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富士通 arrows Tab QH35/W - キーボード付属の10.1インチタブレット、もちろんCherryTrail

富士通arrows Tab QH35/W
富士通が長い沈黙(おそらく1年以上)を破り、新しい10インチタブレットを発表しました。「arrows Tab QH35/W」といいます。富士通のWindowsタブレットは品質が非常によく、質感も高く、バンドルソフトが充実してるんだけど、ちょっと高いよね、という印象がありましたが、新しいQH35/Wは決して高価ではなく、リーズナブルなスペックとお値段になっています。

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1.スペック

OS: Windows 10 32ビット
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチ(1,280 x 800)
ネットワーク:  802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth
カメラ: イン2MP / アウト5MP
入出力: USB3.0、microUSB2.0、microHDMI、microSD、オーディオ
バッテリー: 未公表
サイズ:
 本体 259.8 × 171.4 × 8.9 mm / 重量 630 g
 キーボード込み 275 × 190 × 21.5 mm / 重量 1.3 kg
キーボード: キーピッチ約17.0 mm/キーストローク約1.2 mm/83キー、JIS配列準拠

補足します。CPUはCherryTrail世代のAtom X5-Z8300で、CherryTrailの中では下位に位置するモデルです。QH35/WはCPU以外は特に派手な部分はなく、OSは32ビットですし、RAMは2GB、ストレージは64GB、ディスプレイ解像度も1,280 × 800となっており、10インチタブレットとしては標準的な構成です。USBポートが2つ、無線LANが5GHz帯に対応するのは歓迎ですけど、このへんは富士通の従来モデルでも同じなんですよね。

ただ、これまでいろいろと実機レビューをしてきた経験からいうと、OSが32ビットでもCherryTrailのメリットであるグラフィック処理性能は十分発揮できるように思います(32ビットOSでオンラインゲームのベンチマークテストをしても、BayTrail世代のAtomよりも断然いいスコアが出ることを確認しています)。逆にOSが32ビットなので、RAMも2GBで妥当かな、と思います。富士通は従来通り、派手なカタログスペックを追ったりはしませんね。多分安定感がある挙動になるでしょう。

2.筐体

富士通 arrows Tab QH35/W タブレット本体
残念ながらタブレット本体についてはあまり情報がなく、製品画像も少ないです。パッと見ると従来モデルから大きく変化しているように見えませんが、確実に小さく、軽くなっています。従来モデルのサイズは265.5 × 188.8 × 10.2 mmで重さが680 gだったので、長辺が5.7 mm、短辺が17.4 mm、厚さが1.3 mm小さくなり、重量は50 gも軽くなっています。

富士通 arrows Tab QH35/W キーボード
今回CPUのCherryTrail化と並んで最も大きな変更点は「カバー付キーボード」が標準で付属することでしょう。もともと富士通の10インチタブレットにはヒンジ付きでかなり使いやすそうな純正キーボードが用意されていましたが、これをつけてしまうと(正確には標準で付属する型番があった)実売価格が一気に跳ね上がってしまいました。

新しいQH35/Wにはタブレットカバーを兼ねる簡易的なキーボードが付属することになり、その分価格も低めに抑えられています。ただ、このキーボードはコネクターによる物理接続なのかBluetooth接続なのか、今のところよくわかりません。この記事のトップ画像をもう一度確認してみると、コネクターらしきものが見えないので、Bluetooth接続である可能性が高いと思われます。

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富士通 arrows Tab QH35/W
カバー部分を台座にするタイプで、発想自体は全然新しくないですね。むしろ最近だとこのタイプは主流じゃなくなってます。しかし富士通なので、打鍵感もよく、実用性も高いだろうと予想できます。あと、タブレット背面にはおなじみのロゴがついてますね。

3.ソフトウェア

富士通のWindowsタブレットには高価な辞書ソフトが付属していましたが、QH35/Wにはこれらの辞書ソフトは付属しません。しかし、実用性の高いソフトウェアもついてました。

富士通 arrows Tab QH35/W ATOK
日本語IME(入力方式のシステム)「ATOK」が付属します。ちなみに私はATOKを使っていません。ATOKのファンは多いですよね。上の画像はATOKの賢さの一例ですが、これと同じことをWindows標準のMS-IMEで試してみたら、

「機能と京都、京大卒の兄弟はきょう美人と京野菜を食べていた。僕は一人で郷里のキュウリを食べていた。」

となりましたので、やっぱりATOKって優秀なんだな、と思いました。ちなみにソフトウェアとしてのATOKはAmazonで5,000円くらいはします。

それと、これも人によってありがたみが異なると思いますが、ウイルス対策ソフト「マカフィー リブセーフ 3年版」も付属します。PCやタブレットを購入するとたいていこの類のソフトの体験版がインストールされていますが、QH35/Wにインストールされているのは体験版ではなく、3年間使える製品版なので、うっかりアンインストールしないようにしましょう。

4.価格と発売時期

富士通 arrows Tab QH35/W 正面
富士通 arrows Tab QH35/Wは12月25日に発売となり、価格はオープンです。例によってビックカメラをチェックしたら「予約受付中」となっていて、税込み75,384円(ポイント10%つき)でした。ビックカメラでまた買い物をするという前提ですが、ポイント分を考慮すると実質67,846円ということになります。

さすがに富士通の、しかもド新作なので、すごく安い、ということは言えませんけど、逆に富士通の製品(つまり耐久性などの品質面やアフターサービスが万全)であると思えば十分納得のいくレベルですね。高くないです。ウインタブの読者にはあえて中国タブレットを買ってしまうリスク テイカーも、安心して長く使える大手メーカーの製品を好む人もいると思いますが、後者の方々にはむしろ割安な製品と映るかもしれませんね。

5.関連リンク

「Windows 10」を搭載した個人向け2Way タブレット「arrows Tab QH35/W」を新発売:富士通 プレスリリース
arrows Tab QHシリーズ 10.1型ワイド:富士通 製品ページ
arrows Tab QH35/W ブラック : ビックカメラ
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