POCO M3 Pro 5Gの実機レビュー - 5G対応のミッドレンジスマホ、POCOらしく「壊れた価格」です。これは買いでいいでしょう

POCO M3 Pro
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はXiaomiのサブブランド「POCO」のニューモデル「M3 Pro 5G」の実機レビューをお届けします。POCOといえば「ハイエンドなスペックで激安価格」というイメージがありますが、このPOCO M3 Pro 5Gもまた、5G対応のミッドレンジクラスながら、Aliexpress内のPOCO Storeで159ドル(17,677円、セール価格です)と、POCOらしい、非常に低く抑えられた価格設定になっています。

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ウインタブではこれまでにPOCO、そしてXiaomiのスマホの実機レビューをしたことがありますが、私自身はこれが「初めてのPOCO」です。筐体構造、筐体品質のご説明やパフォーマンスの測定をさせていただくのはもちろんですが、レビュアーの私がMIUIに慣れていないこともありますので、いい意味で「プレーンな気持ち」でMIUIを試してみたいと思います。

POCO M3 Pro 5G:POCO Store(Aliexpress)

1.POCO M3 Pro 5G スペック

スペック表

  POCO M3 Pro 5G
OS MIUI 12(based on Android 11)
CPU MediaTek Dimensity 700
RAM 6GB
ストレージ 128GB
ディスプレイ 6.5インチ(2,400 x 1,080)90Hz
バンド 4G:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28/32/66
5G:n1/3/7/8/20/28/38/40/41/66/77/78
SIM nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1
入出力 USB Type-C、オーディオジャック
カメラ イン8MP/アウト48MP+2MP+2MP
バッテリー 5,000mAh
サイズ 161.8 x 75.3 x 8.9 mm
重量 190 g

バリエーションモデル

・RAM4GB/ストレージ64GB
・RAM6GB/ストレージ128GB(レビュー機の構成)

ポイント

・Android 11ベースの独自UI「MIUI 12」
・CPUはMediaTekの5G対応、Dimensity 700
・アウト側48MPのトリプルカメラ

コメント

「ポイント」のところに何を書こうかなと、少し考えていたのですが、実はPOCO M3 Pro 5Gはそんなに尖ったところがない、つまりオリジナリティに富んだスペックではありません。もちろんOSがAndroid 11ベースであるとか、CPUのDimensity 700はまだそれほど採用例が多くはない、ごく新しいCPUであるとかいったところは注目すべきポイントですが、Antutuスコア30万点前後の中国大手メーカー製ミッドレンジ機としては、「すごく優れたところもないし、すごく劣ったところもない」と言ってしまっていいだろうと思います。

「尖ったところ」を挙げるとすれば、やはり「コストパフォーマンス」でしょうね。その意味でこのレビューは「大手メーカーの5G対応ミッドレンジスマホとして期待通りなのか」ということを確認するのが最重要かと思います。それが確認できれば、価格が価格ですから自動的に「買い」の製品と言えると思います。

それともう一つ、POCO M3 Pro 5Gは5月20日現在、日本での発売は発表されていません。一応「グローバルバージョン」ではあるのですが、日本語化はきちんとなされているかという点は気がかりです。なので「日本向けローカライズ」の度合いについてもしっかりチェックしていきたいと思います。

2.POCO M3 Pro 5G 筐体

同梱物

POCO M3 Pro 同梱物
同梱物です。左上にあるのが「シール(ステッカー)」で、たぶん筐体の背面にでも貼ってくれ、という趣旨だと思います。それを囲むように似たような白い小冊子が3つありますが「保証書」「安全のしおり」「クイックスタートガイド」です。残念ながら日本語はありませんでした(英語はあります)。

ちょっと見えにくいですが、右上にSIMスロット開閉用のピン、その下に充電/データ伝送用のケーブル(USB Type-A – USB Type-C)、ACアダプター、そして本体です。なお、レビュー機についていたのはEUプラグで、そのままでは日本のコンセント形状には合いません。おそらくPOCO Storeで購入する場合は日本向けのプラグ(USプラグ)か、あるいはEUプラグ – USプラグ変換アダプターがついてくると思います(変換アダプターはちょっと100均などでも買えます)。

POCO M3 Pro ケース
すみません、この部分、5月21日に追記しています。PVCケースも付属していました。特にどうということのない、透明で柔らかいケースですが、当座は筐体の保護はしっかりできると思います。

前面と背面

POCO M3 Pro 前面
前面です。詳しくは後述しますが、「日本語化は完璧」です。アイコンも完全に日本語化されていますよね。前面中央にパンチホール型ノッチがあります。

