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ASUS VivoBook 15 K513EAの実機レビュー ー Tiger LakeのCore i7を搭載する15.6インチノート!パフォーマンスも使用感も素晴らしい!

ASUS VivoBook 15 K513EA
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はASUSの15.6インチスタンダードノート「VivoBook 15 K512EA」の実機レビューです。先月、この製品と非常によく似た名前の15.6インチノート「VivoBook S15 S533EA」という製品の実機レビューもしています。スペック表を価格を見ると、今回レビューする「VivoBookの、『S』がつかないほう」は「装備簡略版・低価格版」という位置づけになるかと思われます。ウインタブでは幸いにして、間髪を入れずに両方のモデルをレビューできましたので、「どっちがいいのか」ということも考えつつ執筆していきたいと思います。

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なお、「VivoBookの『S』がつくほう」のレビュー記事もぜひご覧ください。
ASUS VivoBook S15 S533EAの実機レビュー - 第11世代(Tiger Lake)Coreプロセッサー搭載の高性能15.6インチノート、軽快なデザインが素晴らしい!

1.スペック

  VivoBook 15 K513EA
OS Windows 10 Home
CPU Intel Core i5-1135G7 / Core i7-1165G7
外部GPU なし
RAM 8GB
ストレージ 256GB SSD + 1TB HDD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチ(1,920 × 1,080)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
入出力 USB 3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1、USB2.0×2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 稼働時間8.5時間
サイズ 359.8 × 235.3 × 18.6 mm
重量 1.8 kg

CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i5もしくはCore i7です。12月15日現在、Core i3の設定はありません。RAMとストレージは全モデル共通で、8GB/256GB SSD+1TB HDDとなります。12月15日現在のバリエーションモデルは下記の3つです。

・Core i7/Office Home&Business付属
・Core i7/WPS Office付属
・Core i5/WPS Office付属

また、今回のレビュー機はCore i7モデルで筐体色は「インディーブラック」でしたが、Core i7モデルはこの色のみ、Core i5モデルは「トランスペアレントシルバー」という色のみが設定されていますので、「Core i5でブラック」や「Core i7でシルバー」というのは選べません。

ディスプレイは15.6インチのFHD解像度、ノングレアタイプです。ASUSでは「IPS」という表記をしていませんが、実機を確認したところ、少なくともTN液晶ではないと判断し、おそらくIPS相当の液晶が使われていると思います。

ここまでのスペックでVivoBook S533EAと比較すると、CPUのバリエーションは同じ、RAMは「S15」がCore i7モデルで16GBだったのに対し「15」では8GBのみ、ストレージは「S15」がCore i5モデルが512GB SSD、Core i7モデルが1TB SSDで、「15」は256GB SSD + 1TB HDDのみ、という違いがあります。

通信まわりではWi-Fi6に対応しません。入出力ポートはUSB Type-Cが1つとUSB Type-Aが3つ、HDMIにmicroSDカードリーダーがあり、15.6インチのスタンダードノートとしては標準的な構成と言えます。個人的にはこの構成で不満はありませんが、欲を言えば有線LANポートがあっても良かったかな、と思います。ちなみに「S15」はWi-Fi6に対応し、ポート構成は基本的に同じですがUSB Type-CはThunderbolt 4です。

バッテリー稼働時間は8.5時間となっていて、表記上は「S15」の9.7-10時間よりも少し短いのですが、このレビューで簡単に稼働時間のテストをしていますので、後ほど改めてご説明します。

サイズは「S15」とほぼ同じですが、ピッタリ同じではありません。

S15: 359.8 × 233.8 × 16.1 mm / 1.8 kg
15(レビュー機): 359.8 × 235.3 × 18.6 mm / 1.8 kg

このように、奥行きが1.5 mm、厚さは2.5 mm違います。数字で見ると結構な差があるように思われますが、体感的には「あんまりわからない」くらいですね。

ASUS VivoBook 15 K513EA システム構成
ASUS VivoBook 15 K513EA ストレージ構成
レビュー機のシステム構成です。上位モデルとなる「Core i7/RAM8GB/256GB SSD + 1TB HDD」という構成でした。

