こんにちは、natsukiです。UMIDIGIといえば、いま、非常に勢いのあるスマホメーカーの1つでしょう。最近も、水滴型ノッチのUMIDIGI One Max)が発表され、さらに、UMIDIGI F1の情報も現れはじめています。今回は、そんなUMIDIGIの製品群の中でも、「ど真ん中」に位置する「UMIDIGI Z2」をレビューさせていただきます。今回の製品は、Amazonに出品しているFTQ e-commerce Ltdより提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
後述のように、このUMIDIGI Z2には、細かな違いの非常に分かりにくい(笑)バリエーション展開があります。それだけ、今年度のUMIDIGIの中心となる機体だっと言えるでしょう。見所については、ひらちょんさんの紹介記事も合わせてご覧ください。発売から時期が経って旬を過ぎた機種と言うなかれ。後期生産型ともいうべき今回の機体は、カメラがスペックアップするという改良が加えられています。では、見ていきましょう。
目次
1.スペック
UMIDIGI Z2のバリエーション
まず、UMIDIGI Z2のバリエーションを概観しておきます。
重要な違いには色を付けてあります。あと、生産時期によってBluetoothも4.0だったり4.2だったりするようですが、そこはもうめんどくさいんで省略。
左から発売順に並んでいます。はじめは、「UMIDIGI Z2」と「UMIDIGI Z2 Pro」。これは分かりやすく、様々な面で「Pro」の方がアップグレードしています。ややこしくなるのは、次の「Special Edition」。無印から、カメラを「Pro」と同等にして、その分RAMを削減したバージョンです。そして、無印「Z2」も、後期生産型の今回レビューする「Updated Edition」になると「Pro」と同等のカメラを積むようになった、というわけです。
分かりにくいのは、この「Updated Edition」は、あくまで無印「Z2」のグレードアップされたものという扱いなので、多くの場合、例えばUMIDIGI公式サイトなどでは、単なる無印「Z2」として扱われていることです。「Updated Edition」という名称も、一部のサイトで使われているのでお借りしているだけで、正式なバリエーション名ではありません。つまり、無印「Z2」が初期生産型なのか後期生産型「Updated Edition」なのかを判別するには、販売サイトの細かいカメラスペックを確認するしかないというわけです。
隙の無いスペック
スペック表を一読して言えるのは、隙の無い、非常にバランスのとれた構成であるということです。解像度は嬉しいFHDクラス。中華スマホで重くなりがちな重量も、160g台に抑えられています。表に書き込んだように、実測値でもスペック値とほぼ変わりなし。後で見ますが、画面はノッチを採用。筐体色もトワイライトカラーを選べるなど、流行をしっかり押さえています。イヤホンジャックがないことが不満と言えば不満かな。尖ったところもない代わりに、不満点も見当たりません。アップグレードしたカメラの、F値1.7はスマホのカメラとしては優秀です。
システム面に目を向ければ、RAMは多めに6GB、ストレージは64GBを確保しmicroSDカードの拡張にも対応。CPUのHelio P23は、よっぽどハイスペックを要求するゲーム以外は、難なくこなせる性能を持ちます。そして、技適の問題はあれど、バンド19を含む、非常に多くの周波数に対応しているのも特徴です。所有欲を満たす外観と、実用面での十分なスペック。まさに、普通使いの「ど真ん中」。
2.筐体
では、早速開封して筐体を見てみましょう。
外箱からして、かなり凝った作りになっています。
同梱品です。イヤホンジャックがないので、USB Type-Cとイヤホンジャックの変換ケーブルが付いています。
マニュアルは、なんと日本語にも対応。さすがは、バンド19対応なだけのことはある。
今回のレビュー機体の色は「ブラック」になります。ただ単に真っ黒というわけではなく、軽くトワイライトした、ホログラムっぽい不思議な輝きがあります。また、背面全体が軽くラウンドしていて、この曲面が美しい反射を見せてくれます。
ディスプレイの発色も十分。液晶を撮影すると、どうしてもうまく写らないのですが、実際には十分に鮮やかです。ノッチはかなり大きめ。
