ASUSが11.6インチモバイルノート「E210MA」を発売しました。ASUSはもともと他のメーカー製品にはない、独特の機能・デザインのPCを発売していますが、特にここ1~2年くらいはめちゃめちゃ元気な印象があります。光栄なことに、最近は上位クラスのビジネスノート「ExpertBook B9」やゲーミングノート「ROG Strix SCAR 15 G532LWS」といった製品の先行レビューの機会も頂いておりますが、今回ご紹介する「E210MA」は「いやASUSさん、ウインタブにレビューさせるんなら、これでしょ!」と言いたくなるくらいに「ウインタブ的なモバイルノート」です。
1.スペック
ASUS E210MA | |
OS | Windows 10 Home (S モード) |
CPU | Intel Celeron N4020 |
外部GPU | なし |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB eMMC |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 11.6インチ(1,366 × 768) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth4.1 |
入出力 | USB 3.1 Gen1 Type-C、USB 3.0、USB 2.0、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(30万画素) |
バッテリー | 稼働時間 最大12.7時間 |
サイズ | 279.1 × 191.2 × 16.9 mm |
重量 | 1.08 kg |
OSはWindows 10 Homeの「Sモード」です。Sモードはアプリのインストールに制約があり、Windowsストア(Microsoftストア)にあるアプリしかインストールができません。なので、例えばウインタブの実機レビューでいつも使っているベンチマークソフトの多くはインストールできません(CINEBENCHとCrystal Disk Markはストアにありますのでインストールできます)。しかし、Sモードは無料で簡単に解除できますので、ウインタブ読者の使用にあたってハードルにはなりません。ただ、Sモードをいったん解除してしまうと元に戻せませんのでご注意ください。お子さんのために購入する場合などはSモードのままにしておくほうが安心だと思います。
CPUはGemini Lake RefreshのCeleron N4020です。性能は高いとは言えません。というか低いです。そのため、ウインタブ読者のメインノートとして使うのは難しいですね。ほかにメインのPCを使いつつ、サブPCとしてZoom会議用に使うとか、客先で打ち合わせ議事録を作るとか、資料の手直しをするなどの使い方に向きます。
RAMは4GB、ストレージは64GB eMMCと、こちらも2020年のWindowsPCとしてはミニマムな構成です。ストレージ64GBというのは、「アプリのインストールはよく考えてから」というレベルですが、32GB製品のようにWindowsの大型アップデートは空き容量が作れないから無理、というほど鬼畜な容量ではありませんので、最低限の実用性は確保されていると言えます。
ディスプレイは11.6インチのHD解像度で、おそらくTN液晶だと思います。できればIPS液晶、できればFHD解像度、というのはありますが、11.6インチのエントリーマシンなので、これで十分かと思います。
入出力ポートは11.6インチノートとしては悪くありません。USBポートは合計で3つありますし、HDMIとmicroSDカードリーダーもついていますので、ビジネス利用でも困らないでしょう。
この製品のライバルとなりそうな「HP Stream 11」と「Lenovo IdeaPad Slim 150」とサイズを比べてみます。
E210MA:279.1 × 191.2 × 16.9 mm / 1.08 kg
Stream 11:281 × 194 × 16.5-18.5 mm / 1 kg
IdeaPad Slim 150:288 × 200 × 18.8 mm / 1.2 kg
タテ・ヨコサイズはE210MAが最も小さくなっていて、重量はStream 11が最も軽いです。いずれも11.6インチモバイルノートとしては十分に小さく、このくらいの差なら特に気にしなくていいんじゃないか、と思います。ただし、重量は最も軽いStream 11と最も重いIdeaPadでは結構な差になりますので、個人的には重量については比較検討の際にある程度重視したほうがいいと思います。
2.筐体
2020年のWindows PCとしてはややベゼル幅が太めです。ただし、「ベゼルを細くする→筐体の横幅が小さい→キーボードが窮屈になる」という流れがありますので、11.6インチサイズの場合、あまりベゼルを細くしてしまうと、キーボードの使用感に影響しますから、ここは仕方ないところでしょう。
最近のASUS PCでは特にゲーミングノートで「Webカメラなし」という思い切った仕様が見られますが、E210MAはオーソドックスに上部ベゼルにWebカメラを装備しています。
天板です。元気のいい模様が描かれています。よく見ると中央に「ASUS」の文字もありますね。軽快なサイズのエントリーノートということで、このデザインはいい感じだと思います。
筐体色は「ピーコックブルー」「ドリーミーホワイト」「ローズゴールド」の3色。シルバーとかブラックといったPCっぽい色が設定されていないところが面白いですね。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「86キー日本語キーボード」となります。バックライトはついていないようです。ENTERキーのみキートップの側面がイエローに塗られ、デザインアクセントになっています。
キーピッチやキーストロークは開示されていません。11.6インチサイズなので、一般的な13.3インチとか15.6インチのノートPCよりもやや窮屈に感じられると思います。
それと、タッチパッド部分は「NumberPad」になってますね。本来の「タッチパッド」としての利用だけでなく、「テンキー」としても使えます。おそらくテンキーとして使う場合はマウスを併用することになると思いますが、数値入力が多い、という人には重宝しそうな機能です。
側面と入出力ポートの配置です。ポートの多くは左側面(画像下)にありますが、右側面(画像上)にもUSBポートがありますので、使い勝手は良さそうです。
3.価格など
ASUS E210MAはASUS Storeで販売中(ピーコックブルーとドリーミーホワイト)、もしくは予約販売中(ローズゴールドのみ)で、8月20日現在の価格は3色とも33,455円(税込み36,800円)です。税込みでも3万円台なので、比較的手軽に購入を検討できそうです。
この製品と比較検討したいのは、上に書いたように「HP Stream 11」と「Lenovo IdeaPad Slim 150」だと思います。比較的近い仕様と言えますが、システムスペックも少し異なりますし、デザインというか「雰囲気」も異なりますので、じっくり比較して決めたいところです。
E210MAに関しては、ポップで元気のいい筐体色や天板のデザイン、またNumberPadの装備と、ASUSらしい個性が感じられるエントリーノートだと思います。
4.関連リンク(ASUS Store)
ASUS E210MA (E210MA-GJ001B)(ピーコックブルー)
ASUS E210MA (E210MA-GJ003W)(ドリーミーホワイト)
ASUS E210MA (E210MA-GJ002P)(ローズゴールド)
コメント
高くてもいいから1kg切ればなぁ・・・重量に関しては外資メーカーは無頓着だな
こんにちは、その傾向はあるかも知れないですね。