2.筐体

ASUS VivoBook 15 K513EA 同梱物
同梱物です。ここ1年ほど、ASUS製品のレビュー機会が増えましたので、私としては「おなじみ」のラインナップです。画像左上から取扱説明書、「必ずはじめにお読みください」の一枚もの(サポートの連絡先などが書いている)、保証書、封筒(後述します)、画像右下からACアダプター、Officeのライセンスカード(Office付属モデルのみに同梱されます)、各種広告チラシです。

ACアダプターは軽量で、実測値165 gでした。

ASUS VivoBook 15 K513EA シール
封筒の中身は「シール」です。VivoBookシリーズには同梱されているようですね。元気のいいイラストばかりで、個人的には好感が持てます。

ASUS VivoBook 15 K513EA シール
天板に置いてみました。これシールなんで、購入された場合は貼り付けるということになるんでしょう。ノートPCの雰囲気が変わって面白いかも。

ASUS VivoBook 15 K513EA 天板
天板です。レビュー機の筐体色は「インディーブラック」でした。筐体素材は金属(アルミ合金だと思います)ですね。最近朝晩冷え込みますが、朝レビューをしようと思って実機に触れたら天板がめっちゃ冷たかったので、金属製ということで間違いないです。

ASUS VivoBook 15 K513EA トランスペアレントシルバー
ちなみにこちらが「トランスペアレントシルバー」。VivoBook 15 K513EAではCore i5モデルに設定されている色です。

ASUS VivoBook 15 K513EA 底面
底面です。画像下部左右にスピーカーグリルがあります。この製品はharman/kardonチューニングのステレオスピーカーが搭載されています。

ASUS VivoBook 15 K513EA 右側面
右側面です。画像左からmicroSDカードリーダー、イヤホンジャック、USB Type-C、USB Type-A、HDMI、DC-INです。

ASUS VivoBook 15 K513EA 左側面
左側面にはUSB Type-A(2.0規格)が2つ。レビュー中にマウスや外付けSSD、ハブなどを接続して使ってみましたが、USB Type-Aポートが左右に振り分けられていて、使い勝手は良かったです。特にレビュー機の場合、置き場所も決まっておらず、自宅内のいろんな場所で使い、いろんなものを接続しますので、このポート配置は便利でした。

ASUS VivoBook 15 K513EA 前面
前面です。ポート類やボタン類はありません。

ASUS VivoBook 15 K513EA 前面
前面の中央にヒンジ開口用のくぼみがありますが、「しっかりくぼんている」ので開口は容易でした。

ASUS VivoBook 15 K513EA 背面
背面にもポート類やボタン類はありません。

ASUS VivoBook 15 K513EA キーボード

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キーボードです。VivoBook S15 S533EAと全く同じレイアウトです。配列は素直と言えますが、左上の全角/半角キーと右下の方向キーのサイズが小さくなっています。また、最近のASUS PCはテンキーの配置がちょっと変わっていて、加減乗除キーが上部に集められ、テンキー側のEnterキーも他の数字キーと同じサイズです。

「S15」に装備されていた指紋センサーはありません。また、バックライトも省かれています。

ASUS VivoBook 15 K513EA キーボード
ここも最近のASUS製品の特徴と言えますが、Enterキーの側面がイエローに塗られています。ASUSとしては「デザインアクセント」の意図のようですが、タイピングの際の「目印」としても便利です。詳しくは後述します。

ASUS VivoBook 15 K513EA 正面
正面から見たところです。ベゼル幅の開示はありませんが、VivoBook S15が「両サイド5.6 mm」と開示されていますので、それと同じでしょう。十分ナローベゼルと言えます。レビュー機は筐体色がブラックということもあり、全体的に引き締まって見えます。

ASUS VivoBook 15 K513EA ディスプレイ
視野角は170度と開示されていますので、TN液晶ではありません。ただ、最近は178度という視野角の製品が多く、それらと比較すると若干狭いです。ノングレアタイプながら、光の当たりかたによっては少し反射が気になります。映り込みはほとんどありません。

