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UMIGIDI Xレビュー - 画面埋め込み型指紋認証と48MPトリプルカメラを搭載したUMIDIGIの意欲作、コスパがスゴイ!(読者レビュー:カゲヤマさん)

UMIDIGI X 読者レビュー
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。読者の「ガゲヤマ」さんに人気のスマホ「UMIDIGI X」の実機レビューをご投稿いただきました。ご投稿内容はほぼそのままに、私のほうで画像配置などの編集をさせていただきましたが、内容が非常に濃く、運営者としては感謝の気持でいっぱいです。本当にありがとうございました!では、カゲヤマさんのレビューをどうぞ!

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0. はじめに

はじめまして。今回UMIDIGI Xのレビューを書かせていただきますカゲヤマと申します。常日頃ウィンタブ様を拝見していたのですが、ウィンタブ様でも4回も記事になるほど大注目のUMIDIGI Xに、私もこれはいい!と共感するものがありました。実際に自費で購入して使ってみたところ非常によい製品ではありませんか!個人的には満足しつつ、せっかくよいのだからとレビューを書きたくなってウズウズしてしまいました。ダメ元でウィンタブ様にレビューの申し出をしてみたところ、なんと快諾していただきましたので今ここでレビューを嬉々として執筆しております。このような機会をいただけましたことをウィンタブ様にはこの場も借りてお礼申し上げます。そのようなわけで本レビューではウィンタブの読者様がこの商品に惹かれるであろう点に特に着目してレビューを書いていければと思います。

1.スペック

では最初に改めてスペックを確認します。

UMIDIGI X スペック表
この1年たらずでコストパフォーマンスに非常に優れた機種を立て続けにリリースしているUMIDIGI社ですが、このUMIDIGI Xでもそのハイパフォーマンスぶりは健在で、かつ他の機種と比較して特に目立つ部分は次のとおりです。

  • 6.35インチのAMOLED(有機EL)ディスプレイ
  • ディスプレイ埋込み型の指紋センサー
  • 「深度,48MP,超広角」のトリプルレンズAIカメラ
  • 18Wの急速充電

このようにいずれの部分も抜け目がなく、非常に挑戦的な機能を多く採用しており、UMIDIGIの意欲作とも言えるスペックになっています。一方でCPUやRAMもハイエンドなゲームなどをしなければ必要十分とも言えるようなスペックにまとまっており、コストパフォーマンスを忘れないUMIDIGIらしい構成とも言えるでしょう。この機種に限りませんが個人的には通信バンドが日本の主要なものを技適付きで網羅していることもポイントで,これだけでUMIDIGIを指名買いしたくなります。

さて、このような魅力的な機能の数々が果たしてどれほど実用的なのか見ていこうと思います。細かな基礎情報もレビューしつつ、これらの注目のスペックは別途まとめて見出しにしていますのでぜひ御覧ください。

2.筐体

UMIDIGI X 読者レビュー
外箱から見ていきます。赤いメタリックなロゴがなかなかかっこいいです。後述しますが今回は先着1000名キャンペーンで完全ワイヤレスイヤホンの「Upods」もゲットできたようで、同じ梱包に入っていました。本製品はシンガポールから配送されてきましたが、しっかり梱包されていたこともあり特に傷などは見当たりませんでした。今回はUpodsのレビューは割愛します。

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本体と、各付属物です。付属していたのはガイド、サンキューカード、ACアダプタ、USB type-Cケーブル、SIMピン、ソフトケース(装着済み)でした。ACアダプタやケーブルは見る限り過去のUMIDIGI製品と同様なもののようです。形状も日本のコンセントにちゃんと対応しています。説明書は日本語がちゃんとあり、中華製品によくあるフォントのブレこそありますが、違和感がないレベルで日本語化はしっかりされていました。

付属していたソフトケースは、レザー調でプラスチックながらなかなか質感の良いものです。過去にかのあゆさんが実機レビューされていた「UMIDIGI S3 Pro」に付属していたものとそっくりですが、スピーカー穴の位置などが異なるため別物です。UMIDIGI Xはまだ発売したてということもあり、国内国外を問わずケースの取り扱いが全然ないので地味に助かります。

