ASUSがクリエイターノートPC「ProArt PZ13 HT5306QA」を発売しました。タブレットが本体で着脱式のキーボードとスタンドカバーが付属するデタッチャブル2 in 1タイプの製品で、CPUにSnapdragon X Plusを搭載するCopilot+ PCです。
1.製品概要
スペック表
ProArt PZ13 HT5306QA | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Qualcomm Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB(LPDDR5X-8448, オンボード) |
ストレージ | 1TB SSD(PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチOLED (2,880 x 1,800) 60Hz, タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi7(a/b/g/n/ac/ax/be)、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB4 Type-C(映像出力、PD対応)× 2、SDカードリーダー |
カメラ | イン491万画素(顔認証対応)/アウト1,324万画素 |
バッテリー | 70WHr(動画再生 約16.9時間) |
サイズ | タブレット:297.5 x 202.9 x 9.0 mm カバー&キーボード込:297.5 x 211.15 x 17.6 mm |
重量 | タブレット:850 g/カバー&キーボード込:1.489 kg |
コメント
搭載CPUはSnapdragon X Plus X1P-42-100です。Snapdragon Xシリーズには「Elite」と「Plus」があり、Plusは下位モデルとなりますが、AI処理チップNPUの性能はEliteと同じ(最大45TOPS)です。
RAMは16GBですが、オンボードメモリなので購入後の増設や換装はできません。SSDは1TBです。
冒頭記載の通り、この製品はタブレットが本体のデタッチャブル2 in 1です。ディスプレイは13.3インチの有機ELで解像度は2,880 × 1,800と高精細なタッチパネルで、4,096レベルの筆圧感知(Microsoft Pen Protocol)に対応するASUS Pen 2.0が付属します。
また、このディスプレイは発色品質が素晴らしく、クリエイターの利用に向きます。
Microsoft Surfaceシリーズのような外観ですが、本体にキックスタンドはなく、背面に「スタンドカバー」を取り付け、キーボードを接続して使います。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「84キー日本語キーボード(JIS配列)」と開示されており、バックライトもついています。
デタッチャブル2 in 1タイプはタブレットが本体のため、どうしても入出力ポートの配置が苦しくなりますね…。ProArt PZ13はUSB Type-Cポートが2つとSDカードリーダーがあるのみで、イヤホンジャックはありません。ただし、2つのType-CポートはいずれもUSB4規格で、映像出力とUSB PDに対応します。
2.価格など
ASUS ProArt PZ13 HT5306QAはASUS Storeで販売中で、9月8日現在の価格は249,800円です。購入にあたって比較対象になるのはMicrosoft Surface Proシリーズになりますが、「本体+キーボード+ペン」という構成で比較するとProArt PZ13のほうが少し割安かな、と思います。ただし、両者は仕様が結構大きく異なる(Surface ProはSnapdragon X Plusモデルが有機ELではなく液晶ディスプレイであるとか、SSD容量が512GBになるとか、Office Home&Businessが付属するとか)ため、単純な比較は難しいです。
このジャンル(Surfaceタイプのデタッチャブル2 in 1)に関してはもう長い期間「Surfaceの一人勝ち」という状況ですが、このProArt PZ13はどうでしょうかね?
3.関連リンク
ProArt PZ13 HT5306QA (HT5306QA-PU161W):ASUS Store
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。