Dynabookが15.6インチノートCシリーズをリニューアルしました。新しいCシリーズは6月9日に発表され、同時発表の「T / Xシリーズ(WebオリジナルモデルはAZ / BZシリーズ)」の光学ドライブを省き、そのぶん筐体を薄型・軽量に仕上げたものです。光学ドライブのニーズが低下している現在、私達にとっては「こっちのほうがいいかも」と思える製品です。
1.dynabook Cシリーズ スペック
スペック表
dynabook Cシリーズ | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-1235U/Core i7-1260P |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(DDR4-3200, 最大32GB) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB PCIe NVMe SSD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ ブルーレイ |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.1 Gen2 Type-C、USB3.1 Gen1 × 3、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック (C6はUSB3.1 Gen1が2つのみ、SDカードリーダーもなし) |
カメラ | Webカメラ(2MP)顔認証対応 (C6は1MP、顔認証なし) |
バッテリー | 駆動時間9.5-11.0時間 |
サイズ | 361.0 × 244.0 × 19.9 mm |
重量 | 1.77-1.80 kg |
バリエーションモデル
C6/V:Core i5/8GB/256GB
C7/V:Core i7/8GB/512GB
C8/V:Core i7/16GB/512GB
※全機種ともOffice Home&Business 2021が付属
コメント
「Cシリーズ」というのは量販店などで販売される「カタログモデル」で、Dynabook Directで販売される「Webオリジナルモデル」は「CZ / PZシリーズ」という名称になります。CZ / PZシリーズについては別記事でご紹介することとし、ここではカタログモデルのCシリーズに絞ってご説明します。
CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i5とCore i7が設定されていますが、Core i5のほうは型番末尾Uの省電力タイプ、Core i7は型番末尾Pのバランスタイプです。「Core i7のほうがCore i5よりも高性能」というのは当たり前の話ではあるのですが、この製品の場合は両者の性能差は大きめです。ただし、Core i5のほうでもお仕事用や学習用としては十分にパワフルです。
RAMはC6とC7が8GB、C8が16GBです。全機種RAMスロットが2つあり、C7は4GB×2、C8は8GB×2のデュアルチャネルですが、C6のみ8GB×1のシングルチャネルです。そのため、C6についてはそのままではCore i5-1235Uの内蔵GPU、Iris Xeのパフォーマンスを十分に引き出すことができません(Dynabookの製品ページではIris XeではなくIntel UHD Graphicsと記載されています)。つまり、C6はRAMを増設すると大きくパフォーマンスが向上します(8GB×2にするとIris Xe本来の性能になります)。
SSDはC6が256GB、C7/C8が512GBです。ディスプレイはすべて15.6インチのFHD解像度、ノングレア(非光沢)タイプですが、C8のみ「高輝度・高色純度・広視野角」、C6とC7は「広視野角」となっていて、字面から全モデルがIPS相当の液晶と思われ、さらにC8のみ発色性能がワンランク高いものが使用されているようです。
入出力ポートはC6とC7/C8で構成が異なります。C6のみUSBポートが少なく、SDカードリーダーの装備もありません(後述します)。
サイズをT / Xシリーズ(光学ドライブ搭載)と比較してみます。
Cシリーズ:361.0 × 244.0 × 19.9 mm / 1.77-1.80 kg
T/Xシリーズ:361.0 × 244.0 × 23.8 mm / 1.98 kg
※Cシリーズの重量はC6が1.77 kg、C7/C8が1.80 kg
タテ・ヨコはCシリーズとT / Xシリーズで全く同じ、光学ドライブを装備しないCシリーズが薄く、軽くなっています。冒頭にも書きましたが、現在では光学ドライブの需要が相当に小さくなっていると思いますので、「そのぶん薄く、軽い」Cシリーズのサイズ感はとても魅力的です。ただし、Cシリーズに関しても他社の15.6インチノートと比較して特に小さいとか軽いということはありません。「これで普通」くらいです。
2.dynabook Cシリーズ 筐体
正面から見たところです。このアングルから見るとT / Xとの違いはほとんどわかりません。ベゼル幅は「そこそこ細い」くらいでしょうか、他社製品よりも細い、という感じではありません。
天板です。この製品の筐体素材は開示されていませんが、従来モデルは樹脂製で表面に光沢があるものになっていました。また、天板にはヘアライン加工が施されています。
筐体色は全3色。型番によって選択肢が異なります。
C6/V:プレシャスブルー、サテンゴールド
C7/V:プレシャスブルー、サテンゴールド、プレシャスシルバー
C8/V:プレシャスブルー、プレシャスシルバー
このように、プレシャスブルーのみ全モデルで選択可能、dynabookスタンダードノートならでは、のサテンゴールドはC8では選べません。また、新色プレシャスシルバーはC7/C8のみ設定されます。
キーボードです。「105キーJIS配列準拠(テンキー付き)、キーピッチ:18.7mm、キーストローク:1.5mm、抗菌対応」と開示されていて、T / Xシリーズと同じ仕様です。配列は素直ですし、抗菌加工が施されているのも安心ですね。
側面と入出力ポートの配置です。T / Xシリーズと同様、上位モデル(C7/C8、上の画像)と下位モデル(C6、下の画像)でポート構成が異なります。C7/C8にはUSB Type-Aポートが3つあり、SDカードリーダーも装備していますが、C6はUSB Type-Aポートが2つ、SDカードリーダーもありません。
3.dynabook Cシリーズ 価格など
dynabook Cシリーズは6月17日から順次発売される予定で、Dynabook発表の店頭予想価格(税込み)は下記のとおりです。
C6/V:17万円台半ば
C7/V:19万円台後半
C8/V:21万円台半ば
※すべてOffice Home&Business付属
Cシリーズは家電量販店などで販売される「カタログモデル」です。ウインタブ読者の場合、Dynabook Directで販売される「Webオリジナルモデル」のほうにも関心を持たれるのではないか、と思います。CシリーズのWebオリジナルモデル「CZ / PZシリーズ」については後ほど補足的に紹介記事を掲載します。
4.関連リンク
dynabook C:Dynabook