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装着した外観です。穴のズレや弛みなどもなく、個人的には満足できるものです。

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本体正面です。もう見慣れた方もいるかも知れませんが本体上部にティアドロップ型のノッチがあり、ベゼルはかなり小さいという最近の流行りになっています。四隅は丸まっており、シルバーの金属(おそらくアルミ)の外枠がぐるっと一周囲むようなデザインです。スクリーンのエッジはわずかに曲面があり、いわゆる2.5D形状になっていることは確認できます。このエッジ似合わせて本体に保護フィルムが予め完璧に貼ってありました。本体デザインとしては十分モダンに仕上がっており、古臭い感じはありません。ノッチの形状を除けばiPhone Xを意識したデザインのようにも見えます。

UMIDIGI X 読者レビュー
背面はガラス製でツルツルとした手触りになっており、周囲が写りこむので撮影は少し大変でした。しかし、商品画像で確認できるようなレッドのグラデーション模様はほとんど確認できません。カメラのある列に1本入っているのが分かる程度で、残りはよく確認しないとわからないくらいうっすらと赤くなっているくらいです。「Flame Black」と銘打ったカラーで、UMIDIGI X特有のデザインだっただけにちょっと残念です。形状は完全にフラットですが、ケースを付けてもカメラ部分が出っ張っているのはいただけないと思います。机などの平らな場所においてもガラスが当たる硬い音がしますし、そのうちすぐ傷ついてしまいそうで非常に心配です。

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本機種の本命、トリプルカメラです。誇らしげに「48MP AI TRIPLE CAMERA」と書かれていますが、ちょうどそのレンズ周囲にメタリックレッドな円状の部分が非常に目立ちます。個々の部分はゲーミングPCのような雰囲気でかっこいいと思うので、本体背面も同じくらいグロッシーに仕上げてくれていたらな~と個人的には思います。

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右側面です。画像左からSIMトレイ、パワーボタン、ボリュームボタンです。SIMトレイは一般的なピンで押して開けるタイプで、NanoSIM x2(microSDカードと排他)です。特に変な配置ではなく、押し間違えることもありません。

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底面です。中央にUSB Type-Cとその左脇にスピーカーが配置されています。過去には「microUSB」と誤植されていたこともありましたが、Type-Cでやはり間違いありませんでした。

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左側面には何もありません。

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本体上部にはイヤホンジャックがあります。個人的にはイヤホンジャックをなくすのはまだ抵抗がありますのでついていて助かります。

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本機の重量は実測で197gでした。公式には196gなので完璧ですね。個人的にはちょっと重めなのですが、6インチ超えのスマホとしてはこんなもんかなと思われるくらいの重量だと思います。

3.使用感

システム

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搭載されているOSは現状「ほぼ最新」のAndroid 9.0です。UMIDIGIの他の製品の例に漏れず、UIはほぼ素のAndroid (AOSP)でした。独自アプリなどは私の知る限り一切入っておらず、指紋認証や中華スマホによくあるDuraspeedなどの設定項目の一部がカスタマイズされているだけになります。

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内蔵ストレージは128GBもあり、カスタムアプリなどが一切ないことも手伝ってかなりの空き容量があります。これだけあれば大容量アプリを大量にインストールしても容量不足に困ることはないのではないかと思います。

通信関連

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UMIDIGIのスマートフォンは多くが日本独自の通信バンドであるバンド19に対応しており、本機も起動直後から正規に技適マークも確認することができました。最近の中華スマホにありがちな番号未表示などでもなく、きちんと取得番号も書いてあります。

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念の為総務省の認証端末一覧を見てみても、本機がきちんと認証されているものということがわかりました。この点はUMIDIGIが中華端末としては日本市場であたま一つ抜けていると感じますね。認証より受注開始の日付が早いことはおいといて…。

