中国メーカーのUlefoneから超低価格なスマホ「Ulefone Note 8P」が発売されます。5月20日現在、中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがあり(まだ販売は開始されていません)、参考価格がなんと69.99ドル(7,634円)です。Android Go搭載機ということもあり、スペックはまあ、お約束、という感じではありますが、イヤホンとかを買うような感覚で買えてしまいますね。
1.スペック
OSはAndroid 10のGo Editionです。この製品の前身機と思われる「Ulefone Note 7P/7」では「7P」のほうがいくぶんスペックが高く、普通のAndroid 9が搭載され、「7」のほうは「どエントリー」でAndroid 9のGo Editionでしたが、いまのところ「8P」だけ製品情報が入手でき、「8」という型番のものは見当たりません。
CPUは懐かしのMT6737です。何年か前のエントリーCPUで、ウインタブでも何度かこのCPUを搭載する製品をレビューしたことがあります。それらの製品はGo Editionではありませんでしたが、SNSとかWeb検索とかニュースアプリを使うぶんには特にストレスを感じるような挙動ではありませんでした。Ulefone Note 8PはGo Edition搭載機なので、日常利用では問題なく動いてくれると思います。ただし、導入できるアプリには制約があると思いますので、その点は注意が必要です。
RAMは2GB、ストレージは16GBです。基本的に「Go」がつくGoogleアプリを中心に、ごくライトなアプリしか使わないだろうと思いますので、これで十分なのかもしれません。いや、これでなんとかしましょう。
ディスプレイは5.5インチで水滴型ノッチ採用と、見た目は悪くありませんが解像度は960 × 442と低いです。システム負荷は小さくて済むと思いますが、ちょっと画面の粗さが気になるかもしれません。
面白いのはSIMとmicroSDカードリーダーです。この製品、SIM2枚とmicroSDを同時に使うことができます。ただし、対応するSIMは「標準SIMとMicroSIM」です。標準SIMのスマホって、久しぶりに見ました。というか記憶にありません。まあ、下駄(アダプター)を使えば問題ないとは思いますけどね。あと、内蔵ストレージが16GBなので、microSDカードは準備しておきたいところ。
カメラも頑張ってます。イン側が5MP、アウト側は8MP+2MPのデュアルカメラ搭載です。激安スマホということもあり、そこそこキレイに写真撮影ができたら「よおし、よく頑張ったな!」と言ってあげたい感じ。
サイズはタテ・ヨコに関しては比較的コンパクトと言えます。ただ厚さは12 mmもありますし、重量が不明なのがちょっと怖いですね。そこまで心配するほどではないと思いますが…。
2.筐体
前面は水滴型ノッチが採用されています。水滴は少し大きめですし、ベゼルも残っているように見えますが、この価格のスマホとしては十分かな、と思います。また、背面は以前のWindows 10 スマホ(Windows Phone)のように、全体がカパッと開くタイプだと思います。画像を見る限り光沢もあり、美しいと感じますが、質感にはあまり期待しないほうがいいでしょう。
指紋センサーはありませんが顔認証には対応します。精度は心配ですけど。
筐体色はグリーンのほか、オレンジとブラックがあります。なかなかカラフルで元気がいいと思います。いっそオレンジなんかいいんじゃないでしょうか。
ちょっと見にくくてすみません。側面画像です。ボタンはすべて左側面にあり、電源ボタンと音量上下の合計3ボタンですね。
3.価格など
Ulefone Note 8Pは中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがあり、5月20日現在「In Stock Alert(入荷お知らせ)」というステイタスでまだ販売がスタートしていません。参考価格は69.99ドル(7,634円)です。販売がスタートしたら、セールやクーポンなどで60ドルくらいまで下がる可能性もあると思います。
この製品の場合、価格が価格なんで「スペックが低い」とか「筐体が安っぽい」とかの評価はあまり意味がないと思います。また、今どきはお子さんでも結構性能の良いスマホを使っていると思いますので、お子さん向き、と片付けるのもどうかと思います。ということで、安いことは安いんですけど、買ってどう使うか、というのは考えどころです。いっそガジェクラ(スマホマニア)の人たちが、「ここまで使えましたバトル」とかをやってみてもいいんじゃないかと思います。特に躊躇することもなく買えてしまいますしね。
4.関連リンク
Ulefone Note 8P:Banggood