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Cosmo Communicator - Android搭載の6インチ「スマートフォンPDA」が日本でも正規輸入販売されます!これは欲しい!

Cosmo Communicator
2018年末からINDIEGOGOでクラウドファンディングをしていたAndroid OS搭載のPDA「Cosmo Communicator」がいよいよ日本に正規輸入されます。日本での発売元はリンクス・インターナショナルで、ビックカメラやヨドバシカメラといった大手家電量販店で12月21日から販売がスタートします(12月17日現在でも予約購入が可能です)。製造メーカーは英国Planet Computersで、2018年に日本で正規輸入されたGemini PDAの後継モデルという位置づけです。Cosmo CommunicatorおよびGemini PDAについては、過去にウインタブでも紹介記事を掲載していますので、こちらも合わせてご覧ください。
Gemini PDA - Androidにキーボード、「スマートフォンPDA」が日本発売!
Cosmo Communicator - あのGemini PDAがさらにパワーアップ!背面ディスプレイもついてます!

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私はCosmo Communicatorにはまだ触れたことがありませんが、Gemini PDAは店頭で実機を見て、キーボードの試し打ち程度の試用をしてみたことがあります。その際に「うわあ、これいいわー」とかなり感動しました。その時点でCosmo Communicatorの存在を知っていましたので、Cosmo Communicatorの日本発売を心待ちにしていました。

1.スペック

Cosmo Communicator
OSは最新のAndroid 10ではなく、Android 9.0です。おそらくPDAとしての操作に適したUIカスタマイズが施されているでしょうから、ここはやむを得ないでしょう。CPUはHelio P70で、スマホ用としてはミッドレンジあるいはミッドハイくらいの性能です。製品特性上、タッチ操作に適した重量級ゲームをじゃんじゃんプレイするようなものではないと思うので、実用上は十分な実力があると思います。

RAMは6GB、ストレージは128GBと、PDAとしても十分な容量です。

ディスプレイは2つあります。メインとなるのが5.99インチ(2,160 × 1,080)のほうで、最新の大型スマホとそんなに変わらないくらいのサイズ感と言えます。一方サブのほうは背面(あるいは天板というべきか)にある小型のもので、主に通知用ですね。サブディスプレイで通知の確認、電話の受信、写真撮影(サブディスプレイがファンダーがわりになる)などができ、本体を開かずとも、ある程度の操作が可能になっています。

正規輸入品ということで、通信バンドも日本の通信事情に合わせたものになっています。また、メーカーサイトには記載がありませんが当然技適も取得済みのはずです。

入出力ポートは、この製品がAndroid機で、スマホとしても使えるサイズ感であることを思えば立派ですね。USB Type-Cポートが2つありますので、充電しながらUSBポートが使える、ということになります。また、SIMスロットはnano SIM × 2で、「microSDカードと排他」利用となります。さらにeSIMも搭載していますので、(正直日本で便利に使えるイメージがありませんが)海外出張や旅行時に重宝するかも知れません。

カメラはPDA系の製品としてはかなり優秀だと思います。この製品はスマホとしても利用することになるはずなので、この点はありがたいです。さすがに48MPとか108MPじゃないですけど、24MPあれば、少なくとも数値上は高画質と言えますからね。

さて、注目のサイズです。もはや日本でも購入が「容易」と言える7インチのUMPCと比較してみましょう。コンバーチブル2 in 1のONE-NETBOOK One Mix 2sおよびクラムシェルノートのGPD Pocket 2sと比較してみます。いずれも7インチのWindows PCです。あと、スマホ側の代表としてOne Plus 7T Pro(6.67インチ)も比較対象にしてみます。

Cosmo Communicator: 171.4 × 79.3 × 16 mm / 326 g
One Mix 2s: 182 × 110 × 17 mm / 518 g
GPD Pocket 2s: 181 × 113 × 8-14 mm / 510 g
One Plus 7T Pro: 162.5 × 75.9 × 8.8 mm / 206 g

WindowsのUMPCとの比較では、特に奥行き(短辺)が小さいということと、重量が軽い、ということが言えます。もちろんWindowsの2機種は7インチ、Cosmo Communicatorは5.99インチなので、当たり前といえば当たり前ですが、キーボードつきのデバイスの場合、ディスプレイサイズに合わせて筐体を設計してしまうとキーボードが使い物にならない、ということになってしまいますので、それを考慮すればCosmo Communicatorのサイズ感は素晴らしいと思います。

一方One Plus 7T Proとの比較ではさすがに大きめで、特に厚みと重量がかなり異なります。ただ、Cosmo Communicatorはキーボードを装備する折りたたみデバイスなので、厚みは比較しても意味がないと思いますし、重量が100グラム強重い、というのも仕方ないと言えば仕方ないですね。中華のアウトドアスマホをよく紹介しているウインタブとしては「300グラムくらい大丈夫!問題ない!」なんて言ってみたりして…。まあ、中華のアウトドアスマホだと思えば胸ポケットに入れられなくもないでしょうw