実際にドコモ系MVNOであるmineo DプランのSIMカードを差して運用しましたが、特に接続できず困ったこともありませんでした。しかも,APN設定は国内主要のMNO/MVNOのものがすでにプリセットされており、自分の利用しているNVMOのものをえらぶだけでしたので非常にかんたんでした。繰り返しになりますが日本での販売を完全に想定していますね。

バッテリー

バッテリーの持ちは非常に良いです。Twitterやニュースアプリなどで普段遣いしてみたところ約2日持つといった感じです。後述するPUBG mobileを約1時間遊んでも、100%から79%程度になるだけだったので、重量級アプリにもかかわらず単純計算で5時間は遊べることになります。少々重いだけあって4150mAhの大容量バッテリーを搭載しておりますので悪くない値だと思いました。

充電も速いです。23%のバッテリーを付属のACアダプターで充電したところ、満充電になるまでおおよそ70分程度でした。最初の30分程度で70%くらいまで充電されていたので、さすが18Wの急速充電だ!と思われます。USBチェッカーなどがないのでわかりませんが、ACアダプタに記載のある9V/2Aもしくは12V/1.5Aで充電していたものと思われます。

ディスプレイ

私自身有機ELの端末を持つのは初めてだったのですが、確かに精細で鮮やかなディスプレイだと感じました。特に黒の表現がよく、暗い場所で写真鑑賞などをしてもバックライト漏れが液晶ディスプレイに比べて抑えられているように感じます。

このディスプレイの解像度は2019年水準だとちょっと見劣りする1548*720しかありませんが、6.35インチだとまだ解像度不足を感じることは全くありませんでした。これならカメラの撮影画像確認用としても十分使えると感じましたので、イチ写真好きとしても十分に高性能だと言えるレベルだと思います。

指紋認証

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さて、大注目のディスプレイ埋込み型の指紋認証ですが、これは使ってみると確かにかっこいいです。デフォルトの設定では本体を持ち上げたり正面を向けたりするとディスプレイが自動的に点灯し、指紋を認証するか顔認証をするかが促されます(パターン認識やパスワードも選択できます)。指紋を所定の場所に置くとその場所が緑色に発光し、認識されればロック解除です。

しかし、使用感は正直言って個人的にはイマイチでした。まず認識に時間がかかる上に認識率が低いです。これまでHuaweiのP9 (背面指紋認証,以下同)やXperia XZ(側面)、DOOGEE MIX(正面)などを触ってきた経験がありますが、それらは触ると一瞬でロック解除されるのに対し、本機は0.5秒程度は指を抑えたまま保持しなくては認識してくれません。またこれらの端末で認証に失敗する確率は私の体感で10回に1回程度で再認識も早いですが、本機の場合3~4回に1回程度です。しかも向きや画面の汚れのせいなのか、一度失敗するとその後も連続して失敗しやすく、すぐに他の認証方法に切り替えられる5回の失敗に到達してしまうこともしばしばという感じでした。私にはちょっと使いにくいなと思います。

また、使ってみてわかったのですが、本機のような画面埋込み型の指紋認証の場合、指紋を認識するためには画面を発光させなくてはいけないようなので、画面が点灯していない状態でセンサー部分を触っても認証されません。指紋認証でロック解除するためには一度電源ボタンを押すか、持ち上げたりしたときの自動点灯機能を使って画面を点灯させる必要があります。前者の場合は動作が1ステップ多くなりますし、後者の場合は余計な場面で意図せず点灯したり、いざ使いたいときに起動してくれなかったりしてちょっとイライラします。これまでの画面埋め込みでない指紋認証の場合は画面を点灯させなくても指をタッチすれば即ロック解除できますし、物理的に認証する場所が指定されているので手探りでも指をあてることがかんたんですが、本機の場合はそうはいきません。

