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ASUS ROG Strix GL10DH(GL10DH-R7R2070)レビュー - R.O.G.ブランドらしいデザインと信頼性を感じさせるゲーミングPCです!(実機レビュー)

GL10DH
こんにちは。ひつじです。最近天候が至るところで凄まじいですが、皆様大丈夫でしょうか。私は関西在住なので今年はそこまで大きな災害に見舞われてはいませんが、関東圏の方は本当に厳しい状況かと思います。ご無理をなさらず、というのは難しい状況かと思いますがせめてどうかご自愛ください。

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さて、先日機種紹介したASUSのゲーミングデスクトップですが、その中で「ROG Strix GL10DH(GL10DH-R7R2070)」、つまり一番興味があったRyzen7+RTX2070の組み合わせを体験することができました。触る前からコスパはいいんだろうなと思っていましたが、いやもう、R.O.G.ですわ。R.O.G.(大事なことなので2回言いました)。正直ゲーミングデスクトップの「光り物」はあまり興味がない部分だったんですが、あの「上品さに派手」なデザインはいいですねえ…。自分のデスクトップを横目に見ながら未来感のあるフォームにちょっと羨ましさを覚えました…。それとやっぱり大手らしいというか、不足ない高次元なバランスは魅力ですね…。スペックなどを紹介していきましょう。

1.スペック

ASUS ROG Strix GL10DH(GL10DH-R7R2070)スペック表
機種紹介である程度記載をしていましたが、FHDでゲームをするならば少し持て余してしまう位には高い性能を有している構成になっています。ASUSのゲーミングデスクトップとしてはエントリーモデルの上位構成ということにはなるかと思いますが、性能的には十分にハイエンド付近です。勿論こだわりの強い人にはLANポートのベンダーとかSSDの帯域とかが焦点になるのかもしれませんが、そういった箇所についてはおおよそ「普通」です。一方で無線LANを標準搭載してくれていたのは素直にうれしいですね。なお、今回のレビュー機スペックですが、Ryzen7 3800XにRTX2070、メモリが16GB、SSDがNVMe接続の512GBのWindows10home搭載機でした。

2.付属品

GL10DHbox
ボロっとしてますが!R.O.G.ですよ!(テンションが高い)壁紙などもR.O.G.ブランドを前面に押し出していて格好良いんですよね。起動画面もR.O.G.です。
かっこういい写真
はい。本体も映った写真が撮りたくてこんな構図に。どんだけファンなんだ、って感じですけどね。
gl10DHtemp
これが付属品一覧です。レビュー機器なので参考程度にして頂ければと思いますが結構シンプルですよね。
GL10DH metal craft
ただ保証書やパンフレットに混じってメタル調のペーパークラフトのようなものがついています。こういうものって案外製品を購入しないと入手できないものだったりするので、自作PCユーザーである私には羨ましく思えます…。
GL10DH front
そして筐体の写真です。まずは前面。メタリック調の塗装がされたプラスチックではありますが造形の巧みさもあって高級感があります。またトップ画像の通り、ライティングが思った以上に滑らかです。ゲーミングPCとしては派手さが抑えられていますが、それでも一般的なデスクトップPCと比較するとかなり「らしい」デザインですよね。大人ゲーミングPC、という感じでしょうか。
GL10DH-right
GL10DH-left
続いて両側面。右側はASUSのロゴがあるくらいですが、左側には通気孔が設けられています。このPCは空冷式なのでちゃんとスペースを設けておきましょう。
GL10DH inner light
なお、中のハードウェアは一部ライティングするようで、隙間からわずかに光が漏れます。ちょっと奥ゆかしいですね。近頃はガラスパネルなどで中を思いっきり見せるのが流行っていますがこういったさり気ないアピールもそれはそれでクールだと思います。
GL10DH back
次いで背面です。PCIEのスロットが4本。なのでMicroATX規格かと思われます(ただフロントの意匠を除けば奥行が350mm程度と短いので内部のマザーボードのサイズも微妙に小さいものかもしれません)。IOパネル部分もはめ込みをしているようなので、将来的に自作したい人にも良いと思います。電源はケース下側に配置されています。昔だとケース上部についていることが多かったですが、最近のトレンドですね。エアフローとしても良いのではないでしょうか。
GL10DH TOP
これは天面です。保護シールは貸与品であるため剥がしていません。電源ボタンはデザインと一体化していますが右側に配置されています。またUSBポート等も確認ができますね。筐体の高さから机の下なんかに置く人もいるとは思いますが丁度良いと思います。
GL10DH Bottom
一応底面も。ケースはスチール製であることが見て取れますね。

