こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ビジネスには、あるいは教育現場でも、Microsoft Officeは必須といっていいソフトウェアだと思います。個人的には特にExcelというのが大魔神級の役割を果たしていて、ここしばらくはWordの重要性が若干低くなっているかな、と思います。もちろん業種・職種によっては「ExcelよりWord」かもしれませんし、「いやいや、PowerPointがないと仕事にならない」という場合もあると思います。そういえば以前勤務していた会社では法務部門の人がWordにめちゃめちゃ詳しかったなあ…。あと、ウインタブの場合、「ソフトウェアは『一太郎』か『それ以外』かだ!」というライターとか愛読者の方がおられるということは認識しておりますが、とりあえずこの記事ではガマンしていただく、ということでお願いしますw
Officeには互換ソフトも多く存在しますよね。有料のものも無料のものもあります。先日は「Thinkfree office NEO」の紹介記事も書きました。Microsoft Officeを使うためにはライセンスが必要で、必ずしも低価格とは言えないので、メインマシンにはMicrosoft Officeが入っていて、スマホにはOffice Mobileをインストールしたりするのですが、パソコンを複数台、あとタブレットにスマホ、ということになると、無料あるいは低価格な互換ソフトを使ってやりくりする、というのもありかもしれません。
互換ソフトはMicrosoft Officeのファイル形式のものをそのまま読み書きできるから「互換ソフト」なわけですが、互換性が完璧、というものは少ないというか、はっきり言って存在しないと思っています。なので、自分がよく使う機能に高い互換性を実現しているものを選ぶのが賢いんでしょうね。
この記事で紹介する「Polaris Office」って、私の中では「AndroidとかiOSのアプリ」というイメージが強く、スマホ用のOfficeアプリとしては結構昔から存在していたように思います。しかし、PC版もあったんですよね。
1.概要
Polaris Office 2017はマルチプラットフォーム対応で、上に書いたようにAndroidやiOSといったモバイルOSのほか、WindowsやMacOS版が存在します。なお、Windows版はストアアプリ(UWP)ではなく、Windows 10 Mobileには対応しません。要するにWindowsスマホでは使えません。
主要機能です。Microsoft Officeとの「完璧な互換性(ママw)」はもちろん、クロスデバイス(パソコンでもタブレットでもスマホでも)でのファイル共有・同時編集が可能になっています。同時編集が可能、ということは、クラウドストレージが用意されている、ということで、「Polaris Drive」というクラウドストレージも使うことができます。
Polaris Office 2017は無料で使うこともできますが、MicrosoftのOffice 365のように月額課金制のプランが用意されています。無料だと「月額編集容量60MB、閲覧は無制限、3台のデバイス、Polaris Drive1GB」となります。月間編集容量60MBのカウント方式がよくわからないですが、仕事に使うのであればどう考えても足りないような気がしますね。また、無料の状態だとソフトウェアの機能にも制限がかかります。例えばSmart ArtやPDFエクスポートは使えません。
2.気軽にインストール可
特に有料のOffice互換ソフトに関しては、体験版(試用版)によるテストが必須だと思います。上に書いたように、100%Microsoft Officeと互換するものなんて存在しないと思うので、せめて自分がよく使う機能に関しては高い互換性を持っているものを選びたいですから。
Polaris Officeの場合、そもそも無料版が用意されているので、気軽にインストールすることが可能です。メールアドレスの登録のみですぐに使えました。
本家のExcel(Polaris OfficeではSHEETという名称になります)とメニュー部分を並べてみました。上段がPolaris、下段がExcelです。結構よく似てますね。でも、上に書いたとおり「Smart Art」は無料版だと使えないなど、機能制限はあります。
比較的シンプルなExcelの表をいくつか開いてみましたが表示の崩れはほとんどなく、互換性はまずまず、と思われました。ただし、試したのはExcelのほんの一部でしかなく、使う機能によっては互換性に問題がある可能性もあります。あとは、お使いになる人が自分のよく使う機能でいろいろ試してみるしかありません。
また、Polaris Driveにデータを保存すると、スマホやタブレットなどPC以外のデバイスからもアクセス・編集が可能でした。Androidスマホにアプリを入れてみたのですが、操作性は結構いいと思いました。
3.買い切り版も登場!
Polarisの公式サイトでは現時点で無料版か月額課金制の有料版のいずれかしか選べませんが、3月9日から買い切り版が発売されます。株式会社ジャングルが運営するサイト「ジャングルストア」で販売されることになっており、価格はパッケージ版・ダウンロード版とも税込み4,298円となります。
Polaris Officeの強みはマルチプラットフォーム、特にスマホにしっかり対応しているという点だと思います。他の互換ソフトだとスマホ対応が不十分で、例えばLibreOffice(無料)などはAndroid版のビューワーしかありません。その点PolarisはAndroidやiOSでそれなりに歴史がありますので、スマホ環境との併用ということなら互換ソフト群の中では頭一つ抜けた存在と言えるかもしれません。あと、Google PlayをチェックしていたらWPS Office(旧KINGSOFT OFFICE)でも編集可能なアプリが用意されていましたが、どちらがいいのか、というのはそれぞれの使い方によるんでしょうね。
4.関連リンク
Polaris Office 2017:公式サイト
Polaris Office [ダウンロード]:ジャングルストア