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これらの点は個人的にはイマイチで、無理にベゼルレスにするより下部に指紋センサーを設けてもらうか、背面か側面につけてほしいと正直に思いました。認証の成功率はこれからの技術的進歩によってどうにかなるかもしれませんが、手がかりがないことなどはどうしようもないので、今後のメインストリームになるかと言われるとちょっと頷けないと思いました。

4.カメラ

さて、本機のウリのひとつのカメラについてです。改めて書くとUMIGIDI Xには本体上部から順に「深度カメラ」「48MP(4800万画素)カメラ」「120°広角カメラ」の順に搭載されています。それらの実力はどうなのか順を追って見てみます。

カメラアプリ

まずカメラアプリはAOSP標準のものに若干手を加えたタイプのアプリになっているようでした。標準では解像度が4000×3000の12MPに設定され、左右にフリックすることによって48MPの解像度が選べます。超広角カメラは画面左下のアイコンから選べます。しかし、これらの解像度等以外は何も選ぶことができず、デジタルズームをしたときに4分の1になるくらいしか選べません。その他選べるのはHDRの有無やフィルター、ウォーターマークの有無、フラッシュなどくらいで、カメラアプリによくあるようなホワイトバランスやシャッタースピードなどは選ぶことができませんでした。最近の大手スマホメーカーのカメラアプリにはたいてい備わっている機能なので、いちカメラ好きとしてはちょっと残念だと思いました。

48MPカメラ

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比較のための撮影のサンプルとしては我らが徳島県徳島市のマスコットキャラクター「トクシィ」を選んでみました。全長1mほどの被写体です。ほぼ同じ場所から48MP(8000×6000)、12MP(4000×3000)それぞれの解像度で撮影してみたものを掲載しています。なぜか両者のウォーターマークの位置が若干異なり、48MPの方はEXIF情報が記録できませんでした。WEB掲載用に縮小されていると違いは全くわかりませんが、とりあえず両者とも最近のスマホとしてはまずまずの描写をしていると思われます。細部の解像感も失われておらず、コントラストもはっきりしていて価格を考えると全く遜色ないレベルに仕上がっていると思います。個人的にはこのピンクや紺の色が鮮やかに出ているのがいいなと思っており、これはUMIGIDIが推しているAIの効果なのかもしれません。

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トクシィの首元を拡大してみましたが、細部をよく拡大しても正直違いは感じられません。よくよく見ていただくとトクシィの法被の白い帯など、色の差がはっきりしているところのジャギー(ピクセルのギザギザ)が48Mpの方が低減されていることがわかりますが、正直言ってこの程度です。解像度の定義から考えても画素数こそ4倍ですが、要は縦横2倍ずつのピクセルがあるだけなので、くっきりするといってもここまで拡大しないとわからないですね。

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暗いところでも同様に比較してみました。夕暮れの橋を撮影してみた写真です。橋の手すりの隙間などが48MPの方がはっきりしているようにも見えますが、同時に暗い場所のノイズが48MPのほうが若干多いような気もします。一般論としてカメラの画素数や画像の解像度は高くなればなるほどノイズが大きくなるので、それが反映したせいかもしれません。暗い場所では12MPで撮影したほうがよいかもしれません。

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もっと暗くなるとさすがにノイズが多少乗ってきます。こちらは徳島市民の山、眉山(びざん)ですが、ここまでくるともはや48MPの意味はなく、12MPでも48MPでも同様の印象になります。

なお、撮影した写真のデータサイズは48MPで7MB前後、12MPで2~2.5MB程度でした。48MPで撮影すると容量を3倍以上食う計算になるので、一般的には12MPあれば十分ではないのかなと思います。解像度と画質は関係ないというのはカメラ業界ではもはや常識ですが、やはり48MPだからといっても過度な期待はせず、被写体によってはジャギーが低減されるくらいに考えておいたほうが良いでしょう。これは48MPがしょぼいというわけではなく、むしろ48MPあっても解像感が保たれている本機のカメラをすごい!というべき点だと思います。

深度カメラ(Depth Lens)