ASUS VivoBook 15 K513EA ヒンジ最大開口
ヒンジを最大開口したところです。レノボ製品のように水平位置(180度)開口はできず、ごく一般的な開口角度です。ASUS製品によく採用されている「エルゴリフトヒンジ」ではありませんが、底面のゴム足の高さが後部のほうが大きいようで、画像のように、ヒンジ開口時に筐体後部が少し持ち上がって見えます。

ASUS VivoBook 15 K513EA
一通り筐体を確認してみました。15.6インチノートとしては薄型・コンパクトに仕上がっていると思います。VivoBook S15とほぼ同じ筐体だと思いますが、「S15」が非常に元気のいい筐体色が採用されているのに対し、「15」のほうは「ブラック単色(Core i5モデルはシルバー単色)」なので、少し落ち着いた雰囲気になります。「S15」がパーソナル向け、「15」がビジネス向けと言えなくもないですが、個人的にはブラック一色の筐体はとても魅力的に感じられました。

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3.使用感

スピーカー

この製品、先日レビューしたVivoBook S15 S533EAと筐体まわりが基本的にほぼ同じと思われたのですが、スピーカーの音質が結構違ってました。S15よりもこの製品のほうが明らかに音質がいいです。原因として考えられるのは「実際にスピーカーの内部仕様が異なる」「個体差」「エージング」ですが、エージングは関係ないと思われます。なぜなら今回のレビュー機は「未開封」の状態だったからです。

また、この製品はS15の装備を簡素化したモデルと言えるので、スピーカーだけ「S15」よりもいいパーツを使っているとは考えられません。したがって「個体差」かと思われます。ひょっとして私の耳の調子か?という可能性もないわけではないのですが、私の耳は「低品質で安定している」と思っているので、個人的にはそうじゃないと思います。

で、レビュー機のスピーカーですが、ノートPCの内蔵スピーカーなので、さすがに低音は弱いです。しかし、中高音のこもりが少なく、クリアに聞こえますね。なので、予想以上に気持ちよく音楽を聴くことができました。

ASUS VivoBook 15 K513EA DTS

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ASUS VivoBook 15 K513EA DTS

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音響システムはDTS Audio Prosessingで、VivoBook S15と同じものです。グラフィックイコライザーも装備されていますが、調整項目は特段多くはありません。しかし、この製品のスピーカーの素の品質はよく、DTSでも必要十分な調整が可能、そして効果もしっかり確認できました。

PCの内蔵スピーカーとして音楽を聴いたり、BGMを流しながら作業するのに十分な品質と評価します。

キーボード

VivoBook 15のキーボードは先日レビューしたVivoBook S15 S533EAとほぼ同仕様と思われます。少なくともキー配列やキーピッチ(手採寸で19 mmよりもわずかに小さいくらい。18.75 mmくらいです)、キーストロークは同じと判断しました。ただし、S15に装備されていたバックライトや指紋センサーはありません。また、キーボード面が「S15」はメタル調のシルバー、こちらはブラック(おそらく樹脂素材)と、質感や感触も異なります。

アルファベットキー部分のキー配列はおおむね標準的で、特に変則的な部分は見受けられませんでした。一方で、テンキー部分はややトリッキーです。加減乗除キーが上部に集められ、テンキー側のEnterキーが他の数字キーと同じ大きさなので、日頃テンキー入力をする機会の多い人は少し戸惑うと思います。

打鍵音は小さく、静かな場所で使用してもあまり周囲に気を遣う必要はないでしょう。また、浅めのキーストロークは打鍵感がよく、確実に入力ができます。感触としては「パチパチという音はしないがパチパチ系」ですね。

また、2020年のVivoBookの特徴ともいえる「Enterキーの側面が黄色」という点ですが、少なくとも使用感を損なうことはなく、むしろアルファベットキー部分とテンキー部分の境目がわかりやすくなるというメリットがあります。個人的には単なるデザインアクセントにとどまらない効果を感じました。

それと、レビュー中、夜間に少し薄暗いところでキー入力をしてみましたが、キートップの印字がわかりやすく、バックライトなしでも特に見にくいとは思いませんでした。むしろ「S15」のシルバーのキートップのほうが少し見にくかったよなあ、と感じたくらいです。

