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dynabook AZ/HVの実機レビュー - ブルーレイドライブも内蔵、フル装備の15.6インチスタンダードノート。使いやすさ抜群!

dynabook AZ/HV
Dynabookの15.6インチノート「dynabook AZ/HV」の実機レビューです。この製品はDynabook Directのみで販売される「Webオリジナルモデル」で、家電量販店などで販売されるカタログモデルの「dynabook Tシリーズ」に相当します。Dynabookのスタンダードノートとしては最上位に位置し、高いシステム性能に高級感のある筐体デザインを備えています。また、最近めっきり数が減ってきた「光学ドライブ(ブルーレイドライブ)搭載」のノートPCで、お手持ちのブルーレイディスクや音楽CDなどの資産を有効活用できます。

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ここがおすすめ
・第12世代のCore i5/Core i7を搭載
・トラディショナルで美しい筐体デザイン
・ブルーレイドライブを内蔵
・底面にメンテナンスハッチあり、RAMの増設・換装が容易
ここがイマイチ
・標準搭載のRAMはシングルチャネル
・最新の15.6インチノートとしてはやや大柄
販売サイトはこちら
この製品は「クローズドサイト」から安く購入ができます。クローズドサイトのアクセスにはIDとパスワードが必要です。
【特定サイト限定】クローズドサイト
ID :dyna204cls
パスワード:T8Y7GRSV
※上記クローズドサイトの画面上部にある検索窓に「AZ/HV」と入力して検索すると簡単に製品を探せます

1.dynabook AZ/HV スペック

AZ/HV

  dynabook AZ/HV
OS Windows 11 Home
CPU Intel Core i5-1240P / Core i7-1260P
外部GPU なし
RAM 8GB/16GB(DDR4-3200、最大32GB)
ストレージ 512GB/1TB PCIe SSD
光学ドライブ ブルーレイ
ディスプレイ 15.6インチ(1,920 × 1,080)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2
入出力 USB 3.1 Gen2 Type-C、USB3.1 Gen1 × 3、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、SDカードリーダー
カメラ Webカメラ(200万画素)顔認証対応
バッテリー 駆動時間9.5時間
サイズ 361.0 × 244.0 × 23.8 mm
重量 1.98 kg

バリエーションモデル

Core i5/8GB/512GB
Core i5/16GB/512GB
Core i7/16GB/512GB
Core i7/16GB/1TB(レビュー機の構成)
※左からCPU/RAM/SSD
※全モデルOffice H&B / Office Personalの付属有無を選択可

コメント

dynabook AZ/HVのOSはWindows 11 HomeのみでPro版の設定はありません。CPUは第12世代(Alder Lake)のバランスタイプ(P型番)、Core i5-1240P/Core i7-1260Pが設定されており、高い処理性能を備えています。また、冒頭にも書きましたが、光学ドライブとしてブルーレイドライブを標準搭載しています(最近は光学ドライブを搭載するノートPCはかなり数が減っています)。

筐体サイズは15.6インチのノートPCとしては標準的~やや大きめくらいで、どちらかというとご自宅や事務所などで半据え置き型として使うのに適しています。最新のCPUを搭載し、美しく、高級感のある筐体デザインが魅力の製品です。

2.dynabook AZ/HV 筐体と使用感

同梱物

dynabook AZ/HV 同梱物
同梱物です。取扱説明書(画像下中央)とスタートアップガイド(画像右下)のほか、初期不良時の連絡先やオプション保証の案内などが入っていました。ACアダプターは65W出力で電源ケーブル込みの実測重量は260 gと、スタンダードノート用としては標準的なものでした。

dynabook AZ/HV おたすけナビ

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紙ベースの説明書だけでなく、Dynabook製品には「おたすけナビ」というアプリがインストールされています。基本的には各種機能へのショートカット、という内容なのですが、PC初心者向けにごく平易な説明になっています。そのため、どなたもスムーズにAZ/HVを使い始めることができると思います。