なお、シールで厳封されていた都合上、中を開くわけにはいかなかったので隙間から見た内部構成の情報を。CPUクーラーはサイドフローで、比較的大型のフィンが取り付けられています。見た目通りの性能を発揮しているならば必要十分な冷却性能はあるはずです。また、メモリソケットは2スロット。1枚のみ装着されている状態でした。なお、ファンは高負荷時は結構な騒音になります。空気清浄機の全力、といった感じです。その分冷却はきっちりこなせているようで、負荷が低くなるとリニアに回転数を下げてくれます(すみません。温度を測っておけばよかったですね)。なお、増設や交換はサポート外のようです。念のため。

3.ソフトウェア

ゲーミングPCらしく、性能を引き出せるようなソフトウェアがいくつかインストールされています。

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Armoury Crate

amourycrate
ざっくり言うと、オーバークロックだけでなくファン回転数やWindowsボタンの反応等も含めたゲーム時の挙動が制御できるソフトウェアです。負荷のモニタリングなども可能。また、GPUTweakなど、ASUS謹製の管理ソフトウェア各種の紹介等もしています。

SonicStudioIII

sonicstudio
これまたざっくりですが、リバーブ等々を調整できる音質調整ソフトウェアです。

GameFirst2

gamefirst
インターネット帯域の割り振りの優先順位付けが可能なソフトウェアです。ゲームユーザーのみならず、ソフトをダウンロードしながら動画を見ると動画が引っかかる!みたいな人にはいいかもしれません。ASUS製の無線ルーターも関連機能を持っているようですね。合わせて購入すると満足度も含めて幸せになれそう。

他にもいろんなソフトが提供されています。この辺りはPCパーツ単位で販売している実績が生きていますね。部品ごとに最適なソフトがある、ということですから。こういったソフトが好きな人にとってはメリットが多いように思います。

4.性能

ベンチマーク前にあらかじめ体感の話を伝えておくと、このRyzen7とRTX2070の組み合わせ、明らかに操作感がそもそも早いように思います。(ちなみに私はi7 6700+GTX980Tiがメイン。SSD速度は互角。それでも差を感じました。)Windows側の最適化具合なんかも影響はするかと思いますが、「測るまでもなく早い」というのが滲んでいるのがまずすごいですね…。なお今回のベンチマークですが、Armoury Crateの「Turbo」で計測をしています。
GL10DH-dq10FHD
参考:
Lenovo Legion T730(Core i9-9900K、RTX2080):24,360
Lenovo Legion C730(Core i9-9900K、RTX2080):24,090
ドスパラ GALLERIA ZF(Core i7-9700K、RTX2070):22,792
Lenovo Legion C750(Core i7-8700、GTX1060):22,407
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 21,271
ドスパラ GALLERIA DF(Core i5-8500、RTX2060): 19,274
ドスパラ GALLERIA GCF1070NF(Core i7-8750H、GTX1070): 19,008
MSI GS65 Stealth Thin(Core i7-8750H、GTX1070): 18,571
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 18,222
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 18,061
ドスパラ GALLERIA RJ5(Ryzen5 2600、GTX1660): 14,204

DQ10ベンチですがこれはFHDのもの。正直数値として頭打ちしているのが実態ですね…。今回性能が性能なので4Kでの計測も実施してみました。
GL10DH-dq104k
結論、4Kでもほとんど性能落ちてないですね…。もう頭打ちに近いんだと思います。