上面です。小さなマイク穴のみ。サイドの素材は金属ですね。
サイドです。電源と音量ボタン。
逆サイドです。SIMカード兼microSDカードスロットがあります。
底面です。スピーカーとマイク穴と、USB Type-Cポートがあります。というわけで、イヤホンジャックはありません。また、スピーカーはモノラルです。
筐体の出来は、高級感も十分有り、文句なしの出来と言ってよいでしょう。「ノッチ」「トワイライト」「ラウンドした形状」「FHDクラスの解像度」と、パッと見て「高級機の側」であることを感じさせる要素がしっかりそろっていて、手に取るだけで嬉しくなります。
専用カバーも付いています。滑りにくくてボタンは押しやすく、使用感は上々です。ただ、透明素材ではないので、せっかくの美しいボディが隠れてしまうのは残念。
3.システム
システム面を見ていきます。
スタート段階から日本語を選べます。
UIは、ほぼ「素の」アンドロイドですね。ホームランチャーも、「Launcher3」だし。設定項目を見回しても、ほとんど変わったところは見当たりません。
「スマートアシスト」の部分が独自機能かな? とは思いますが、ご覧のとおり、ボタンの配置を変えるくらいでたいしたことはできません。
電池切れかけの画面で失礼します。指紋機能のところから、起動状態で指紋センサーをタッチしたときに、スクリーンショットなど様々な機能を割り当てることができます。中には、日本語訳が変でよく分からん機能もありますが。
端末情報です。RAMはちゃんと6GBありますね。セキュリティパッチは2018年5月5日のものとなっていました。
初期ソフトです。余計なものは入っていません。たいていの場合、写真閲覧用には、メーカー独自の「ギャラリーアプリ」が入っているものですが、それすらありません。Google「フォト」を使いましょう。
なお、初期の端末には、カメラやスリープ面など、システム上のバグが色々あったようですが、現在はアップデートによって解決済みです。メーカーのファームフェアアップデートは、ほっとけば勝手に行われますが、「システム>端末情報」から確認することも可能です。通常のAndroidの「ワイヤレスアップデート」とは別なので、念のためチェックしておくとよいでしょう。
4.カメラ
今回レビューする「Updated Edition」は、カメラ性能が改善されたわけですから、ここは、じっくりと見ていきましょう。
スペック
スペックを再確認しておくと、リアカメラは16MPと8MPのデュアルレンズで、F値が1.7とかなり低いです。フロントカメラも、16MPと8MPのデュアルレンズで、こちらはF値2.0です。撮影したデータのプロパティを見ると、ちゃんとF値がそれぞれ1.7と2.0であることも確認できます。
設定項目は、こんなもんで、意外にシンプル。最低限の調整しか出来ません。
実際に撮ってみた
それでは、実際に使ってみましょう。曇天の中でしたが、出かけて色々撮ってみました。夜景以外はすべて、撮影モードの設定など一切無しの素の状態です。
公民館の鉢植えです。
森の中で、逆光を撮影。
神社の境内です。
上の写真の1/16の範囲を拡大。ちゃんとシャープに撮れています。
ここまで、リアカメラは全体的に、発色は肉眼で見るのと近い雰囲気で、曇天時の物憂い光感も出てるんじゃないかと思います。AI機能で彩度キラキラッ! みたいなことはしてくれません。ちなみに、バリエーションの中では、スペックの高い「Z2 Pro」のみ、AIアシストが入ります。
ところで、8MPのサブカメラが何をしているかという話ですが、通常の画像撮影に限っては、レンズを指で隠しても、特段変わったところはありません。いろんな設定をいろんなシチュエーションで試してみても、特に変化は見られませんでした。使うのは、次の、ボケみをつくり出す「ステレオ」モードのときだけのようです。
ボケみを出す「ステレオ」モードは、クセ有り
撮影を「ステレオ」モードにすると、解像度は8MP固定になります。つまり、サブカメラの解像度になります。おお! これは期待できるかも? なぜなら、理論上は、きちんとしたボケみエフェクトは2つのカメラの解像度がそろわないとできないからです。詳しい理屈については、「UHANS i8」のレビュー記事をご覧ください。もっとも、最近はソフトの処理による部分も大きいので、一概には言えないようですが。
