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ドスパラ DX-C5の実機レビュー - とっても素直な15.6インチスタンダードノート。基本がしっかりしているので、誰でも気持ちよく使えると思います。

ドスパラ DX-C5
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ゲーミングPCの「GALLERIAシリーズ」でおなじみのドスパラ(会社名はサードウェーブ)、しかし今回はゲーミングノートではなく、ビジネス用や家庭用にピッタリのスタンダードノート「DX-C5」の実機レビューです。GALLERIAのような超高性能マシンではなく、外見もかなりおとなしめですが、そのぶんビジネス用としても家庭用としても使いやすいデザインになっていて、必要十分な性能を発揮してくれる製品です。

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1.スペック

  DX-C5
OS Windows 10 Home / Pro
CPU Intel Core i5-10210U
外部GPU なし
RAM 8GB/16GB/32GB
ストレージ 250GB / 500GB / 1TB SSDなど
ストレージ2基搭載可能
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチ(1,920 × 1,080)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1
入出力 USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI
オーディオジャック、LAN(RJ45)、microSDカードリーダー
カメラ Webカメラ
バッテリー 稼働時間7.7時間
サイズ 358.9 × 247.1 × 19.9 mm
重量 1.85 kg

ドスパラはBTOメーカーなので、DX-C5も注文時にOSのバージョン、RAM容量、ストレージ容量などを変更することができます。CPUは第10世代(Comet Lake)のCore i5-10210Uで、外部GPU(GeForceやRadeonなど)の搭載はありません。

RAMは標準で8GB、カスタマイズで最大32GBまでの増設が可能です。またストレージは標準で250GB SSD、カスタマイズで最大1TBまでの増設と、2つ目のストレージ(HDDもしくはSSD)の搭載もできます。また、ドスパラらしいといいますか、SSDは同一容量でSATAとNVMeを選べ、さらにIntel製のSSDにすることもできます。つまり、同じ「SSD」という表記でも速度やブランドを選べるということです。

ディスプレイは15.6インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度で、IPSという表記はありませんが、実機を確認したところ、視野角が広く、角度をつけて見ても白っぽくなったりしませんので、IPS相当のものになっていると思います。

通信まわりではWi-Fi6(ax規格)にしっかり対応します。見た目とか搭載CPUだけ見ると地味なイメージもありますが、押さえるべきところはしっかり押さえられていると感じます。入出力ポートは15.6インチノートとしては標準的と言えます。USB Type-CポートはThunderbolt 3ではありませんが、より高速なデータ伝送ができるGen2規格となっていますし、有線LANポートやmicroSDカードリーダーもついています。

サイズは2020年の15.6インチノートとしてはやや小さめで、重量も1.85 kgと軽量な部類に入ります。モバイルノートとは言えませんが、ちょくちょく外に持ち出して使うことも十分可能なサイズ感だと言えるでしょう。

ドスパラ DX-C5 システム情報

ドスパラ DX-C5 ストレージ情報
レビュー機のシステム構成です。ドスパラの貸出機ということでOSのみPro版になっていましたが、あとは「Core i5/RAM8GB/250GB SSD」という標準の構成でした。

2.筐体

ドスパラ DX-C5 同梱物
同梱物です。今回のレビュー機はドスパラの貸出機なので、通常購入の場合の同梱物とは異なっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。ドスパラのPCを購入するとほぼ確実についてくる「はじめにお読みください」の小冊子とユーザーマニュアル、そしてACアダプターが入っていました。ACアダプターはスタンダードノート用としてはやや小ぶりで、電源ケーブル込みの重量実測値は267 gでした。もちろんGALLERIA用のACアダプターよりも圧倒的に小さくて軽いですし、一般的な15.6インチノート用としても軽量な部類になると思います。

ドスパラ DX-C5 天板
天板です。メーカーロゴやブランドロゴすらない「全くの無地」です。また、凹凸とか特別な加工もなく、ある意味「究極シンプル」な天板と言えます。筐体素材はおそらくプラスティックと思われますが、手触りとか質感は悪くありません。

ドスパラ DX-C5 底面
底面です。上下にゴム足があり、真ん中に通気口、そして手前側(画像下)の両側にスピーカーがあります。底面の開口は可能ですが、ユーザーがメンテナンスで開口することは想定されていないようです。

