Dynabookの軽量モバイルノート「Gシリーズ」がリニューアルされました。Dynabookでは家電量販店などで販売される「カタログモデル」とDynabookダイレクトで販売される「Webオリジナルモデル」があり、前者は「G8/P」および「G6/P」という製品名、後者は「GZ/HP」および「GZ/HR」という名称になります。この記事では注文時に構成のカスタマイズが可能なWebオリジナルモデルについてご紹介します。
ウインタブではつい先日「GZ83」という2020年春モデルを実機レビューしていますので、こちらもあわせてご覧ください。
dynabook GZ83の実機レビュー - 高性能CPUを搭載し、重さは1キロ切り!使いやすさも抜群です!
1.スペック
dynabook GZ/HP, GZ/HR | |
OS | Windows 10 Home / Pro |
CPU | Intel Core i3-1115G4/Core i5-1135G7/Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB SSD/ 512GB SSD/ 1TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチIGZO(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.1 Gen1 × 2、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 稼働時間 24.0時間 |
サイズ | 306.0 ×210.0 × 17.9 mm |
重量 | 888 – 908 g |
Webオリジナルモデルのうち、Windows 10 Proを搭載するほうが「GZ/HR」で、Windows 10 Homeを搭載するほうが「GZ/HP」という型番になります。また、春モデルまでは「GZ83」「GZ73」「GZ63」などと、主に搭載するCPUによって型番が細かくわかれていましたが、秋冬モデルからは2つの型番に統合されました。こっちのほうがずっとスッキリです。
CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i3/Core i5/Core i7です。Tiger Lakeということでいずれも性能面に期待ができますが、注意したいのが「内蔵GPU」です。Core i3のみIntel UHD Graphicsで、Core i5とCore i7はIris Xeです。一般的なビジネス用途であればCore i3でも不満は出ないと思いますが、「よりTiger Lakeらしい」パフォーマンスに期待するのならCore i5以上を選ぶのがいいと思います。
RAMは8GBと16GBを選べますが、CPUにCore i3/Core i5を選ぶ場合は8GBのみ、Core i7を選ぶ場合のみ8GB/16GBの選択肢があります。ストレージも同様に選択するCPUによって制約があり、Core i3を選ぶと256GBのみ、Core i5なら256GBか512GB、Core i7なら256GB(RAM8GBの場合のみ)、512GB、1TB(RAM16GBの場合のみ)となります。ちょっとややこしいですね…。また、春モデルに設定のあったOptaneメモリーはなくなりました。
ディスプレイは13.3インチのIGZOパネル、ノングレアでFHD解像度です。冒頭に書かせていただいたとおり、つい先日春モデルの実機レビューをした際、このディスプレイは「素晴らしくキレイ」でした。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応し、入出力ポートも非常に充実しています。1キロを切る筐体のモバイルノートに有線LANポートをつけるメーカーはdynabookと富士通など、国内大手メーカーくらいなものでしょう。また、ポート構成は春モデルから変更され、USB Type-Cが1つから2つになり、しかもThunderbolt 4になりました!春モデルに装備されていたDC-INジャックがなくなり、そのかわりにUSB Type-Cになった、ということなので、Type-Cポートを使って給電/充電することになりますが、それでも大きな改善と言えますね。
サイズはちょっとだけ変わりました。
ニューモデル:306.0 ×210.0 × 17.9 mm / 888-908 g
春モデル:308.8 x 211.6 x 17.9 mm / 859-879 g
タテ・ヨコがちょっとだけ小さくなり、重量が29 g増えています。また、「パッと見」だとあまり変わっていないように見えたのですが、細かい部分がかなり変更されていますので、「新筐体」なのだろうと思います。
重量が少し増えてしまったのは残念ですが、CPU性能が大きく向上し、ポート構成も改善されていますので、おそらく「10人中15人は納得する」だろうと思います。
2.筐体
正面から見たところです。左右のベゼルはかなり細くなっているものの、外資メーカーのモバイルノートと比較すると上下のベゼルはやや太めです。上部ベゼルにあるWebカメラは顔認証対応のIRカメラですし、「例によって」めちゃめちゃ過酷な耐久テストをクリアした頑丈な筐体になっていますので、ベゼル幅なんかで無理してらんない、ということだと思います。もちろんMIL規格(MIL-STD-810G)準拠です。
天板です。dynabookのロゴ位置が変わり、中央に堂々と配置されるようになりました。筐体素材はマグネシウム合金です。
キーボードです。基本的なレイアウトは変わっていませんが、明らかに新しいデザインになりました。
こちらが春モデルのキーボード。デザインは変わりましたが、キーピッチ19 mm、キーストローク1.5 mm、キートップ中央に0.2 mmの凹み、というのは変わっていません。あと、パームレストがちょっと大きくなりましたかね?
そうそう、この画像です!この製品はヒンジが180度開口するようになっていて、ウインタブではいつも「狭いテーブルで打ち合わせをする際に便利です」と説明してきたのですが、それをきっちり表現してくれているのがこの画像。dynabook Gシリーズはこの状態で画面を反転させることも出来ますので、さらに便利になっています。
側面と入出力ポートの配置です。1キロを切る軽量筐体ながら、ポート構成は非常に充実しています。
筐体色は「オニキスブルー」のほか「パールホワイト」が選べます。
3.価格など
dynabook GZ/HP、GZ/HRはDynabookダイレクトで販売中で、出荷開始は12月21日頃、となっています。11月11日現在の価格は112,800円(税込み124,080円)からで、「Core i5/RAM8GB/256GB」だと122,800円(税込み135,080円)です。この価格は「会員価格(登録無料)」で、Dynabookダイレクトは会員登録をして購入すると割引が大きくなりますので、購入の際は必ず会員登録をしてください。
価格についてもう少し私見を述べると、「激安とまでは言わないが、外資系メーカーのモバイルノート比較しても全く割高感がない」です。マニアックなまでの筐体品質へのこだわり、使い勝手を良くするためのこだわりが詰め込まれた製品ということを考慮すると、割高どころか割安です。
私、春モデルを実機レビューして、dynabook Gシリーズの購入を真剣に考えています。割安と言っても10万円を越える出費になりますので、ホイホイ買えるわけではないですし、現在使っているASUS ZenBook 14もまだ1年しか経っていませんので、実際に購入するのはもう少し先になると思いますけど、日本メーカーらしい「モノづくり」がなされた製品であることに、ちょっと感動を覚えました。
ということで、冬のボーナスでメインのノートPC購入を検討している人にはおすすめしたい製品です。
4.関連リンク
dynabook GZシリーズ:Dynabook