キートップの素材感、またキートップの印字が「S15」とは異なることもあり、個人的にはバックライトなしでもこの製品のほうが使いやすいと感じました。テンキーの配列を別とすれば、非常にいいキーボードだと思います。

ディスプレイ

VivoBook 15のディスプレイは15.6インチのFHD解像度、ノングレア液晶となっています。IPSという表記はありませんが、角度をつけて見ても白っぽくなりませんので、IPS相当の液晶ではないか、と思います。しかし、少し視野角が狭く感じられますね。このあたり、先にレビューしたVivoBook S15に近い印象があります。

また、ノングレアタイプですが、グレアタイプのようなことはないものの、光の当たる角度によって反射が大きめに感じられました。輝度は十分確保され、日中であれば70%くらい、夜なら40%くらいでも十分な明るさです。

手持ちのノートPC(ZenBook 14、14インチFHD解像度、IPS相当の液晶、グレアタイプ)とモニター(27インチFHD解像度、VA液晶、ノングレアタイプ)と発色を比較してみました。ブラウザーのEdgeを開き、Bingで「花」を画像検索し、同じ画像いくつか並べての比較です。

VivoBook 15のディスプレイは発色がやや淡く、少しメリハリが弱いと感じられました。特にZenBook 14との比較では、ZenBookの液晶がグレアタイプということもあり、鮮やかさで少し劣る印象です。

ASUS VivoBook 15 K513EA MyASUS

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ASUS PCにプリインストールされている設定アプリ「MyASUS」に発色をコントロールする機能「Splendid」があり、「通常」と「ビビッド」に設定可能ですが、ビビッドにすると「明るくなるが白みが強くなる」ように思われ、個人的には通常のほうがより自然なのではないか、と感じました。このあたりはお好みによるかと思います。

一般的なビジネス利用とかWeb閲覧などの用途で不満を感じる品質ではないと判断します。このレビューのように数台のディスプレイを並べて比較するようなことをしなければ、何の違和感もなく使えるでしょう。普通にキレイです。ただし、繊細な色の識別が必要な仕事をしているような人だと、少し不満を感じるかもしれないですね。まあ、そういう人はディスプレイの仕様の高いPCを選ぶと思いますけど。

バッテリー

VivoBook 15は15.6インチノートとしては比較的軽量で、ちょくちょく外に持ち出して使うことも十分想定されますので、バッテリー消費をテストしてみます。

・ディスプレイ輝度40%、スピーカー音量40%で
 画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を15分
 ブラウザーでYouTubeを開き、音楽鑑賞を20分
・ディスプレイ輝度70%、スピーカーは使用せずで
 テキストエディタで文章入力、Web閲覧を20分
・ディスプレイ輝度100%、スピーカーは使用せず
 テキストエディタで文章入力、Web閲覧を25分

トータルで80分使用してバッテリー消費は21%でした。単純計算だと1時間当たり15.75%の消費、稼働時間は6.3時間となります。S15でも同様のテストをしたところ、稼働時間は5時間強と推測されましたので、それよりもやや長いという結果です。

要因として、今回のテストではディスプレイ輝度を低めにしていた時間が長く、この際のバッテリー消費が予想以上に少なかったことが挙げられます。輝度40%の状態のみで稼働時間を換算すると、約7時間となりました。

VivoBook 15とS15、稼働時間はほぼ同じと考えるべきかと思います。個体差もありますが、今回特に感じたのはディスプレイ輝度がバッテリー稼働時間にかなり大きく影響する、という点ですね。誰でも想像できる話ではありますが、今回は想定を少し越えていました。

この製品のバッテリー稼働時間は、一般的なビジネス利用だと6時間~7時間くらいかと思います。

4.性能テスト

ASUS VivoBook 15 K513EA MyASUS

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MyASUSには「インテリジェントパフォーマンステクノロジー」という設定項目があり、ASUSによれば「最大40%のパフォーマンス向上」効果が見込める、とのことです。今回はこのモードを「パフォーマンスモード」に設定してベンチマークスコアを測定しました。