POCO M3 Pro 前面
ノッチやベゼルを確認していただくにはこの画像のほうがいいですかね。シャープのAQUOS R6のように、エッジ部分がラウンドしている形状ではなく、ガラス面はほぼフラットです。また正面から見るとベゼルはやや太めに残っていますね。

POCO M3 Pro 背面
背面です。レビュー機の筐体色は「ブラック」でした。素材は樹脂と思われますが、豊かな光沢のコーティングが施されており、「POCOって少し安っぽいんでしょ?」という先入観は吹き飛ばされました。質感はとても高いと思います。

また、POCO X3 Proのように背面に大きなロゴが入っているわけでもなく、筐体色がブラックということもあり、割とおとなしめだな、という印象でした。

POCO M3 Pro
なお、筐体色は他にイエローとブルーを選べます

側面

POCO M3 Pro 下面
下面です。中央にUSB Type-Cポート、右側にスピーカーグリル、そして左にある小さい穴はマイクです。

POCO M3 Pro 上面
上面です。こちらにはイヤホンジャックがあります。なお、スピーカーグリルらしきものも写っていますが、確認したところ、これはスピーカーではありませんでした。つまり、POCO M3 Pro 5Gのスピーカーは下面のみのモノラルです。

POCO M3 Pro 右側面
右側面にはボタン類が配置されています。中央にある少しくぼんだところに取り付けられている大きめのボタンが電源ボタン(兼指紋センサー)で、右側にある細長いボタンが音量上下ボタンです。

POCO M3 Pro 右側面
アングルを変えてみました。やはり指紋センサー内蔵だけあって、電源ボタンはやや目立ちますね。

なお、実際に指紋を登録してロック解除のテストをしてみましたが、さすがXiaomi(いや、いつも中華スマホをテストしているもので…)、気持ち長めに電源ボタンに触れるだけで画面オンとロック解除が同時に出来ました。かなり高速な解除が可能です。

POCO M3 Pro 左側面
左側面にはSIMスロットがあるのみ。

POCO M3 Pro SIMスロット
SIMスロットは「Nano SIM × 2」もしくは「Nano SIM+microSDカード」を挿入可能です。

POCO M3 Pro カメラ部分の飛び出し
カメラ部分はやや大きめの突起になっています。POCO M3 Pro 5G裸で使うとすぐにカメラ部分に傷がついてしまいそうに思われますので、とりあえず付属のケースは必須かと思います

3.POCO M3 Pro 5G システム

POCO M3 Pro ホーム画面
開封してすぐのホーム画面です。MIUIだから、ということで身構えていましたが、「普通のAndroidと言っていいレベル」だと思いました。そんなに特殊な印象はありません。MIUI未経験者だからと言って特に気に心配することもなく、すぐに使い始めることができるはずです。

POCO M3 Pro アプリ一覧

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初期アプリ一覧です。プリインストールアプリは結構多いと感じました(一番左の画像の上部2行は「よく使うアプリ」として表示されているので、他のアイコンと重複表示されています)。しかし、よく見るとAndroidスマホとしてはおなじみさんのものが多く、独自デザインのアイコンが多い関係でそう感じるだけかもしれません。

ちょっと気になったのがNetflixとPUBGのアイコンです。個人的にはNetflixを使っているので特に困りませんでしたが、PUBGは…、と思っていたら、このアイコンはアプリアイコンではなく、「XiaomiがPUBGのスポンサーなので、インストールしたら限定アイテムが貰えるよ」という告知と、本アプリのインストールを促す目的の「PUBG MOBILE Gift Box」というものでした。一応これ自体が「アプリ」の扱いになっていますが、アンインストールも可能のようです。

私は以前、MIUIを短期間試用したことはありますし、数年前のMIUIを使った経験もあります。数年前に使ったことのあるMIUIはいわゆる「ショップカスタムROM(メーカー純正ではないもの)で、日本語がかなり中途半端で使いにくかったことを記憶しています。

今回、最新のグローバル版MIUIを試用したわけですが、「この状態ですぐに日本正規版として発売できるよ」というくらいにローカライズは完璧でしたね。設定画面で日本語化出来ていない項目は見つけられませんでしたし、SIM管理画面(APN設定画面)では日本のMVNOのAPNプロファイルも(全部ではありませんが)ありました。

