ASUSが15.6インチノート「ASUS X571LH」を発売しました。この製品は「ASUS X571GT」の後継モデルと思われ、スッキリした筐体デザインにゲーミングノートの中身を詰め込んだ、と言える、ちょっと面白いノートPCです。
1.スペック
ASUS X571LH | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7-10750H |
外部GPU | NVIDIA GeForce GTX1650(4GB) |
RAM | 16GB |
ストレージ | 32GB Optaneメモリー + 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 × 1,080)120Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5 |
入出力 | USB 3.1 Gen1 Type-C、USB 3.0 × 2、USB 2.0 × 2、HDMI、オーディオジャック、SDカードリーダー、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 稼働時間 約7.0時間 |
サイズ | 359 × 248 × 21.9 mm |
重量 | 2.2 kg |
CPUは第10世代(Comet Lake-H)のCore i7-10750Hで、外部GPUにGeForce GTX1650を搭載しています。この時点でゲーミングノートと一緒ですね。RAMは16GB、ストレージはHDDキャッシュとして32GBのOptaneメモリーがセットされた512GB SSDです。容量は十分、データアクセスもかなり高速になるものと思われます。
また、ディスプレイは15.6インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度で、リフレッシュレートも120 Hzなので、これもまたゲーミングノートの仕様と言えます。つまり、ASUS X571LHの中身は完全にゲーミングノートです。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応し、入出力ポートの数も十分確保されています。USBは2.0規格が2つ含まれますが合計で4つありますし、もちろん有線LANポートもついています。SDカードリーダーもmicro規格ではなくフル規格なのがうれしいところです。
サイズは2020年の15.6インチノートとしては標準的かやや小さめといったところで、重量の2.2 kgというのは特に軽量とは言えず、むしろ少し重いかな、という感じ。この後筐体について説明しますが、スリムでスッキリしたイメージながら、実サイズとしては「それほど小さくて軽いわけではない」という感じです。
2.筐体
特に左右のベゼル幅が細くなっています。ゲーミングノートっぽさは感じられず、キレイなデザインのスタンダードノートに見えます。
天板です。「VivoBook」というロゴが見えますね。見た感じ、確かにROGとかTUF GamingといったゲーミングブランドのPCには見えず、VivoBook(ASUSのスタンダードノート、モバイルノートの製品ブランド)というイメージです。ただし、製品名にはVivoBookというのはつきません。
この画像だと「濃いネイビー」に見えますが、ASUSの色名は「スターブラック」といいます。これ以外のカラーバリエーションはありません。また、筐体素材も不明ですが、金属製の可能性が高いと思われます。
キーボードです。15.6インチの高性能マシンということで、テンキーなしかな?と思ったのですが、しっかりテンキーは残っています。ただし、テンキー部分のサイズが小さめになっているのがわかると思います。また、この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「103キー日本語キーボード (イルミネートキーボード)」と開示されています。おそらくバックライトは単色(ゲーミングノートによくある、カラフルなものではない)でしょう。
それと、「パームレストを体温以下に抑えるASUS IceCool技術を搭載」という説明がありました。ゲームプレイなど、PC負荷の高い作業をすると筐体が発熱し、キーボード面が熱くなって不快に感じることがありますが、ASUS X571LHではそのあたりの対策も施されています。
側面と入出力ポートの配置です。ウインタブでは「USBポートが左右にバランスよく配置されていると高評価」という傾向がありまして(実際そう感じるかは人それぞれです)、その意味では好ましい配置かと思います。
それと、左右にスピーカーグリルが見えますが、X571LHの音響は「Harman/Kardonと共同開発」されています。音質にもかなり期待していいんじゃないでしょうか。
3.価格など
ASUS X571LH (X571LH-AL084T)はASUS Storeで販売中で、7月11日現在の価格はOfficeなし(WPS Office付属)モデルが149,819円(税込み164,800円)、Office(Home & Business 2019)付属モデルが166,182円(税込み182,800円)です。この価格は同等スペックのゲーミングノートよりも割安とは言えません。なので、価格勝負の製品じゃないですね。
私最近仕事終わりにレースゲームをやってます。「Wreckfest」というトンデモ系(いやこれ、本当にトンデモ系)のものと、「Project Cars 2」という超リアルなシミュレーター(めっちゃ難しいのでコースアウトせずに走り切るのが精一杯)なんですけど、毎日これをやるのが楽しみで仕事している感じですw ウインタブは低スペック機Loverなので、仕事用にはCeleron N4100搭載の中華ミニPCを使っていますが、ゲームをするときはさすがにゲーミングノートを使います。
ASUS X571LHは外観はビジネスマシンであり、家庭用マシンでもあると思います。しかし、その気になればゲームプレイもラクラクこなせますね。「仕事も遊びもこれ一台」ということならおすすめです。