テックウインドが自社専売モデルとして「ASUS TransBook T100TAF」の販売を開始しました。この製品は特定の販売店(ベイシア電器、ムラウチドットコム、ディーライズ)でのみ販売されます。「ASUS TransBook T100TAF」という型番の製品は従来からあり、TransBookシリーズのローエンド機、という位置づけでした。今回紹介するのも「T100TAF」なんですけど、枝番に「DK076TS」というのがついていて従来機が「DK32」という枝番になっているので、スペックが異なります。ASUSの場合、型番が同じでも枝番が異なると全然別物になってしまう場合があるので注意が必要です。とはいえ、同じ「T100TAF」なので基本的には同じハードウェアである、と言えます。じゃ、どこが変わったのか、ということをこれから説明したいと思います。
1.スペック
現在販売されている「T100TAF(以下、まぎらわしいのでDK32と言います)」はOSがWindows 8.1のままであるのに対し、この製品はWindows 10を搭載しています。CPUはBayTrail世代のAtom Z3735F(DK32は3735G)、と書くと「なーんだ」となってページを閉じちゃう人もいるかもしれませんね。で、CPUはDK32と同等なんですが、RAMはDK32が1GBだったのに対し2GBになり、ストレージは32GBと変わりません。インターフェース類も変更がなく、重量のみ30 gほど重くなっています。それと、バッテリー稼働時間がDK32だと10.4時間だったのですが、この製品は7.3~7.9時間と短くなっています。ソフトウェアではOffice Mobileがインストールされていますが、Office 365サービスはついていないようです。
要するにスペック表上の変更点は、OSがWindows 10になったこと、CPUがAtom Z3735GからZ3735Fに変更されたこと(ただし、ほぼ同性能です)、RAMが2GBに増量されたことのみで、サイズは変わらないものの若干重くなり、バッテリー稼働時間もやや短くなった、ということですね。
DK32は低価格が魅力ですが、RAM1GBということもあって若干不安を覚えてしまう人もいると思います。新しい「T100TAF-DK076TS」は不安が解消され、「普通の低価格2 in 1」になった、ということでしょう。OSもアップグレードの手間がなくなりましたしね。
2.筐体
おそらく筐体は変更されていません。
変更されていない、というのが悪いのか、といえば決してそうではありません。もともとT100TAシリーズはロングセラーで人気の高かった製品なので、古いということよりも長期間にわたって支持されてきた信頼性の高い筐体である、ということのほうが大きいと思います。
TransBook T100TAシリーズの筐体は一部「質感が安っぽい」などの評価もありますが、2 in 1としての使い勝手は申し分なく、新設計にしなかったことにより余計なコストアップもしていないと思われるので、安心して使えると思います。
3.価格と発売時期
新しいASUS TransBook T100TAFは4月5日より、上に書いたベイシア電器、ムラウチドットコム、ディーライズで販売が開始されます。価格はオープンですが、予想実売価格は税抜き39,800円、税込みで42,984円となっています。ここで気になるのが従来機「T100TAF-DK32」の実売価格ですが、価格ドットコムの最安値は29,900円(3月28日現在)です。また、現行機というか、CherryTrail機である「T100HA」は価格ドットコムの最安値が36,957円(3月28日現在)なので、もしこの製品の価格が予想実売価格のまま変化しないのであれば、やや割高と思われます。T100TAD-DK32との比較よりもT100HAとの比較が重要になってくるでしょう。
ただし、筐体の信頼性は高く、もう少し実売価格が落ち着いてくるようであればあえてこの製品を選ぶ、という選択肢もあるかもしれません。
4.関連リンク
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ASUS TransBook T100TAF-DK076TS:ムラウチ・ドットコム