中国メーカーのBMAXが15.6インチノート「X15」をリニューアルしました。従来モデルからの変更点は小さいのですが、全体的なスペックのバランスが良くなったと思いますし、価格もかなり割安感があります。テレワークなどで自宅作業時間が増えていると思いますので、サブPC的な位置づけであればかなり魅力的な製品だと言えるでしょう。
なお、従来モデルについてはウインタブで紹介記事を掲載済みです。詳細についてはこちらの記事をご参照ください。この記事では主に変更点についてご説明します。
BMAX X15 - 低価格でバランスの良いスペックの15.6インチスタンダードノート。スリムで美しいデザインです
1.スペック
BMAX X15(New Vesion) | |
OS | Windows 10 |
CPU | Intel Celeron N4120 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPS(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB 3.0 × 2、miniHDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(0.3MP) |
バッテリー | 38.0Wh(10000mAh/3.8V) |
サイズ | 375 × 243 × 20.0 mm |
重量 | 1.8 kg |
従来モデルからの変更点
・CPUがCeleron N4100からN4120に
・SSDが128GBから256GBに
コメント
冒頭に書かせていただいたとおり、従来モデルからの変更点はわずかです。特にCPUは「一応新しくなった」のですが、パフォーマンスはほとんど変わりません。
これはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです(5月12日現在。数値が大きいほうが高性能)。N4100とN4120は「測定誤差レベル」の差しかありませんので、使用感は全く同じと言っていいでしょう。しかし、いつも書かせてもらっていますが、ウインタブ的には「N4100(N4120)はそこそこ使える性能」だと思っています。
国内外のエントリーノートに搭載されているCeleronには「N4000(N4020)」と「N4100(N4120)」がありますが、両者にはかなり大きな性能差があります。ベンチマークスコアが、というよりは、使ってみての体感差がかなり大きいです。これは私やライターの共通認識ですね。
Celeron N4120を搭載するノートPCを「何に使うか」によって評価は大きく変わります。また、「今までずっとCore i7搭載機ばかりを使い続けてきた」という人と「今使っているPCもCeleron」という人では感覚が異なりますよね。
ウインタブが言う「そこそこ使える」というのは「Excelで簡単な表を作成する」「Wordやテキストエディタで文書を作る」「YouTubeで動画を視聴する」「あちこちのWebサイトを巡回して情報収集をする」という用途での評価です。また、私は毎日長時間PCで作業をしていますが、作業内容は「こんなもん」です。
一方「膨大な関数や凝ったマクロを使ったExcelの表を作る」「PowerPointでエフェクトバリバリのプレゼン資料を作る」「手の混んだ動画編集をする」といった用途には向きません。このような用途で使う(使わなくてはならない)のならCoreプロセッサー搭載機のほうがいいと思いますし、今日的なPCの用途を考えると、PCの性能に特にこだわりたいのならGeForceでも積んだゲーミングPCにするほうがいいでしょう。
少し脱線しました。次にRAMですが、従来モデルと変わらず8GBです。Celeron N4120に適した作業を想定すれば8GBあれば十分でしょう。うれしいのはストレージ容量が倍増された、という点です。個人的には128GBで使えないことはないと思っていますが、256GBあれば結構無頓着にデータを保存したりダウンロードしたりできます。
あと、この製品は底面にM.2 スロットがあります。ただ、これまでウインタブが経験したBMAX製品のレビューに照らせば、このM.2 スロットは空きではありません。標準搭載の256GBが入っていると思います。なので、「換装」は容易にできますが「増設」はできないと思っておくほうがいいです。その意味でも標準搭載のSSDが倍増したというのはうれしいことです。
もう一つ注意したいのがキーボードです。BMAXに限らず、日本語配列のキーボードを設定している中華メーカーはほぼ皆無です。なので、強制的に英語配列。
それと、タッチパッドが大きいのはいいんですけど、テンキー付きキーボードであるにも関わらず、タッチパッドが左にオフセットされていません。なので、実機を試していませんが、文字入力の際にはタッチパッドの位置がちょっと気になるかもしれません。
筐体のデザインは十分に美しいと思いますし、BMAX製品の筐体品質は(価格の割に)高く評価できます。ずーっと前の中華タブとか中華PCのイメージとは全然違いますね。おそらく多くの人が満足できる質感になっていると思います。
2.価格など
BMAX X15(New Vesion)は中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、5月13日現在の価格は329.99ドル(36,551円)ですが、クーポンコード「BGJP7NA」を使えば319.99ドル(35,443円)で購入ができます(5月14日まで)。
「だいたい35,000円」で購入できるノートPCは探せば日本でも見つかりますが、CPU/RAM/ストレージ、そしてディスプレイの構成を考慮すれば、このBMAX X15は非常に安いと感じられます。読者の皆さんはCoreプロセッサーやRyzen搭載機をメインに使っていると思いますが、サブ機的な用途であればこの製品はおすすめですね。
3.関連リンク
[New Vesion]BMAX X15:Banggood
コメント
従来モデルからの変更点
・CPUがCeleron N4000からN4120に
と記載ありますがN4100では?
すみません、おっしゃるとおりです。修正しました。
以前のBIOSだとF5がwifi ON/OFFなので道具として使えない。
新バージョンX15はメディアキー優先モードを解除できるように改善されましたか?