DELLが14インチノート「Inspiron 14 Plus(7441)」を発売しました。また、「PlusのつかないInspiron 14」も発表されましたが、こちらは「後日発売」で、この記事執筆時点で製品ページができていませんので、ここでは「Plus」のほうをご紹介します。
1.スペック
スペック表
Inspiron 14 Plus | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Qualcomm Snapdragon X Plus X1P-64-100 |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 16GB(LPDDR5X, オンボード) |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 PCIe NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(2,560 x 1,600)60Hz |
ネットワーク | Wi-Fi7(a/b/g/n/ac/ax/be)、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB4 Type-C(映像出力、PD対応)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A 、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p/1,080p) |
バッテリー | 54WHr |
サイズ | 314 × 223.75 × 14.69-16.90 mm |
重量 | 1.44 kg |
コメント
Inspiron 14 PlusはCPUにSnapdragon X Plusを搭載するWoA(Windows on ARM)機です。5月21日依頼、他メーカーからも多数WoA機が発表されていますが、それらのほとんどは「Snapdragon X Elite」搭載です(ちなみに価格も249,700円とか249,800円とかで横並び)。Snapdragon X Plusについては「Snapdragon X Eliteの下位モデル」とのことですが、そもそもEliteのほうの性能も「画期的」と言われつつ、ウインタブでは実機を確認できているわけではないので何とも言えませんね。PlusについてはPC Watchにこのような記事がありました。
PlusのほうもAI処理チップNPUを搭載しており最大45TOPS(Tera Operations Per Second、1秒あたりの演算回数)をマークします。この数値はEliteと同じです。よって、Inspiron 14 Pluseでも来たるべきAIのPCローカル処理(オンデバイスAI)に対応することが謳われています。
RAMとSSDも先にご紹介したASUS Vivobook S 15 S5507QAやLenovo Yoga Slim 7x Gen 9よりも控えめで16GB/512GBです。ディスプレイは14インチで解像度は2,560 × 1,600(アスペクト比16:10)と従来モデルのInspiron 14よりも高解像です。
また、Snapdragon X搭載機に共通する点として「Wi-Fi7(be規格)」に対応していることが挙げられます。
2.筐体
筐体画像を見て、当初「従来モデルのInspiron 14と同じかな」と思いましたが、実は全然違いました。
Inspiron 14 Plus:314×223.75×14.69-16.90mm/1.44 kg
Inspiron 14:314×226.15×15.86-18.90mm / 1.56kg
※Inspiron 14のサイズはIntel版・メタルシャーシのもの
このように、薄型化・軽量化しています。ただ、Inspiron 14はもともと14インチの割に重く、Plusでも「イマイチ重い」ような気もします…。筐体色は「アイスブルー」のみで、この色は従来のInspiron 14にも設定があります。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「日本語バックライトキーボード」です。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートは合計で3つ、うち2つが映像出力とUSB PDに対応するUSB4ポートで、HDMIはありません。
3.価格など
DELL Inspiron 14 Plus(7441)はDELL公式サイトでは予約販売を開始しており、6月末から随時発送、となります。価格は179,800円と、搭載CPUがEliteではなくPlusであること、およびRAM/SSD容量がElite搭載機よりも控えめであることもあって、比較的購入しやすいものになっています。
Microsoftでは5月20日(現地時間)にCopilot+ PCというカテゴリを発表していて、5月21日(日本時間)以降、Snapdragon Xシリーズ搭載のPCがたくさん発表されているのもMicrosoftの発表に合わせてのことでしょう。