TeclastのAndroid タブレット「T50 Pro」がアップデートされました。メーカーのプレスリリース上は「アップグレード」と表現されていて、アップデートもアップグレードも「ソフトウェア」で使われることの多い表現ですが、ウインタブ的には「今回の『機能改善版』はアップグレードと言うよりアップデートだろうなあ」と思いました。
ちなみにVAIOの「Work × IT」にアップデートとアップグレードのニュアンスの違いを説明する記事がありましたので、興味のある方はご覧ください(今回の場合は「どっちでもいいわ!」という人が大半だと思いますけどね)。
アップデートとは何か?意味や目的、注意点をわかりやすく解説:Work × IT
では、従来モデルからの変更点をご説明します。なお、この製品の従来モデルはウインタブで実機レビュー済みです。こちらもあわせてご覧ください。
Teclast T50 Pro レビュー - Helio G99搭載、Teclastの最上位タブレットが大きくパワーアップ!
1.概要
スペック表
Teclast T50 Pro | |
OS | Android 14 |
CPU | MediaTek Helio G99 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大20GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 11インチ(2,000 × 1,200) |
LTEバンド | FDD LTE:B1/3/5/7/8/20 TD-LTE:B34/38/39/40/41 |
SIM | nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth5.2 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン8MP/アウト20MP+0.3MP |
バッテリー | 8,000mAh |
サイズ | 257 × 162 × 7.5 mm※ |
重量 | 480 g※ |
※筐体サイズはアップデート前のT50 Proのもの
従来モデルからの変更点
OSがAndroid 14に
Teclastは大手メーカーを含む他社に先駆けてタブレット製品にAndroid 14を搭載し始めています。T50 Proに先立ち、エントリーモデルのP30TやP85TがAndroid 14となりました。それがいよいよ上位グレード「Tシリーズ」にも波及してきた、ということです。TeclastタブレットのUIは「素のAndroid」に近い素直なもので、しかし大画面デバイス向けUIもしっかり採用していますので、とても使いやすいです。
RAM拡張が8GBから12GBに
Teclastに限らず、最近の中国メーカーはストレージ領域の一部をRAMとして使えるRAM拡張機能を備えています。従来モデルでは8GBの拡張が可能でしたが、アップデート版では12GBまで拡張できるようになりました。
ただし、拡張分は物理RAMとは異なりますので、それほど高速には動作しませんし、ウインタブの経験上「もともとRAM8GBなので、拡張することにそれほど大きな意味はない」と感じています。
WidevineがL1に
OSがAndroid 14になった、という点と合わせ、大歓迎したいのがWidevineがL1になった、という点です。ウインタブが従来モデルの実機レビューをした頃はHelio G99搭載の中国タブレットでWidevine L1はほとんどありませんでしたが、TeclastはしっかりとWidevine対応を進めており、このアップデート版はWidevineがL1、しかもNetflixでのHD画質視聴にも対応するようになりました。
ちなみに、従来モデルの実機レビューは高い評価となりましたが、記事の締めくくりをこう書きました。「ただし、Widevine L3という点は残念でした。近年動画サブスクを利用している人は多いと思いますし、そもそもAmazonのプライム会員ならAmazonプライムビデオの相当数のタイトルが追加料金なしで視聴できますのでねえ…。この点はTeclastにぜひ改善をお願いしたいところです。」
なので、ウインタブ的には従来モデルの数少ない低評価な項目が解消された、ということです。私自身、動画サブスクを愛用しているので、この点は本当に歓迎できます!
2.価格など
Teclast T50 Proのアップデート版はAmazonで販売中で、1月29日現在の価格は29,900円です(製品ページの8,000円OFFクーポンを使用した価格です)。これまでご説明してきた通り、従来モデルからの変更点は少ないものの「非常に重要な部分」が改善されたと思います。2万円台なら買いでいいでしょうね。
3.関連リンク
TECLAST T50Pro:Amazon
コメント
なんかリンクが変です。
Work × ITへのリンクだと思いますが、ログイン画面になります。
御修正を。
修正しました。指摘されなければずっと気づかなかったと思うので、大変助かりました。ありがとうございました。
リンク先をちょっと読みたいなと思ってクリックしたらやばそうな画面になったもんで。
修正ありがとうございました。
VAIOがこうして「アップデート」と「アップグレード」の明確な相違を示しているのですね。
Windows 10/11の大規模「アップグレード」は、やはりそういう風に表現したほうが正確だったのですね、勉強になります。