次に深度レンズによるボケの再現を見てみます。本機では深度センサーを利用して「ステレオ」という名前の被写体の背景ボケを大きく誇張した写真を撮影することができます。

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同様にトクシイをボケ量最大(F1.0相当と表示)で撮影してみました。見てみると確かにトクシィの背景がなだらかにボケており、うまくボケを生かした写真が撮れています。しかしその代償としてピントをあわせているところももやっとしてしまいます。また遠くても近くても、明るくても暗くてもボケ量は一定で、普段大型のカメラを使っている身としてはいわゆるボケの不自然さは拭えません。

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ちょうど手元に同じくボケを大きくした写真を撮影できる比較対象として「Huawei P9」がありましたので、こちらによる作例を比較して拡大したものを掲載します。UMIDIGI Xで撮影したものはピントが合っているところも少しモヤッとしており、かつトクシィの近くの背景で白い帯のようなものができています。さらに背景の照明に注目すると、UMIGIDI Xのものは背景と同化していますが、Huawei P9のものはいわゆる「玉ボケ」になっており、大型のカメラで撮影したものをある程度再現できています。

Huawei P9はカメラ業界で知らない人はいないLeicaブランドを冠するカメラを搭載し、価格も発売当時でUMIDIGI Xの3倍以上するものなので比較するのは酷ですが、やはり完成度という意味ではHuaweiに軍配が上がるのかなと思います。しかし、この価格のカメラでボケ再現までうまくできているのはさすがいい時代になったなと感じるところです。

120°広角カメラ

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最後に広角カメラによる作例をご紹介します。このカメラはカメラ用語で言うところの「超広角レンズ」を搭載し、確かに標準のレンズの2倍近く広い範囲を撮影することができました。この作例は先程の作例と同じところで撮りましたが、スマホの小さなレンズでここまで広い範囲を捉えられているのはすごいと思います。交換用超広角レンズの大きさといったら使ったことがある人ならわかると思います。被写体まで距離をとれない室内の撮影や超高層建築物の撮影に便利そうです。

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一方でちょっと不満な点もあります。まず歪曲収差が結構あります。この作例は今月のカレンダーをなるべく平らになるように気をつけて撮影した例ですが、中心部に向かって歪んでいることがわかります。これはカメラ用語で「糸巻き型」と呼ばれる歪み(歪曲収差)なのですが、これが結構大きくカレンダーのような規則的なもの以外の撮影でも少し気になります。私なら家族写真などをこれで撮ったとしても、確実にPhotoshopなどで補正したくなりますね。

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次にノイズがあります。こちらは先程と同様に橋を撮影したものですが、暗いこともあり縮小して見ても結構な量のカラーノイズが入ります。また、先程のトクシィの例も同様ですがなぜかグリーンにかぶります。このノイズの多さはスマホという括りで見ても、体感でおおよそ5年前くらいの水準だと思います。歪曲収差はレンズの大きさの制約でしかたないにしても、ノイズはセンサーや処理エンジンの問題だろ…と思ってしまいました。

