今回は年齢が高めの読者向けの記事です。「カセットテープ」をよく使っていた人って、今何歳くらいからですかね。40歳代以上だとは思います。私は学生時代にカセットテープをよく使っていました。なので、今でも押し入れに自分で編集した(自分の好きな曲が録音されている)カセットテープがたくさんあります。ただ、もうカセットテープを再生できるオーディオ機器は持ってないですね。私のような人って結構いるんじゃないかと思います。
今回ご紹介するのはこれです。めっちゃ懐かしいデザインですよね!学校にこんなカセットプレーヤー(カセットレコーダーとかカセットデッキとか、いろんな呼び方がありますが、この記事ではカセットプレーヤーと表記します)があって、英語の時間に使ってたりしました。でも当時は「モノラルだからダセえ」なんて思ってましたっけねー。
この画像も懐かしいです。サンワサプライは「何かを狙って」このデザインにしたんでしょうか。
昔のカセットプレーヤーと違うのは、この製品、カセットテープだけでなく、USBメモリースティックの音楽なども再生ができます。そして、これが重要なんですけど、「カセットテープの音源をUSBメモリにデジタル保存」できるんです。しかも、使い方は非常に簡単。
これだけです。もちろんPCは不要で、この製品だけで処理を完結することができます。これなら誰でも作業できますので、大量のカセットテープ資産をデジタル化できそうです。また、アナログ音源らしい「サー」とか「ザー」みたいなノイズもしっかり変換されるとのこと。「音質」はともかく「味わい」はあるんでしょうね。
AC(家庭用コンセント)だけでなく、乾電池での稼働も可能。「単2乾電池4本」というのも渋いです。バッテリーを内蔵してくれたらラクなんですけどね。
展開図と各部名称です。ご覧の通り、昔ながらのカセットプレーヤーにUSBポートがついただけ、という感じになっています。
スペック表です。非常に残念なことにトラック方式に「モノラル」と明記されていますので、昔の私なら「モノラルだからダセえ」って言ってると思います。また、知ってる人も多いであろう、ちょっと懐かしい用語の「クロームテープ」とか「メタルテープ」の場合、「使えるが本来の音質にならない」ようです。
それと、ステレオに過剰にこだわるわけではないのですが、もう一つわからないことがあります。USBメモリーに録音したステレオ音源はステレオ再生に対応するのか、という点です。
この製品はスピーカーが1つしかないので、スピーカー再生だとモノラルに固定されますが、一応ステレオミニジャックがついてますので、最新モデルのイヤホンも使えるんですよね。その場合、USBメモリーのデジタル音源はステレオ再生されるのかな?というのが不明です。
このような機能(カセットテープのデータ変換機能)を持った製品は以前からあります。この画像もサンワサプライの、ウォークマンタイプの400-MEDI002という製品で、本当にウォークマンのようにして使うこともできるのですが、サンワダイレクトやAmazonのレビューを見ていると、テープの回転が不安定、など、やや辛口の評価が目立ちます。
また、中華製品でも類似のものがあり、単独の記事にはしていませんが、以前「USB Stereo Cassette Capture Cassette To MP3 Transducer」という製品をチラッと紹介したことがあります。
今回ご紹介した「400-MEDI033」は、サイズが大きく、(個人的な印象ですが)上記の小型製品よりは挙動が安定しているのではないかと思われます。それと、「昔懐かしい」デザインがオールドファンにはとっても魅力的なものに感じられますね。
サンワサプライ カセット変換プレーヤー 400-MEDI033はサンワダイレクトで販売中で、3月1日現在の価格は税込み6,980円です。ステレオじゃない、というところに往年のカセットテープ愛好家としては少々引っかかりを覚えますが、上に書いたように、雑音もデジタル化され、味わいのある音質になるようです。また音楽だけでなく各種音声についてもカセットテープに保存している人が多いと思いますので、ニーズのある人は少なくないのでは?また、6,980円というのも「思ったより高くないなあ」と個人的には感じられました。
コメント
モノラル音源がモノラルとして再生されるのはいいが、ステレオ音源がモノラルになるのは頂けないし、回転が不安定なのもダメだ。「味」を楽しむと言うより、安価なオモチャと言う位置づけだろう。
私の場合、カセットは持ってないですが、けっこう大量のMDが……