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POCO M3 Pro MIUI
また、MIUIに慣れていない私が「UIのクセ」で戸惑ったところは「ほぼ皆無」でした。ただ、「ちょっとずつ違う」というんでしょうか、例えば上の画像は左側が「アプリ履歴(ホームボタンの横にある四角いボタンを押すと出てくるもの)」の画面、右側が「画面分割をしたところ」なのですが、MIUIでの画面分割は「やり方は普通のAndroidと同じだが、アイコンの位置などは違う」感じです。

もちろんメニューの項目は素のAndroidではありません。しかし、日本語化が完璧な上、「見ればわかる」ものばかりでした。なので、こう断言できます。「MIUIを初めて使う人でも全く困らない。日本語が読めたら大丈夫」と。

POCO M3 Pro MIUI
せっかくなので少しスクリーンショットを掲載しておきます。左側はリフレッシュレートの設定画面。60Hzと90Hzを切り替えることができます。デフォルトでは90Hzでしたが、ゲーマーなら90Hzにしておくといいでしょう。

右側が「ゲームターボ」の画面です。ゲーム用の設定アプリで、帯域のコントロールや通知のカットなどが可能です。ただし、ゲーミングスマホのような凝った機能はありませんでした。また、ゲームターボを使っても使わなくてもAntutuスコアは変わりませんでした。なので、パフォーマンスを著しく上げる、という趣旨ではなく、通知カットとかタッチ操作のレスポンスを上げるとかいった、よりゲームに集中できるような環境にしてくれるアプリと言えます。

POCO M3 Pro MIUI
あとはこれ、「クイックボール」機能です。これを使えばワンタッチで画面をロックしたりスクリーンショットを撮ったり、アプリ履歴画面を表示したりできます。

4.POCO M3 Pro 5G カメラ

POCO M3 Pro カメラアプリ

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カメラアプリを起動したところです。左は静止画像、右は動画用のメニューを表示させたところです。ここではよく使う項目がアイコンとなって表示されています。

POCO M3 Pro カメラアプリ

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よく使う項目のアイコンはカスタマイズ可能です。このような設定画面が用意され、任意に項目の入れ替えができるようになっています。また、POCO M3 Pro 5Gのカメラは48MPでの撮影が可能ですが、48MPで撮影する場合、この画像にある「48」というアイコン経由でないと設定ができません(別に大した問題ではないと思いますが…)。

POCO M3 Pro カメラアプリ

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アイコン以外にも非常に多くの設定項目があります。

POCO M3 Pro カメラアプリ

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F値やシャッタースピードをマニュアルで調整できるプロモードもありました。

次に、何枚か撮影例を掲載します。

POCO M3 Pro 写真1

Pixel 5 写真1
東京はここ数日あいにくの雨。なので、あまり鮮やかな写真ではありませんがご容赦ください。上がPOCO、下はPixel 5で撮影したものです。ともに何も考えず、デフォルトの設定で撮影しました。画素数はともに12MPです。

私は日頃写真には無頓着なので、POCO M3 Pro 5Gの画質になんの不満も感じませんでしたが、Pixel 5と比較すると結構な差がありますね。雲の見え方が素人目にもはっきりわかるくらいに違います。ただ、個人的にはPOCO M3 Pro 5Gを責めるよりはPixel 5を称賛すべきなのかな、と思いました。

POCO M3 Pro 写真2
こちらは上記2枚の翌日に撮影したものです(翌日も雨だった)。雲のかかり方がぜんぜん違うので、画質の参考にはならないですが、48MPで撮影しています。この記事では画像を縮小しているので違いがわかりませんが、画像加工ソフトで表示倍率をあげていくと12MPとの差ははっきりわかります。

POCO M3 Pro 写真加工

POCO M3 Pro 写真加工
上の画像は48MPで撮影されたものの一部を1200 × 846ピクセルに切り取ったもの、下の画像は12MPで撮影されたものを1200 × 846ピクセルに切り取り、上の画像と同じに見えるように拡大(200%)したものです。画質の差は歴然です。

画素数が大きいということは、撮影される画像が大きい、という意味なので、一部だけをトリミングして使うような場合、劣化が少なくて済む48MPはありがたい(加工前提であればズームいらず、と言えます)です。

POCO M3 Pro 写真3

Pixel 5 写真2

POCO M3 Pro 写真3(48MP)
次に夜、蛍光灯下、室内で花の写真を撮影してみました。上から「POCOの9MP」「Pixel 5の9MP」「POCOの48MP」です。

まず、色味がPixelだけ異なっています。POCOは白っぽい感じ。で、どちらが実際の色味に近いかというとPixelの方です。ただし、POCOのほうもかなり健闘していると思われ、画質に大きな差はないと思います。一方、一番下のPOCOの48MPですが、これもWebサイト用に縮小してしまうとあまり差がわかりませんが、原寸で確認してみてもくっきりとした画像になっていました。ただねえ、私48MPでの撮影時は三脚を使っています。なんか手ブレが怖いんで…。

