こんにちは。かのあゆです。Oppo Japanは2018年10月19日に新製品発表会を開催し、6月にグローバルモデルが発表された同社のフラッグシップモデル「Find X」を日本市場向けに投入することを正式に発表しました。本製品はハイエンドモデルにふさわしいスペックを誇るだけではなく、カメラを本体に格納することで完全なベゼルレスデザインを実現したのも魅力の一つとなっています。
秋葉原で開催された「R15 Pro」と「R15 Neo」のショップイベントでグローバル版Find Xが参考展示されており、日本での投入も期待されていましたが、ついに正式に日本国内で販売開始されることになります。
1.スペック
OppoのフラッグシップモデルだけにCPUには現時点で最高の性能を誇るQualcomm Snapdragon 845を搭載しており、RAMは8GBと大容量のものを搭載。
現在のスマートフォンの搭載RAMに関しては正直4GBでも十分なレベルで、8GBだとオーバースペックな印象ですが、これだけメモリを搭載していれば複数タスクを立ち上げてもメモリ不足に陥ることはなく、快適に利用することができます。
内蔵ストレージは256GB。グローバルモデルでは128GBモデルも存在しますが、日本向けには最上位構成の256GBモデルのみ投入される形になります。
MicroSDカードによるストレージ拡張はサポートされていませんが、これだけ余裕があればアプリや写真データを本体に保存してもストレージ不足に困ることはないでしょう。
カメラはアウトカメラ16MP+20MP、インカメラが25MPとなっており、R11sやR15 Proにも採用されているAIインテリジェント3Dカメラも搭載されています。
またインカメラは世界初となる3Dセンサーカメラを搭載しており、顔の15,000か所をスキャンして詳細な3Dデータを保存することで、より高いセキュリティを確保した顔認証システムを実現しています。
本端末のカメラは普段は本体に格納されており、写真や動画を撮影するときにカメラが上部からスライドしてくる仕組みになっています。これにより6.4インチ、解像度2,340×1,080のディスプレイはノッチすら排してよりベゼルレスになったデザインを実現しています。
本機構を搭載しているのはFind Xと日本には参入していないvivo社の「NEX」のみとなっています。
本体上部からカメラがスライドしてくる仕組み上、故障が心配されそうですが、スライディング機構による落下防止システムや30万回以上の耐久性試験を行っているため、この点に関しては(長期的に使ってみないとわからない部分ではありますが)特に心配する必要はないかもしれません。
OSにはすでに販売されているOppo社製スマートフォンと同じくAndroid 8.1ベースの「Color OS 5.1」を搭載。素のAndroidからかなり離れた操作性になっていて好き嫌いが別れそうなので、まず家電量販店に並ぶ実機モックアップをよくチェックしておくことをお勧めいたします。
内蔵バッテリーは3,400mAhとなっており、Oppo独自の急速充電規格「Super VOOCフラッシュチャージ」を搭載することにより付属するACアダプターでの充電で0%の状態から35分でフル充電が完了する超高速充電を実現しています。
ただし同規格に対応したモバイルバッテリーは販売されていないため、基本的に付属するACアダプターでないとその性能が発揮できないのは残念な点ではありますが…。
2.デザイン
前述の通り、Find Xではカメラを本体に格納することで本体丈夫にほぼベゼルが存在しないスタイリッシュなデザインを実現しています。前面全体がディスプレイとなっているデザインは、他社フラッグシップモデルと比較しても勝るとも劣らない魅力を放っています。
この写真ではカメラがスライドした状態になっていますが、普段はカメラが本体内に格納されているため、背面もカメラ使用時以外はレンズすら見えない状態になっています。
カラーリングはグローバルモデルと同じく「ワインレッド」と「サイレントブルー」の2色を用意。どちらも宝石のように美しいグラデーション加工が施されており、Oppo最高級フラッグシップモデルにふさわしい高級感のあるデザインとなっています。
3.まとめ
Oppo Find Xは11月上旬より111,800円(税別)で販売開始となり、家電量販店、Amazon.co.jpなどで販売される予定で、MVNOキャリアに関しては現時点ではIIJMioと楽天モバイルが取り扱いを決定しています。
現在最強スペックのスマートフォンであるだけでなく、スライド式カメラなど革新的な機能を搭載したOppoのフラッグシップモデル、それも日本国内では現時点での最上位構成モデルのみの投入となるだけに販売価格もかなり高価な端末になっていますが、メイン端末として長く使っていけるスペックになっているほか、街中で使えば「まず注目されそう」な一台だけに「高くてもいいので高性能でデザインも他とは違うスマートフォンが欲しい!」という方であれば購入しても損はないはずです。
残念ながら先に投入されているR15 Proとは異なりおサイフケータイなどの日本独自要素は搭載されていませんが、かなり特殊な機構のスマートフォンなので日本仕様にカスタマイズするのはちょっと厳しかったのかもしれません。
Oppoに関してはこれで2万円台のエントリークラスから11万円クラスのフラッグシップモデルまで一気にフルカバーしたことになります。今後ほかのグローバルモデルの日本投入やキャリアへの展開も期待したいところです。
4.関連リンク
Find X : Oppo Japan
コメント
カメラスペックが化け物過ぎる。
>>TNOK・アキンジ(@PYU224)さん
カメラの性能は画素数だけではないとはいえ、この性能は確かに化け物レベルですよね…
Oppoの場合AIカメラ機能も力を入れているのでかなりこの辺は期待できそうですよね!
今後この形が標準になるのかな?
>>匿名さん
まもなく発表されるXiaomiのMi Mix3もスライド式カメラを採用してくるようですし、賛否両論なノッチを排除して完全なベゼルレスデザインを実現できるので他社フラッグシップも採用してくる可能性はありそうですね…
さすがに安価なエントリーやミッドレンジでこれコピーできるかどうかは…でもやっちゃいそうでちょっと期待しています。
他のメーカーでは、ディスプレイの中にカメラ内蔵してるところがあるので、標準になるかはわかりませんね。
こんにちは。このギミック、そう簡単に真似できるんですかね?安い製品だと10回位開閉したら壊れたりして…。
インカメラの世界初は「スライド格納式の3Dカメラとして」というものではないでしょうか。
たんに3Dカメラというのであれば、以前からTrue Depthなどがありましたし。
もしやと思って調べ直したら、Android機初の3Dカメラであるというものでした。
よく調べもせずに誤った内容のコメントをしてしまいました。
申し訳ありません。
ギミックあるスマホはケースどうなるんだろう?