ドスパラ DX-C5 前面
前面です。こちらにはポート類やボタン類はなく、ヒンジ開口用の凹みがあるのみです。

ドスパラ DX-C5 側面前部
前面は「上から下に」傾斜があり、この形状によりヒンジの開口はしやすくなっています。

ドスパラ DX-C5 右側面
右側面です。画像左からmicroSDカードリーダー、USB、有線LANポート、セキュリティロックスロットがあります。外部GPU搭載機ではないので、側面に通気口がなく、スッキリしたデザインになっています。

ドスパラ DX-C5 背面
背面です。こちらにはポート類やボタン類はありません。

ドスパラ DX-C5 背面
また、背面には通気口があります。特に目立つという感じでもないですね。

ドスパラ DX-C5 側面後部
前面とは逆に、背面は「下から上に」傾斜があり、やや丸みを帯びた形状です。シンプルなDX-C5にとってはデザイン上のアクセントと言えるでしょう。

ドスパラ DX-C5 左側面
左側面です。画像左からDC-IN、HDMI、USB、USB Type-C、イヤホンジャックがあります。左右の側面にバランスよくポートが振り分けられていて、特にUSBポートが両側面にある、という点に好感が持てます。

ドスパラ DX-C5 キーボード
キーボードです。15.6インチノートとしては標準的で、テンキーも装備されています。また、バックライトはありません。

ドスパラ DX-C5 キーボード

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キーボードレイアウトです。手採寸でアルファベットキーのキーピッチはおよそ19 mmありました。レイアウトで少し注意したいのがテンキー部分ですね。加減乗除のキーが上部に集められ、テンキー側のENTERキーもかなり小さくなっていて、他の数字キーとほとんどサイズ差がありません。数字入力が多い人だと当初少し戸惑うのではないかと思います。

ドスパラ DX-C5 キーボード
キートップはフラットで、特に加工はありません。ごくプレーンなノートPC用キーボードと言えるでしょう。

ドスパラ DX-C5 正面
正面から見たところです。すごくベゼルが細い、という感じではありませんが、デザイン的には悪くないと思います。

ドスパラ DX-C5 ヒンジ最大開口
ヒンジを最大開口したところです。水平位置(180度)までは開きません。

ひと通り筐体を確認してみました。ゲーミングPCや高級モバイルノートのように凝った造形、凝ったデザインではなく、「シンプルでプレーン」な外観だと思います。DX-C5はビジネス用、プライベート用、家庭用の汎用PCという位置づけと言える製品なので、これが正しい方向性であると思います。また、筐体の質感も高く、GALLERIA並み、とまでは言いませんが頑丈そうな印象も受けました。

入出力ポートの配置やキーボードレイアウトにも強いクセは感じられず、本当にプレーンなスタンダードノートだと思います。「ありきたりのPCがイヤ」という人は別として、ビジネスツールとして、リビングルーム用のPCとして、気持ちよく使えるんじゃないでしょうか。

3.使用感

ディスプレイ

DX-C5のディスプレイは15.6インチのFHD解像度、ノングレアと開示されていて、IPS液晶なのかTN液晶なのかは非公開ですが、このレビューで実機を確認し、ほぼ確実にIPS相当の液晶であると判断しました。また、輝度も高めで、夜(室内灯が普通についている状態)だと50%くらいの明るさに設定してちょうどいい感じ、また日中のかなり明るい時間帯でも70%くらいで十分ですね。100%にすると少しまぶしいと感じます。

発色については、ブラウザーのEdge(Chromiumベースになりましたね)を開き、Bingで「花」を画像検索して手持ちのディスプレイ(23インチIPS液晶、FHD解像度、ノングレアタイプと15.6インチIPS液晶、FHD解像度、ノングレアタイプ)と比較してみました。

私の手持ちのディスプレイはHPやNECのハイエンドモデルと勝負すると発色の点でも鮮やかさの点でも負けちゃうんですが、個人的には「標準的」くらいの品質だと思っています。

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それらとの比較では「ほぼ互角、ややDX-C5のほうが鮮やかさ、くっきりさで優っているか」という感じです。DX-C5はCore i5ノートとしては価格が低く抑えられており、ディスプレイの品質も「そもそもIPS相当の液晶ならめっけもの。品質は『そこそこ』くらいか」と思っていたので、これはうれしい誤算でした。繊細な色の識別が必要な専門職の人の利用は別として、通常のビジネス用、家庭でのエンターテイメント用として十分すぎるくらいの品質だと思います。普通に使っていて全く不満を感じないばかりか、一般的なIPSディスプレイとの比較でもむしろ美しいと感じますので、高く評価できると思います。