天板と底面

dynabook AZ/HV 天板
天板です。すみません、この画像は実際の筐体色と色味が異なります。

dynabook AZ/HV 筐体色
この画像はメーカーサイトにあったものです。実際の色味はこれに近いとお考えください。色名は「サテンゴールド」と言い、Dynabookが旧東芝時代から設定している、「伝統ある」ものです。

天板は樹脂製で光沢のあるコーティングが施され、高級感があります。

dynabook AZ/HV 底面
底面です。こちらも樹脂製で、天板の色とは異なり純白に近い白です。この画像の上部が使用時に手前側(開口部)になるのですが、左上にスピーカーグリルが見えます。一方で右側にスピーカーグリルはありません。dynabook AZ/HVは光学ドライブを内蔵しているためか左右のスピーカー位置が対称ではありません。右側のスピーカー位置については後述します。

それと、Dynabookのスタンダードノートにはよく見られるメンテナンス用の開口部(ハッチ)があります。

dynabook AZ/HV RAMスロット
ハッチを開口してみると、内部にはRAMスロットが2つ。レビュー機はRAM16GBを搭載していますが、「16GB × 1、空きスロット × 1」という構成でした。この構成だとRAMの増設が容易である、というメリットがありますが、購入時点でシングルチャネル(RAMが1枚のみ)である(デュアルチャネルの場合と比較して特にグラフィック性能が低めになってしまいます)という点には注意が必要です。

側面

dynabook AZ/HV 前面
dynabook AZ/HV 背面
前面と背面です。ともにポート類、ボタン類はありませんが、前面(上の画像)の右下にスピーカーグリルが見えます。これが「右スピーカー」でして、「左スピーカー」は上でご説明した底面にあります。これ、珍しい構造ですよね。

dynabook AZ/HV 左側面
dynabook AZ/HV 右側面
左右側面です。左側面(上の画像)にたくさんのポートがあり、画像左からDC-INジャック、有線LAN、HDMI、USB Type-A × 2、USB Type-C、イヤホンジャックです。一方右側面(下の画像)には光学ドライブ(ブルーレイドライブ)がある関係でポート類は少なく、光学ドライブの右側にSDカードリーダー、USB Type-A、セキュリティロックスロットがあります。

AZ/HVは「15.6インチのスタンダードノート」ですが、ポートの種類と数は申し分のないレベルだと思います。ただ、3つあるUSB Type-AポートがすべてGen1規格(伝送速度5Gbps)なので、できれば1つくらいはGen2規格であればなお良かったですね。

ディスプレイ

dynabook AZ/HV ディスプレイ
この画像のキーボード面には撮影場所の天井や壁が映り込んでいます。実際のキーボード面はキレイなサテンゴールドです。ご了承下さい。

ディスプレイは15.6インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度、ノングレア(非光沢)タイプです。ベゼル幅は最近のノートPCとしてはやや太めです。また、視野角が広く、角度をつけて見ても白っぽくなりませんので、ほぼ間違いなくIPS相当の液晶が使われていると思います。

ディスプレイの使用感

メーカーのスペック表ではIGZOとか「高輝度・高色純度」といった説明がなく、「広視野角」という記載のみだったので、DynabookのIGZOディスプレイ搭載モデルよりも若干色味が劣る、という予想していたのですが、実際に手持ちのモニター(27インチのIPS液晶、100%sRGBの発色品質。個人的にはかなり発色性能の良いモニターだと思っています)と比較してみると「互角」という感じでした。原色も鮮やかに、そして自然に表現されており、発色品質が非常に高いと感じました。

dynabook AZ/HV 色合い調整ユーティリティ

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「このままで文句なし」と思いましたが、さらに「dynabook色合い調整ユーティリティ」というアプリで「色の濃さ」を調整できます。このアプリはクリエイターなど専門職の人のニーズに応える、という感じの多機能なものではありませんが、一般ユーザーには「これで十分」と言えるくらいの、シンプルにして使い勝手のいいアプリです。