ASUS VivoBook 15 K513EA 3D Mark
ASUS VivoBook S15 S533EA(Core i7-1165G7):3,296、12,153
ASUS ZenBook 13 UX325EA(Core i7-1165G7):3,184、10,204
MINISFORUM EliteMini X400(Ryzen 5 PRO 4650G):3,012、11,765
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U):2,925、10,314
ASUS VivoBook S15 M533IA(Ryzen 7 4700U)2,834、10,545
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 2,667、9,673
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 2,581、9,545
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 3500U) : 2,269、7,922
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 2,259、7,741
Lenovo ThinkPad E495(Ryzen 5 3500U): 2,257、7,874
マウス m-Book X400B(Ryzen 5 3500U): 1,528、4,659
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 1,513、6,808
HP ENVY 13 X360(Ryzen 3 2300U): 1,513、5,396
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 1,241、4,733
dynabook GZ83(Core i7-10710U): 1,239、4,815
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):1,211、4,946
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 1,211、4,871
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 1,181、4,845
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 1,189、4,586
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 1,178、4,574
dynabook AZ66/M(Core i7-10710U): 1,174、4,611
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 1,157、4,652
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 1,136、4,524
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 1,126、4,746
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 1,116、4,367
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 1,111、4,325
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 1,092、4,383
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 1,085、4,370
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):1,084、4,421
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 1,084、4,282
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 1,082、4,559
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-8665U): 1078、-
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 1,063、4,350
ドスパラ DX-C5(Core i5-10210U): 1,010、4,262
※左からFireStrike、SkyDiverのスコア

まずはグラフィック性能を測定する「3D Mark」から。さすがはTiger Lakeというべきか、Iris Xeというべきか、非常に高いスコアになっています。先にレビューしたVivoBook S15 S533EAよりも若干高いスコアですが、測定誤差あるいは「その時のコンディション」くらいの差なので、実質的には同等と考えていいでしょう。ビジネス用途はもちろん、2D系のイラスト制作や画像加工、あまり手の混んでいない動画編集なら問題なくこなせると思います。

前回の「S15」のレビューで試したのですが、このくらいのスコアでも推奨スペックがある程度高いオンラインゲーム(GPUがGeForce GTX1050以上などとされているようなもの)のプレイは難しいです。なので、Iris Xeだからゲームもサクサク、というわけでもありません。ライトなものなら大丈夫だと思いますが…。Iris Xeの性能が非常に高いのは間違いないですし、それは第3世代Ryzenをも凌ぐくらい、と言っていいと思いますが、GeForce GTX(の現行モデル)並みというわけではありませんので、過信はしないほうがいいでしょう。

ASUS VivoBook 15 K513EA PC Mark

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参考:
HP OMEN X 2S 15(i9-9880H、RTX2080 Max-Q):6,447
Lenovo Legion Y740(17)(Core i7-9750H、RTX2080Max-Q): 6,151
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):6,081
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(i9-10980HK、RTX2070SUPER):6,023
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS、RTX2060 Max-Q):5,852
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
MSI Bravo 15(Ryzen 5 4600H、Radeon RX5300M): 5,635
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
MINISFORUM EliteMini X400(Ryzen 5 PRO 4650G):5,304
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 5,299
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U): 5,014
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ASUS VivoBook S15 M533IA(Ryzen 7 4700U): 4,975
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 4,738
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 4,678
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
dynabook GZ83(Core i7-10710U): 4,193
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 4,155
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-8665U): 4,132
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650): 4,124
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):4,120
ASUS ZenBook 14 UX434FL(Core i5-8265U、MX250):3,933
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 3,843
dynabook NZ65(Core i7-10710U、MX250): 3,820
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
HP Spectre 13(Core i5-8265U): 3,766
ドスパラ DX-C5(Core i5-10210U): 3,737
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 3,728
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 3,714
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
dynabook GZ83(Core i7-10710U): 3,661
マウス m-Book X400B(Ryzen 5 3500U): 3,659
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U): 3,617
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
Lenovo ThinkPad E495(Ryzen 5 3500U): 3,574
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
CHUWI CoreBox Pro(Core i3-1005G1): 3,406
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108

