定番イラストソフト「CLIP STUDIO PAINT」に待望のAndroid版が登場!Chromebook版もあるよ!

CLIP STUDIO PAINTにAndroid版が登場
こんにちは、natsukiです。イラストソフトとして定番中の定番、「CLIP STUDIO PAINT」に、ついにAndroid版が登場しました。早速ざっと使って見ましたので、紹介とレポートをしたいと思います。

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1.これで、一通りのプラットフォームがそろった

CLIP STUDIO PAINTにAndroid版が登場
「CLIP STUDIO PAINT」、通称クリスタは、もはやパソコンでイラストを描こうというなら知らない人はいない超有名ソフトです。もちろん、もともとは、WindowsとMac用。そして、2017年にはiOS版がリリース。ウインタブにも紹介記事があります。

CLIP STUDIO PAINT EX for iPad - ついに来ましたあぁぁぁぁ!iOS版クリスタが!

しかし、その後、Androido版はずっと出てきていませんでした。iPadが優れたペン入力機能を備えているのに対し、なぜかイラスト作成レベルのペン性能を備えたAndroidタブレットというのがあまりリリースされてこなかったからかもしれません。先日レビューしたHUAWEI MatePad Proですら、全方位高品質ながら、ペン性能に関しては、筆圧対応するとはいえイラストにバリバリ使えるかと聞かれれば厳しい品質でしたから。

さて現在、いまだに高性能なペン機能をもつAndroidタブレットはほとんど無いながら、最近の板タブはAndroidに対応しているものも多く、さらにChromebookの普及は、必然的に、イラスト作成の「母艦」としてもAndroidが期待できるようになってきたことを意味しています。そしてようやく、今年になってクリスタが動きはじめました。サムスン製Galaxy Tabは、実質的に唯一の、イラスト作成に耐えうる性能を持つAndroidタブレットですが、今年8月に、Galaxy専用クリスタがリリースされたのです。そしてついに、今、満を持してAndroid版クリスタの登場となったわけです。

2.価格はサブスクリプション式で、年額700円ととっても安い

クリスタには、「EX」「Pro」「DEBUT」の3つのグレードがあります。このうち「DEBUT」は、イラスト関係の周辺機器におまけでライセンスが付いてきたり、イベントでライセンスを配ったりしている、いわば「お試し版」。これは、WindowsとMac版しかありません。上位版の「EX」は、ページ管理機能やアニメーション機能などが充実しているので、かなり本格的に漫画を書いたり、専門的な工程が必要な人向け。イラストを描くだけなら、まずは、「Pro」があれば十分です。Windows版とMac版のライセンスは、非常に多様な形態があるのですが、脱線になるのでここでは触れません。目安として、とりあえず一通りの機能が使える「Pro」の買い切り価格が5,000円です。かなり前からずっとこの価格で、私もこのライセンスを使っています。なので、とりあえず「Pro」版を基準に話を進めていきます。

iOS用「CLIP STUDIO PAINT Pro」は、記事執筆現在月額480円、年額2,800円。けっこうしやがりますね。しかし、昨年、「CLIP STUDIO PAINT for iPhone」が登場し、こちらは、なんと月額100円、年額コースは700円と、一気に安くなりました。

では、Android版は?

CLIP STUDIO PAINTにAndroid版が登場

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はい、「CLIP STUDIO PAINT for iPhone」と同じく、月額100円の、年額コースで700円。機能面では、「Pro」版に準じているとのことなので、これは、安い! ただし、Chromebook版は、iPad版と同じく月額480円、年額2,800円するので注意。

また、無料で、1日1時間のみ、試用が可能です。そして、6ヶ月無料キャンペーンもあり。まずは、試してみるといいでしょう。

3.使ってみた

CLIP STUDIO PAINTにAndroid版が登場
と、いうことで、使ってみます。スマホにインストールして……、で、画面に直接描き込める感度をもつスマホやAndroidタブレットは、実質Galaxyシリーズしかないので、板タブをつなぎます。なお、液タブは、Androidに公式対応しているものが非常に少なく、例えば「Wacom One」は、一部Android端末に対応していますが、対応一覧表を見る限り、SamsungのGalaxyシリーズとHUAWEIばっか。ようは、「デスクトップモード」に対応していないとダメみたい。そもそも、映像出力に対応しているスマホが、かなり限られますからね。

そんなわけで、当面、Android版のクリスタを使う場合は、実際問題として、板タブを使う場合が多いでしょう。今回は、スマホは「XIAOMI Mi9」、板タブは先日レビューした「Parblo A610 Pro」を使いました。

CLIP STUDIO PAINTにAndroid版が登場
インターフェースはこんな感じ。「Pro」版がフル機能で使えるだけあって、各種メニューを開けば、項目は盛りだくさん。

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CLIP STUDIO PAINTにAndroid版が登場
例えば、レイヤーを開けばこの通り。パソコン版を使ったことがあって、ある程度操作を分かっていれば、さすがによく考えられた配置で、欲しい機能にすぐアクセスできます。一方、いきなりandroid版から入ると、多機能すぎてちょっとキツいかも。