キーボード

DX-C5のキーボードは一般的な15.6インチノートと同じくテンキー付きで、オーソドックスなレイアウトといえます。上にも書きましたが、キーピッチは手採寸で約19 mm、キーストロークはノートPCとして標準的な深さだと思います。

DX-C5のキーボードで1時間ほどテキスト入力をしてみました。まず、配列面で戸惑った点はほとんどありませんでした。ただし、アルファベットキー部分は素直といえますが、テンキー部分は少し変則的な配置です。これも上に書いたことの繰り返しとなりますが、加減乗除のキーが上部に集められていること、右下のEnterキーがかなり小型であることです。私はあまり大量の数値入力はしないので、試用中特に困りませんでしたが、経理などで数値入力が多い場合は、使い始めのうち慣れが必要かと思います。

打鍵音はやや小さめで、少しパチパチという音がしますが、音質が悪いということもありませんし、うるさいという感じでもありません。また、打鍵感は「上質」というものではありませんが、確実に、気持ちよく使えます。過不足のない、買ってすぐに普通に使えるいいキーボードだと思います。

スピーカー

DX-C5は特にスピーカー品質をアピールしている製品ではありません。また、音響メーカーとコラボしているとかもありません。ゆえに、スピーカーへのこだわりがあるわけではありません。

ドスパラ DX-C5 オーディオ

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特製の音響アプリというのはありませんが、Realtek Audio Consoleで音質の調整は可能です。

しばらく音楽を聴いてみましたが、PCの内蔵スピーカーとしては悪くありません。しかし、音楽用の品質という感じではありませんね。作業中にバックグラウンドで低音量で音楽を流すとかであれば問題ないですが、じっくり音楽を楽しむのは厳しいでしょう。全域にわたりクリアに聞こえますが、低音は弱いですし、中高音が目立ち、厚みも感じられません。

ただ、素晴らしい音質を期待して購入するのでなければこれで十分かな、と思います。普通に聴けるPC内蔵スピーカー、という感じでしょう。

バッテリー

ディスプレイ輝度を60%に設定し、GIMPで簡単な画像加工を20分、テキストエディタでテキスト入力を20分、ボリュームを40%に設定してEdgeでYouTubeを開き、音楽を20分聴いて(トータル1時間の使用)、バッテリー消費は21%でした。単純計算で5時間程度はバッテリー稼働できるということになります。また、一般的なビジネス利用ならこんな感じの使い方になると思いますね。

メーカー公称値が7.7時間ですから、それには少々及ばないものの、15時間とか17時間とか大風呂敷を広げて結局5時間しか持たない、というのとは違い、個人的には好感を持てました。まあ、いろいろ実機レビューしてますけど、バッテリー稼働時間としてはこんなもんですよ、普通。

プリインストールアプリ

DX-C5にはオリジナルのアプリというのがほぼありません。基本Windows 10の標準アプリのみですね。オーディオメーカーとコラボしているわけでもないし、ゲーミングノートやクリエイターノートのようにディスプレイの画質を変えたり、キーボードの設定を変えたりできるアプリもありません。しかし、DX-C5の製品特性を考えるとき、これは歓迎していいことだと思います。

特にPC初心者の人は「専用アプリに専門用語」みたいなことをされてもかえって混乱するだけでしょう。普通に使っていて、わからなくなったらGoogle検索をし、見つかった対処法は、基本的にDX-C5に適用できるはずです。いわば「素のWindows」なんですよね。

4.性能テスト

ドスパラ DX-C5 3D Mark
参考:
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U) : 2,269、7,922
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 2,259、7,741
Lenovo ThinkPad E495(Ryzen 5 3500U): 2,257、7,874
マウス m-Book X400B(Ryzen 5 3500U): 1,528、4,659
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 1,513、6,808
HP ENVY 13 X360(Ryzen 3 2300U): 1,513、5,396
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 1,241、4,733
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):1,211、4,946
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 1,211、4,871
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 1,181、4,845
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 1,189、4,586
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 1,178、4,574
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 1,157、4,652
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 1,136、4,524
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 1,126、4,746
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 1,116、4,367
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 1,111、4,325
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 1,092、4,383
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 1,085、4,370
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):1,084、4,421
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 1,084、4,282
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 1,082、4,559
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-8665U): 1078、-
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 1,063、4,350
※左からFireStrike、SkyDiverのスコア

グラフィック性能をテストする3D Markのスコアです。ドスパラ DX-C5はCPUにCore i5-10210Uを搭載し、外部GPUの搭載はありませんので、「一般的なCore i5のビジネスノート」と言えます。スコアの方も突出していいとか悪いということはなく、Core i5搭載機として標準的なものとなりました。

