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HP 970 Programmable ワイヤレス キーボード(日本語配列)の実機レビュー -「道具」としての実用性を追求した、薄型高級キーボード

hp 970
こんにちは、natsukiです。HP製の高級キーボード、「HP 970 Programmable ワイヤレスキーボード」のレビューをお送りします。高級キーボードというと、メカニカルや静電容量無接点方式など「分厚くストロークの深いもの」が多数派ですが、そういうタイプが苦手だったり、使用環境が適さない人もいると思います。このHP 970は薄型で、パームレストの必要もなく、環境を選ばずに高い実用性を発揮できる製品です。

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hp 930
また、このHP 970は、デザイン的にもグレード的にも、先日レビューさせていただいた「HP 930 クリエイター ワイヤレス マウス」とコンビになる製品です。それぞれ単独でも十分に活躍できますが、せっかくなら合わせての購入も検討するとよいかと思います。

私も今まで、それなりにマウスとキーボードにはこだわってきたつもりで、さまざまな製品を買って使い比べてきましたが、「HP 930 クリエイター ワイヤレス マウス」も「HP 970 Programmable ワイヤレスキーボード」も、これまで使ってきた製品とはまた違った性格の、こだわりの逸品と呼べるだけの快適性を体感できました。

おすすめポイント
・薄型ながら、しっかりとしたクリック感
・パームレストがなくても快適に使用できる
・テンキー付きのフルサイズ
・バックライト付き
・USB無線×1、Bluetooth×2の3台マルチペアリング
・アプリにより、キーの割り当て変更も可能
ここは注意
・テンキーレスのバリエーションはない
・アプリで割り当て変更可能なキーは限られる
販売サイト
ウインタブ専用リンク(クーポン)アクセサリー製品:HP
※このリンクにアクセスして製品を購入すれば自動的に30%OFFで購入できます

1.スペック

基本的なスペックを確認します。

キー配列:テンキー付きフルサイズ、日本語配列
バックライト:あり
接続方式:Bluetooth 5.0(以降)または 2.4GHzワイヤレス接続
電源方式:USB-C充電
バッテリ駆動時間:6ヶ月以上の駆動時間(平日5日、1日8時間利用の場合)
サイズ:約 43cm × 12cm × 1.3cm
重量:676g(実測644.2g)
カラー:シルバー
対応OS(Bluetooth接続):Windows 10 以降, MacOS X 10.10以降
対応OS(2.4GHzワイヤレス接続):Windows 10 以降, MacOS X 10.10以降
保証:1年

キー配列は、テンキー付きのフルサイズです。テンキーレスのバリエーションはありません。接続は、USB無線ドングルか、Bluetoothとなり、スペック表にはBluetoothのバージョンが「5.0」以降と書いてあるのですが、Bluetooth 4.2のパソコンで問題なく使用できることを確認しています。5.0以降の方がより接続が安定する、と考えておけばいいでしょう。重量は、そこをこだわる製品ではありませんが、なぜかスペック値よりひとまわり軽かったです。

「薄型の高級キーボード」という比較的近い特性のライバル製品としては、クラウドファンディングで出資を募っていた富士通の「LIFEBOOK UH Keyboard」や、先日ウインタブでも実機レビューしたロジクールの「MX KEYS MINI」あたりが思い浮かびます。ただ、「LIFEBOOK UH Keyboard」はテンキーレスタイプでタッチパッド付き、「MX KEYS MINI」はテンキーレス。対してこの「HP 970 Programmable ワイヤレス キーボード」は、テンキー付きのフルサイズと、それぞれ形状が違うので、おのずと差別化はされています。

2.筐体

box
では、筐体から見ていきましょう。まずは、箱。

bundled items
同梱品一覧です。付属品は、USB無線ドングル、充電用ケーブル、説明書、保証書です。ケーブルはあくまで充電用で、この製品は有線接続はできません。説明書は多言語表記で、もちろん日本語もありますが、最小限の簡易的なものです。まあ、キーボードなんで、つないで使うだけです。

usb
USB無線ドングルは、本体に収納スペースがないので、なくさないように注意。また、後述しますが、このドングル1つで「HP 930 クリエイター ワイヤレス マウス」にも接続可能です。

hp 970
カラーは、ツヤ消しのマットなシルバー一色。スッキリとした高級感があり、場所を選ばず活躍できるでしょう。キー配列は、文句なしの日本語配列。エンターキーまわりも、ちゃんと日本語用に作られていて、よくある枠部分が英字配列と共用の構造ではありません。

