上海問屋がコンパクトサイズのメカニカルキーボード「DN-915598」を発売しました。ウインタブは上海問屋のことを「IT輸入雑貨屋さん」と呼んでいて、実際、低価格かつお気軽な製品をたくさん販売しているのですが、今回のキーボードはちょっと違います。単なる輸入品ではなく、上海問屋(運営はドスパラ)が徹底的に作り込んだ「日本語配列」のメカニカルキーボードなんです!
これがスペック表です。日本語配列になってますよね?また、スイッチはノーブランド品ではなく「Gateronの赤軸」です。ゲーマー的には青軸のほうが好ましいと感じるかもしれませんが、赤軸はいくぶん押下圧(キーの重さ)が小さく、打鍵音も小さめ(一般的なキーボードよりはうるさいです)なので、メカニカルキーボードに慣れていない人でもとっつきやすいと思います。
キー配列です。73キーというのはキー数としては少ないので、どうしても配列が少し変則的になります。例えばFnキーが左下にはなく、右下のみとなること、全角/半角キーが左上ではなく右上(E/Jと印字されています)になっていることなどです。
キー数が少なく、配列が変則的になることを踏まえ、「DIPスイッチ」が装備されます。DIPスイッチは「CapsLockキーとCtrlキーの入れ替え」「Windowsキーと左ALTキーの入れ替え」「WindowsキーとFnキーの入れ替え」ができます。
私も何台かキー数の少ないキーボードをレビューしたことがありますが、その経験で言うと「IMEの切り替え(日本語と英語の切り替え)」が最も難関でした。場合によっては3つのキーを同時押しする必要があったりして、「やってられんわ」と感じたこともしばしばです。しかし、この製品の場合は全角/半角キーもありますし、キーボードショートカットもついているようなので、IME切り替えは難しくはなさそうです。
それともう一つ、キー数の少ないキーボードで困ったのが「方向キーがFnキーと同時押し」というものでした。この点についても、上海問屋のキーボードは「方向キーがあります」。
もちろんゲーマーに対する配慮も忘れていません。この製品はNキーロールオーバーとアンチゴーストに対応していますので、複数キーの同時押しであるとか、高速なキー操作をしても大丈夫です。
紹介する順番が前後してしまいましたが、筐体品質もなかなかのものです。ブルーのバックライト(輝度調整可能)、エッジ部分のダイヤモンドカット加工、そして中央部が凹んだキートップなど、デザイン、質感、そして使い勝手に対する上海問屋のこだわりが詰め込まれています。
上海問屋 日本語73キー コンパクトメカニカルキーボード(DN-915598)はドスパラ公式サイト内の上海問屋コーナーで販売中で、12月28日現在の価格は4,500円(税込み4,860円、送料無料)です。メカニカルキーボードというのは中国の通販サイトや日本のAmazonでも低価格なものが販売されていますが、それらと比較しても決して高くはありません。むしろキースイッチがブランド品(Gateron)であることを考慮すればかなり安いです。
そして、価格以上に重要なのが、「日本語配列」でありながら「コンパクトサイズを実現した」という点でしょう。メカニカルキーボードの世界では60%などという、小さいサイズのキーボードが数多く販売されていますが、それらのほとんどは英語配列ですし、記事中にも記載したとおり、「IME切り替え」とか「方向キー」といった使用頻度の高い操作まで省略(複数キーの同時押しという意味です)されてしまっていることが多く、誰でも使いやすいとは到底言えません。しかし、この製品の場合、キーの絶対数が少ないことをカバーする配慮、具体的にはできるだけユーザーにトリッキーな操作をさせないという配慮がなされています。
個人的には、このキーボードなら「慣れたら使いやすそうなので、少しがんばってみよう」と思えます。
コメント
いきなり製品の話とはおもっきりズレますがWindowsのIME切り替えが
Macみたいな感じになるって報がつい一昨日あたりにありましたね
正直イヤなんですけど、適応できれば選ぶキーボードの幅がひろがるんですかねぇ‥‥‥
読者Nさん、こんにちは。「いろんな意味で」おっしゃる通りだと感じます。現状英語配列のキーボードだとIME切り替えに一手間かかっちゃいますからね。
記事にされるのを待ってました(笑)
今年US配列の安価なメカニカルが上海問屋さんから発売されてましたが、きっと日本語配列のものもリリースされるだろうと我慢していたらやはり出た!
我慢してた自分偉い!というわけで在庫があれば年明け早々に手に入れてきます。
m.os.otaさん、こんにちは。最近の上海問屋は面白いですね!お正月にドスパラの店舗に行く予定があるので、いろいろ試してみようと思います。