと思います。たわむといっても、そこそこの剛性はありますから、強打しなければそれほどでもありませんし。

打鍵音については、ありがちなパチパチ系ではあるものの、案外静かです。図書館だと、微妙、くらい。斜めにすると、反響しちゃって、これは図書館だとはばかられるかな、くらいになります。

造りは、さすがにしっかりしたもので、キーピッチが19mm確保されていることもあり、このタイプのキーボードとしては十分に快適にタイピングできます。キーの叩く位置によって、感度やスイッチ感が違うということもありません。

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問題は、キー配列。ご覧のように、右側部分が特殊です。特に「Delete」キーの位置がいただけません。この配置は、GDP Pocketのような省スペースのために変態配列を余儀なくされた場合に比較的よく見かけるもので、そういう理由があるならまあ仕方ないんですが、これだけ十分なサイズがあるのに、この位置にある意味が分かりません。実際、この記事はChuwi UBook Proで作成していますが、「PrtSc」キーをタイプミスしまくりです。まあ、ものによってはこの位置に電源がありやがったりするので、それに比べればマシですが。いずれにしても、慣れは必要ですね。

それから、最上段が、基本はメディアコントロールキー、「Fn」キー同時押しでファンクションキーとなっています。これはおそらく、コンテンツ消費型の用途メインを想定した製品は、このようなメディアコントロールキーが基本、コンテンツ生産型の用途メインを想定した製品は、ファンクションキーが基本、となっているものと思われます。タブレットという形状から、コンテンツ消費型をメインに考えてこうなっているというのはわかるのですが(実際、ほかのタブレット製品のキーボードも、Surface型のカバータイプキーボードの場合はこのタイプが多い)、個人的には、ファンクションキー基本の方がよかったですね。まあこれは、好みや、それぞれの用途の問題です。

タッチパネルは、普通。個人的には、もうちょっと滑りの良い素材でもよかったかなとも思いますが、これは、今が夏場で、指が汗ばみやすいせいもあるでしょう。USBポートの数が少ないため、必然的にタッチパネルの重要性は上がってきます。特段素晴らしいというわけではありませんが、普通に使える品質です。

と、キー配列には文句付けましたが、全体としての質は、決して悪くありません。背面がフェルト生地というのも、高級感と個性を出していてよいですね。やはりWindowsである以上、キーボードのあるなしでは、使用感が全く異なるので、Chuwi UBook Xを購入するなら、専用キーボードの購入は強くお勧めします。

バッテリー

バッテリー使用時の設定を、「高パフォーマンス」「より良いバッテリー」の両方で、WEBサーフィンしたり、この記事を書いたりなどなどで使ってみましたが、どちらの設定でも、おおむね1時間で20%消費でした。4時間は十分に保つ、くらいに考えておけばよいと思います。高解像度ディスプレイの分、やや電池消費は多いのかな、という印象ですね。もっとも、USB Type-Cポートからの、USB PDでの充電に対応しているので、電源アダプターを持ち歩かなくても、USB PD対応のアダプターやモバイルバッテリーさえあれば、モバイル利用での長時間の活躍も十分に見込めます。

カメラ

せっかくなんで、カメラも撮ってみます。

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アウトカメラです。文字以外のものには、そもそもピントがなかなか合わない。文字が判別可能な分、メモ用としてはよしとするか。なお、サイズは1920×1080ピクセルでした。

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インカメラです。こちらは、明らかに静止画用ではなく、ZOOMなど用。静止画を撮影した場合のサイズは、1600×1200ピクセル。まあ、こんなもんでしょう。

4.性能テスト

体感

試用してみての、処理能力の体感です。おおむね、いつもの、Celeron N4100、つまり、動画編集などの重たい操作をしなければ、快適に使える、という感覚でよいと思います。オフィスソフト「LibreOffice」などを使ってみましたが、問題なく快適に使えます。電源ボタンを押してからデスクトップ画面表示までは、何回か計測しましたが、いずれも20秒台前半。これも、Celeron N4100搭載で、ストレージがSSDの機種としては標準的です。

WEBブラウジングも基本的には問題ありませんが、ウインタブを含め、画像や動画埋め込みの多いページでは、やや表示にもたつく傾向がみられました。また、画像編集ソフト「Paint.Net」での画像編集でも、少し重たく感じるときがあります。やはり、映像がらみでは、高解像度ディスプレイによる負荷増は、多少はあるようです。ただ、いずれも、実用面で決定的に不便になるようなレベルのものではありません。

なお、発熱は、ベンチマークなどをしていても常識的なレベルの温かさで、持てなくなるほど熱くなるということはありません。

ベンチマーク

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このクラスのPCの能力を測るのに定番の、ドラクエベンチの結果です。Celeron N4100としては、標準的なスコアかと思います。参考までに、他機種のスコアは以下の通り。いずれも、新バージョンのドラクエベンチのスコアです。