GL10DHDDO
参考:
Lenovo Legion T730(Core i9-9900K、RTX2080):16,125
Lenovo Legion C730(Core i9-9900K、RTX2080):15,737
Lenovo Legion C750(Core i7-8700、GTX1060):14,567
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 13,600
ドスパラ GALLERIA ZF(Core i7-9700K、RTX2070):13,230
ドスパラ GALLERIA DF(Core i5-8500、RTX2060): 12,958
ドスパラ GALLERIA GCF1070NF(Core i7-8750H、GTX1070): 11,440
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 10,491
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 10,215
ドスパラ GALLERIA GCF2070NF(Core i7-8750H、RTX2070): 10,155
ドスパラ GALLERIA RJ5(Ryzen5 2600、GTX1660): 8,617

続いてドラゴンズドグマオンライン。スペックに対して妥当な数値がきっちりでていますね。

GL10DH-3dmark
参考:
Lenovo Legion T730(Core i9-9900K、RTX2080):10,283、22,459、54,833
Lenovo Legion C730(Core i9-9900K、RTX2080):10,127、21,378、52,003
ドスパラ GALLERIA ZF(Core i7-9700K、RTX2070):8,665、19,807、45,030
ドスパラ GALLERIA DF(Core i5-8500、RTX2060): 7.072、16,142、34,912
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 6,703、17,345、37,589
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 6,283、15,476、30,804
MSI GL63 8SE(Core i7-8750H、RTX2060): 6,205、14,838、33,985
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,583、15,146、36,268
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,453、13,800、33,609
ドスパラ GALLERIA RJ5(Ryzen5 2600、GTX1660): 5,381、11.954、31,285
Lenovo Legion C750(Core i7-8700、GTX1060):3,912、10,448、30,597
※左からTime Spy、Fire Strike、Sky Diverのスコア

3DMarkです。こちらもおおよそ妥当な数値ではないでしょうか。こういうベンチマークって大抵「〇〇はちょっと低い値でした」みたいなことがあるんですけど、極めて安定しています。

GL10DH-pcmark
参考:
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906

PCMarkです。6,000を超えている、というのはかなり優秀ですね。もちろん上をみれば7,000を突破しているような機種もありますがまず不満はでないであろうスペックであると言えます。

以上のカタログスペックからはGALLERIA ZF辺りが好敵手、ということになると思います。あちらはCPUがINTEL、GPUやメモリ周りはほぼ同格、という内容です(現行はZFがRTX2070superを積み始めているので、これは例外として)。ベンチマークを見る限り、「極めて僅差ながらINTEL搭載機より性能は下回る場合が多い」という結論になるかと思います。ただこれは単純な性能の良し悪しというわけでもなく、ZFはZ390チップセットを奢る機種であることに加え、そもそもINTELは発熱と消費電力を犠牲に、TDP値を超えたクロックアップを事もなげに自動で行なったりするので(TBテクノロジー)、数値からそのままINTEL>AMDと解釈するのは尚早と言えます。(takumiさんもレビュー中、発熱については何度か触れていましたよね)少なくとも安定性についてはAMDに分がある、と個人的には思います。

5.まとめ

ROG
GL10DH-R7R2070はASUS公式のオンラインストアで222,000円(税抜き)で販売されています。正直スペックだけで言えばもう少し安くて高性能なものもないわけではありません。ただASUSというメーカー、そしてR.O.G.ブランドの信頼性の高さや今後の拡張性を考えればこの価格は「妥当」と言えるものでしょう。安定感は抜群ですし、欠点と言えるような欠点がまずありません。何気ないですが保証も24か月だったりしますしね。また周辺機器の充実具合も他のメーカーより先んじているところが多いです。ゲーミングPCを検討されていらっしゃる方はぜひ検討候補に加えてみてください。きっと後悔はないと思います。

6.関連リンク

ROG Strix GL10DH:ASUS 製品紹介
ROG Strix GL10DH (GL10DH-R7R2070):ASUS Storeicon

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