専門職の人はともかく、一般ユーザーであればこのディスプレイの品質で不満を感じる人は少ないと思います。

(注)液晶ディスプレイは、液晶パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合があります。

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キーボード

dynabook AZ/HV キーボード

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キーボードは「105キー(JIS配列準拠)、キーピッチ:18.7mm、キーストローク:1.5mm、抗菌対応」と開示されています。バックライトはありません。AZ/HVはファミリーユースも意識した製品なので、家族みんなで使うことを考えると、抗菌対応のキーボードというのは安心です。

キーボードの使用感

非常に使いやすいです。ウインタブではこれまでDynabook PCの実機レビューを何度もやっていますが、キー配列にクセがなく、キーピッチも十分、そしてキートップの印字などが細かく配慮されていて(アルファベットや数字がキートップの中心に印字されている)、購入してすぐに快適に長文のテキスト入力ができます。

キーボード面は樹脂製ですが剛性感もあり、強めにタイピングしてもたわんだりしません。また、キーボード面とキートップの色が明るい(白っぽい)ので薄暗い場所でもディスプレイの明かりだけで十分に視認でき、バックライトの必要性も感じません。打鍵音は静かな部類ですが、スペースキーなど大型のキーではそれなりに大きな音になります。

国内の大手メーカーらしい、使いやすいキーボードだと思います。

筐体その他

dynabook AZ/HV ヒンジ最大開口
ヒンジを最大開口したところです。Dynabookのモバイルノート系の製品の場合、ヒンジが水平位置(180°)まで開口し、ワンタッチで画面を反転できるようになっているものが多く、ビジネスミーティングの際などに向かい側の人と容易に画面共有ができて便利なのですが、AZ/HVはそのような構造にはなっていません。このあたりもファミリーユース、あるいはご自宅で据え置きPCとして使うことを念頭に置いているのかもしれません。

スピーカー

上でご説明した通り、AZ/HVのスピーカーは配置が左右非対称です。しかし、試聴してみて配置による悪影響(左右で音の大きさや音質が違うなど)は感じられませんでした。

この製品、スペックも見た目も「高級スタンダードノート」なので、さぞやスピーカー品質も…と期待大だったのですが、実際のところ、PC用スピーカーとしては「可もなく不可もなく」くらいな感じでした。低音が弱く、高音が目立ち、全体的にややこもり気味、という、よくあるノートPCスピーカーの音質です。

dynabook AZ/HV DTS Audio Processing

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音響アプリはDTS Audio Processingです。DTSにはグラフィックイコライザー機能もあり、ある程度好みに合わせた音質にすることができますが、「素のスピーカー品質」があまりよくないので改善効果は限定的です。他社のオーディオブランドコラボの製品に音質面で及ばない、という評価です。

実用品としてWebミーティングに使う、またPC作業中に低音量でBGMを流す、といった使い方では何の問題もありませんが、じっくり音楽を聴くのならイヤホンを使う(イヤホンでの音質はかなりいいです)か、外付けの小型スピーカーでも接続するといいと思います。

まあでも、「dynabookの上級スタンダードノート」なのでなんでも水準以上に違いない!という私の期待が過度だったのかもしれません。

バッテリー駆動時間

dynabook AZ/HVは筐体サイズやデザインから見て、半据え置き型で使うノートPCだと思います。ですが、一応バッテリー駆動時間も簡単にテストしてみました。

「ディスプレイ輝度を70%に、音量を30%に、Windowsの電源設定を『トップクラスの電力効率』に」して、下記の作業を行いました。

 ・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工:50分
 ・ブラウザー上でテキスト入力:20分
 ・ブラウザー上でYouTubeの動画視聴:20分
 ・Webサイト閲覧(この際のみディスプレイ輝度100%):15分
 ※上記合計は105分ですが、「ながら」での時間も含むので、実使用時間は100分ちょうどでした