Teclast X6 Pro(Core m3-7Y30): 3,572
PEPPER JOBS GLK-UC2X(Celeron N4100)(TDP Unlocker最大): 3,127
ドスパラ raytrektab DG-D10IWP(Celeron N4100): 2,348
ドスパラ raytrektab DG-D10IWP2(Pentium N5000): 2,314
YEPO 737A6(Celeron N3450)(SSD換装): 2,239
BMAX Y11(Celeron N4100):1,845
Ockel Sirius A Pro(Atom X7-Z8750): 1,823
ドスパラ Altair VH-AD3S(Celeron N3350):1,816
T-bao Tbook 4(Celeron N3450): 1,794
Jumper EZBook 3L Pro(Celeron N3450): 1,774
YEPO 737A6(Celeron N3450): 1,696
Jumper EZpad 6 Plus (Celeron N3450) : 1,677
Jumper EZBook X4(Celeron N4100): 1,582
Teclast F7 Plus(Celeron N4100): 1,537
BMAX X14(Celeron N4100): 1,522
Chuwi UBook(Celeron N4100): 1,521
PIPO X12(Atom x5-Z8350): 1,513
One Netbook One Mix(Atom X5-Z8350): 1,359
CHUWI HeroBook(Atom X5-E8000):1,353
ドン・キホーテ NANOTE(Atom X5-Z8350): 1,135
Chuwi UBook Pro初期状態(Celeron N4100): 1,077
Teclast F7S(Celeron 3350): 981

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こちらは、CrystalDiskMarkによるSSDの速度です。おお、これはこのクラスのSSDとしては十分な数値。これだけの速度があれば、CPU負荷の少ないソフトに関しては、かなりの高速起動と快適な動作が見込めますし、体感としても、実際そうです。

5.まとめ

この「Chuwi UBook X」は、まだ新しい製品で、記事執筆現在、購入するならChuwi公式サイト(ちゃんと日本語サイトがあります)か、AliexpressのChuwi Official Store(Chuwi公式サイトからリンクしているので、間違いなく公式ショップです)からになると思います。もっとも、技適もしっかりとってるし、早晩、日本のAmazonはもちろん、公式提携している(メーカーサイトからリンクがある)Banggood、Geekbuing、Gearbestでの扱いもはじまるものと思われます。

価格は、記事執筆現在で、公式サイトで429ドル、Aliexpressでは、ちょうど8月24日からセール開始で、本体のみ399.99ドル、ペンかキーボードかどっちか付きで434.99ドル、ペンとキーボード両方付きで469.99ドル、かつ、最低限10ドルの割引クーポンが発行されています。Aliexpressの割引は極めて複雑怪奇で、特に今回のような大型セールでは各種割引が錯綜しており、私も今回のセールに備えて各種割引をチェックの上、各種クーポンをそろえて手ぐすね引いているところではあります。いろいろ試してみてください。中華メーカーのCeleron N4100搭載PCとしては、やや割高になりますが、見てきたように、高解像度ディスプレイと、スペック数値にとどまらない仕上げの良さは、この価格を十分に納得させるに足るものです。

総合的にみて、「廉価Surface Pro」としての役割を十分に果たす、完成度の高いタブレットと評価していいと思います。「劣化」ではなく「廉価」というのがポイント。Surface Proが(個別の部分に議論はあると思いますが)総体として非常に優れた製品であることは十分に認めたうえで、しかし、人によっては、モバイルで使うのにここまでの性能は要らんだろ、という場合があるのもまた事実かと思います。そんなとき、モバイル用途ではあまり重視されない部分のみをうまく削って、しっかりと「持つ喜び」を維持したまま、よくまとめてあります。

しかも、Surfaceとはまた違った個性を主張することにも成功している。まず、筐体品質はとても高く、高級感があります。なにより、最大の特徴の、縦横比率2:3の高解像度ディスプレイは、期待通りの満足感が得られるでしょう。専用キーボードも、細かいところで文句は付けましたが、基本的な造りとデザインは優れたものです。12インチサイズながら、キーボード付きで、重量1124gにおさめたのも、うれしい。電池保ちは、単体ではやや不安ながら、USB Type-CからのUSB PD充電に対応しているので、USB PD対応アダプターやモバイルバッテリーがあれば、Surfaceより汎用性はむしろ上です。

拡張性については、前機種よりUSBポートがひとつ減ってしまったのは残念なものの、タブレットPCとしては標準的。CPUがCeleron N4100という部分はSurface Proシリーズより明確に劣る部分ですが、このCPUについては、ウインタブでも実機レビューが非常に多く、「ライトユースなら十分な実力」ということについては折り紙付きです。モバイルでの用途を考えたとき、普通は、12インチタブレットで出先でオンラインゲームとかはしないと思うので、あとは動画編集とかしないなら、これで十分でしょう。ここは、自分の用途をイメージしてみてください。余談ですが、前機種UBook Proでは、Core M3-8100Y搭載版も発売されました。本機にも、今後バリエーションが増えることを期待したいものです。RAM8GBにストレージ256GBは、モバイル用途としては大満足。