表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。3D Markほど露骨にGPU性能の差は現れませんが、テスト項目にグラフィック処理も含まれるので、外部GPU搭載機のほうが高いスコアになります。

ここでも「S15」とあまり変わらないスコアとなりました。第3世代Ryzen 7 4700Uのベストスコアに少し及ばなかった、くらいですが、外部GPU非搭載機としてはトップクラスのスコアであることは間違いないです。もちろんビジネスシーンでストレスを感じる場面はほとんどないでしょう。

ASUS VivoBook 15 K513EA CINEBENCH R23
参考:
MINISFORUM EliteMini X400(Ryzen 5 PRO 4650G):1,245、8,651
MINISFORUM H31G(Core i5-9500F):1,105、5,922
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H)(注):1,077、5,999
ひつじ 自作PC(Core i7-6700 GTX980ti):1,031、5,078
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U)(注):1,023、3,691
Microsoft Surface Laptop Go(Core i5-1035G1(注):1,006、3,559
ひつじ 自作PC(Core i3-7100T):840、1,826
HP Pavilion x360(Core i5-7200U)(注):790、1,740
※左から順にシングルコア、マルチコアのスコア
(注)ノートPC、(注)ないものはデスクトップPC

CINEBENCHはつい最近R23にバージョンアップした関係で、過去データが非常に少ないです。CINEBENCHは「CPUの性能だけ」を測定するベンチマークソフトで、ノート用Ryzenの過去データはありません。しかし、デスクトップ用のCPUやゲーミングノート用のCore i7-9750Hと比較しても高いスコアになっていることはわかりますね。特にシングルコアのスコアが素晴らしいです。Tiger Lakeであれば、外部GPUとの組み合わせでオンランゲームなどもこなせるんだろうと思います。

ASUS VivoBook 15 K513EA Crystal Disk Mark
最後にSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。PCIe ×2接続にふさわしいスコアになっています。というか、この製品はゲーミングノートではないので、測定する意味もなかったかもしれません。言うまでもなくVivoBookが想定する使い方で速度不足を感じることはまずないと思います。

なお、しばしば「発熱」や「ファン音」についてお問い合わせのコメントを頂くことがありますが、オンラインゲームなどの場面を別とすれば、発熱やファンの騒音は全く気にしなくていいです。この製品はもちろん冷却ファンを搭載していますが、試用中にファン音を意識したことはありませんでした。

5.まとめ

ASUS VivoBook 15 K513EAはASUS Storeで販売中で、12月15日現在の価格は下記のとおりです。

Core i7/MS Office:131,636円(144,800円)
Core i7/WPS Office:113,455円(124,800円)
Core i5/WPS Office:99,818円(109,800円)
※MS OfficeはMicrosoft Office Home&Business 2019
※カッコ内は税込み価格

RAMやストレージの構成が異なるため、単純に比較はできませんが、VivoBook S533EAの「Core i7/RAM16GB/1TB SSD/MS Office」という構成のモデルが163,455円(税込み179,800円)ですから、それと比較すると税込みベースで3万5千円ほどこの製品のほうが安くなっています。

「S15」のような元気のいい筐体色ではなく、どちらかというとビジネスマシン的な雰囲気で、バックライトや指紋センサーといった快適装備が廃されているものの、パソコンとしての基本性能は十分すぎるくらいに高いですし、快適装備がないことによる使いにくさというのもあまり感じられません。

「いや天板が赤とか緑じゃなくていいから」という人や「主に仕事用に使いたい」という人であれば、「S15」のほうよりも、この「15」のほうが向くのではないかと思います。一方で「S15」が持つ、華やかで軽快な雰囲気も捨てがたく、特に若い人には「S15」のほうをおすすめしたいですね。あとはお好みで決められるといいでしょう。

今回改めて「VivoBookの15.6インチ」の基本性能や使い勝手の良さを再認識しました。購入すれば長く付き合えるスタンダードノートだと思います。

6.関連リンク

VivoBook 15 K513EA(Core i7/MS Office)icon
VivoBook 15 K513EA(Core i7/WPS Office)icon
VivoBook 15 K513EA(Core i5/WPS Office)icon

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