これでバッテリー消費量は38%でした。単純計算でバッテリー駆動時間は4時間半弱くらいになります。メーカー公称のバッテリー駆動時間は約9.5時間で、ウインタブの経験上、この製品に限らずノートPCのバッテリー駆動時間はメーカー公称値の半分程度、となっていることがほとんどなので、この測定結果は「ウインタブ的にはごく妥当」だと思います。

外出先に持ち出して終日PC作業をする場合はACアダプターも一緒に持っていくほうが安心でしょうね。

3.dynabook AZ/HV 性能テスト

ベンチマークテスト

dynabook AZ/HV PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H、RTX3080Ti):7,943
ASUS ROG Strix G15(Ryzen 7 6800H、RTX3060):7,037
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060):6,675
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H、RTX3050Ti):6,603
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):5,905
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):5,564
ASUS Vivobook S 14X OLED(Core i7-12700H):5,528
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):5,468
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,437
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
ASUS Vivobook 15x OLED X1503ZA(Core i7-12700H):5,244
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS VivoBook 15 K513EA(Core i7-1165G7):5,017
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
Microsoft Surface Laptop Studio(Core i7-11370H、RTX3050Ti):4,955
dynabook MZ/MV(Core i7-1255U):4,924
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):4,902
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):4,572
MSI GF63 Thin 10U(Core i5-10500H、RTX3050):4,201
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):4,131
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066
MSI Modern 15 A10M(Core i3-10110U):3,234

レビュー機の搭載CPUはCore i7-1260Pです。非ゲーミングノート用の第12世代Coreプロセッサーの中では高性能な部類と言えます。スコアのほう、ほぼ予想通りと言うか、同じメーカーで同じCPUを搭載するdynabook RZ/HVdynabook GZ/HVとほとんど変わらないものとなりました。これだけのスコアが出れば、お仕事用、学習用、そしてご家庭でのエンターテイメント利用で十分な実力を発揮してくれるでしょう。

dynabook AZ/HV CINEBENCH
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForceなど)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H):1,800、15,593
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
ASUS Vivobook S 14X OLED(Core i7-12700H):1,745、11,543
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,647、8,813
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook MZ/MV(Core i7-1255U):1,558、5,094
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740

このテストでも非常に高い水準となりました。dynabook GZ/HV、dynabook RZ/HVよりもさらに高いスコアです。

dynabook AZ/HV 3D Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。外部GPU搭載のゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えます。レビュー機はCPU性能が高いものの、RAMがシングルチャネル(CPUが内蔵するGPU、Iris XeはRAMがデュアルチャネルでないと十分な性能になりません)であり、外部GPUも非搭載であることから、あまり高いスコアは期待できません。

参考(外部GPU非搭載のノートPC):
ASUS Zenbook 14x OLED Space Edition(Core i9-12900H):2,165、5,523、15,596
VAIO SX14(Core i7-1195G7):2,069、5,422、14,536
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,983、5,150、14,515
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,957、5,170、13,807
ASUS ExpertBook B9 B9400CEA(Core i7-1165G7):1,832、5,142、11,928
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,814、4,882、12,868
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):1,762、4,785、12,663
ASUS Vivobook S 14X OLED(Core i7-12700H):1,702、3,878、10,476
Vivobook 15X OLED(Core i7-12700H):1,597、3,933、9,463
VAIO Z(Core i5-11300H):1,571、4,213、11,375
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,526、3,664、9,843
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,499、3,650、7,256
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):1,498、4,213、11,048
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,334、3,343、9,243
dynabook MZ/MV(Core i7-1255U):1,277、3,254、8,801
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):1,271、3,607、10,227
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,106、2,912、6,173
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):999、2,307、6,266
※左からTime Spy、Fire Strike、Wild Lifeのスコア

