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HP 15s-eq1000 - ベーシックで軽量な15.6インチノート。低価格ながら納得のスペックです

HP 15s-eq1000
HPが15.6インチの軽量なエントリー・ノート「HP 15s-eq1000」を発売しました。「エントリー」という位置づけになっていますが、最近の「HPのエントリー」は全然エントリーとは言えないような性能と、しかしHPらしい高品質な筐体を備え、「価格だけエントリー」という感じの製品が増えていますが、この製品はどうでしょうか?

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1.スペック

HP 15s-eq1000
CPUはAMDのAthlonとRyzenで、ウインタブでは初見となる型番です。どのくらいの性能なのかよくわからないので、Passmarkが公表しているベンチマークスコアを調べてみました。ここで記載している画像は5月22日現在のものです。

HP 15s-eq1000
まずはAthlon Silver 3050Uから。型番からしてRyzenの下位、Intel CPUであればCeleronとかPentiumに相当するものと仮定して、Celeron N4100、Pentium Silver N5000と比較しています。Athlon 3050Uはサンプル数がわずか3なので、データの信頼性はそれほど高くありませんが、それにしてもCeleronやPentiumよりもずいぶんと高いスコアになっています。Pentiumのほうはウインタブではあまりレビュー経験がないものの、Celeron N4100に関してはウインタブ的には「おなじみ」の型番で、「4コアの、Celeronとしては高性能」なものです。このCeleron N4100に大きく差をつけていることから、Athlon 3050Uの性能にはかなり期待ができそうです。

HP 15s-eq1000
次にRyzen 3 3250Uです。Ryzen 3 3200Uというのは以前からある型番ですが、ウインタブでは3250Uは初めて掲載します。AMDの仕様表を確認した限り、3200Uと3250Uの差はほとんどない(というか数値的には全然違わない)のですが、Passmarkのスコアは結構違っています。ただし、こっちはサンプル数「1」なんで、実際のところ3250Uと3200Uの性能差がどのくらいなのかはまだよくわからん、と言えます。

ただし、第10世代(Comet Lake)のCore i3-10110Uとの比較では「互角」くらいに考えても良さそうです。購入検討の際の参考になさってください。

RAMはとストレージはAthlonモデルが4GB/128GBもしくは8GB/256GB、Ryzen 3モデルが8GB/256GBです。Athlonモデルでもそこそこの処理性能が期待できそうなので、RAMは8GBを選んでおいたほうがいい(必然的にストレージも256GBになりますが)と思います。

ディスプレイは15.6インチのIPS液晶、FHD(1,920 × 1,080)解像度、ノングレアタイプです。この製品の価格帯を考えれば、IPS液晶でFHD解像度というのは非常にありがたいところですね。

通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応します。エントリークラスといいつつ、ここも非常にうれしいところ。入出力ポートのほうは15.6インチとしてはそんなに悪くはないと思いますが、有線LANポートはあっても良かったかもしれません。

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サイズはこのクラスとしてはコンパクトで薄型です。そして重量も1.6 kgなので、15.6インチの割にはかなりの軽量と言えます。モバイルノート並み、とまではいきませんが、ちょくちょく外に持ち出して使えそうです。

2.筐体

HP 15s-eq1000
HPの「HPブランド」というのはPavilionとかENVY、Spectreと比較するとベーシックな筐体が使われていて、本来高級感を期待するようなものではありません。しかし、安っぽいということはなく、シンプルでクリーンなデザインになっています。正面から見ると、ベゼル幅も細く、スッキリとまとまっている、と感じます。

HP 15s-eq1000
天板もオーソドックスにHPロゴがあるだけです。筐体色は「ピュアホワイト」という、純白に近い白で、天板には滑り止めと思われる細かい模様が入っています。筐体素材はプラスティックだと思います。HPでは「清潔感溢れるピュアホワイトのボディは、持つ人と場所を選びません。」と説明していますが、そのとおりだと思います。誰が使っても違和感はないでしょうね。

HP 15s-eq1000

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側面と入出力ポートの配置です。なんとなく「もう少しポートがあってもいいのでは?」と感じるのですが、かといってこの構成で当座ポート不足に困るということもなさそうです。また、SDカードリーダーがmicro規格ではなくフル規格になっているのも便利です。

キーボードについては適当な画像がありませんでした。メーカーのスペック表によれば「日本語配列、テンキー付き、キーピッチ18.7 × 18.7 mm、キーストローク1.5 mm」となっていましたので、「狭苦しさもなく、普通に使えるテンキー付きキーボード」ということですね。HP製品ですし、使用感も悪くないと思われます。

3.価格など

HP 15s-eq1000はHP Directplusで販売中で、5月22日現在の価格は44,800円(税込み49,280円)から、となっています。なお、Ryzen 3搭載モデルは5月下旬発売で、まだ販売がスタートしていません。

HPの「HPブランド」の15.6インチは他に「HP 15-db0000/db1000」という、「s」がつかないモデルもあり、こちらは一回り大きな筐体に光学ドライブを備えています。sがつかないほうのHP 15はさらにコストパフォーマンスが高くなっているので、持ち運びを考慮しないのであればHP 15のほうがいいかもしれません。

しかし、このHP 15sは低価格でモバイルノートに近い薄型軽量マシンですし、それでいてキーボードにはテンキーも付いていたりしますので、このパッケージングも非常に魅力的です。「sつきにするかsなしにするか」悩みどころですね。

4.関連リンク(HP)

HP 15s-eq1000 製品詳細icon

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