ところで、Chuwiをはじめとした中華メーカーPCは、その多くが、スペックが金太郎飴で違いを探す方が難しいものも多く、その枠内においては品質はかなり信頼できるんですが、ちょっと頑張ったことをしてみると、とたんにぼろが出る場合もあります。が、試用した限りでは、このUBook Xは、全くそんな心配は要りません。というか、あえて厳しい話をしますが、中華メーカーPCをたくさん見てくると、それらは、定まった枠内のでの品質は向上していながら、その枠を抜け出せないジレンマがあるようにどうしても感じてしまうんですよ。良くも悪くも、まだ、なかなか数字を越えた「個性」で勝負できない。だから、中華PCのレビューは、実用性と工作精度といったところがメインになりがちですし、今回のレビューも、基本的にはその論調で進めてきました。

ところが、このChuwi UBook Xは、率直に言って、そのレベルを越えて、おおっ!と思わせる存在です。もちろん、この基本的なデザインは、HPのEliteシリーズやSpectreシリーズ、AserのSwitchシリーズなどが先行したものだということは承知の上で。それでも、それらとはまた違った雰囲気を持つ製品に仕上がっています。UBookシリーズも何作か続いてきて、Chuwiがこの筐体に慣れてきたってのもあるんでしょうが、スペック上の数値と実用性では明確にSurface Proを意識しつつ、デザインと全体的な構成を総合的にみて、すでに独自の個性を獲得した製品になっていると言っていいと思います。細かい点のようですが、専用キーボードの外側にフェルト生地を採用しているところなんかにも、そういった「個性」への主張が見えてきますね(なお、Teclast X6 Proは、スペックで個性を発揮していながら、デザインは「徹底して」Surfaceです)。「いつもの」もしくは「模倣」ではない特別感、これは、いままでの中華PCにはあまり感じなかったことです。この一皮むけた印象には、Chuwiよくやったな!、とうならされました。いよいよ、中華PCメーカーの世界も、模倣を越えてステップアップしていくのかと、この先への期待も膨らもうというもの。と、これまでレビューしてきた中でも、特に印象深い一台となりました。

ということで、モバイルパソコンが欲しいんだけど、Surface Proまでのスペックは要らないんだよね、とか、モバイル用とはいっても10インチクラスじゃ小さすぎるんだよね、という場合にちょうどよい、お勧めできる製品です。なにより「違いが体感できるちょっといいタブレットPCが欲しい!」という欲求にこそ、十分に応えてくれるのではないかと思います。

6.関連リンク

UBook X:Chuwi公式サイト(日本語)
UBook X:Chuwi公式ストア(日本語)
CHUWI UBook X:Aliexpress内の公式ショップ「CHUWI Official Store」

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コメント

  1. 匿名 より:

    MPPて中華で使われることないのかな
    もう無理なのかな

    • 通りすがりの匿名希望 より:

      Microsoft_Pen_Protocol 方式のことでしたら
      件のChuwi HiPen H6(4096段階)がそうですね
      手持ちの最新版Hi10Xでも繊細に線をコントロール出来ました
      明らかにAcer Pen(1024段階)より強弱が直に反映されます
      気持ちいいですよ

      • natsuki より:

        フォローありがとうございます。
        Chuwi Hipen H6は、スペック上はSurfaceでも使えるということで、その辺も気になるところです。目下、Surfaceシリーズは所有していないのですが、機会があれば試してみたいと思っています。
        とりあえず、注文したのがAliexpressの送料無料なんで、着くのはのんびり待つことになりますが。

        それはそうと、むしろ、ワコム搭載の中華タブレットがいつの間にか出なくなっちゃいましたね。BOOXとか、中華電子ペーパー界はしっかりワコム積んでるのに。Cube MIX Plusが名機だっただけに、ちょっと寂しい……

        • 通りすがりの匿名希望 より:

          確かに減ってきてますね、ワコム方式搭載機。
          以前ソニー社員さんに尋ねたところ、画面視差・厚みで採用を躊躇うことがあったとか(今は流石に技術も進んで改善されてますが)。
          実績ある方式ですし、もう少し採用例が増えてほしいと思います。
          、、何となく、WindowsはMPP・AES方式に集約されちゃうのかなぁと傍観してますが(笑)

  2. 匿名 より:

    素材はマグネシウム合金でしょうか
    廉価品に採用できるのかは謎ですけども

    • natsuki より:

      触った感じ、ちょっとひんやりはするので、プラスチックのような安っぽさはないけど、アルミほど冷たい感じではない、というところです。いずれにしても、高級感のある素材ですよ。