ステレオモードでサブカメラを指で隠すと、このように警告文が出て、実際にボケ方がぐちゃぐちゃになるので、確かに仕事をしてくれているようです。
早速、ステレオモードにて灯籠を撮ってみました。うんうん、「なんちゃってボケ」じゃなくて、ちゃんと前面の灯籠全体のみボケないようになっているぞ。ただですね……
拡大したところです。どうも、ソフトの処理に甘いところがあるようで、細かく見ると、ボケの乱れは結構あります。なお、この画像も含めて、以下の拡大画像はいずれも全体の1/16の範囲です。
ところで、思い出してください。メインカメラのF値は1.7で、スマホカメラとしてはかなり低い数値。理屈上、F値が低ければ、光をより多く取り込むので暗所に強くなる他、被写界深度も浅くなり、焦点の合う距離が狭くなります。すなわち、無理にボケを生成しなくても、焦点の合った対象以外は自然にボケるんですよね。次の写真をご覧ください。
狛犬さんです。上が通常撮影モード。下がステレオモード。
拡大したところ。下のステレオモードの方が、ボケみは強くなりますが、やっぱり変なところに不要なボケが入っています。……ぶっちゃけ、通常撮影の方が美しくボケてくれる場合が多いです。もちろん、ステレオモードの方が、ぼけ具合を調整できるというメリットもありますけど。
今度は、お花で。上が通常撮影モード。下がステレオモード。
拡大してみるとこう。ステレオモードは、植物のように輪郭線が複雑なものだと、ボケ具合がかなり乱れます。
名誉挽回のために、もういっちょ。兵馬俑のレプリカで。上が通常撮影モードで、下がステレオモード。このくらい輪郭線がシンプルで、かつ、背景も単純で被写体との区別が付けやすければ、十分に機能しますね。ステレオモードの方がボケみが強くなる、というのも分かりやすいと思います。
というわけで、「ステレオ」モードは、なかなかクセの強い使いどころの難しいものとなっています。というよりも、ここはノーマルモードの自然なボケ表現の方を褒めるべきでしょう。
自然光なら、そこそこ動くものもイケる
と、先ほどの神社の写真に写っていますが、ネコ発見。追っかけます。
こっちも歩きながら撮り、向こうも歩いている状態。両方動いているので、さすがにブレずに撮れるのは半分くらい。
拡大してみました。撮る側と撮られる側が両方動いていて、これだけ写せれば十分じゃないですかね。
こちらは、前方から小走りに駆けてきたニャンコ。今度は、撮影側は停止しています。
ニャンコ拡大。動きの速度を考えれば、キレイなものだと思います。
ちょい暗所は、ブレに気をつければ得意
F値1.7ということですが、実際に暗めのところで撮ると、肉眼より一回り明るく写ります。
こちらは、マンションのエントランスのクリスマスツリー。曇天の昼なので、かなり薄暗いです。しかも逆光。これでも、肉眼で見た感じより明るく写っています。
HDRをONにすると、ここまで明るくなります。さすがに、慎重に撮らないと、ブレやすいので注意。
拡大してみても、ディティールまでよく撮れています。
そして、食べ物。夜に食べに出かけたラーメン屋にて。うん、悪くない感じ。やや照明を落とした感じの店だったんですが、しっかり写ってくれます。
夜景など、本格的に暗いところは苦手
しかーし、夜景など、ガチな暗所は苦手のようです。スマホカメラとしては健闘している方かもしれませんが、過度な期待は出来ないということですね。撮影モードを夜景モードにすると多少はマシになりますが、劇的には変わりません。以下、夜景モードで撮ってます。
夜の商店街。肉眼で見るよりも、そうとうに明るく写ります。が、
拡大してみると、かなりノイズとぼやけがある。また、光を取り込みすぎているのか、光る看板系はことごとく潰れて読めなくなってしまいます。
なんちゃってイルミネーションと、部分拡大。
遠方夜景と、その部分拡大です。手持ちの中華スマホで撮り比べてみても、夜景だけは「UHANS i8」(F値2.0)の方がきれいに撮れます。明るすぎない分、くっきり撮れている感じですね。どうも、UMIDIGI Z2の暗所写真は、肉眼で見るよりも明るく写るんですが、その分、入ってきた明かりを処理しきれずにぼやけてしまっている感があります。素人考えだと、光量が多い分シャッター速度を速くすればよいのでは? なんて考えたりしますが、デフォルトのカメラにはシャッター速度制御機能はありません。もしかしたら、制御できるアプリを使っての工夫のしがいはあるのかも?