5.性能テスト

Antutuベンチマーク
まずは性能テストとして恒例のAntutu Benchmarkを実行してみました。

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参考:
Xiaomi Mi 9(Snapdragon 855): 361,390
Samsung Galaxy S10e SM-G9700 (Snapdragon 855) : 355,870
Samsung Galaxy S9 SM-G960F (Exynos 9810): 250,018
Samsung Galaxy Note8 SC-01K (Snapdragon 835): 205,819
Samsung Galaxy S8 Duos SM-G950FD (Exynos 8895) : 194,363
Samsung Galaxy S8 SC-02J (Snapdragon 835) : 194,096
Huawei Mate 9 MHA-L29(Kirin 960) : 184,478 *Android 9/EMUI 9.0.1
Sony Xperia X Performance F8132 (Snapdragon 820): 157,502
Huawei Mate 9 MHA-L29(Kirin 960): 165,411 *Android 8.0/EMUI 8.0
UMIDIGI S3 Pro(Helio P70): 143,922
Xiaomi Mi 8 Lite(Snapdragon 660): 142,455
LEAGOO S10(Helio P60): 138,927
Samsung Galaxy Feel2 SC-02L(Exynos 7885): 123,174
ALLDCUBE m5(Helio X20): 103,678
Chuwi Hi9 Air(Helio X20): 95,498
Teclast M2(Helio X23): 94,849
DOOGEE S70(Helio P23 MT6763T): 93,417
Chuwi Hi9 (MT8173): 88,330
Huawei P20 lite (Kirin 659): 86,761
ALLDOCUBE X1(Helio X20): 85,170
Ulefone Armor 5 (Helio P23 MT6763V) : 83,335
Umidigi One Pro (Helio P23 MT6763V) ; 83,184
Blackview BV9500(Helio P23 MT6763T): 80,715
Vernee V2 Pro (Helio P23); 79,410
Huawei P10 Lite(Kirin 658) : 78,986
HOMTOM HT70(MT6750T): 59,460
Blueboo S3(MT6750T): 57,837
Nomu S10 Pro (MT6737T) : 51,425
Vernee M6 (MT6750); 50,186
VKWorld Mix Plus (MT6737) : 44,558
T-bao X101A (MT8783): 40,933
PIPO N8(MT8163A):39,785

V7.2.3にて総合スコア142537でした。数回測定してみましたがいずれも14万点ちょっとといったところで、Helio P60搭載端末としては順当な数値だと思われます。2019年水準だとミドルレンジといって問題ないでしょう。確かにブラウザやカメラの起動など、普段遣いであれば特に遅延やもたつきなどは感じません。このあと検証しますがヘビーでないゲームであれば十分楽しめます。

ゲームプレイ

性能テストの一環としていくつかのゲームを実際にプレイしてみました。

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まずは高スペックを要求するゲームとして定番の「PUBG mobile」をプレイしてみました。このアプリの自動設定としては「標準画質」に設定されました。この設定でプレイしてみると確かにコマ落ちやフレームレートの極端な低下は全く感じることなく、非常に快適にプレイできます。このあと手動でHD画質にしてプレイしてみたのですが、体感で15~30fpsくらいは出ているのでプレイできないことは全然ないかなと感じたくらいです。ただし本体は結構熱くなります。

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次に音ゲー代表として「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル」もプレイしてみました。こちらは自動的に画質設定が最高の「3D高」に設定され、実際に快適にプレイできます。ノーツの遅れやカクつきなどは全く感じられません。一昔前であればこの手のゲームが最もスマホで負荷をかけるアプリ代表だったような気がしますが、現代ではたかだか200ドルの端末でもこんなに快適に動くんですね。

その他、個人的によく使っている「遊戯王デュエルリンクス」や「マリオカート ツアー」もやってみましたが、同様に快適にプレイできます。もはやカジュアルにゲームプレイをするためだけに何万円もする端末を購入しなくてもいいのだと強く感じられます。

6.まとめ

UMIDIGI Xは中国の通販サイト「Aliexpress」や「Banggood」などで販売中で、10月17日現在、Banggoodでは179.99ドル(19,859円)で購入できます。またUMIGIDIはAmazonにも日本公式ストアを設けており、既に21,790円(製品ページにある5%OFFクーポン使用時)で販売されています。これ、スペックなどを考慮すると異様に安いと思います。

個人的な所感としては筐体デザインや出っ張ったカメラ、そして画面埋込み型指紋認証と広角カメラの完成度には正直言ってそこそこな不満があります。結構辛辣な事も書いたかもしれません。しかし、それ以外には何の不満もなく使用できていることもあり、依然としてコストパフォーマンスは非常に高いと感じています。特にベゼルレスで美しいディスプレイとメタリックな筐体は非常にかっこいいです。有機ELや画面埋込み型指紋認証など意欲的な機能に魅力を感じる方には十分おすすめできると思います。私もこれから相棒として付き合っていきたいと思います。

7.関連リンク

UMIDIGI X:Banggood
UMIDIGI X:Amazon

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