Ulefoneがタフネススマホ「Power Armor 19T」を発売します。最初に少し整理させていただくと、UlefoneのPower Armorシリーズの直近モデルには「18」と「19」がありまして、両者はほぼ同じ筐体を採用しており、18が5G対応、19が5G非対応、搭載CPUも18がDimensity 900、19がHelio G99です。
また、18にサーマルカメラがついたモデルがあり、このモデルは「18T」という名称です。そして今回ご紹介する19Tは「19にサーマルカメラがついたもの」です。つまり…
Power Armor 18:5G対応のタフネススマホ
Power Armor 19:4G対応のタフネススマホ
Power Armor 18T:5G対応のタフネススマホ(サーマルカメラつき)
Power Armor 19T:4G対応のタフネススマホ(サーマルカメラつき)
です。で、見た目はどれもほぼ同じ、と…。
ということで19Tの外観や基本スペックは19とほとんど同じです。そのため、この記事では主に「19からの変更点」についてご説明します。Ulefone Power Armor 18/19/18Tについてはこちらの紹介記事をご覧ください
Ulefone Power Armor 18 / Power Armor 19 - 大容量バッテリーを搭載し、カメラやディスプレイ品質も高水準のタフネススマホ
Ulefone Power Armor 18T - 5G対応で大容量バッテリー、108MPカメラにサーマルカメラも搭載するUlefoneのフラッグシップ・タフネススマホ
1.Power Armor 19T 概要
スペック表
Ulefone Power Armor 19T | |
OS | Android 12 |
CPU | MediaTek Helio G99 |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.58インチ(2,408 x 1,080)120Hz |
LTEバンド | FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 B18/19/20/25/26/28A/28B/66/71 TDD-LTE:B34/38/39/40/41 |
SIM | nanoSIM ×2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth5.2 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン16MP/アウト108MP+5MP+サーマルカメラ(5MP) |
バッテリー | 9,600 mAh |
サイズ | 175.2 × 83.4 × 18.8 mm |
重量 | 409 g |
コメント
OSはAndroid 12、CPUはHelio G99です。Helio G99はAntutuスコアが30万点台後半(同じCPUを搭載するPOCO M5は37.8万点と発表されています)となる、ミッドレンジクラスの性能です。
RAMは12GBで、RAM拡張機能によりストレージ領域から最大5GBをRAMとして使えますので、最大で17GBとなります。ストレージは256GBで、RAM/ストレージ構成は18/18T/19/19Tすべて同じです。
ディスプレイは6.58インチのFHD+解像度、リフレッシュレートは120Hzと高速で、前面ガラスにはゴリラガラス 5が使われています。ここも18/18T/19/19Tで共通です。
カメラはイン16MP/アウト108MP(メイン)+5MP(マクロ)+5MP(サーマル)という構成です。19のカメラがイン16MP/108MP(メイン)+8MP(超広角)+5MP(マクロ)という構成なので、8MPカメラがサーマルカメラに置き換わった格好です。
カメラを向けると被写体の温度がわかるサーマルカメラはニーズのある人は限定的かもしれませんが、最近のタフネススマホ上位モデルにはしばしば採用例がありますね。私もサーマルカメラを搭載するタフネススマホを持っていて、PCの実機レビューの際にキーボード面の温度を測定するのに使ったりしています。あまり活用イメージがわかない人でも、あればあったで結構便利に使えたりします。
各部名称です。カメラ周りを除けばほぼPower Armor 19と同じですね。Ulefoneの上位モデルだけあって「いかつくてカッコいい」デザインになっていると思います。あと、左側面にあるuSmart Connectorですが…、
このように専用の周辺機器(別売り)を接続できます。この画像はEndoscope(直訳すると内視鏡。狭いところを映し出せるカメラです)を接続したところです。このあたり、「さすがUlefoneのArmorシリーズ」と言いますか、業務用機としても使える利便性がありますね。
また、この製品は「Power Armor」なので、9,600 mAhでリバースチャージ(この製品をモバイルバッテリー代わりにして他のデバイスを充電できる機能)にも対応する大容量バッテリーを搭載し、IP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810G)準拠の耐久性を備えています。
2.Power Armor 19T 価格など
Ulefone Power Armor 19TはAliExpress内のUlefone Official Storeに製品ページがあり、3月20日から発売記念セールが予定されています。残念ながらこの記事執筆時点でセール価格は明らかになっていません。
既存モデルの価格(3月7日現在のもの)は下記のとおりです。
Power Armor 18:375.99(53,325円)
Power Armor 19:290.99ドル(41,416円)
Power Armor 18T:499.99ドル(71,108円)
※クーポン割引などを適用した価格です。
上記から見て、19Tの「収まりのいい価格」は380ドル(約54,000円)くらいかなあ、などと勝手に予想してみます。発売記念セールだと5万円くらいで買えるかもしれないですね。
今回19Tが加わったことにより、「5G非対応でもよく、サーマルカメラも不要なら19」「5G対応は必須で、サーマルカメラも欲しければ18T」と言った具合に、より細かいニーズに応えられるラインナップになったと思います。この記事ではあまり多くの製品画像を掲載しませんでしたが、Power Armor 18/19シリーズはスペックもよく、デザインも「いかにも」という感じのカッコよくて上位クラスのタフネススマホです。サーマルカメラ非搭載モデルであれば「比較的手頃な価格で購入できるメインスマホ」と感じられますので、タフネススマホ好きな人にはおすすめですね。
3.関連リンク
Ulefone Power Armor 19T:Ulefone Official Store(AliExpress)