ともかく、本格的な暗所は苦手なようです。製品ページでは暗所性能をアピールしていますが、ここはお値段なりといったところでしょう。
十分なセルフィー品質
このUMIDIGI Z2は、フロントカメラも16MP+8MPのデュアルレンズ、というのがウリのひとつです。まずは、ノーマルモードで。
パッと見た感じ白っぽく感じますが、人間を撮った場合は、肌の色がよく表現されます。AIとかではないので、変な美肌処理が入ってCGっぽくなったりはしません。リアカメラに比べて、コントラスト、発色ともに、ややソフトになった感じです。全体的な発色や細部の品質は、十分だと言えると思います。
残念なセルフィー「ボケ」モード
では、デュアルレンズの本領発揮のはずの「Bokeh」モードを。
……あんまり、輪郭をなぞっているようには見えないにゃぁ。
兵馬俑人形で実験。……むむむ、どっからどう見ても、円形にぼかしているだけの「なんちゃってボケ」ですね。被写体を人間などの輪郭がシンプルなものにして試しても、同じでした。
まずもって、このセルフィー用フロントカメラの場合、サブカメラを指で隠しても警告も出なければ写真の見た目も変わらないんですよね。サブカメラがどう働いているのか、試した限りではよく分かりませんでした。
というわけで、セルフィーのボケモードは期待できません。ノーマルモードで十分キレイなんで、それでいいんじゃないですかね。
シャッター音声は、日本のSIMを入れれば鳴る
細かいところで、シャッター音について。日本国内においては、ほとんどのスマホでシャッター音が強制的に鳴るようになっています。一方、海外スマホの場合、「日本のSIMカードを入れたとき」の挙動は、機種によって分かれます。ひとつは、日本のSIMカードを検知すると設定に関係無くシャッター音が鳴るというもの、もうひとつは、SIMカードに関係無く、スマホの音量設定やカメラアプリの設定が優先されるものです。
今回のUMIDIGI Z2の場合は、試しに日本のSIMカードを挿してみたところ(APN設定などもせず、挿しただけです)、各種設定に関係無く、強制的にシャッター音が鳴りました。
まとめ ― ノーマルモードが優秀、特殊なモードは甘さが見られる
カメラ性能まとめですが、何にも考えずに撮るのが一番自然に美しく撮れると思います。ガチ暗所は苦手ですが、それ以外のシチュエーションであれば、パッと取り出してサッと撮る。それだけで、なかなかの写真が撮れます。特にリアカメラは、F値1.7というスペックから想定される、「被写界深度が浅くボケみがつく」「やや暗い場合でも明るく写る」という効果を十分に堪能できるものとなっています。
一方で、リヤカメラの「ステレオ」モードは、ボケみを強めたいときには有効なものの、解像度は8MPに落ち、被写体の輪郭や背景が複雑な場合はソフト側の処理がついてこられないなど、かなりクセの強い、使いどころが難しいものとなっています。また、フロントカメラの「Bokeh」モードは、残念ながら、円形にぼかすだけの「なんちゃってボケ」のようでした。
総じて、通常の写真を撮るのは、手軽にキレイな写真が撮れ、このクラスのスマホとしては満足できる品質だと思います。しかし、デフォルトカメラアプリの設定項目が少ないこともあり、いろいろとこだわって、機能や設定を駆使した、特殊な効果や極端な状況下での撮影を行いたい人には向かないでしょう。まあ、スマホカメラにそれを求めるのは酷ですからね。
5.性能テスト
おなじみ、Antutuベンチマークを行います。Antutuのバージョンは7.1.1です。
Helio P23としては、妥当なところでしょう。いや、むしろ高い方か? 重量級のゲーム以外は、よっぽど特殊なことをしない限り、何をやるにしても快適に使える数値です。ここんとこ忙しくて、やり込んでいるゲームがないので、個別のゲームでの検証はできていないんですが、動画視聴などを試した限りでは、非常に快適で、動作に不満を感じることはまったくありません。
参考:
Samsung Galaxy S9 SM-G960F (Exynos 9810): 250,018
Samsung Galaxy S8 Duos SM-G950FD (Exynos 8895): 194,363
Samsung Galaxy S8 SC-02J (Snapdragon 835): 194,096
Sony Xperia X Performance F8132 (Snapdragon 820): 157,502
ALLDCUBE m5 (Helio X20): 103,678
Chuwi Hi9 Air (Helio X20): 95,498
Teclast M20 (Helio X23): 94,849
Chuwi Hi9 (MT8173) : 88,330
Huawei P20 lite (Kirin 659): 86,761
ALLDOCUBE X1 (Helio X20): 85,170
Ulefone Armor 5 (Helio P23 MT6763V): 83,335
Umidigi One Pro (Helio P23 MT6763V): 83,184
Blackview BV9500 (Helio P23 MT6763T): 80,715
Vernee V2 Pro (Helio P23): 79,410