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2.筐体

Cosmo Communicator
Cosmo Communicator
この製品はPDAなので、開口すればノートPCのようにしてタイピングができます。こうしてみるとWindowsのUMPCにもよく似たイメージです。この画像では英語キーボードがついていますが、リンクス扱いの製品は日本語配列+かな印字キートップになるとのこと。また、5段階に輝度を調節できるバックライトも装備されます。

それと、画像だとよくわからないのですが、Windows PCの一部に見られる「リフトアップヒンジ」構造になっているようです。つまり、ヒンジを開口するとキーボード面の後部がせり上がり、適度な角度がつく、という構造ですね。リンクスの説明をそのまま引用すると「開くと裏側が特殊なヒンジ機構になっているためキックスタンドへと変形し、タイピングに適した角度を維持します。」とのことです。

ちょっと脱線します。私、この製品の前身機「Gemini PDA」のキーボードを少し試したことがあるのですが、「絶品か!」というくらいに素晴らしい出来でした。サイズに制約があるので、キーピッチはさすがに狭いのですが、キーストロークがかなり深く、極めて気持ちいい打鍵ができました。この体験をしたからこそ、個人的にもCosmo Communicatorが非常に気になっていました。はっきり言ってWindowsのUMPCよりもキーボードの出来はいいです。

Cosmo Communicator
ヒンジを閉じた際(ある意味「スマホモード」か)の背面です。中央の時計表示のところがサブディスプレイで、その左にあるのがトグルスイッチ(具体的にどのような機能があるのかは不明です)で、指紋センサーを兼ねます。サブディスプレイの右が24MPカメラ。ちなみに5MPのインカメラはWindows PCでいう、「ディスプレイ面の上部ベゼルにあるWebカメラ」的な位置づけになります(この製品ではディスプレイ面の左上にあります)。

Cosmo Communicator
各側面の画像です。下側にある左右側面の画像を見ると、UMPCそのもの、という感じの配置になっています。

3.価格など

Cosmo Communicatorは12月21日の発売予定です。ビックカメラではすでに予約注文を受け付けていて、12月17日現在の価格は税込み96,800円となっています。この価格は決して割高ということはないと思うのですが、いざ自分で購入しようとすると、やっぱ高いですねw 今年はウインタブでもいろいろと検証機買っちゃったしなあ…。

この製品はAndroid機なので、Windows PCと同じことは出来ません。マクロのついたExcelは使えませんし、画像加工ソフトのPhotoshopはもちろん、GIMPも(あることはありますが)Windows PCのようには使えません。つまり、「割り切って使わなくちゃならない」わけですが、個人的には「そこがいいのよ!」と思っています。私は現在ONE-NETBOOK One Mix 2Sを継続利用していますが、「予備機」としては極めて優秀なパッケージングであるものの、メインのモバイルノートとしては使っていません。ウインタブの記事を最初から最後まで完結できる性能と機能をもったOne Mix 2Sですが、長文のテキスト入力をするのは辛いですし、7インチの極小画面でマウスを使って画像加工するのも視力の悪い私にはかなり厳しいです。出張中にメインノートが故障した場合、One Mix 2Sがあればすべての機能を代替できます。そのようなときはつべこべ言ってられないので、Windowsのフル機能が使えることに感謝すると思いますけどね。

Cosmo Communicatorについて、あくまで私の主観で言わせてもらうと「最高の下書きマシン」だと感じられるんです。適切なアプリがそうかんたんに見つからないという意味で画像加工をするのは厳しいと思われます。なので、「極上のキーボードでサクサク文字入力」を楽しみながら下書きをする、という使い方になるでしょうね。それと、普段はスマホとして使え、カメラも24MPあるので、展示会などで製品画像を撮影するのにも不足はなさそうです。つまり「持ち物が減らせます」。

「PDAに何を期待するのか」というのは人それぞれです。あるいは「スマホにキーボードをつけてまでやりたいことはない」という人もいるかも知れません。私としては、Cosmo Communicatorは「これ一台で出先で必要な作業ができる。あとは自宅で仕上げの作業をするだけ」という、かなり具体的な使い方がイメージできます。なのですごく欲しいんですけど、でも値段が…、ということです。

4.関連リンク

Cosmo Communicator:リンクスインターナショナル
Cosmo Communicatoricon:ビックカメラ

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コメント

  1. 匿名 より:

    この大きさのAndroidにキーボードが必要な気がしない

  2. 匿名 より:

    小さい→普段から持ち歩く→よく使う→キーボード欲しい
    ってなことかなあ? でもそんな実用的な話を抜きにしても
    PDAっていう言葉が雑誌を賑わせていた頃からのロマンでもありますな。

  3. キヨト より:

    この製品はindiegogoで出資して先月末に入手しました。製品の造りは良く、ガジェット好きの自分は満足しています。ただし背面ディスプレイはハングアップが多く、電力消費も多いため点灯していると毎日の充電が欠かせません。オフにして運用すると2-3日に1度の充電で済むので、普段はそうしています。
    胸ポケットに入れると少し重くて嵩張りますが自分は気にならない程度です。