CLIP STUDIO PAINTにAndroid版が登場
今後の更新で変わるかもしれませんが、はじめにちょっと戸惑ったのは、デフォルトでポインター(カーソル)がOFFになっていました。これは、板タブではアタリがつけられないので、修正する必要があります。画面に直接描く場合でも、視差などがあるので、やはりポインターは見えていた方が作業しやすいでしょう。三本線の設定メニューから「アプリ設定>環境設定>カーソル」メニューを選択し、「ブラシ系カーソル」と「ペン系カーソル」を設定します。お好みですが、とりあえず「点」か「ブラシサイズ」「ブラシサイズと点」あたりが無難かと。こういうところが、クリスタ未経験者には厳しいんだよな……

CLIP STUDIO PAINTにAndroid版が登場
フル機能なので、ブラシもちゃんと、傾き検知を設定可能。問題は、Androidがそもそも傾き検知に対応していないんじゃないかということ。実際、このように傾き検知でのみ太さの変わるブラシを作って試してみましたが、今回使った限りでは、傾きに反応はしませんでした。

CLIP STUDIO PAINTにAndroid版が登場
そんなこんなで、いざ、描きはじめれば、そこは勝手知ったるクリスタ。どんどん描いていけます。能の土蜘蛛面を描きはじめて、っと、ここで時間切れ。

4.全バージョンのクリスタで「タイムラプス機能」が追加

今までのAndroid用イラストソフトといえば、定番は「アイビスペイント」でした。そのアイビスペイントの面白い機能のひとつに、製作動画を作成する機能があります。これは、Parblo A610 Proのレビュー記事で実際にやっていますが、とても楽しい。

この、製作動画の作成機能が、今回のAndroid版リリースとともに、WindowsやMac版も含めた全バージョンに追加されました。ちなみに、Android版では、対象ファイルを開き、三本線メニューから「ファイル>タイムラプス>タイムラプスの書き出し」と、かなり深いところに。うーん、せっかくの新機能なんだから、Android版は、ファイル選択からすぐ出力できるくらいでもいいんじゃない? やっぱり、インターフェースはもうちょい練って欲しい感があります。

5.まとめ

使ってみた感想としては、月額100円、年額700円で、フル機能の「CLIP STUDIO PAINT Pro」が使えるというのは、お得すぎる! 機能面では大満足です。一方で、その満載の機能ゆえに、インターフェースはお世辞にもスマホ向けとは言えないですね。「クリスタ経験者」か、10インチクラスのタブレット、あるいはChromebookのようなある程度のサイズの画面で使うならいいと思います。

すでにパソコン版クリスタを使っている人にとっては、手軽に、ファイルをパソコンと同期してスマホでも作業ができるので、これはもう手放しで喜べるアプリです。使わない手はないです。

クリスタ未経験者は、特にスマホで使う場合、正直なところ、機能を把握するのに一苦労あるでしょう。Androidタブレットなどで画面が大きければ、ずいぶん扱いやすくなるとは思います。それでも、やっぱりマウスは欲しいかな。あと、ハードの制約として、現在のほとんどのAndroidスマホとタブレットは、イラスト制作に耐えうるだけのペン機能を備えていないので、描く作業は板タブになると思います。

ここで期待なのが、Chromebook。Chromebookは、コンバーチブルタイプで、筆圧対応のデジタイザーペンを備えた機種がかなりリリースされているんですよ。それらが、イラスト制作に耐えられるだけの制度があるなら、これはそうとうに使い出がありそうです。もっとも、その分かどうか、価格は月額480円、年額2,800円とかなりアップしてしまいますが。

と、いうことで、機能充実のクリスタがAndroidでも使える、これはもう、クリスタユーザーからすれば万々歳です。ただ、もともとがパソコン用の多機能ソフトゆえに、Androidでの使用は、「分かって」使う必要のある、かなりクセの強いアプリともなっています。

ともあれ、1日1時間は無料で使えますから、とりあえずインストールして使ってみましょう!

6.関連リンク

CLIP STUDIO PAINT:公式サイト
CLIP STUDIO PAINT -プロが愛用、マンガやイラスト、アニメーションを自由に制作-:Google Play

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コメント

  1. 匿名 より:

    デスクトップモードがあるならLGとOnePlusもセーフなのかな
    XaomiはMi10 Ultra専用らしいけどそのうち解禁されそう
    それとMediaTekはDimensity1000系でもI/Oが非対応なんで
    絵描きは今の所回避した方がよさげですね

  2. 匿名 より:

    今更すぎる
    もうAndroidが息してない

  3. natsuki より:

    お二方とも、コメントありがとうございます。
    いかんせん、ハード面でイラスト作成環境が貧弱なAndroidの現状に対して、多機能すぎて扱いづらいのはそのとおりだと思います。液タブも、無理してAndroidに繋ぐくらいなら、パソコンに繋げばいいじゃんって話ですからね。

    現状で、すぐに恩恵を受けられるのは、すでにパソコンでクリスタを使っているユーザーでしょう。やはり、スマホで作品の確認、管理、修正などが行えるのは、嬉しい限りです。当面は、パソコンでメイン作業、Android版は補助的な扱い、という運用が現実的かと思います。

    あとは、今後のハードの進化次第ですね。日本のAndroidタブレットは惨々たる有様ですが……、中華Androidタブのデジタイザー機能の進化に賭ける? Chromebook方面は、かなり希望がありそうな気がします。
    というのは短期的な話で、液タブにしろ、WindowsタブレットやiPadのデジタイザー機能にしろ、数年経てば状況は一変してきているので、今後の技術の発達に期待です。