Huawei P10 Lite (Kirin 658): 78,986
HOMTOM HT70 (MT6750T): 59,460
Blueboo S3 (MT6750T): 57,837
UHANS i8 (MT6750T): 52,967
Nomu S10 Pro (MT6737T): 51,425
Vernee M6 (MT6750): 50,186
VKWorld Mix Plus (MT6737): 44,558
T-bao X101A (MT8783): 40,933
PIPO N8 (MT8163A):39,785
6.使用感
ディスプレイ
HDクラスでも実用十分なんですが、やはり、見比べると明確な違いが分かります。
Chromeのアイコンなど、曲線のジャギーは、HDクラスだと目をこらせば見えますが、FHDクラスではほぼ目立ちません。発色、色のコントラストともに、十分満足な仕上がりです。
通常の挙動
文句なしです。非常に快適です。もっとも、Antutuスコア5万点台の「UHANS i8」と比べてどうかと聞かれれば、「どっちも変わらず快適」であって、まあ、今どきのスマホだとローエンド端末でも基本動作でもたつくようなことはまず無いんですけどね。
また、スワイプ動作に要するストロークの長さが短めに調整してあるようです。指を軽くはじいてやる程度で、スワイプします。はじめは軽すぎてやや戸惑いましたが、慣れると操作のスピード感が増して気持ちいいです。
バッテリー
普通に使って、2日は十分保つ感じです。というか、感覚的なものですが、ブラウジングやメール程度なら、使っていてもあまり電池を消耗する感じがありません。ゲームをやらなければ、多少ハードに使っても、終日は十分すぎるほどに保つでしょう。
SIMカードスロット
ご覧のように、microSDカードとの排他利用になります。
指紋認証
登録メーターが1/3くらいになるまで、ニクキュウ登録を頑張ったんですが、やっぱりダメですね。
冗談はさておき、指紋センサーは背面なので、個人的には、慣れるまで同じ角度で指を置くのに苦労しました。微妙に角度を変えて、複数登録しておくとよいと思います。感度はよく、信頼できる品質だと思います。
顔認証
顔認証登録は1つだけしか登録できません。
登録時には、こんな不吉なメッセージが。実際、機種によってはガバガバな場合もありますからなぁ。
……結論を言えば、他の家族の顔で認証が通ることはありませんでした。一方で、マスクをしても、タイミングが合えば認証通ったので、やはり一抹の不安は残るところ。認証速度自体は素早くスムーズで、快適に使えます。でも、明かりを消した寝室とか、暗いところだとダメですね。
7.PDA工房製「9H高硬度保護フィルム」フィルムを貼ってみた
UMIDIGI Z2には、はじめから保護フィルムが貼ってあります。が、しかし……
うーむ、仕事が雜。ピッタリ中央に保護フィルムを貼っていないので、周辺のガラスが曲面になっている部分で、保護フィルムが浮いてしまっています。これをそっと貼り直してもいいんですが、今回もPDA工房さんにフィルムを作っていただきましたので、それを貼ってみましょう。
うん、やはり普通に使うならこれですよね。「9H高硬度保護フィルム」です。デフォルトの保護フィルムを反面教師に、慎重に貼ってみます。もちろん、風呂場で作業。
美しく貼れました。曲面部分にかぶってしまわない、ギリギリの絶妙なサイズです。
8.まとめ
特に、アップグレードされたカメラ性能に焦点を当ててレビューしてみました。レビューの通り、通常の撮影モードはなかなか優秀で、F値1.7というスペックから期待される性能を、十分に実感できます。
その他の面を見ると、筐体やディスプレイは高級機に劣らない見た目を備え、手に取る喜びもあります。システム面でも、よっぽど重量級のゲームをしない限りは快適に動作しますし、ストレージも64GBある上に、microSDカードでの拡張にも対応。電池保ちや充電速度も申し分なし。スペック上は目立たないことかもしれませんが、このクラスでの重量165gは、実際に使ってみると明らかな違いを感じます。際だった特徴がない代わりに、普通に使っていて不満に感じるような細のない優れた構成です。
総合的に見て、尖った使い方をしないなら文句を付けようがないオールラウンダー、というのがこのスマホだと思います。まさにミドルレンジの中のミドルレンジ!
非常に販売チャンネルの多いスマホなので、経路による価格の差や変動もかなり激しいようです。はじめに述べたように、購入時には、スペックなどを確認して、「Updated Edition」なのかどうかということは要チェックですね。
今年の流行を詰め込んだ実力十分なスマホ。いかがでしょうか。
9.関連リンク
UMIDIGI Z2:Amazon
※ウインタブ注:記事中でもnatsukiさんが説明されている通り、購入経路が非常に多く、価格変動も大きい製品ですが、ウインタブでは提供元のみにリンクさせていただいております。
コメント
Z2 PROを使っていますが、接写のピント調整に
癖がありますね。
カメラを構えてから調整に入るまで長いと2秒ほど
掛かるときがあり、画面を指でポイントして
強制的に合わせる様にしています。
ほんとだ。こちらも、10センチくらいに近づくとオートでピントを掴みにくくなります。被写界深度も浅いので、接写は、デリケートに操作してやらないとですね。