HPが個人向けの非ゲーミングブランドとしては最上位となるSpectreシリーズから、15.6インチのコンバーチブル2 in 1「HP Spectre x360 15(eb0000)」を発売します。妥協のないパフォーマンスと高級感満点のデザイン、そして従来モデルから大幅にコンパクト化された筐体サイズになっています。
1.スペック
Spectre x360 15-eb0000 | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Core i7-10750H |
外部GPU | NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti Max-Q(4GB) |
RAM | 16GB(DDR4-2933) |
ストレージ | 32GB Optane + 512GB / 32GB Optane + 1TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
15.6インチIPS(3,840 × 2,160)タッチ 15.6インチOLED(3840 × 2,160)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 3)× 2、USB 3.1 Gen1、HDMI 2.0 、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 稼働時間 最大約8.5-15時間 |
サイズ | 359 × 226 × 19 mm |
重量 | 1.92-2.04 kg |
HP Spectre x360 15(eb0000)のOSはPro版のみ、CPUは第10世代(Comet Lake-H)のCore i7-10750H、そしてGPUにはGeForce GTX1650Tiを搭載します。CPUとGPUに関してはゲーミングノートと同等の構成と言え、オンラインゲームのプレイも可能と思われますし、(特に2D系の)クリエイターの制作業務にも対応できる実力があると思われます。
RAMは16GB、ストレージはOptaneメモリー(HDDキャッシュで、データアクセスをより高速にするもの)がついた512GBもしくは1TB SSDが搭載されます。
ディスプレイは「4K(3,840 × 2,160)オンリー」で、非常に凝ったことに、IPS液晶と有機ELを選択可能です。また、ディスプレイは「アンチリフレクション仕様」という、簡単に言うと「グレアタイプなんだけど映り込みが低減されている」ものが使われています。
このディスプレイは4,096段階の筆圧と傾き検知にも対応する「HP MPP アクティブペン」が使え、ペンは同梱されます(ブラックのもの)。15.6インチと、コンバーチブル2 in 1としては大型のサイズになっていますし、ペン性能も非常に高いので、イラストやマンガなどの制作用としても向きますね。
通信まわりでは当然のようにWi-Fi6(ax規格)に対応し、入出力ポートは、USB Type-Cが主力となりますが、いずれもThunderbolt 3と高規格です。また、USB Type-Aポートもありますので、有線マウスの接続などもしやすいかと思われます。
サイズは従来モデルからコンパクト化されました。特に奥行きが劇的に小さくなっています。この結果、上部ベゼルは62%細くなり、左右ベゼルも32%細くなっています。また、有機ELディスプレイ搭載モデルは重量1.92 kgと、2キロを切りました。ただし、有機ELってバッテリー消費が大きく、IPSディスプレイ搭載モデルのバッテリー稼働時間が15時間という公称値になっているのに対し、有機ELモデルは8.5時間と、かなりの差になっています。
2.筐体
HP Spectre x360 15(eb0000)を正面から見たところです。繰り返しになりますが、奥行きが小さくなったことにより、特に下部のベゼルが非常に細くなっています。
天板です。Spectreのトレードマークとも言えるアッシュブラックの筐体色にゴールドのアクセントカラーが組み合わされます。筐体はおそらくCNC加工のアルミ製と思われます。また、サイズのところに掲載した画像を見ていただきたいのですが、キーボードはオーソドックスにテンキーがつき、キーピッチは18.0×18.4mm、キーストロークは約1.5mm、100キー日本語配列のバックライト・キーボードとなります。
コンバーチブル2 in 1筐体なので、ヒンジが360度回転し、タブレットモードやテントモード、スタンドモードでの利用が可能です。特に高品質なペン入力機能がありますので、タブレットモードは便利に使えるでしょう。
側面と入出力ポートの配置です。高性能なCPUとGPUを搭載しているため、通気口がやや目立ちますが、ポート配置は悪くなさそうですね。
HP Spectre x360 15(eb0000)は一足先にリニューアルされた13.3インチ版のSpectre x360 13をそのまま大きくした、という感じのデザインで、13.3インチ版と同様、極限まで絞り込まれたサイズ感と、Spectreらしい高級感満点のデザインが魅力的です。
3.価格など
HP Spectre x360 15(eb0000)は7月下旬以降の発売予定で、7月1日現在、HP Directplusの製品ページには「IPSディスプレイ+ストレージ512GB」のモデルが227,800円(税込み250,580円)、「有機ELディスプレイ+ストレージ1TB」のモデルが249,800円(税込み274,780円)と表示されています。
ゲーミングノートに匹敵する性能のCPUとGPU構成、4Kディスプレイ、そしてSpectreの名にふさわしいデザインと、「価格が高くても納得」のコンバーチブル2 in 1かと思います。