left
文字キー部分はご覧の通り。最上段のファンクションキー列について、「マルチメディア機能」と「ファンクション機能」のどちらをデフォルトでどちらを「fn」キーと同時押しにするかは、「fn」+「shift」で切り替え可能。また、初期状態でどちらにするかは、後述の専用アプリ「HP Accessory Center」で設定します。私は、カナや半角変換で「F7」~「F10」を多用するので、この機能はけっこう重要。

right
テンキーまわりはこのようになっています。上部に見えるインジケーターランプは、充電時に点灯します。

port
右上側面に、電源スイッチと充電用USB Type-Cポートがあります。

bottom
底面です。

leg
そのまま置いても、多少角度が付く構造ですが、足を起こして角度を大きくすることもできます。

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side
足を起こして横から見た状態です。うん、薄い。これなら、パームレストなどがなくても快適に打鍵できます。

keytop
キー表面はマットな加工で、指紋も付きません。スペースキー以外のキーは、中央がわずかにへこんでいる形状です。キーピッチは、実測19mmと、フルサイズキーボードの標準。キーストロークは、2mmあるかどうかといったところです。

3.使用感

軽くて素直な、タイプミスをしにくいキータッチ

キータッチは、かなり軽いながら、しっかりクリック感があります。そして、ともかく素直に打ちやすく、使っていてタイプミスが非常に少ない。感覚的なものになりますが、気がつけばかなり多様な種類のキーボードを持っている中で、純粋な「作業のしやすさ」という点では、私の中では、この「HP 970 Programmable ワイヤレスキーボード」と「パームレスト使用時のNIZ静電容量無接点式キーボード」が同率1位です。つまり、パームレスト無しのキーボード単体となると、HP 970が最も使いやすいということです。

青軸のメカニカルキーボードや、先日レビューした旅行カバン型メカニカルキーボード「LOFREE Wanderfree」などは、少なからず「キーボードの存在感を楽しむ」という性格も持つ製品だと思います。一方でこのHP 970は、ともかく実用性に振り切った製品だと感じます。あくまでも入力デバイスとしての役割に徹して、「打つ」と心の中で思ったならッ!その時スデに入力は終わっているんだッ! とまで言うと大げさですが、そんなイメージの使用感です。

打鍵音は、「静音」ではないが静かな方

キーそのものの打鍵音は、多少のカチャカチャ音はするものの、かなり静かです。ただ、キーをたたく強さに応じた「底打ち音」はします。これは、私がながらくキーストロークの深いキーボードに慣れていたため、どうしてもキーを大きくたたきがちというのもあるでしょう。いずれにしても、オフィスなどで使う分にはまったく問題ないと思います。

バックライトは、オートでON/OFF

backlight
この製品はバックライトを備え、近接センサーにより、オートでON/OFFが切り替わります。もっとも、筐体がシルバーのため、明るいところで打っている分には、ほとんどバックライトの存在を意識することはないでしょう。もちろん、多少なりとも薄暗い場合は、十分に視認性向上の役割を果たします。また、アプリやショートカットキーで明るさの調節も可能です。ただし、あくまで実用的なものなので、カラーになったりはしません。

タイプによっては、ノートパソコンの上でも使える

pc
これは、ノートパソコンのキーボード形状によりますが、キーボード部分がパームレスト部分よりへこんでいるタイプの場合は、このように平置きして、ノートパソコンのキーボードに換えて快適な作業ができます。HP 970自体が薄いので、ノートパソコンの上に置いても、違和感なくタイプできますね。ただ、フルサイズのため、足による角度調整ができなかったり、横にはみ出てしまうのは仕方ないところです。

4.特別な機能

アプリ「HP Accessory Center」

この「HP 970 Programmable ワイヤレスキーボード」は、専用アプリ「HP Accessory Center」を使って、様々な設定を行うことが可能です。

hp accessory center_k_keyconfig
まず、製品名にもある「Programmable」な部分。つまり、キーの割り当て変更が可能です。ただし、対象となるキーが限定されていることには注意。上のアプリ画面に表示されている、青枠のキーのみとなります。また、割り当て可能な機能自体は豊富に用意され、アプリの起動や複数キーの組み合わせもいけますが、マクロまではできません。この辺は、ゲーミングキーボードではなくあくまでオフィスワーク向けという、製品の方向性がうかがえます。

hp accessory center_k_back light
バックライトは単色ながら、光量やセンサーON/OFFも含め、細かな調整が可能です。

hp accessory center_k_function
最上段のファンクションキーについて、ファンクション機能とマルチメディア機能のどちらをデフォルトにするか、また起動時はどちらにするかを設定可能です。先にも触れましたが、私のように変換でファンクションキーを多用する人にとっては、このコントロールができるのは非常にありがたいものです。