結論として、Pixel 5と比較すると少々分が悪いものの、POCO M3 Pro 5Gの価格帯を考慮すれば、かなり出来のいいカメラと言えるでしょう。

5.POCO M3 Pro 5G 性能テスト

POCO M3 Pro Antutu Ver.9
パフォーマンスのテストとしてAntutu Ver.9をやってみました。AntutuはVer.9とVer.8にスコアの互換性がないため、ウインタブの過去の実機レビューのデータがほとんど使えません。一応、2つだけVer.9の過去データがあります。

OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713

注目したいのはSnapdragon 690といい勝負くらい、という点ですね。ちなみに、WebでDimensity 700のAntutu Ver.8のスコアを調べてみたら、概ね30万点前後でした。2021年水準だと、ミッドレンジという感じですね。

一応、「asphalt 9」と「ウマ娘」のプレイの模様を動画にしてみました。これを見ていただければ、この2タイトルは全く問題なくプレイできることがわかると思います。

POCO M3 PRO 5Gでゲーム

6.POCO M3 Pro 5G 使用感

私はここ半年ほど、カメラテストのところで引き合いに出したGoogle Pixel 5をメインスマホとして使っています。この製品はPOCO M3 Pro 5Gよりはずいぶんと高価(Google Storeで税込み74,800円)なのですが、スペック表だけで比較すると、ほぼ同等くらいの仕様です。さすがに4倍くらい違うので、Pixel 5のほうが総合的には勝っていて当然ではあるのですが、一応比較しながら使用感をご説明します。

ディスプレイの発色は非常にいいと思います。Pixel 5との比較では(デフォルト状態で)やや白が強く感じられましたが、POCO M3 Pro 5Gはディスプレイの色温度を細かく調整できるようになっていますので、お好みに合わせることができます。

それと、ここは大事なのですが、WideVineは「L1」です。なので、動画のサブスクリプションサービスを利用する際にHD画質を楽しめます。

ディスプレイは高く評価できるとして、ちょっと低評価になってしまうのがスピーカーですね。まず「モノラル」という点で他社の上位モデルと比較して不利です。また、音質も特筆すべき水準とは言えません(ただし、普通に使うぶんには不満はありません)。なので、動画のサブスクリプションサービスを高画質で楽しむのであれば、イヤホンを用意したほうがいいかな、と思います。

それと、今回SIM通信は試していませんが、記事中にも触れたように、日本のキャリアのAPNプロファイルが登録されていました。また、VoLTEも使えます。もしデフォルトでVoLTEが使えない場合、Xiaomiユーザーの間では有名な「簡単なおまじない(コマンド)」を電話アプリに入れれば使えるようになります(ここではあえて書きませんが、Google検索で簡単に方法を見つけられます)。

7.POCO M3 Pro 5Gレビューまとめ

POCO M3 Pro
POCO M3 Pro 5GはAliexpress内のPOCO Storeで販売中で、5月20日17時から5月22日16:59まで「ワールドプレミア」が開催され、クーポンコード「10M3PRO」を使うと4GB/64GB版が159ドル(およそ17,678円)、6GB/128GB版が179ドル(およそ19,902円)で購入できます。

この価格なら文句無しで「買い」でいいと思います。この記事中、少しネガティブな評価をした部分に「カメラ画質」と「スピーカー仕様(モノラルであること、音質が特段良くはないこと)」がありましたが、カメラについては比較対象がPixel 5であった、というのが要因で、200ドルを切るミッドレンジ機のカメラ品質としては十分に合格点をあげられると思います。また、スピーカーに関しても「こだわりたければイヤホンを使う」ということで解消できるでしょう。

レビュー機は6GB/128GBでした。最近のAndroid OS、またゲームアプリの仕様を考えると、RAM4GBというのは少し不安があるといいますか、CPU性能が十分に生かせないような気がしますので、購入される場合は6GB/128GB版をおすすめします。メインスマホとして十分に使える製品です。

YouTubeにて実機レビュー動画を公開していますので、こちらもぜひご覧ください

POCO M3 Pro 5Gの実機レビュー

8.関連リンク

POCO M3 Pro 5G:POCO Store(Aliexpress)
※クーポンコード「10M3PRO」をお使いください。表示価格から10%OFFになります

POCO M3 Pro 5G

POCO M3 Pro 5G

159ドルから

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