ここでは同じメーカーで同じCPUを搭載するdynabook RZ/HV、dynabook GZ/HVに水を開けられる結果となりました。その理由は「RAMがシングルチャネルだから」ということで間違いないと思います。現状のスコアでもカジュアルにオンラインゲームを楽しむことは可能ですが、AZ/HVは底面のハッチを開口すれば簡単にRAMを増設し、デュアルチャネルにできますので、「オンラインゲームも楽しみたい」と思っている人はRAMを増設されることをおすすめします(特にPCに詳しい人でなくとも容易に増設できます)。なお、ガチでゲームをやりたい、という人はこの製品ではなく、ゲーミングノートを購入されるほうがいいです。

dynabook AZ/HV Crystal Disk Mark
最後にSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。このスコアは「激速」です、はい。PCIe4.0 ×4接続の数値になっています。現状ノートPCに期待しうるSSD速度としては最高水準と言っていいでしょう。

発熱とファン音

発熱、ファン音はほとんど気にならないです。ベンチマークテスト時のキーボード面の表面温度は右上の通気口付近で40度を越えましたが、通気口からやや熱い風が出るのを除けば、キーボード面そのものはほとんど温度が上がりません(40°以下)。また、通気口の風がタイピングする手に干渉することもありませんでした。背面も温度は上がりますが、50℃に届かないくらいなので、異常性はまったくなく、「短パン姿でPCを膝上で使う」ようなことをしないのであれば全く問題はないでしょう。

ファン音もかなり小さめです。「シャーッ」という音はしますが、音量としては(室内の生活音込みでも)40db程度なので、ほとんどの人は気にならないと思います。

4.dynabook AZ/HV レビューまとめ

dynabook AZ/HVはDynabook Directで販売中で、ウインタブ読者が利用できる「クローズドサイト」から安く購入ができます。10月7日現在のクローズドサイトでの価格は税込み144,650円から、となっています。また、レビュー機の「Core i7/RAM16GB/1TB SSD」という構成だと税込み175,450円です。Dynabook Directは会員登録(無料)をすれば通常価格から大きな割引が受けられますし、ウインタブ読者の場合「クローズドサイト」の利用でさらにお買い得になります。

具体的な販売シェアの情報は持っておりませんが、「15.6インチのスタンダードノート」というジャンルは国内大手メーカーが最も高いシェアを持っていると言われています。言い換えると国内大手メーカーが手掛ける15.6インチスタンダードノートは品質が高く、顧客から高い支持を受けている、ということです。

AZ/HVの筐体は東芝時代からある「サテンゴールド」という、ちょっとゴージャスな色になっていて、光学ドライブを内蔵、入出力ポートも潤沢に備える「トラディショナルなフル装備PC」でした。もちろん東芝時代のAZシリーズから筐体サイズも一回り小さくなり、CPU性能も格段にアップしていますので、「トラディショナル=古い」ということは決してありません。

レビュー機でウインタブの記事を執筆したり、Netflixで動画を試聴したり、といったことをしてみましたが、「やっぱり使いやすいわ」というのが感想です。ディスプレイの発色品質やキーボードのタイピングのしやすさなどは期待を裏切るものではなく、この製品の基本性能の高さを実感しました。さすがに毎日バッグに入れて持ち運ぶような使い方には向かないものの、ご自宅や事務所(外観的にはやっぱり自宅に置きたいですね)で、ある程度置き場所を決めて使うぶんには非常に快適に使えます。

また、昨今使用頻度が減ってきている光学ドライブについても、お手持ちのCDをリッピング(データをPCに取り込むこと)してスマホやDAP(オーディオプレイヤー)で使えるようにしたり、デジカメの画像を取り込んで長期保管できるアルバムを作ったりと、まだまだ使い道はあると思います。

頻繁に外に持ち出すことを想定しないのであれば、購入して後悔しないノートPCですね。

5.関連リンク

この製品は「クローズドサイト」から安く購入ができます。クローズドサイトのアクセスにはIDとパスワードが必要です。
【特定サイト限定】クローズドサイト
ID :dyna204cls
パスワード:T8Y7GRSV

上記クローズドサイトの画面上部にある検索窓に「AZ/HV」と入力して検索すると簡単に製品を探せます

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