この他、同一ネットワーク上の機器とクリップボードを共有することもできます。

HP Accessory Center:Microsoft Store
HP Accessory Center:App Store

「HP 930 クリエイター ワイヤレス マウス」にもUSB無線ドングルから接続可能

mouse
同じHP製の高級マウス「HP 930 クリエイター ワイヤレス マウス」も使用する場合、この「HP 970 Programmable ワイヤレスキーボード」のUSB無線ドングル1つで、マウスの方にも接続が可能です。両方の製品を使用するなら、必ず活用したい機能ですね。接続の手順については、下記のサポートページをご覧ください。

HP 975デュアルモード無線キーボードおよびHP 970プログラム可能無線キーボード – キーボードの使用方法:メーカーサポートページ

5.価格など

この「HP 970 Programmable ワイヤレスキーボード」の価格は、記事執筆現在、メーカー直販サイトで税込み16,420円となっていますが、ウインタブ読者向けに30%OFFで購入できるクーポンページがあり、そこから購入すると30%OFFの税込み11,494円で購入できます(クーポンページは下記にリンクしておきます)。

30%OFFでも決して安い製品ではありませんが、高い快適性と、マルチペアリングでもあることを考えると、やはりこのくらいの価格帯にはなるでしょう。実用的でストレスフリーな作業環境を追求するなら、それだけの価値を持つ製品です。特に、メカニカルや静電容量無接点方式のような「分厚い」キーボードは使いたくない、という人にお勧めです。

なお、「HP 930 クリエイター ワイヤレス マウス」とは、デザイン上の統一性がある他、USB無線ドングルを共有でき、設定アプリ「HP Accessory Center」でまとめて管理もできます。こちらも、マウスとしてはかなり高価な製品ですが、せっかくこだわるならまとめて検討してみるとよいかと思います。マウスの実機レビューは下記の記事になります。合わせてご覧ください。

HP 930 クリエイター ワイヤレス マウスの実機レビュー - オフィスワークに理想的な、超高速スクロールもできる高級マウス:ウインタブ実機レビュー記事

6.関連リンク

ウインタブ専用リンク(クーポン)アクセサリー製品:HP
※クーポンコードなどはありません。このリンクにアクセスして製品を購入すれば自動的に30%OFFで購入できます。
HP 970 Programmable ワイヤレス キーボード(日本語配列)icon:メーカーサイト
HP 975デュアルモード無線キーボードおよびHP 970プログラム可能無線キーボード – キーボードの使用方法:メーカーサイトサポートページ

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コメント

  1. Riro より:

    現在HP 970キーボードのレビューを探していますが、この投稿を見つけて いくつか質問がありますすがお答えいただければ幸いです。
    1. mackbook proと同じ色ですか?
    2. MacbookやAppleのラップトップに接続するのが難しいというのは本当ですか?
    3. 金属製ですかアルミニウム製ですか?
    4. アマゾンでネガティブなコメントをたくさん読みましたが 本当にそんなに悪いですか?

    • natsuki より:

      1.2.につきましては、私がApple製品を所持していないため、検証できません。すみせん。
      色は、かなり明るいシルバーです。
      筐体の素材は、金属ではなくプラスチックです。記事中の写真の通り、マットで落ち着いた感じで、あまり反射は強くありません。強いて言えば、ベース部分よりも、キー部分の方がやや反射が強めです。
      Amazonのコメントについて、まず、同じページに2つの製品が統合されているため、こちらの製品のレビューはそもそも少ないようでした。ネガティブなレビューとしては、初期不良と、印字が薄い、バックライトが均一でない、といったものがあるようですね。
      初期不良に関しては、取り替えてもらってくださいとしかいいようがないです。もちろん、レビュー機は私が使用した限りでは不具合の類いには遭遇していません。
      印字が薄いとのレビューは、私はそうはまったく思いません。バックライトOFFの状態では、印字はかなり濃い灰色で、記事中のキーをアップで写した写真そのまんまの見た目です。これだけの濃さがあれば、一般的な環境で使っている限りは、薄くて印字が読めないということはないと思います。
      バックライトが均一でないというのは、「キーごとに明るさが違う」という意味であれば、そんなことはありません。また、暗所でキーを視認するのに十分な光量があります。ちなみに、光量は専用アプリによりコントロールができるので、暗い場合は、そういう設定になっている可能性があります。「1つのキーの中でムラがある」という意味であれば、レビュー記事中のバックライトの写真を見ていただくと分かるように、ややあります。が、実用上で問題になるほどとは思えません。
      継続使用しておりますが、派手さはないながらも、ともかく使いやすい製品であるという評価は変わりません。
      参考になりましたら幸いです。