Xiaomiがモバイルバッテリー「Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAh」を発売しました。容量は25,000 mAh(90.8Wh)、3ポート同時使用時で最大212W、単ポートでは最大140W出力が可能な大容量・大出力な製品です。
スペック表です。出力ポートはUSB Type-C × 2、USB Type-A × 1で、うちType-Cポート2つは入力(この製品を充電する)にも使用します。
最大出力212Wというのはこの3つのポートを同時に使用する場合で、「Type-C:65W、Type-C:27W、Type-A:120W」の合計です。ただし、USB Type-Aポートは通常だとUSB PDには対応しないので「120Wもの出力が出せるわけがない」のですが、Xiaomiの「5PIN PDケーブル」(おそらくXiaomiの独自規格です)を使うことによって実現できます。また、これはXiaomiの「HyperCharge規格」に則っているものと思われ、5PIN PDケーブルを用意すればXiaomi以外の製品でも120Wで充電できるかは不明です。
単ポートの場合はUSB Type-Cポートで最大140W(USB PD 3.1規格対応デバイスのみ)出力が可能です。私が知る限りWindowsノートPCの場合、PD3.0規格というものが多く、3.0規格の場合は最大100Wまでとなりますし、PCやケーブルの仕様によって65W程度に制限されてしまうこともあります。
ということで、212Wとか140W(Type-C単ポートの場合)とか120W(Type-Aで5PINケーブルを使用する場合)とかの数値はそれなりの制約があって実現するものと考えておきましょう。
筐体はこんな感じ。重量は630 gと、さすがにちょっと重いです。
モバイルバッテリー市場で「最近の流行」とも言えるディスプレイも搭載しています。入力時、出力時でディスプレイの色が代わり、利用時のプロトコルも表示されます。
容量は25,000 mAh(90.8 Wh)。ただし、これはXiaomiのモバイルバッテリーに限った話ではありませんが、実際に充電に使える容量(定格容量)はその55%~60%程度(60%として15,000 mAh・54.5Wh)なので、ノートパソコンを1回フル充電できるかできないか…くらいの容量です(ノートパソコンのバッテリー容量によって変わります)。もちろんスマホなら余裕で複数回(あるいは複数台)フル充電できます。
入力(モバイルバッテリー本体への充電)も最大100Wと高速です。
Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAhはXiaomi公式サイト、Amazon、楽天で2月25日に発売され、価格は12,980円です。容量と出力の割にリーズナブルな価格だとは思いますが、記事中で説明した通り、最大212Wとか単ポート最大140W、120Wという大出力はお使いのデバイスの仕様によっては実現できない場合がありますのでご注意下さい。
関連リンク
Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAh:Xiaomi公式サイト
Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAh:Amazon
Xiaomi 212W HyperCharge Power Bank 25000mAh:楽天
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