ドスパラ DX-C5 PC Mark

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参考:
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 5,299
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 4,155
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-8665U): 4,132
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650): 4,124
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):4,120
ASUS ZenBook 14 UX434FL(Core i5-8265U、MX250):3,933
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 3,843
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
HP Spectre 13(Core i5-8265U): 3,766
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 3,728
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 3,714
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
マウス m-Book X400B(Ryzen 5 3500U): 3,659
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U): 3,617
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
Lenovo ThinkPad E495(Ryzen 5 3500U): 3,574
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108

Office系ソフトや画像加工ソフト、ビデオチャットなどをシミュレートする、PC Markのスコアです。GPU性能も影響しますが、どちらかと言うとCPU性能に依存する割合が高いと言われています。このテストでもCore i5機としては標準的な結果になったと言えます。

話は全然変わりますが、第2世代(3000番台)のRyzenはグラフィック性能だとCore iプロセッサーを圧倒するスコアになりますが、PC MarkだとむしろCore iプロセッサーのほうが優位と言えそうな結果になりますよね。まあ、このくらいのスコア(3000点台後半)が出るのであれば、ビジネスシーンでももたつきを感じることは少ないでしょう。

ドスパラ DX-C5 CINEBENCH
参考:
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS Max-Q):485、4,226
MSI GF63 Thin(Core i7-10750H): 466、2,572
MSI Prestige 15(Core i7-10710U): 458、2,528
HP EliteBook x360 1040 G6(Core i5-8265U): 396、1,177
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 318、1,187
CHUWI Hi10 X(Celeron N4100): 153、404
Microsoft Surface Go 2(Pentium Gold 4425Y): 147、366

続いてはCPU性能の測定に特化したCINEBENCH R20のスコアです。直近、第8世代のCore i5-8265Uを搭載するHPの2モデルの測定をしていますが、それらのスコアよりも若干高い結果となりました。第10世代の恩恵と言えるのかもしれません。

ドスパラ DX-C5 Crystal Disk Mark
最後にストレージの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。この数字はSATA(AHCI)接続のものですね。PCIe接続(多くは ×2あるいは×4)と比較すると見劣りしますが、ビジネス用途の場合に不満を感じることはない程度に速いと思います。DX-C5はオプションでPCIe接続(NVMeと表記されています)のものも選べますので、気になる人はそちらを選択すればいいでしょう(250GB SSDを256GB NVMe SSDにしても差額は税抜き2,000円です)。

なお、発熱についてですが、「熱くなりません(キッパリ)」。というか、ゲーミングPCやクリエイターPCでゲームをしたり動画編集をしたりといった操作をするのならわかりますが、ビジネスノートで想定される利用をする場合、DX-C5に限らず、発熱を気にする必要はありません。

5.まとめ

ドスパラ DX-C5はドスパラ公式サイトで販売中で、7月13日現在の価格は67,980円(税込み74,778円)です。

実機レビューをするにあたり、レビューしやすいPCとレビューしにくいPCというのはあります。ドスパラでもゲーミングPCのGALLERIAなら、強打仕様のキーボードとか効率の良い冷却ファンとか頑丈な筐体とか、競争力のある価格設定とか、見どころ(差別化のポイント)がはっきりしているので、記事は書きやすくなります。また、他社のノートPCでも一流の音響メーカーとコラボしたスピーカーとかマグネシウム合金を使った超軽量筐体とか、やはり差別化のポイントがある製品は記事が書きやすいです。

しかし、DX-C5は「普通のノートPC」で、筐体デザインにしても機能性にしても「普通」です。なので、評価としても「普通に使える、素性の良いスタンダードノート」ということになります。ひと通りいろんなことをチェックしてみましたが、突出してすごいところも突出して劣っているところもありませんでした。その意味ではレビューしにくい製品だと言えます。

じゃダメなの?というと、絶対にそうではありません。コストパフォーマンスが高く、狙った性能・機能が狙い通りに実現されていると思います。誰が使っても違和感のないデザインで、よくわからない独自アプリも入っていませんし、(テンキーのレイアウトに少しクセを感じましたが)不満を感じることのない性能と使い勝手です。「基本がしっかりしているノートPC」だと思いますね。これこそがある意味で「王道」のスタンダードノートと言えるのではないでしょうか。PCに詳しくない人でも安心して購入ができるでしょう。Core i5ノートとして「普通」なだけに、わからないことがあればググれば一発で問題解決できると思います。

6.関連リンク(ドスパラ)

DX-C5

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